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病棟保育士とは?仕事内容やメリット、向いている人まで徹底解説!

  • 更新日
投稿者:小松 和貴

病棟保育士とはどのような仕事なのでしょうか。
「病院勤務なので、待遇が良さそう」、「募集定員が少なく、狭き門」
上記のようなイメージを持っている方もいると思います。
また、病院で働くことは分かるが具体的な仕事内容までは知らないという方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、病棟保育士の仕事内容や1日のタイムスケジュール、メリット・デメリット、向いている人など幅広く解説していきます。
病棟保育士に興味があるという方から、実際に転職を考えている方まで、キャリアの参考になれば幸いです。

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1.病棟保育士とは?役割や他の保育士との違いは?

ここでは、病棟保育士の概要や、他の保育士との違いについて解説していきます。

病棟保育士とは?

病棟保育士とは、病院に入院している子どもの保育をおこなう保育士のことを指します。

医療行為はおこなわず、子どものメンタルケアや身の回りのサポートが主な業務内容です。0〜18歳までの幅広い年齢の子どもが保育対象となり、病棟内に設置された保育室(プレイルーム)で保育をおこないます。

しかし、子どもの病状など、場合によっては病室で個別に保育をおこなうなど、臨機応変な対応が必要です。

医療保育士との違い

病棟保育士と医療保育士に違いはほとんど無く、病棟保育士=医療保育士と考えて問題ありません。しかし、病院によっては呼び方が異なる場合もあり、食事や排泄の補助など、看護師の役割を一部担う保育士を「医療保育士」と呼ぶこともあります。

院内保育士との違い

院内保育士とは、医師や看護師など、病院職員の子どもを保育する保育士のことを指します。病棟保育士との一番の違いは、対象となる子どもが異なることです。基本的には院内にある保育所で保育をおこない、仕事内容は一般の保育園と変わりません。

病児保育士との違い

病児保育士は、急な発熱やインフルエンザ等の感染症にかかった子どもの一時的な保育をおこなう保育士です。主に、民間の病児保育施設などで保育をおこなうため、病棟保育士とは勤務先が異なります。

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2.病棟保育と通常保育の違い

次に、病棟保育と一般的な保育園で行われている通常保育との違いを解説します。違いは主に以下の3点です。

  • 保育対象
  • 保育環境
  • 保育内容

保育対象

まず、ひとつ目の違いは保育対象です。先述しましたが、病棟保育では病院に入院している子どもの保育を行います。一方で通常保育では保育園や幼稚園に通う地域の子どもが対象となります。関わる子どもの年齢も、病棟保育の場合は0〜18歳までと幅広く、通常保育の場合は0歳〜就学前までとなります。

また、保育園の場合年齢ごとにクラスが分けられ、保育士は担当するクラスの子どもの保育を行いますが、病棟保育の場合は担当児が決められていません。基本的には退院するまでの付き合いとなり、入院期間が長い子どもとは長期的に関わって行くことになりますが、関わる子ども達は日々入れ替わって行きます。

保育環境

保育環境にも違いがあります。病棟保育の場合、病院内という限られた環境で行われるため、子どもの病状や治療に配慮した保育が必要となります。保育士が医療行為を行うことはありませんが、さまざまな病状の子ども達と関わるうえで病気や医療に関する知識が必要となってくるでしょう。

一方、通常保育は保育園や幼稚園など子どもが自由に遊べる環境で行われます。遊びや生活体験を通じて「言語能力」「運動能力」など心身の成長や社会性・自立心の醸成を促す保育が必要となります。

保育内容

病棟保育では、遊びや活動以外にも子どもの症状に合わせて、食事や排泄、入浴などの介助を行います。また、子どもの心のケアにも力を入れています。一方で、通常保育では子どもの成長や発達を促すための遊びや活動がメインです。

具体的な業務内容は以下の通りです。

病棟保育
  • 入院中の子どもの遊びや活動のサポート
  • 食事・排泄・入浴などの生活介助
  • 子どもの心のケア
  • 保護者への相談や助言
  • 医師や看護師との連携

詳細は、4.病棟保育士の仕事内容や注意点を解説!で解説しています。

通常保育
  • 子どもの成長や発達を促すための遊びや活動の指導
  • 子どもの健康管理・安全管理
  • 保護者との連絡や相談
人差し指を立てた保育士

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3.病棟保育士になるには?必要な資格は?

病棟保育士に必要な資格は「保育士資格」のみです。あくまでも保育士であるため、看護師など、医療系の資格は必要ありません。ただし、子どもの病状や症状を理解する必要があるため、ある程度の医療知識を身につけることは必要となるでしょう。

また、病棟保育士に関係する資格として、一般社団法人日本医療保育学会が認定する「医療保育専門士」という民間資格があります。

「医療保育専門士」の受験資格を得るために必要な条件は、以下の通りです。

  • 日本の保育士資格を取得していること
  • 病院等で常勤1年以上(または非常勤2年以上)の保育経験があること
  • 日本医療保育学会に入会し、1年以上の会員歴があること

上記の厳しい条件を満たし、さらに、計3回の研修会参加とレポートの提出、事例研究論文、口頭試問を経て、ようやく資格取得が可能となります。

身につけておくべきスキルは?

必要な資格は保育士資格だけ、ということはわかりましたが、身につけておくべきスキルはあるのでしょうか。ここでは、病棟保育士に求められる以下のスキルを3つご紹介します。

  • あそびの引き出し
  • コミュニケーション力
  • 冷静さ

病院には病棟保育士の配置義務がないため、配置をしていない場合もありますし、配置されていても少人数です。そのため、保育士としての即戦力が求められます。まずは保育士としての実務経験を積んで、上記のスキルや技術を身に着けてから病棟保育士に応募してみましょう。

あそびの引き出し

必要なスキルのひとつめはあそびの引き出しです。病棟保育士の担当する子どもは、年齢層が0〜18歳と幅広いです。

また、一般の保育園と異なり、十分なあそびのスペースを確保できなかったり、子どもの病状によっては行動に制限があったりすることもあります。このような限られた条件のなかで、幅広い年齢層の子どもを楽しませるためには、多くのあそびの引き出しが必要となるでしょう。

コミュニケーション力

コミュニケーション力も重要です。病棟保育士は一般の保育園と異なり、子どもの対応について医師や看護師に指示をあおぐことがあります。対応を間違えてしまうと子どもの命にかかわることもあるため、子どもの現状を正確に伝えるスキルが必要です。

また、医師や看護師は保育のプロではないので、保育のプロとしてカンファレンスなどで意見を求められることもあります。周りの状況や自分の立場を正確に把握し、適切な発言ができるコミュニケーション力が必要となるでしょう。

冷静さ

冷静さも大事なスキルのひとつです。病院では子どもの症状が急変することも少なくありません。その際に慌てた様子を見せると、子どもや保護者に不安を与えかねず適切な判断や対応ができない恐れがあります。

どんな状況でも適切に判断し、対処できる冷静さを身につけましょう。

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4.病棟保育士の仕事内容や注意点を解説!

ここでは、病棟保育士の仕事内容や仕事をする上での注意点を解説していきます。1日のタイムスケジュールもご紹介しますので、病棟保育士として働くイメージをつかみましょう。

病棟保育士の仕事内容

病棟保育士の基本的な仕事内容としては、保育、生活介助、家族支援、環境整備、医師・看護師との連携が挙げられます。詳しく解説していきますので、ご確認ください。

保育

病棟保育士は、子どもの発達段階に合わせたあそびを提供しています。活動内容は、身体への負担を考慮する必要があるため室内でのあそびが中心です。

また、一般の保育園とは異なり、学童児もいるため、必要に応じて学習支援も行います。

生活介助

付き添いの方がいない子どもに対して、食事・排泄・睡眠などの介助を行うこともあります。介助をおこなう場合は、それぞれ病気の症状が異なるため、医師や看護師と連携しながら、個別対応をしていくことが必要です。

一般の保育園とは異なり、「介護」の要素を含んでいることも認識しておきましょう。

家族支援

入院中の出来事を報告したり、保護者からの相談に乗ったりするなどの家族支援も行います。保護者が抱える子育ての悩みは、一般の保育園よりも深刻な場合が多いため、真摯に受け止め、寄り添うコミュニケーション力が重要です。

環境整備

入院中の子どもが抱える不安やストレスは非常に大きいです。ストレスによる病状の悪化を防ぐためにも、安心して入院生活が送れる環境整備は病棟保育士の重要な仕事といえるでしょう。

また、入院中は免疫力が下がっているため、消毒などの感染症対策も、一般の保育園より徹底しておこなう必要があります。

医師、看護師との連携

朝・夕の申し送りやカンファレンスに参加し、医療従事者と連携することも重要です。病状が変化した場合には素早い対応が求められるため、日ごろから医師や看護師とは情報交換をおこない、子ども達の病状把握に努める必要があります。

病棟保育士のタイムスケジュール例

時間 仕事内容
09:00 【看護師の申し送りに参加し、以下のような項目を確認】 ・子どもの症状やその日の治療予定 ・症状によっては「水分を与えてはいけない」「ベッドから起き上がらせてはいけない」などの注意事項 ・適切な対応を取るために、子ども一人ひとりの症状を正確に把握
09:30 【各病室を巡回】 ・いつもと様子が違ったり、病状の変化がみられたりした場合は、すぐに医師や看護師に相談する
10:00 【保育室(プレイルーム)での集団保育】 ・身体への負担を考え、室内でのあそびがほとんど ・入院中の子どもはウイルスに対する免疫が落ちていることも多いため、身の回りやおもちゃの消毒を念入りにおこなう ・保護者同伴で遊ぶことも多いため、子どもだけでなく保護者の相談や心のケアもおこなう
12:00 【昼食の介助】 ・保護者がいれば保護者がおこなう場合もある。また、人手が不足していれば看護師などがおこなうこともある
13:00 【個別対応(病室)】 ・症状によっては集団保育が難しい場合もあるので、そういった子どもの対応をおこなう ・入院生活では家族と離れて過ごすことになるのでストレスが溜まりやすい ・過度なストレスは病状にも悪影響を及ぼすのでより一層、メンタルケアが重要
15:00 【おやつの介助】
16:00 【医師や看護師、その他医療スタッフとの情報交換】
17:00 【病棟訪問】
18:00 【勤務終了】

夜は看護師が子どもたちのケアをおこなうため、夜勤は無く、日勤帯で仕事は終わります。また、行事やイベントが少ないため、残業や持ち帰りの仕事もほとんどありません。

病棟保育士の注意点

ここでは、病棟保育士として働く際の注意点をいくつかご紹介していきます。トラブルなく仕事をする上で重要なポイントとなるのでしっかり確認しておきましょう。

医療に関する判断・行動をしない

病棟保育士として働いていると、子どもや保護者からの医療に関する質問を受けることがあります。その場合は、必ず医師や看護師を通して返答するようにしましょう。医師や看護師が説明していないことを個人の判断で勝手に話してしまうと問題になりかねません。あくまでも「保育士」であることを忘れず、勝手な判断や行動をしないように注意しましょう。

また、患者さんの病状などはプライバシーとして守られなければならない情報です。プライバシーや機密性の高い情報を保護者だからと言って、みだりに話すことは問題になりかねません。

医師や看護師とのコミュニケーションを密に行う

入院中の子どもは状態が変化しやすいため、子どもの状態に関して、医師や看護師と密にコミュニケーションを取ることは非常に重要です。朝・夕の申し送りに参加し、少しでも気になることがあればすぐに相談するようにしましょう。

公私ともに感染対策を徹底する

病院にはたくさんの患者さんが入院しており、なかには軽い感染症でも命にかかわるような病気の方もいます。病院で勤務する以上、おもちゃの消毒など院内での感染症対策だけでなく、うがいや手洗いなど、日ごろの感染症対策も重要です。

病院にウイルスを持ち込まないことを意識して、感染対策を徹底しましょう。

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5.病棟保育士のメリット

ここでは、病棟保育士として働くことのメリットを解説していきます。

専門的な医療知識が身につく

専門的な医療知識が身につくことはメリットのひとつです。病棟保育士は、医療を必要とする子どもたちと関わるため、自然と病状やその対処法、感染対策や医療プロトコルを身につけることができます。

医師や看護師などの他職種と連携していくことでより詳細な知識を得られるので、一般の保育園では経験できない、病棟保育士独自の知識・スキルが身につくことは大きなメリットと言えるでしょう。

労働条件が優れている

病棟保育士は雇用元が医療機関になるため、一般的な保育施設に比べて給与や賞与、その他福利厚生が充実しています。これは、病院では看護師が産休・育休を活用しながら働き続けることが当たり前になっている、企業風土の影響も大きいでしょう。

行事やイベントが少ないので、残業や持ち帰り業務が発生しにくいことも、優れた労働条件と言われる要因のひとつです。

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6.病棟保育士のデメリット

ここでは、病棟保育士として働くことのデメリットを解説していきます。転職後のギャップを防ぐためにも、しっかり確認しておきましょう。

責任が大きい

そもそも、子どもをあずかる保育士の仕事は責任を伴いますが、病気をかかえた子どもの保育にはさらに大きな責任が伴います。子どもの病状や様子の変化には、一般の保育園以上に細心の注意を払い、迅速な対応をすることが必要です。

医療に関する知識を学ぶ必要がある

病棟保育士は医療知識を学ぶ必要があるこももデメリットと言えるでしょう。病棟保育士は病気やケガの子どもを保育するため、最低限の医療知識が必要です。仕事をしながら学ぶことも可能ですが、それだけでは知識が不足してしまうため、ある程度は個人的に学ぶ必要があるでしょう。

ただし、医療知識を身につけてもあくまでも「保育士」です。勝手な判断や行動はせず、必ず医師や看護師の指示をあおぐことは忘れないようにしましょう。

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7.病棟保育士に向いている人は?

では、病棟保育士はどのような人に向いているのでしょうか。

病棟保育士は、病気やケガの子どもに対する接し方や、医療の知識など新たに学ぶことも多い職業です。そのため、学ぶ意欲が高く、医療現場にたずさわりたいと考えている人には向いています。

また、一般の保育園と比べて責任は大きいですが、その分、給与面などの待遇や、病棟保育士特有のスキルなど、得られるものも大きいです。保育士としてスキルアップしたい人にも向いていると言えるでしょう。

病棟保育士は、定員が少なく新卒では諦めていた方も多いかもしれません。しかし、保育士としての経験を積むことで、即戦力として採用される可能性があります。自分に向いていると感じた方は転職活動にチャレンジしてみると良いでしょう。

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8.まとめ

この記事では、病棟保育士の仕事内容や1日のタイムスケジュール、メリット・デメリット、向いている人などについて幅広く解説しました。

病棟保育士は、病気の子どもたちの健やかな成長を支える、やりがいのある魅力的な職業です。医療にたずさわりたいと考えている保育士の方は、一度検討してみてはいかがでしょうか。

また、病棟保育士は募集が少なく狭き門ですが、採用されれば好待遇で働くことができます。転職活動の際には保育の実務経験を積み、即戦力であることをアピールすると良いでしょう。他の応募者と差をつけるには医療知識を学んだり、民間資格の「医療保育専門士」を取ることもおすすめです。

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2022年4月よりセカンドラボ株式会社に入社。主に病院を中心に医療介護向け求人メディア「コメディカルドットコム」の営業・採用課題のサポートを行う。

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