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介護の仕事は大変?抱える悩みと解決法、やりがいについて解説

  • 更新日
投稿者:堀 耕大

あなたにとって介護職のイメージはどんなものでしょうか?力仕事ばかりで大変そうな仕事というイメージがありますが、果たしてそうなのでしょうか。

今回は介護職が大変だと感じていることや、介護職のやりがいやメリットなどを紹介します。これまで自分が持っていたイメージと比べながら読んでみてください。

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目次



1.介護の仕事って大変?

食事を運ぶ女性

「介護の仕事は大変だ」と、そう思っている人も多いのではないでしょうか。体験しないと分からない部分もありますが、まずはどのような仕事をしているのかご紹介します。


介護の仕事は、大きく分けて「身体介護」と「生活援助」の2種類があります。具体的な仕事内容は以下の通りです。


身体介護

食事介助

食事を食卓に運んだり、食べることが難しい人に対しての支援です。具体的には、配膳や片付け、食事を口に運んだり、飲み込むまで見守ります。その人の飲み込みの能力を見極めて、適宜飲み込みやすい形状にすることや、摂取量を確認することなども食事介助です。


排泄介助

自分で排泄することが難しい人に対し、必要な支援を行います。トイレでの動作が難しい場合はその介助を、おむつ等を着用している人には排泄のタイミングで可能な限りトイレで排泄できるよう促したり、汚れたおむつの交換をしたりします。


入浴介助

自力での入浴が難しい人に対して支援します。衣類の着脱や浴室内の移動、洗身・洗髪、浴槽に溺れないように見守り等が含まれます。入浴時は転倒や体調の変化が起こりやすいため十分な注意を要します。


移乗、移動介助

移乗とは、ベッドから車イス、車イスから椅子など、何かに座り換える動作を言います。こういった移乗動作や、歩行、車イスの自走が難しい人の支援をします。できるだけご本人の持っている能力を活かし、安全に動けるようサポートする必要があります。


更衣介助

外出時や就寝時の衣服の着脱や着替えの介助を行います。皮膚の観察や転倒防止など、細心の注意が必要となる業務です。また、利用者の身体機能維持や尊厳を傷つけないよう、利用者ができることは自分でやってもらうようにし、できないところのみサポートする意識が大切です。


整容介助

身だしなみを整える介助を行います。具体的には、洗顔・整髪・爪切り・化粧などが挙げられます。身だしなみを整えることは、リフレッシュ効果や衛生面のケアという点はもちろんですが、生活のモチベーションの向上にもつながります。


服薬介助

利用者の方の薬を飲ませたり、薬がしっかり飲まれているかの管理や飲み忘れがないかなどの確認を行います。高齢になると複数の病気を持っていることも珍しくはなく、作用の異なる薬を何種類も服用しなければなりません。


体位変換

血行障害による感覚麻痺や褥瘡(床ずれ)予防として、同じ体勢で寝たきりの方を中心に定期的な体位変換を行います。


生活援助

掃除、洗濯

掃除や洗濯は、衛生的で心地よい環境を作る上で重要です。まず、ご本人が過ごしやすい環境かどうかを確認します。掃除が必要であれば、利用者の能力を考慮して必要な援助を判断し、洗濯は干して取り込み、畳んで収納という行程の中で、必要な部分をサポートします。


買い物

自力での買い物が難しい人に対して支援を行います。欲しいものを聞いて介助者が一人で買い物する場合と利用者と買い物に行き、支払いなど見守りを行う場合があります。施設の種類によっては買い物の支援は含まれないこともあります。


調理

栄養バランスや好み、体調、飲み込みの状態等を考慮し、調理を行います。職場によっては栄養士等が専門で担当するケースもあります。また、グループホームや小規模多機能型居宅介護等では利用者と一緒に調理をすることもあります。


その他業務

生活リハビリ

機能回復訓練などの本格的なリハビリの場合は、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士といった国家資格所持者でないと行えませんが、日常生活動作を通して生活リハビリを行っていくことは可能です。既にいくつかの項で述べている通り、「自分でできることはやってもらう」ことで、自立した生活の維持、能力向上を見込むことができます。


メンタルケア

将来の不安や健康面の不安などストレスを抱えている利用者は多くいます。常日頃から利用者の状態をチェックし、普段の会話や簡単なレクリエーションを通じて、メンタルケアを行っていくことも重要な仕事の一つです。


レクリエーションの企画

利用者の方に楽しんでもらうことや身体や脳の機能維持のため、レクリエーションを実施します。「何を目的としてどのようなレクリエーションを実施するか」を考えることが重要です。


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2.介護職が大変って感じているのはどんなところ?

頭を抱える女性

次に、現役の介護職が大変だと感じる点について見てみましょう。なぜ大変だと感じるのか、またその対処法や解決法も併せて紹介します。


体力的にきつい

身体介護する際には、支えたり、抱えたりなど力仕事があります。利用者さんによっては自分よりも体が大きいことも珍しくありません。1人での介助が難しい場合は、他のスタッフと協力しましょう。介護職は腰を痛めることも多いので、下肢・体幹のトレーニングも1つの対処法です。最近は介護ロボットなどを導入している施設があるので、そこでの勤務を検討しても良いでしょう。


また、特養や老健などの入所施設の場合は、不規則なシフトでの勤務になることから、生活習慣が乱れやすいです。夜勤を伴う勤務が体力的に厳しい場合は、日勤専従にすることや、夜勤のない職場で働くことを検討する方法もあります。


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人間関係に悩みを抱えやすい

介護現場では幅広い年代が働いており、価値観の相違などで衝突しやすいという特徴があります。さらに、様々な職種が1つのチームとして働いているので、職種ごとでケアの方針が異なり衝突が起こることも珍しくないです。職場の同僚以外にも利用者やその家族との関係構築に悩む介護職は多くいます。


介護職は、同僚や利用者・その家族など多くの人と関わります。どうしても相性はあるため、打ち解けるまでには時間がかかることも当然だと認識しておくことは、自分の心を守る上でも重要です。仕事は仕事と割り切り、プライベートでストレスを解消しましょう。


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人手不足が深刻

介護業界は、長らく人材不足に悩まされています。そのため1人当たりの業務量が多い介護施設もあります。ただ、人材定着に向けて待遇改善や研修・教育に力を入れている施設も多くあります。そういった施設を見極めて就業先を決めることが大切です。


なお、「介護労働実態調査」(2020年介護労働安定センター)によれば、現在介護職の離職傾向は緩やかになってきており、2015年の離職率が20.3%に対し、2019年は18.2%まで減少しています。各施設で人材定着のための施策が実施されており、介護職の処遇改善や職場環境が整備されつつあることが要因として挙げられます。


利用者の体調変化

利用者の体調変化は見逃してはいけないポイントであり、特に高齢者の方は体調が急変することも少なくなく、迅速かつ的確な判断が求められます。いつ体調が変化するかわからないといった状況下で、精神的な負担を感じやすくストレスになる人もいるようです。


将来の見通しが立てにくい

この悩みについては、男女で違いがあります。男性の場合、介護士としての給料面やキャリアアップに対する不安が大きく、離職理由にもなりやすいようです。


ただ、介護士の処遇面については、年々改善されてきており、給料も年々上昇傾向にあります。女性の場合は、家庭と仕事の両立に悩む人が多いようです。2020年度に介護労働安定センターが実施した「介護労働実態調査」によると、介護関係の仕事を辞めた約25%の女性が「結婚・妊娠・出産・育児のため」と回答しています。


こういった介護職員の処遇面は改善されてきており、特に給料面は毎年上昇しており、以前までと比べて低賃金で働くというイメージは払拭されつつあります。家庭と仕事の両立についても、産休・育休を取りやすくしたり、復職支援を充実させたりとワークライフバランス改善に向けて施設ごとに様々な施策を講じています。


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理想と現実のギャップ

介護を仕事にする人は、高齢の方とのコミュニケーションが好きだったり、人に感謝されることが嬉しいという方が多いです。


自分の気持ちの中では「こういった介護をしたい」という理想があるものの、現実では決められた枠組みの中でサービスを提供していかなければなりません。そういった方たちは、ギャップを感じやすく、「大変」「辛い」と感じてしまうようです。


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3.介護職は難しい?

介護職は業務こそ気をつけなければいけないポイントも多く、経験が物を言う職種でもあります。また前述の通り、介助業務は体の負担も大きいため、体力を必要とします。これだけ聞くととても難しい印象を覚えるかと思います。


ですが介護職は資格がなくても働けます。専門的なことは先輩スタッフが基本的にはサポートに入りますし、実務経験がなくとも取得できる資格もあるので、事前に現場に対しての知識や心構えを備えられる環境が揃っています。


初任者研修を取れば未経験でも引く手数多!

介護士になる上で、入門編となる資格に「介護職員初任者研修」というものがあります。これを取得することで基本的な知識・技術そしてマナーを身に付けられます。


慢性的な人材不足が叫ばれている業界で「中長期的な介護従事者の人材確保と育成」を目的にしているので、取得しておくことで採用される可能性、また応募できる施設の選択肢が大きく広がります。


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35歳以降の転職は可能?

またその業務内容から、歳を重ねてからの転職は難しいという印象を抱いている人もいるかも知れません。ですが介護士は長く働き続ける人も多く、50代以上でバリバリ現場で働いている人も珍しくありません。


そのため、30代であってもまだまだ若いと見られることがほとんどです。また少子高齢化社会において、介護の人材はまだまだ不足しているため、年齢や職歴を理由に不採用となることは少ないと言えます。


また一般企業を経験した人であれば、現場だけの話ではなく、事務作業の分野でも活躍することが可能です。特に医療・介護分野はまだまだ先進技術の受け入れが進んでいないため、他業界の常識が、介護業界ではとても進んでいるとされることも少なくありません。


そのため現場ではもちろん、管理職としてキャリアアップしていくことも可能でしょう。


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4.大変なだけじゃない!介護職のやりがい

介護の仕事は大変な面もあります。しかし、やりがいも多い仕事で、それを励みにしている介護職は多くいます。どこにやりがいを感じているのかご紹介します。


直接感謝の言葉が聞くことができる

介護職は、利用者さんの生活の不自由な部分をサポートしたりするのが仕事です。そのため、良い仕事をすれば利用者さんやその家族から感謝の言葉をかけてもらえます。感謝の言葉は、自分が役に立ったことの証でもあり、関わることができて良かったと実感できるでしょう。


利用者さんの変化を身近で感じられる

日々の関わりを通して、介護職は利用者の変化を敏感に感じとれます。できることが増え、自信を取り戻した利用者さんは、笑顔になり気持ちが前向きになるなどの変化も見られるでしょう。回復のお手伝いができたと実感できる機会が多いのも、介護職のやりがいの1つです。


介護職としての成長を日々実感できる

色んな人と関わり経験を積んでいくうちに、介護職としてのスキルが身に付きます。始めは分からないことが多くても、やがて経験と知識の積み重ねによってできることが増えていきます。自身の成長を日々実感できる点も介護職の魅力です。


接する利用者から色々と学ぶことができる

高齢者と接すると、多くのの学びがあります。自分よりも長く生きてきた人の話を聞くことができ、また人の最期に関わることで、生きる意味やその素晴らしさを考えるきっかけにもなります。


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5.介護職になるメリットって何だろう?

高齢者に寄り添う女性

世の中には、介護職以外にも人の役に立つ仕事はたくさんあります。しかし、介護職だからこそ得られるメリットもあるのです。ここからは、介護職を選ぶメリットについて見ていきましょう。


ライフスタイルに合わせて幅広い働き方から選択できる

介護職は、ライフスタイルに合わせた働き方を選ぶことが可能です。日勤のみで働きたい、あるいは夜勤のみで働きたいといった場合でも、求人は多数存在します。


施設によっては早出や遅出も設けられていますが、そんな施設でも日勤のみで就職可能なケースは多々あります。さらに、正社員、パート問わず求人数は多いため、働くことができる時間に応じて選びやすいのもメリットです。


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無資格でもキャリアアップができる

介護職は、介護に関連した経験がなくとも、働きながらキャリアアップしていくことが可能です。


優秀な人材の確保のために、キャリアアップに向けて資格取得の支援を充実させている職場は多く、研修に参加している時間を勤務扱いにしてくれたり、研修にかかる費用を補助してくれたりするところもあります。転職者にとっては、正社員採用のチャンスが十分にあるという点もメリットです。



給料が上昇傾向にある

介護職の給与は低いというイメージが持たれがちですが、国は介護職の処遇改善に向けた施策に取り組んでいます。実際に、「処遇改善加算」や「特定処遇改善加算」により給与は上昇傾向にあり、人材確保のため独自に処遇改善を行っている施設も多くあります。


少子高齢化が進む日本において介護職の確保は重要な課題であるため、需要は高く安定した職種といえます。


家族の介護の際にスキルを活かせる

職場で培ったスキルや経験は、家族にも役立てられます。既に要介護者がいる家庭では、専門職のノウハウを聞いて日々の介護が楽になることもあるでしょう。身近に介護の専門職がいることは、とても頼りがいがあり、家族全員の安心にもつながります。


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6.大変・きついと感じたときの解決策

やりがいやメリットを理解した上でも、「介護の仕事が大変・きつい」と感じるときはあるでしょう。そんな時にどうしたら良いかいくつか解決策を紹介します。


周囲に悩みを相談する

1人で悩みを抱えるよりも、周囲の誰かしらに打ち明けることで気分が楽になります。仕事の悩みは同僚の方が理解が早いこともありますが、内容によっては話しづらいこともあると思います。


そんなときは、家族や友人に愚痴をこぼすのもひとつの手です。悩みを打ち明けることで、悩み自体が誰かの力によって解決することもありますし、すぐに解決しなくてもスッキリとした気分になります。


生活習慣を整える

介護職は不規則勤務などによって生活のリズムが整いにくいです。できるだけ睡眠時間は確保し、体をしっかりと休めるよう整えましょう。また、食べるものにも配慮し、偏った食生活で体調を崩さないように注意することも大事です。


運動する

運動は、心と体の両方に良い効果をもたらします。特別ハードな運動をする必要はありません。体を動かせば血行が良くなり、全身の緊張がほぐれ、心身のリラックスに効果的です。


趣味で楽しむ

楽しみとなる趣味があれば、休日や仕事終わりのプライベートの時間がリフレッシュの時間に変わります。スポーツでもショッピングでも食事でも、何かしら楽しんだり、打ち込める趣味を見つけてリラックスしましょう。


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7.介護職は大変だけどやりがいのある仕事!

確かに介護職は力仕事が多く、人間関係が複雑であるなど大変な面はあります。しかし、働きながら感じられるやりがいも多く、また、経験がない人でもキャリアアップを目指しやすい職種です。


転職や就職で介護職を考えている方は、大変な面だけでなく、多くのやりがいにも着目してみてはいかがでしょうか。介護職に就こうか悩んでいる人は、ひとまず求人を見てイメージしてみるのもおすすめです。


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よくある質問

介護士が大変と感じやすいのはどんなところですか?
①体力的にきつい
身体介護する際には、支えたり、抱えたりなど力仕事があります。利用者さんによっては自分よりも体が大きいことも珍しくありません。1人での介助が難しい場合は、他のスタッフと協力しましょう。介護職は腰を痛めることも多いので、下肢・体幹のトレーニングも1つの対処法です。最近は介護ロボットなどを導入している施設があるので、そこでの勤務を検討しても良いでしょう。

また、特養や老健などの入所施設の場合は、不規則なシフトでの勤務になることから、生活習慣が乱れやすいです。夜勤を伴う勤務が体力的に厳しい場合は、日勤専従にすることや、夜勤のない職場で働くことを検討する方法もあります。

②人間関係に悩みを抱えやすい
介護現場では幅広い年代が働いており、価値観の相違などで衝突しやすいという特徴があります。さらに、様々な職種が1つのチームとして働いているので、職種ごとでケアの方針が異なり衝突が起こることも珍しくないです。職場の同僚以外にも利用者やその家族との関係構築に悩む介護職は多くいます。

介護職は、同僚や利用者・その家族など多くの人と関わります。どうしても相性はあるため、打ち解けるまでには時間がかかることも当然だと認識しておくことは、自分の心を守る上でも重要です。仕事は仕事と割り切り、プライベートでストレスを解消しましょう。

③人手不足が深刻
介護業界は、長らく人材不足に悩まされています。そのため1人当たりの業務量が多い介護施設もあります。ただ、人材定着に向けて待遇改善や研修・教育に力を入れている施設も多くあります。そういった施設を見極めて就業先を決めることが大切です。

なお、「介護労働実態調査」(2020年介護労働安定センター)によれば、現在介護職の離職傾向は緩やかになってきており、2015年の離職率が20.3%に対し、2019年は18.2%まで減少しています。各施設で人材定着のための施策が実施されており、介護職の処遇改善や職場環境が整備されつつあることが要因として挙げられます。

④将来の見通しが立てにくい
この悩みについては、男女で違いがあります。男性の場合、介護士としての給料面やキャリアアップに対する不安が大きく、離職理由にもなりやすいようです。ただ、介護士の処遇面については、年々改善されてきており、給料も年々上昇傾向にあります。女性の場合は、家庭と仕事の両立に悩む人が多いようです。2020年度に介護労働安定センターが実施した「介護労働実態調査」によると、介護関係の仕事を辞めた約25%の女性が「結婚・妊娠・出産・育児のため」と回答しています。

こういった介護職員の処遇面は改善されてきており、特に給料面は毎年上昇しており、以前までと比べて低賃金で働くというイメージは払拭されつつあります。家庭と仕事の両立についても、産休・育休を取りやすくしたり、復職支援を充実させたりとワークライフバランス改善に向けて施設ごとに様々な施策を講じています。

⑤理想と現実のギャップ
介護を仕事にする人は、高齢の方とのコミュニケーションが好きだったり、人に感謝されることが嬉しいという方が多いです。自分の気持ちの中では「こういった介護をしたい」という理想があるものの、現実では決められた枠組みの中でサービスを提供していかなければなりません。そういった方たちは、ギャップを感じやすく、「大変」「辛い」と感じてしまうようです。
介護職のやりがいは何ですか?
①直接感謝の言葉が聞くことができる
介護職は、利用者さんの生活の不自由な部分をサポートしたりするのが仕事です。そのため、良い仕事をすれば利用者さんやその家族から感謝の言葉をかけてもらえます。感謝の言葉は、自分が役に立ったことの証でもあり、関わることができて良かったと実感できるでしょう。


②利用者さんの変化を身近で感じられる
日々の関わりを通して、介護職は利用者の変化を敏感に感じとれます。できることが増え、自信を取り戻した利用者さんは、笑顔になり気持ちが前向きになるなどの変化も見られるでしょう。回復のお手伝いができたと実感できる機会が多いのも、介護職のやりがいの1つです。


③介護職としての成長を日々実感できる
色んな人と関わり経験を積んでいくうちに、介護職としてのスキルが身に付きます。始めは分からないことが多くても、やがて経験と知識の積み重ねによってできることが増えていきます。自身の成長を日々実感できる点も介護職の魅力です。


④接する利用者から色々と学ぶことができる
高齢者と接すると、多くのの学びがあります。自分よりも長く生きてきた人の話を聞くことができ、また人の最期に関わることで、生きる意味やその素晴らしさを考えるきっかけにもなります。


セカンドラボ株式会社

URL:https://www.2ndlabo.co.jp/

2022年4月よりセカンドラボ株式会社に入社。主に介護施設を中心に医療介護向け求人メディア「コメディカルドットコム」の営業・採用課題のサポートを行う。

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