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看護師の職場環境は?働きやすい職場の特徴から見分け方まで徹底解説!

  • 更新日
投稿者:小口 紗穂

看護師のみなさん、今の職場環境はどうですか?
「休みが多く、仕事とプライベートを両立できる」「残業が多くて大変」「入職してまだ半年だけど、上司とそりがあわない」などさまざまな思いがあるでしょう。

今回の記事では、看護師の職場環境について徹底解説していきます。
「辞めたいけど、どうすればいいか分からない」という人まで参考になる内容になっているので、是非最後までご覧ください。

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1.看護師の離職率って?退職理由とは?

ここでは、他の看護師は実際どう思っているのか?を、データをもとに解説していきます。次項のデータを見れば、不満を抱えているのは自分だけではないことが分かるでしょう。

看護師の離職率

日本看護協会によると、2021年度の看護師の離職率は「正規雇用11.6%」「既卒16.8%」「新卒10.3%」となっています。

看護師の離職率推移

※出典:日本看護協会「2022年病院看護実態調査結果」

また、日本医療労働組合連合会の調査によると、約8割の看護師が「仕事を辞めたい」と思っているようです。辞めたい理由は「1位:人手不足で仕事がきつい(58.1%)」「2位:賃金が安い(42.6%)」「3位:思うように休暇が取れない(32.6%)」となっています。

1位 人手不足で仕事がきつい 58.1%
2位 賃金が安い 42.6%
3位 思うように休暇が取れない 32.6%
4位 夜勤がつらい 23.6%
5位 思うような看護ができず仕事の達成感がない 23.1%
6位 職場の人間関係 20.1%
7位 家族に負担をかける 13.3%
(※複数回答可)

※出典:日本医労連・全大教・自治労連「2022年看護職員の労働実態調査」

看護師の退職理由

厚生労働省が実施した、看護職員就業状況等実態調査によって分かった退職理由は以下の通りです。

1位 出産・育児のため 22.1%
2位 結婚のため 17.7%
3位 他施設への興味 15.1%
4位 人間関係がよくないから 12.8%
5位 超過勤務が多いため 10.5%
6位 通勤が困難なため 10.4%
7位 休暇がとりづらいため 10.3%

※出典:厚生労働省「看護職員就業状況等実態調査結果」

結婚や出産・育児のため

一般的に看護師は女性が多く、全体の約9割を占めています。そのため、結婚・出産・育児など生活環境の変化によって離職するケースが多いです。勤務先にもよりますが、看護師は残業や夜勤があるので、自分の生活環境に合わせるために離職を選びます。

しかし、最近は女性に対する理解度が高まってきた影響もあり、生活環境に合わせた柔軟な働き方ができる職場も増えているようです。産前産後休暇や育児休暇はもちろん、託児所の完備や保育手当の支給といった福利厚生が充実している職場も増えてきました。

人間関係の悩み

人間関係の悩みによる離職は、看護師に限ったことではありません。ただし、看護師は女性が9割を占めているということもあり、同性の多い環境だからこその悩みも多いです。人間関係でつまづいてしまうと上手く職場に馴染むことができず、早い段階で離職を選択する方もいます。

また、医師や医療スタッフとの関係性だけではなく、患者やその家族との関係性も難しい部分です。一度崩れた人間関係はなかなか修復できるものではありません。そのため、離職して人間関係をリセットする方は多いです。

待遇への不満

看護師の仕事は残業や夜勤があるなど、大変な仕事です。残業が多かったり休日が少なかったりすることで、「身体がもたない」「家族に負担をかけてしまう」という不満が生まれるケースも少なくありません。

看護師は比較的給与が多い職業ですが、現場で働く看護師からすると、業務量と給与が見合っていないと感じている方は多く、離職を検討するようです。

仕事の負担が大きい

看護師に限らず、医療業界は慢性的な人手不足を抱えており、現場の看護師が少ないため、夜勤が多いです。そのため、仕事に忙殺され、1人1人に寄り添った看護ができず「思うような看護ができなくて仕事の達成感がない」という不満が出てくることも少なくありません。

このように、業務負担が大きいことを理由に離職を選択する看護師は多いです。

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2.働きやすい職場の特徴は?厳しい・ハードな職場との違いを解説

ここでは、働きやすい職場の特徴をそれぞれあげていきます。また、厳しい職場環境の特徴も解説しますので参考にしてください。

働きやすい職場の特徴は以下の通りです。

  • 残業が少ない
  • 休日がしっかりとれる
  • 人間関係が良い
  • 教育体制が充実している

残業が少ない

残業が少ない職場は、看護師にとって働きやすいでしょう。医労連などがおこなった「2022年看護職員の労働実態調査」によると始業時間前の時間外労働「なし」は25.3%という調査結果が出ています。

一方、「約30分」が29.4%ともっとも多く、「30分以上」と合わせると合計45.9%と、半数近くが始業時間前に30分以上の時間外労働をしていることが分かります。

始業時間後の時間外労働については、「なし」が12.8%に対して、「60分以上」が全体の4割を超えており、「約120分以上」も8.4%いることが分かっています。

看護体制別に残業時間約60分以上の合計を比較すると、「一般病棟の7対1」55.8%がもっとも多く、次いで、「一般病棟の10対1」50.6%、「一般病棟の13対1」49.3%、「地域包括ケア病棟」48.5%、「療養病棟」28.8%の順に多くなっています。

なお、残業(時間外労働)をする場合、36協定が必要です。労働基準法では、労働時間は原則として、1日8時間・1週40時間以内とされており、これを「法定労働時間」といいます。法定労働時間を超えて労働者に時間外労働(残業)をさせる場合は、「労働基準法第36条に基づく労使協定(36協定)の締結」「所轄労働基準監督署長への届出」が必要です。

業務上、多少の残業はどの病院でもあるかもしれませんが、法外な残業時間や残業が常習化しているケースは注意しましょう。36協定に反している可能性があります。人手不足や業務内容上の理由がある場合は、すぐにその問題を解決するのは難しいので転職を考えてみるのも一つの手段です。

※出典:日本医労連・全大教・自治労連「2022年看護職員の労働実態調査」

休日がしっかりとれる

休日がしっかりとれるのも、働く上では非常に重要でしょう。政府が出した、「就労条件総合調査」によると、医療・福祉の平均年間休日は112. 4日となっています。下記の表を見て分かるように、もっとも多い年間休日数は120~129日なので、医療・福祉の休日数は少ない傾向にあると言えます。

年間休日数 割合
70~79日 1.5%
80~89日 1.8%
90~99日 4.6%
100~109日 39.1%
110~119日 17.0%
120~129日 34.1%
130日以上 1.9%

※出典:「就労条件総合調査」

厚生労働省が出している「令和4年就労条件総合調査の概況」によると、医療業界で働く人の年次有給休暇取得状況は、平均付与日数16.4日に対して、取得日数が9.9日平均取得率は60.3%となっています。

なお、夜勤明けの日は法定休日になりません。これは、労働基準法によって定められています。夜勤明けの翌日が法定休日として扱われ、翌々日の午前0時から出勤することが可能です。

平均以上の休日があり、夜勤明けの法定休日もしっかりとしている職場は働きやすいでしょう。逆に、法律に違反している場合はもちろん、法律内でも極端に休日が少ない場合は注意が必要です。

また、2交替制で夜勤明けの日を法定休日に含んでいる場合は違法なので注意しなければなりません。

※出典:厚生労働省「令和4年就労条件総合調査の概況」

人間関係が良い

人間関係は、前述した辞めたい理由や退職理由でも上位にくるほど重要です。看護師という仕事は人命を預かっているので、看護師同士のコミュニケーションが非常に重要になります。

そのため、看護師同士での人間関係が良くないと、上手く連携が取れなくなっていってしまう可能性があります。人間関係が良好な職場は質の高い医療を提供でき、人間関係によるストレスも少ないでしょう。

逆に、以下のような職場の場合、良好な人間関係を築くのは難しいので、転職を検討したほうがいいかもしれません。

  • セクハラが多い
  • 威圧的な言動や態度が目立つ
  • いやがらせがある

教育が充実している

教育が充実していると、研修後スムーズに業務を行えます。なお、研修とはいえ勤務時間に含まれているので、覚えておくといいでしょう。また、中途採用でも病院によって仕事の進め方など細かい部分が異なるので、先輩看護師が教育係としてついてくれるケースもあります。

逆に、研修が業務時間外に行われている場合は注意が必要です。この場合、強制参加にはしていなくても周りの雰囲気的に参加せざるを得ないケースがあり、半ば強制参加となっている場合があります。

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3.厳しい職場環境で働き続けるデメリット

厳しい職場環境で働き続けると、さまざまなデメリットがあります。ここでは、そのような職場で働き続けるデメリットをそれぞれ解説していくので参考にしてください。

厳しい職場環境で働き続けるデメリットとしては、以下のようなものがあります。

  • 体調が崩れる
  • スキルアップができない
  • 仕事にやりがいを感じられなくなる
  • 転職のタイミングを逃す

体調が崩れる

一度体調を崩すと復帰するまで時間がかかるケースが多いので、異変を感じたらすぐに申し出るようにしましょう。忙しすぎて転職活動する時間や余裕がなく、すでに症状等がある場合は一度、精神科を受診してみるのも一つの手段です。

勉強時間がとれず、スキルアップができない

忙しすぎる職場は仕事にとられる時間が多く、休日があっても疲労感が拭えないことが多いです。そのため、スキルアップのための時間を取ることはおろか、気力すら沸かないということもあります。

また、人間関係が悪い職場だと、気軽に分からないことなどを聞くこともできないので、仕事を通じた経験を積み重ねることができないケースも少なくありません。そのため、スキルアップを望んでいるのであれば、早い段階で転職を検討したほうがいいでしょう。

仕事にやりがいを感じられなくなる

業務が忙しすぎて、さらに人間関係も悪いと仕事そのものにやりがいを感じられなくなる可能性があります。そうなると、「この職場で働きたくない」と思うようになるかもしれません。看護師の仕事自体が嫌になってしまう可能性もあります。

看護師の仕事が嫌いになる前に、早めに他の職場へ転職したほうがいいでしょう。

転職のタイミングを逃す

今の職場をやめたいと思いながらも働き続けてしまうと、転職のタイミングを逃してしまうかもしれません。良い求人はすぐに募集が終わってしまうので、実際に転職活動を始めてもすぐにタイミング良く自分が求める条件の求人があるか分かりません。

日々の業務でストレスが溜まり、休日は寝るだけで転職活動すらできない状態になってしまうとタイミングを逃してしまうかもしれないので注意しましょう。

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4.気になる給与事情は?他の看護師との比較

ここでは、実際にどのように自分に合った職場の求人を探すのか解説していきます。主に、以下の4点に注意して求人を探すといいでしょう。

  • 夜勤体制を確認する
  • 看護基準を確認する
  • 年間休日を確認する
  • 教育体制を確認する

夜勤体制を確認する

夜勤体制の確認は、非常に重要です。求人では、それぞれ以下のように記載されています。

(例)2交替制

日勤 08:00~17:00(休憩60分)

夜勤 16:30~09:00(休憩120分)

(例)3交替制

日勤 08:30~17:00(休憩60分)

準夜 16:30~01:00(休憩60分)

深夜 00:30~09:00(休憩60分)

また、それぞれのメリット・デメリットは以下の通りです。

2交替制のメリット
  • 休日の回数が多く、連休が取りやすい
  • 夜勤後は休日になるので、次回勤務までゆっくり休める
  • 2つの勤務パターンになるため生活リズムが崩れにくい
  • 夜勤手当で収入が増えやすい
2交替制のデメリット
  • 一度の夜勤時間が長いので、体力・精神的に大変
  • 忙しい場合は仮眠がとれない
  • 勤務時間が長い分、仕事が多く、残業が発生するケースがある
3交替制のメリット
  • 各シフトの勤務時間が短い
  • 残業が少ない
3交替制のデメリット
  • 休日の回数が少なく、連休が取りづらい
  • シフトによっては丸1日休みが少ない
  • シフトパターンがバラバラで生活リズムを崩しやすい

※出典:日本医療労働組合連合会「2022年度 夜勤実態調査 ~報告集~」

最近では、人員不足が原因で2交替制を採用している病院が増えています。2交替制を導入している施設は44.9%と調査以来、過去最多です。

また、2交替制を導入している職場のうち、4割強が安全面、健康面でリスクの高い16時間以上の長時間夜勤を採用しています。なお、月の平均夜勤回数は2交替が4.14回3交替が7.8回です。

このように夜勤体制によって勤務時間などが異なるので、自分の身体を第一に考えて自身に合わせた夜勤体制で働ける病院を探すことが重要になります。

看護基準を確認する

看護基準もしっかりと確認しておきましょう。以下は、それぞれの看護基準の特徴とメリット・デメリットをあげていきます。

7対1

特徴

  • 看護師1人当たりが受け持つ患者は7人
  • 大規模病院で教育体制が充実していることが多い傾向

メリット

  • 10対1よりも離職率が低い
  • 質の高い医療・看護を提供できるため医療事故発生率が低い傾向にある

デメリット

  • 看護師の中でもこのキャリアを持っている人は多いため強みになりづらい
  • 重症患者が多いので看護スキルの高さが求められる
10対1

特徴

  • 看護師1人当たりが受け持つ患者は10人

メリット

  • 看護師としての基本的なスキルや知識を習得しやすい

デメリット

  • ICU看護師のような特別なスキルは身に付きづらい
13対1

特徴

  • 看護師1人当たりが受け持つ患者は13人
  • プライベートや家庭を両立したい人にはおすすめ

メリット

  • 急性期がない病院の場合は残業が少なめ

デメリット

  • 救急医療第3次救急がないため救急医療をやりたい人や看護のスキルアップを望んでいる人には向いていない

年間休日を確認する

適切な休日を取るためには、年間休日数もチェックしておきましょう。看護師という職業は、一般的な企業のようなカレンダー通りの休日は取れません。

しかし、週に2日の休日と祝日分のお休みをとれれば、年間120日程度の休日を取ることが可能です。そのため、年間休日数を確認する際は、年間120日程度の休日実績があるかどうかを見るようにしましょう。

教育体制を確認する

新卒のスキルアップのためだけでなく、新卒・中途ともにその病院での業務に関する教育があるかどうかも重要です。また、キャリアアップ制度が設けられているかどうかもチェックしましょう。

求人で確認できない場合は、医療機関や施設に直接聞いてみるのも手です。コメディカルドットコムのような直接応募型の求人サイトであれば、メッセージ等で気軽に質問できるケースが多いです。

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5.まとめ

看護師は大変な仕事なので、特に若手のうちは悩みが多い職業です。そのため、安易に転職を選ぶのではなく、自分の軸を明確にしてから今後の行動を決めていくことが重要になります。それでも体調を崩したりしてからでは遅いので、職場が合ってないと感じたら早めに行動しましょう。

今回の記事の内容を参考に、改めて現在の職場の状況や転職について考えてみてはどうでしょうか?

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よくある質問

働きやすい職場の特徴を教えてください。
働きやすい職場の特徴は以下の通りです。

残業が少ない
休日がしっかりとれる
人間関係が良い
教育体制が充実している
厳しい職場環境で働き続けるとどうなりますか?
厳しい職場環境で働き続けるデメリットとしては、以下のようなものがあります。

体調が崩れる
スキルアップができない
仕事にやりがいを感じられなくなる
転職のタイミングを逃す


セカンドラボ株式会社

URL:https://www.2ndlabo.co.jp

東京大学を卒業後、大学病院の病棟看護師として勤務。アレルギー・リウマチ内科、腎臓内分泌内科、心療内科等幅広い領域を担う病棟で従事。
2023年よりセカンドラボ株式会社に入社。医療介護向け求人メディア「コメディカルドットコム」の営業・採用課題のサポートを行う。また、看護師の経験を生かし、看護師に関連するコンテンツ作成にも従事。

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