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看護師・介護士の夜勤専従|メリットや向いている人について解説

  • 更新日
投稿者:小口 紗穂

医療・介護業界の人なら馴染みも多い夜勤専従というワード。ただ実際に働いてみた方はそこまで多くないはず。

ここでは看護師や介護職員として施設に勤めている方向けに、どのような特徴やメリット・デメリットがあるかを紹介します。もしかしたら自分に合った働き方かもしれません。

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目次



夜1.勤専従はどういう働き方?

夜勤専従とは?

読んで字のごとく夜勤帯だけ働く雇用形態です。シフトの多くは17:00~10:00の間で、15時間程度の拘束時間であることがほとんど。


もちろん休憩や仮眠時間を挟んでの勤務になるため、基本的には労働基準法に則っての勤務となります。ただし通常の夜勤同様、拘束時間は表記通りになるため、身体的な負担は日中の勤務に比べて大きくなります。ただ悪いことばかりではなく、夜勤明けの1日は休みになります。そのため、連日の勤務とはならず、しっかり生活のリズムを取り戻すことも可能です。


業務内容は?

基本的な業務内容に加え、夜勤帯の業務である食事介助、巡回、トイレ誘導、起床介助など、夜勤をしたことがある人であれば経験していることしかありません。そのため、入浴介助やレクリエーションなどの業務はなく、代わりに夜間巡回業務を行います。介護士のタイムスケジュールを例に見てみましょう。


16:30 出勤、日勤スタッフからの引継ぎ、その他サポート業務

17:30 夕食(食事・服薬介助)

18:00 口腔ケア、利用者自由時間中の管理

20:00 就寝準備(トイレ・おむつ交換)

22:00 消灯

23:00 巡回、トイレ誘導(おむつ交換)

24:00 利用者の状態を記録

01:00 休憩(軽食や仮眠をとる)

03:00 巡回、トイレ誘導(おむつ交換)

05:00 起床(着替え、車いすへの移乗)

06:00 朝食準備、体調確認(バイタル測定など)

07:00 朝食(食事・服薬介助)

08:00 口腔ケア、下膳

09:00 介護記録の作成、日勤スタッフへの引継ぎ

09:30 退勤


上記のように、基本的には夜勤帯の業務と変わることは無く、あくまで夜勤だけで働く雇用形態だと覚えておきましょう。


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2.一般的な常勤職員との違いは?

では実際にどういう部分が違ってくるのでしょうか。端的に言ってしまえば、一回ごとの給与と出勤日数が変わってきます。看護師と介護士、それぞれ日勤夜勤混合の常勤職員と夜勤専従職員の数字をコメディカルドットコムの求人を例に比較してみましょう。


看護師の場合

・常勤職員
基本給270,000円+各種手当80,000円
・夜勤専従職員
時給1,500円+夜勤手当11,000円/回


  常勤職員 夜勤専従職員
給与 約35万円 約33.5万円
休日日数 115日/年 120~132日/年
年収/勤務回数 約21,000円 約33,500円

介護職員の場合

・常勤職員
基本給173,000円+各種手当67,000円
・夜勤専従職員
時給1,020円+手当6,000円/回


  常勤職員 夜勤専従職員
給与 約24万円 約21.3万円
休日日数 110日/年 120~132日/年
年収/勤務回数 約13,500円 約21,300円

上記はあくまで参考程度ですが、一勤務あたりの単価に差があることがわかります。夜勤は拘束時間も長く、1勤務が2日分扱いでもあるため、単純計算では考えられません。とはいえ常勤職員はボーナス3ヶ月分も加算しているので、試算を大幅に上回ることはないでしょう。


夜勤手当が勤務ごとに発生するため当たり前ではありますが、数字だけで判断するならばとても割が良いと言えます。


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3.夜勤専従のメリット・デメリットは?

メリット・デメリット

夜勤専従のメリット

  • 日勤と比較して業務の種類は少ない
  • 日勤だけで働くより稼げる
  • Wワーク先として検討できる
  • 明るい時間帯に自由時間が作れる

このようなメリットがあります。


日勤と比較して業務の種類は少ない

夜勤時の業務の種類については、日勤勤務より少なくなります。介護士はより顕著で、レクリエーションや入浴介助といった業務がなく、夜間巡回やそれに付随する介助がメインの業務になります。


介護施設で働く人の中には、レクリエーション業務が苦手という声も多く耳にします。夜勤専従であれば、レクリエーション業務を行う機会がほとんどないので、苦手意識がある人には大きなメリットと言えるでしょう。


日勤だけで働くより稼げる

夜勤専従は同じパートであれば日勤だけで働くより給料が高い傾向になります。また、勤務日数が少なくても日勤だけで働くより、給料は高くなります。


夜勤の場合は深夜割増や夜勤手当が時給とは別につくため、介護士であれば1回2万円以上、看護師であれば1回3万円以上稼ぐことができる職場もあるようです。


Wワーク先として検討できる

夜勤専従の求人は事業所によって異なりますが、「Wワーク可能」となっている場合が多いです。現在の法律上、夜勤の上限回数までを規定したものはなく、1週間の労働時間を40時間以内に抑えることができればWワークも可能です。


そのため、現在の職場での1週間の労働時間が40時間以内で、「収入が低くて困っている」、「もっと稼ぎたい」という人には夜勤専従としての働き方はWワーク先としておすすめです。


明るい時間帯に自由時間が作れる

夜勤専従は夜間のみ仕事をする働き方なので、明るい時間帯は自分の好きなように時間を使えます。また、夜勤明けと翌日は休みとして設定していることがほとんどなので、仕事が終わってから1日半は自由時間が確約されています。


日中に自由な時間を持てることで、その時間に資格勉強のために学校に通う人や別の仕事をしてWワークで働く人もいます。自分の望むライフスタイルにあった働き方をしたいと考える人には、夜勤専従はメリットが多いでしょう。


夜勤専従のデメリット

  • 非常勤採用の場合が多い
  • 生活リズムが乱れる
  • 拘束時間が長い
  • 業務における責任が重い

一部ではありますが、上記のようなものが代表的なデメリットです。


非常勤採用の場合が多い

夜勤専従の雇用形態はほとんどの場合、非常勤です。常勤職員(正職員)としての雇用は稀ということもあり、人によってはネックになることもあるでしょう。


ただ、勤務時間的に社会保険の対象となることがほとんどですので、福利厚生の部分で気にする方は雇用条件をよく確認しましょう。


生活リズムが乱れる

生活リズムが乱れるという部分については、昼夜逆転するとは言っても、身体は慣れてくるのである程度安定するという考えもあります。そのため、生活リズムの乱れがデメリットになるかは人によりけりではありますが、なかなか身体が昼夜逆転した生活リズムに適用できない人にとってはそれが強いストレスになるでしょう。


拘束時間が長い

拘束時間については明確に影響が出るため、通常勤務以上に生活習慣の乱れが出ることも懸念されます。その分支給される休日をうまく活用しないと、より負担の大きい働き方になるということを覚えておきましょう。


業務における責任が重い

夜勤帯は、自分以外の職員はほとんどおらず、責任者も不在の場合も多いので、一つの業務に対する責任は大きくなります。夜勤時にトラブルが発生してしまうと、自分一人で考えて、解決まで対応しなくてはなりません。


常にバックアップがない体制が続くことで、今までにない疲労を感じる人も少なくないようです。そのため、夜勤専従としての働き方を選ぶ場合は、ある程度の責任感とトラブルを解決できる業務上のスキルを身につけてからの方が良いでしょう。


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4.向いている人は?今の職場で悩んでいるなら検討もアリ

では実際にどういう人が勤務に向いているのでしょうか。勤務の特徴的に下記のような方は要チェックです。


  • 人間関係が煩わしい人
  • 日中に一人の時間を確保したい人
  • 収入は減らしたくないけどプライベートな時間を確保したい人
  • 体調に合わせたスケジュール管理ができる人

人間関係が煩わしい人

上記にもある通り、人間関係のトラブルは医療・福祉の職場における退職理由No.1でもあります。
夜勤であれば利用者以外の人員とは最小限で済むため、何かしら過去に衝突があった経験のある方が選択する傾向もあるようです。


日中に一人の時間を確保したい人

一人の時間を大切にしたい人や、プライベートの時間をより多く楽しみたい方は通常勤務よりも向いているかもしれません。


少ない勤務数で済むことに加え、多くの人が勤務している時間帯にフリーであることを考えると、周りにはばかること無く様々なことを満喫できます。


収入は減らしたくないけどプライベートな時間を確保したい人

一勤務の単価が増えることで、自分の自由な時間を増やすことができます。もちろん通常の勤務とまるっきり同じということは難しいですが、勤務数を減らすことで生じる給与の減額を最小限にできるでしょう。とはいえ、その分休息の時間も減少する傾向にあるため、体調面の管理もよりシビアになるでしょう。


体調に合わせたスケジュール管理ができる人

上記にも関連してきますが、勤務数が少なくなるとはいえ、拘束時間に関しては日勤帯よりも長くなるのが一般的です。実働時間自体は少なくなるかもしれませんが、睡眠時間がずれることで生活リズムがずれることも多いです。そういった面も含めて自分の体調をしっかり管理できる人は向いているといえます。


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資格は必須?

一方で、勤務中は基本的に夜勤ですので、業務負担が大きいことに耐えられること、一回ごとに替えが効きづらい立場であることを自覚することも必要です。メリハリのあるスケジュールを組み立てる必要があると認識しましょう。


資格が必ずしも必要というわけではありませんが、経験は殆どの職場で必要とされるでしょう。もちろん資格を持っていることで、より多くの業務に関わることもできます。


様々な経験を積むことができますので、将来的にキャリアアップを考えている場合は資格の勉強と並行しての勤務、ということにも向いていると言えます。


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5.いざ転職!夜勤専従の志望動機の書き方は?

短時間で効率よく稼げる夜勤専従は、意外と人気のあるポジションです。志望動機をしっかり準備することで差別化を図りましょう。


夜勤専従に限った話ではありませんが、志望動機を話す際に気を付けたいポイントは以下の3つ。


  • ポジティブ、前向きな内容でまとめる
  • 給与などの待遇面を前面に押し出さない
  • 自分の強み、志望先で働きたい理由を具体的に話す

とはいえ夜勤専従は働き方自体が特殊なので、なぜ自分にとって日勤帯よりも夜勤帯のほうが望ましいのか、その理由を素直に話せばよいと言われています。夜勤専従に限っては賃金などの待遇面を志望動機に含めてOKという話もあります。


以上を踏まえ、介護、看護それぞれについて、志望動機を2パターンずつ紹介します。


志望動機:介護①働きながら資格取得を目指したい

【例文】

現在、看護師資格の取得を目指して看護学校に通っているため、授業のない夜間に働ける御施設を志望しました。


看護師取得をめざしたきっかけは、前職の特別養護老人ホームで働く中で何度か看取りケアに立ち会った際、看取りにおいて介護士にできることの少なさを実感したことです。介護士としての寄り添う気持ちを忘れず、看護師としての技術を備えた人材になりたいと考えています。


志望動機:介護②ひとりで働きたい

【例文】

チームでの経験だけでなく、独力でフロアを管理する能力も磨きたいと考え、御施設を志望しました。


現在は介護老人保健施設で働いておりますが、主な業務は日勤帯、チームの一員としてご利用者様のリハビリ、在宅復帰をお手伝いすることです。いち介護士としてのキャリアを考えるにあたり、そのようなチームとしての経験に加え、御施設のような大人数の1フロアを独力で管理する経験もしっかり積んでおきたいと考え、応募に至りました。


志望動機:看護①Wワークで働きたい

【例文】

総合病院での勤務を経て、結婚・出産を機に、現在はクリニックでパートとして勤務しています。子育てに余裕が生まれたことで勤務を増やす余地が生まれ、働いたことのない介護施設で働いてみたいとの想いから志望いたしました。


夜勤専従を志望した理由は、現在のクリニックでの勤務を継続したいと考えているためです。現職には、勤務先を増やすことについて同意を頂いております。


志望動機:看護②決まったシフトで働きたい

【例文】

総合病院にて3交替制の勤務を行う中で、不規則なシフトから体を壊してしまった経験があるため、勤務時間の決まっている御院の夜勤専従を志望しました。


日勤帯の勤務ではなく夜勤専従を志望する理由は、病棟勤務時、落ち着いてひとりひとりの患者さんと向き合えることから日勤よりも夜勤のほうが自分に合っていると感じたためです。


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6.夜勤専従で多く作れる時間を有効活用しよう!

夜勤専従という働き方について簡単にまとめると、


  • 勤務単価が高い
  • プライベートの時間を多く作れる
  • 夜勤帯の勤務を一人でこなせる
  • メリハリのあるスケジュール管理能力が必要

というところです。日勤夜勤混合の常勤職員と比べて、一概に勝っているとは言えませんが、高い給与で自分の時間を多く確保できるという面は確かにあります。


夜勤の業務をしっかりこなせる自信があり、今後のいろいろなことに向けてプライベートな時間を作りたいという方は一度検討してみてはいかがでしょうか。




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セカンドラボ株式会社

URL:https://www.2ndlabo.co.jp

東京大学を卒業後、大学病院の病棟看護師として勤務。アレルギー・リウマチ内科、腎臓内分泌内科、心療内科等幅広い領域を担う病棟で従事。
2023年よりセカンドラボ株式会社に入社。医療介護向け求人メディア「コメディカルドットコム」の営業・採用課題のサポートを行う。また、看護師の経験を生かし、看護師に関連するコンテンツ作成にも従事。

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