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看護師で妊娠したら?報告のタイミング、夜勤や感染の危険性など

  • 更新日
投稿者:小口 紗穂

看護師として働いている中で、妊娠が分かったときはまず何を考えるべきでしょうか。職場への報告のタイミングや夜勤の調整、休職や退職の時期、勤務先によっては結核等の感染症も気になります。妊娠時の働き方と知っておきたいことについて解説します。

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目次



1.看護師で妊娠、考えるべきことは何?

職業問わず、妊娠はとてもおめでたいこと。妊娠している方は、まずはご自身の体調を第一に考えてください。一方で、妊娠している方やこれから妊娠を考えている方が、看護師として働くうえで、どのようなことを考え、どのようなことに注意すべきかが気になることでしょう。


以下の4つのポイントに分けて見ていきましょう。

  • 看護師として妊娠をする前に理解しておくべきこと
  • 妊娠を報告すべきタイミング
  • 妊娠した際に看護師として気を付けるべきこと!
  • 妊娠時にハラスメント等のトラブルに遭った際の対策

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2.看護師として妊娠をする前に理解しておくべきこととは?

笑顔の女性看護師

妊娠の適切なタイミングは、各個人のライフスタイルや人生設計によって千差万別です。看護師として働いているからといって、職場に合わせて妊娠の時期を選ぶ必要はありません。採用の際、結婚をはじめ妊娠や出産、育児などのプランを尋ねられることもあります。あくまでも「プラン」ですから、伝えていたタイミング以外で妊娠したとしても責任に問われることはありません。


妊娠・出産の時期

身体的には、「性成熟期」と呼ばれる18歳から45歳くらいまでが妊娠・出産の可能性が高い時期とみなされています。その間でも、特に25歳から35歳くらいまでが妊娠に最も適した時期と言えるでしょう。入職後何年目ごろ、または何歳ごろに妊娠したいか、職場に希望やプランを事前に話しておくことで、実際に妊娠したときに気兼ねなく休めるようにしている方も少なくありません。


妊娠後の働き方

妊娠・出産をすると、看護師の職を一度離れなければなりません。そのまま退職することになると、職場としては代わりの人材を確保する必要が出てきます。産前産後休暇が終わってから「退職します」と伝えるよりは、休職前にその後のプランもあらかじめ伝えておくと職場にとっても親切な対応と言えます。


【休職する前に知っておくべきこと】
  • 妊娠に対する希望やプランを伝えたからと言って、計画通りにならなくとも問題ない
  • 休職当初伝えたことに責任を感じ過ぎず、信頼できる上司や先輩に、その都度相談する
  • 休職後に復帰する予定なのかどうかは、できるだけ早めに伝える

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3.看護師の妊娠の報告はいつするのがよい?

産休を取るまで働いていたいと考えても、妊娠を機に体調が変わり、勤務形態を変える必要が出てくることがあります。自分のことで職場に混乱を招くのはできれば避けたいところ。そこで、報告時期としてベストなタイミング、2つを解説します。


妊娠8週目前後

初産の場合は、今までに経験のない痛みや不安から強いストレスを生じることもありますので、できるだけ早めに報告するほうがよいでしょう。妊娠8週目前後の妊娠初期の段階に報告しておくと、悪阻や倦怠感などの症状で仕事に影響が出るときも、周囲からの理解を得やすくなります。


妊娠16週目以降

妊娠16週目以降の安定期に職場報告する方も多いです。胎動を感じることができるようになり、胎児の性別も分かる頃ですので、妊婦の精神状態も落ち着く傾向にあります。まずは直属の上司に報告しましょう。

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4.夜勤や感染…、妊娠した際に看護師として気を付けるべきこと!

看護師という職業柄、夜勤について早めに考えておく必要があります。また、医療や介護の現場では、感染症の恐れもありますので、胎児への影響も気になります。妊娠している看護師が注意しなくてはいけない点について見ていきましょう。


夜勤を避ける

看護師という職務上、夜勤はつきものです。しかし、妊娠した場合は、無理せず勤務形態や勤務時間などの働き方を変えることを検討してください。デンマークの大学病院が発表した研究によれば、週2日以上の夜勤で、流産のリスクが高くなることが分かっています。前もって上司に相談し、できる限り夜勤の担当から外してもらいましょう。


病院内での感染に気を付ける

病院やクリニックは、ウイルスや菌などの感染の恐れがある場所です。看護師自体が感染しなくても胎児に影響を与えることがありますので、充分に注意しなくてはなりません。特に多剤耐性菌や結核の患者との接触は、母子感染のリスクがあるとされています。日々の消毒や予防は当然のこと、職場によっては受け持つ患者の変更などを申し出ることも必要です。

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5.看護の現場でもある…マタハラに遭わないために

悩む看護師

看護師は、勤務時間の不規則さや労働量の多さなどから、数ある職業の中でもとりわけ妊娠しにくい職業と言われています。また、妊娠した際にも、職場内でマタハラ(マタニティハラスメント)などの問題が起こらないとは限りません。心無い処遇を受けないためにあらかじめ知っておくべきことと注意すべきことをまとめましたので、ぜひ参考にしてください。


まず労働制度を知っておく

労働基準法には「母性保護規定」が定められており、働く母親の健康と権利を守っています。いざというときに正しく権利を主張できるように、母性保護規定の基礎知識を頭に入れておきましょう。


項目

内容 

産前・産後休業

・女性が請求した場合は、産前6週間(多胎妊娠の場合は14週間)は就業させることができない。
・産後は8週間女性を就業させることはできないが、6週間を過ぎた後に女性が請求し、なおかつ担当の医師が問題ないと判断したときは就業させることができる。 

軽易業務転換

・妊娠中の女性が請求した場合、他の軽易な業務に転換させなければならない。 

危険有害業務の就業制限

・妊産婦等を出産や保育などに有害な業務に就かせることはできない。

変形労働時間制の適用制限

・変形労働時間制がとられる場合にも、妊産婦が請求した場合には、1日および1週間の法定労働時間を超えて労働させることはできない。 

時間外労働、休日労働、深夜業の制限

・妊産婦が請求した場合には、時間外労働、休日労働または深夜業をさせることはできない。 

育児期間

・生後約1年に達しない乳児を育てる女性は、1日2回各々少なくとも30分の育児時間を請求できる。


転職先の病院をきちんと選ぶ

本来マタハラは、あってはならないことです。しかし、職場によってはマタハラが横行していることもあります。妊娠しているだけでも体は多大な負荷がかかっていますので、マタハラに対抗するといった無駄なエネルギーを使わないためにも、その心配がない職場を選びたいものです。


妊娠を考えている方は、転職活動の際に「マタハラ気質がないか」「結婚や妊娠、出産、育児に対して理解のある職場か」探しましょう。主に以下の項目をチェックすることをおすすめします。


【妊娠を考える看護師がチェックするべき転職先の特徴】
  • 産休・育休を取得している看護師の数
  • 現在、産休・育休中の看護師がいるか
  • 医師や看護師など、社員の年齢構成
  • 時短勤務看護師がいるか
  • 託児所の有無など
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6.看護師だからといって妊娠に気を遣うことはありません!理解ある職場を見つけましょう

職場への妊娠報告や注意点、労働制度などについて、看護師が知っておくべき点を解説してきました。妊娠は嬉しいことですが、妊娠することで体調が変わり、気持ちに余裕を持てなくなることがあるのも事実です。


今後、妊娠を考えている看護師の方は、報告時期や夜勤、感染などの気を付けるべきポイントをあらかじめ押さえておいてください。また、看護師志望の方は、妊娠をはじめ、結婚や出産、育児などに理解のある職場を見つけることが大切です。今回、紹介したポイントに沿って、就職先・転職先を探しましょう。


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よくある質問

看護師で妊娠した場合、報告はいつするのが良いでしょうか?
産休を取るまで働いていたいと考えても、妊娠を機に体調が変わり、勤務形態を変える必要が出てくることがあります。自分のことで職場に混乱を招くのはできれば避けたいと思いますので、以下の時期での報告を検討してみましょう。

①妊娠8週目前後
初産の場合は、今までに経験のない痛みや不安から強いストレスを生じることもありますので、できるだけ早めに報告するほうがよいでしょう。妊娠8週目前後の妊娠初期の段階に報告しておくと、悪阻や倦怠感などの症状で仕事に影響が出るときも、周囲からの理解を得やすくなります。

②妊娠16週目以降
妊娠16週目以降の安定期に職場報告する方も多いです。胎動を感じることができるようになり、胎児の性別も分かる頃ですので、妊婦の精神状態も落ち着く傾向にあります。まずは直属の上司に報告しましょう。
妊娠した際に看護師として気を付けるべきことは何ですか?
妊娠している看護師が注意しなくてはいけないのは以下の2点です。

①夜勤を避ける
看護師という職務上、夜勤はつきものです。しかし、妊娠した場合は、無理せず勤務形態や勤務時間などの働き方を変えることを検討してください。デンマークの大学病院が発表した研究によれば、週2日以上の夜勤で、流産のリスクが高くなることが分かっています。前もって上司に相談し、できる限り夜勤の担当から外してもらいましょう。

②病院内での感染に気を付ける
病院やクリニックは、ウイルスや菌などの感染の恐れがある場所です。看護師自体が感染しなくても胎児に影響を与えることがありますので、充分に注意しなくてはなりません。特に多剤耐性菌や結核の患者との接触は、母子感染のリスクがあるとされています。日々の消毒や予防は当然のこと、職場によっては受け持つ患者の変更などを申し出ることも必要です。


セカンドラボ株式会社

URL:https://www.2ndlabo.co.jp

東京大学を卒業後、大学病院の病棟看護師として勤務。アレルギー・リウマチ内科、腎臓内分泌内科、心療内科等幅広い領域を担う病棟で従事。
2023年よりセカンドラボ株式会社に入社。医療介護向け求人メディア「コメディカルドットコム」の営業・採用課題のサポートを行う。また、看護師の経験を生かし、看護師に関連するコンテンツ作成にも従事。

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