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保育士の人間関係は難しい?|あるある話とその対処法を紹介

  • 更新日
投稿者:堀 耕大

保育士を目指している人、実際に保育士として働いている人にとって、多くの場合で人間関係への不安や不満の声が上がるでしょう。
女性が多い職場環境のため、保育士同士の人間関係や保護者との関係に悩まされる方は少なくありません。
本記事では、保育士の人間関係にまつわる体験談や発生原因、改善方法などを解説していきます。保育園特有のケースを紹介していますので、もしご自分にも当てはまる部分があれば参考にしてみてください。

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1.独特な勤務環境が人間関係を難しくさせる

辞めた理由

引用:東京都福祉保健局調査より抜粋

まずは、保育園という独特な勤務環境が人間関係を難しくさせていることを認識しましょう。

保育士の勤務環境は、同性の職員が多く閉鎖的な空間です。さらに、人手不足により個人への負担が大きくなっていることや子供を預かるという責任が大きい仕事であることも影響し、人間関係が難しくなります。

上記の要因から、保育園での人間関係に不満や不安を抱く方は少なくありません。実際に、東京都福祉保健局が調べるデータによると、退職者の転職理由の1位は「職場の人間関係」によるもので、全体の38.0%にあたります。

勤務先として重視した項目

引用:東京都福祉保健局調査より抜粋

また、保育士が職場を選ぶときに重視する項目についても、「勤務地」に次いで「人間関係」が2位に来ていることからも、良好な人間関係の職場で働きたいと思う保育士が多いのです。

人間関係が悪化する要因は様々

ここからは、人間関係が悪化する原因について見ていきましょう。保育園では、色々な要因が重なることで前述したような問題が発生するのです。その中でも以下のような理由が挙げられます。

ご自分の勤務環境と照らし合わせ、こうした要因が発生することはある程度仕方がない部分もあるものの、ご自分の行動を顧みる機会にしてみてください。

同性のみの環境による閉鎖的な環境

1つ目の要因は、同性のみの閉鎖的な環境によるものと言えます。 保育士は、女性の比率が極端に高い職場です。厚生労働省の統計調査によると、男性の保育士はわずか5%以下にとどまる数字とされています。

また、少人数かつ同職種の人間であることがほとんどのため、閉鎖的な空間ができあがります。年功序列の職場であれば、保育園の内部が独裁的な状態になる可能性があり、外からはその事実になかなか気づけません。人間関係が悪化し、なにか問題が起きてからこうした内情が露呈するケースが多いのです。

出典:厚生労働省「保育士の現状と主な取組

多忙により個々人への負荷が大きい

2つ目に、多忙な業務かつ個々人への負担が大きいことです。保育士の配置基準について、法令では以下の通り定められています。

「保育士の数は、乳児おおむね三人につき一人以上、満一歳以上満三歳に満たない幼児おおむね六人につき一人以上、満三歳以上満四歳に満たない幼児おおむね二十人につき一人以上、満四歳以上の幼児おおむね三十人につき一人以上とする。ただし、保育所一につき二人を下ることはできない。」

出典:児童福祉施設の設備及び運営に関する基準「第三十三条

最低基準は設けられているものの、上記で分かる通り保育士は一人で複数の児童を担当することがほとんどです。自分の子供を一人育てることさえ大変なことに加え、人によっては子育て自体が未経験のため、保育士にはかなりの負担がかかります。

また、それぞれの園児に関しての記録や保護者への報告等まとめる必要があり、子供を見ていればよいという単純な仕事ではありません。こうした業務の忙しさから、周りへ配慮ができなくなるケースが多いのです。

業務の責任が大きいことから発生する厳しさ

最後に、業務の責任が大きいことから発生する厳しさも挙げられます。園児は何でも口に入れてしまったり、一人で何処かにいってしまうこともあり、大切な子供たちに何かがあると命の危険もあるため、常に目を見張っておかなければいけません。意思の疎通も難しい園児を監視するというのは、とても難しい業務なのです。

また、保育士同士でも指導は厳しくなります。そのため、保育園内の人間関係が先輩の顔色を伺うような状態になってしまうのです。園内で派閥などが出来上がることもあり、その関係で面倒に感じるケースもあります。

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2.保育園で起こる代表的な例を紹介

ここまで、保育園の独特な勤務環境について、人間関係が悪化する要因を紹介してきました。ここからはそれらにまつわるエピソードを紹介します。

ご自分の保育園でも当てはまる事例も多いと思いますが、それは他の多くの保育園でもよくあるケースといえます。こうした悩み自体もよくあることですので、自分一人で悩まず相談するきっかけにしてみてください。

保育方針の違い

1つ目は、保育方針の違いです。下記のようなエピソードはよくあることで、このように不満を抱えるケースもあります。

「念願の保育園に就職することができました。子どもたちの成長を見守ることができる業務に充実感を感じています。ただ、園長の方針で自分の思うように子どもたちと接することができません。

具体的には、私は外遊びの時間を増やして運動をさせたいと考えても、園長は『怪我のリスクや、知らないうちに遠くへ行ってしまうなど、問題が発生しやすい』と、受け入れてくれません。

接している保育士目線では、子どもたちもウズウズしていて動き出したい様子が見えますが、園長としては保護者側とのトラブルを避けるのが第一優先です。そうした状況にやきもきしてしまいます。」

特に、保育園は狭い事業所であることが多いため、園長の方針で大体の方針が決まりがちです。そういった状況では、自分の思い描いていた保育を実施できないということもあります。

派閥争い

2つ目は、派閥争いによる事例です。

業務の進め方や指導方針に関して、働き始めた時から教わっている先輩のやり方を踏襲しています。仕事では問題が無いのですが、片付けと掃除の順序など細かい業務の違いで、他の職員から叱られることがあるのです。

同じやり方じゃないと普段の先輩からは怒られてしまうため、やり方は変えられません。大きな問題でもないのに、先輩職員の考え方の違いに振り回されています。

同期の職員には、私の先輩とは別に違うやり方を徹底させている先輩職員がいるとのことです。仲の悪い先輩職員たちの影響で教え方には違いがあり、何かと衝突も多いため、子どもたちに集中できず面倒です。

このように、閉鎖的な空間では考えが凝り固まることも多く、それぞれやり方に対しても頑固になるケースが少なくありません。最初に教わる先輩や、よく一緒になる職員同士でも細かい違いが発生することで、業務に関係のない衝突が起こることもあります。

保護者関係のトラブル

3つ目が、保護者関係のトラブルのケースです。

私は3~4歳クラスで子供Aを担当しています。Aの保護者は迎えに来る時間が遅いため、居残りクラスを担当していると、よく顔を合わせる機会があるのです。Aの保護者と話をしているとAからの私の印象も良いようで、普段から慕ってくれているのがよく分かります。

それを知った子供Bの保護者から、AやAの保護者をひいきしているという声が来ていると園長から指導を受けました。決してそんな気はありませんが、子供にそんなことを言ってもらちが明きません。

頼ってくるAの保護者を無下にする事はできませんが、今まで通りではまたクレームが来てしまいそうです。がんじがらめの状態にストレスを感じます。

保育士の人間関係は、保育士同士にとどまらず保護者にも及びます。保護者からすれば、子供が不遇だと思えば改善を要求するのは当然です。しかし、その考え方が子供依存であると認識していないことも多く、理不尽に要求をしてしまうのです。

また、保護者との関係性に対し、他の職員からの嫉妬で嫌がらせを受けるということもあります。

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3.人間関係を改善するには思い切りが必要

それでは、こうした人間関係を改善するにはどうしたらよいのでしょうか。 人間関係の改善は自分ひとりではうまくいかないことがほとんどです。そのため、周りを変えるのであればかなり思い切って行動することが必要になります。

ただし、自分の心構えや考え方などについては自分で対処できる方法もあります。周りを変えるか、自分を変えるか、どちらも選択肢はありますが、周りを変えることは容易ではありません。まずは自分を変える行動を行ってみましょう。

保育士としてのスキルを磨く

1つ目は、保育士としてのスキルを磨くことです。 保育士として一人前になれば、自分の考え方に基づいてしっかりと保育を行うことができるので、相手に責められる部分も減るでしょう。スキルが身につけば、保護者にも認めてもらえたり、後輩に慕われて仲間が増えたり、人間関係がスムーズになります。

キャリアアップし、ご自分のいる保育園の園長に就任できれば、園の方針に振り回されることもなくなります。これは、一番の解決方法ではありますが時間がかかるので、気持ちを維持できる忍耐力が必要です。

仕事だと割り切ってしまう

次に、ご自分の心持として仕事だと割り切ってしまうこともおすすめです。 相手によって意見ややり方、話を合わせることで、敵を作らないように過ごすことも処世術としては望ましいでしょう。人によってはこうしたスタンスがどうしても合わないこともありますが、一番手っ取り早い方法です。

とはいえ、上記は根本的な環境改善にはなりません。その中で子供へ集中できる環境を作るという意味では、無駄なストレスを減らすことができるでしょう。

距離を取る

最後に、面倒なこととは距離を取ることです。 独力で仕事をこなせる場合は極力一人で行い、一緒に業務をしなければならない場合は適度に話を合わせるようにします。

他人に期待しない分、必然的にスキルは磨かれますが、孤立してしまう可能性もあります。職場に期待しない、子供への保育しか職場に求めないという人にはこの方法もおすすめです。

3つの対策をお伝えしてきましたが、自分を変えることが難しい場合は、職場を変えることも1つの手段です。手っ取り早く人間関係の悩みを解決できる一方で、今までのキャリアが無くなる、失敗するリスクもあるので、しっかりと見極めることが必要でしょう。

自分の心の持ちようを変える、環境を変える、いずれにせよしっかりを方針を決めて行動することが大切です。

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4.人間関係とうまく付き合えれば長く働ける

本記事では、保育士の人間関係について、独特な環境要因と代表的な事例について紹介しました。 人間関係は、保育士として働くならば避けては通れない問題です。そこがクリアできれば長く働くことも可能ですので、そのために取れる方法はとりあえず試してみると良いかもしれません。

求人数も多いので、今の職場での改善が厳しいと感じたら、思い切った転職も視野に入れておくとよいでしょう。

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よくある質問

保育士の人間関係が良くない原因は何ですか?
保育園では、色々な要因が重なることで人間関係が悪化します。考えられる代表的な原因は以下の通りです。

同性のみの環境による閉鎖的な環境
多忙により個々人への負荷が大きい
業務の責任が大きいことから発生する厳しさ
人間関係を改善するにはどうしたらいいですか?
人間関係の改善は自分ひとりではうまくいかないことがほとんどです。そのため、周りを変えるのであればかなり思い切って行動することが必要になります。

ただし、自分の心構えや考え方などについては自分で対処できる方法もあります。周りを変えるか、自分を変えるか、どちらも選択肢はありますが、周りを変えることは容易ではありません。まずは自分を変える行動を行ってみましょう。


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