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理学療法士はやりがいのある仕事?施設形態ごとの魅力、働く職員の声を紹介

  • 更新日
投稿者:堀 耕大

リハビリの専門家として、病気や怪我によって損なわれた身体機能の回復を助ける理学療法士は、患者と二人三脚で生活への復帰というゴールを目指す、非常にやりがいのある仕事です。

しかし一方で、「理学療法士は大変」という後ろ向きな言葉を耳にすることもあるのではないでしょうか。

そこで今回は「理学療法士を目指すべきか悩んでいる…」「理学療法士として働いているけど、やりがいを見失ってしまった…」といった方に向けて、改めて理学療法士という職業のやりがいや魅力、さらにやりがいを見失ったときにどうすべきかを紹介していきます。

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1.理学療法士がやりがいを感じる主な瞬間

理学療法士がやりがいや喜びを感じるのはどのような瞬間が多いのでしょうか?まずは、その代表的な例を紹介していきます。

患者さんや家族の笑顔を見られたとき

長いリハビリを経て、実生活への復帰が叶った患者からいただく「ありがとう」の声は何物にも代えがたい喜びであり、理学療法士としての最大のやりがいを感じる瞬間でしょう。理学療法士は「リハビリの先生」と呼ばれることもあり、自分が必要とされ、役に立っていることを実感できる職業です。

回復した患者が会いに来てくれたり、「(どうやってこんなに回復したの、と)お医者さんに驚かれた」と嬉しそうに報告してくれたりすることもあり、「やっていてよかった」と感じられる瞬間が多くある職業です。

患者さん一人一人にあわせたリハビリ計画を考えるとき

理学療法士がやりがいを感じるのは、楽しいときばかりではありません。患者一人一人の性格や状態にあわせて、それぞれのことをしっかり考えながらリハビリ計画を練るのも、大変ですがやりがいがあります。時間をかけて試行錯誤し、リハビリがうまくいったときは、その分大きな喜びを感じられるでしょう。

技術的な成長を実感した時

理学療法士は成長を実感しやすい職業です。疾患の予後・予測やリハビリメニューの組み立てなどは続けるにつれて少しずつ正確に、また思い通りにできるようになっていきます。さらに研修会への参加を通じて知見が深まったり、仲間と意見を交換できたりすることもやりがいにつながるでしょう。

チームの一員として医療に貢献できた時

患者の治療はチーム戦であり、理学療法士はそのなかのリハビリ担当です。リハビリ計画も、看護師や医師と話し合いながら立てます。さらに理学療法士は、リハビリを通じて患者ともっとも多くの時間を過ごす職業といわれることも。だからいちばん患者に詳しくなり、情報源として医師や看護師を助けることもあるのです。

一人ではなく、欠かせないチームの一員として役に立っているという実感は貴重なもの。 それが得られるのは、理学療法士をはじめとした医療職の大きな魅力です。

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2.職場ごとに異なる理学療法士の魅力

理学療法士という職業に共通するやりがいとしては、以上が主なものとなります。

今度は施設形態ごとに、それぞれで働く理学療法士の魅力をみていきましょう。勤務先が病院かクリニックか、また介護施設であるかなどによって、まったく違ったやりがいを感じられますよ。

急性期病院で働く理学療法士の魅力

急性期病院では早期離床を目指すため患者の回転が速く、したがってどこよりもさまざまな経験を詰むことができます。患者をなるべく早く回復期病院に送り出せるよう、リハビリメニューにおける運動量をうまく調整するのが難しく、同時にやりがいを感じる部分でもあります。

また、リハビリを通じた患者の状態の「振れ幅」の大きさも急性期病院の特徴。寝たきりの患者がひとりで歩けるようになったりと、リハビリの成果を実感しやすいのも魅力の一つでしょう。

回復期病院で働く理学療法士の魅力

回復期病院では訓練科目が基本的な動作から生活動作(衣服の脱ぎ着や食事など)へと移るため、より個々の事情に応じたサポートが必要になります。考えるべきことは増えますが、その分やりがいもあります。

たとえば、急性期病院に比べて患者と接する時間が多くなるため、より詳細に患者の回復過程を見届けることができます。また同じ理由から、腕の見せ所の一つである患者への「声掛け」など、精神面でのサポートもより重要です。より相手に寄り添って、共に回復を目指せる職場だと言えるでしょう。

維持期リハビリ(在宅リハビリ)で働く理学療法士の魅力

維持期の患者は、基本的な生活動作を行える状態にあるので、回復期と同様に生活に寄り添ったサポートを行うことになります。基本的には問題なく動けるので「患者が回復している」という実感が得にくいですが、その反面、理学療法士の創意工夫の見せどころでもあるでしょう。

維持期リハビリは生活復帰を超えて「就労に向けてのサポート」へと進むこともあり、社会的な貢献性が大きい点も特徴です。

介護老人保健施設で働く理学療法士の魅力

介護老人保健施設で働く場合、入所と通所(デイケア)があることを覚えておきましょう。入所は「生活しながら在宅復帰を目指す」のが目的のため回復期に近く、通所(デイケア)は維持期に近いです。

老健は目的が「治療」ではなく「在宅復帰」なので、病院に比べて機能訓練室よりも居室やトイレといった生活の場でのリハビリが多くなります。生活への復帰をより具体的にイメージしながらリハビリに取り組める点は、老健の特徴と言えます。

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3.他の職業にはない、理学療法士ならではのやりがい

病院で働く医療従事者の男女

看護師や作業療法士など、施設で働く別の職種のスタッフと比較してみることでも、理学療法士にしかないやりがいや魅力が見えてくるでしょう。ここでは、他の職業にはない理学療法士ならではのやりがいを紹介していきます。

介護士、看護師との比較

基本的に、介護士と看護師は患者を「支える」仕事です。一方で理学療法士はリハビリを通じて、患者のマイナスをプラスに変えられます。自分のおかげで「できないことができるようになる」人がいるのは、仕事のやりがいにつながりますね。

作業療法士(OT)との比較

作業療法士との違いは、サポートする動作の種類です。理学療法士は寝起きや歩行などの基本的動作を、作業療法士は食事や入浴、掃除や料理などの応用的動作をサポートします。

したがって、最初に患者をサポートするのは理学療法士。「できない」が「できる」に変わっていく様子を一番間近で見届けられるのが大きな違いです。

言語聴覚士(ST)との比較

言語聴覚士との違いは、担当する部位です。理学療法士は全身の運動をサポートし、言語聴覚士は嚥下や発話など口腔周辺を担当します。

領域がまったく違うので一概にこちらがオススメ!とは言えませんが、体の動きに興味があれば作業療法士、コミュニケーションに興味があれば言語聴覚士を目指すといいでしょう。

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4.やりがいを見失ってしまったらどうする?

ここまで紹介してきた通り、理学療法士はやりがいのある職業です。そうは言っても、現在の職場でやりがいが薄れてしまって悩んでいる、という方もいるのではないでしょうか?そんなときは、次の方法を試してみることで進むべき道が見えてくるかもしれません。

家族や友達、一緒に働くスタッフに相談する

仕事の悩みは1人ではなかなか解決策が見つからないものです。そのため、一度誰かに相談してみるといいでしょう。家族や友達のほうが、自分よりもあなたのことをよく理解している場合もあります。

また、一緒に働くスタッフに相談してみるのも効果的。同じ職場で働く者同士、同じ悩みを抱えていることは少なくありません。同じ立場で解決策を考えてくれれば心強いですが、同じ悩みを共有できるだけでも不安が和らぐものです。

理学療法士として何を実現したいか見つめ直す

就職当初は、理学療法士になったきっかけ、こんな理学療法士になりたい、という目標が誰しもあったはず。そこに立ち返ると、見落としていたこと、理想を実現するためにいま足りないものが見えてくるでしょう。

たとえば今まで嬉しかったことや患者との思い出を振り返ってみると、理学療法士としての理想が再び見えてくるかもしれません。

今までと違う広い視野で業務に臨むことができれば、再び前向きに仕事に向き合うことができます。また今の職場では理想を実現できないことがわかったら、思い切って転職を検討するのも一つの手段です。

職場が変わればやりがいが見つかることも

先述した通り、職場が変わるだけで気分は一変します。やみくもな転職には慎重になるべきですが、「こういう理想のために、こんな設備がある、こんなスペシャリストがいる環境に移りたい」という具体的な指針が固まっているのであれば転職もうまくいくはずです。ご紹介した施設ごとの特徴も参考にしてみるといいでしょう。

コメディカルドットコムでは多くの理学療法士求人を掲載していますのでこちらも参考にしてください。

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5.「やめたい」を乗り越えた先輩PTの声

泣く白衣の女性

実は、「やりがいが感じられない」「仕事がつらく、やめたい」といった悩みはほとんどの理学療法士が一度は経験しているものです。しかし、それを乗り越えられた時にはかけがえのない「やりがい」が手に入ることもあります。

ここでは自分なりの努力や工夫によって、「やめたい」を乗り越えた先輩PTの声をご紹介します。

Aさん「確かに新人の頃はつらい!でも……」

理学療法士として働き5年目になるというAさん。新人の頃は自分の知識や技術に不甲斐なさを感じることが多く、時には「辞めてしまいたい」と考えながらも毎日勉強していたそうです。

ところが幸い、Aさんの先輩や上司は親身になってAさんに知識や技術を教えてくれました。また毎週末の研修会に通うことでさらに知見は深まり、次第に自分で満足のいくリハビリを提供できるようになっていったそうです。

Aさん曰く、「新人の頃がいちばんつらい。でもそこを乗り越えれば『続けてよかった』と思えるときが来る」とのこと。知識や技術が追いつかずに悩んでいるという方は、過度に塞ぎこむことなく腕を磨くのもよいかもしれません。

Bさん「理学療法士そのものを辞めたいわけではないと気づいた」

Bさんは理学療法士として働き現在9年目。「理学療法士をやめたい」と思うことは何度かあったそうですが、中でもいちばん気持ちが揺れたのは総合病院で働いていた就職4年目のことだそうです。

新卒ということもあり給料は低く、そのわりに仕事はハード。リハビリ内容についても、どこか物足りなさを感じる毎日が続いていました。その時Bさんは、自分がなぜ理学療法士になりたかったのか、理学療法士として何を実現したかったのかを振り返ってみたのです。

すると、自分がスポーツが好きだったこと、学生時代、クリニックで自分の怪我を治してもらったことが理学療法士を目指すきっかけだったことを思い出しました。そこでBさんは「スポーツに携われる職場に転職しよう」と心に決め、整形外科クリニックに転職することができ、転職したことで給料もアップしました。

Bさん曰く、「やめたいのはその職場であって、理学療法士という仕事そのものではないのかもしれない。理学療法士として成し遂げたいこと、目指したい姿があるなら、それを大切にした方がいい」とのことです。「やめたい」という強い気持ちを丁寧に見つめて、なぜやめたいのか、そもそも辞めたいのはその職業なのか、職場なのかを考えることは、どの職業における転職でも大切なことですね。

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6.理学療法士を続けるメリット・デメリット

「やりがい」以外にも、理学療法士として働くことにはメリットがあります。一方で、他の職種と比較したときにネックとなってしまうような側面があることも事実です。

ここでは、理学療法士を続けるメリット・デメリットをいくつか紹介しますので、理学療法士という職業を客観的にとらえる手がかりにしてみてください。

メリット①就職先の選択肢が多い

理学療法士の数は増えつつあり、高齢化などに伴い理学療法士の需要も年々高まっています。以前は病院や介護施設、クリニックが主な就職先でしたが、近年は整骨院やスポーツジムなども就職先として広まりつつあるようです。

また、先述した通り、同じ病院でも急性期か回復期かで仕事内容は一変します。就職先の種類が多い分、自分に合った職場が見つかりやすいのは理学療法士として働くメリットの一つです。

メリット②独立開業やフリーランスもめざせる

理学療法士は「医師の指示のもとでリハビリを行う」職業なので、開業権はありません。しかし、理学療法を提供しない整体院やリラクゼーションサロンなどとしてであれば開業も可能です。

また、近年ではリハビリ計画策定などの経験を生かしてフリーランスのパーソナルトレーナーとして活躍する人も少なくありません。収入が不安定になるので一概におすすめはできませんが、うまくいけば年収の大幅アップが見込めます。

デメリット①昇給ペースがゆっくり

理学療法士の20代前半の平均給与は、約24.9万円です。40代後半まで行くと37.5万円と給与額は高まりますが、そこまでは大幅に昇給するということはほとんどないようです。収入面で満足のいく額をもらえるようになるまで時間がかかる可能性があるのは、デメリットと言えるでしょう。

また、平均年収を比較すると、理学療法士は約431万円、全産業平均は約463万円と大きな開きがあります。

出典:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」

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デメリット②異業種への転職に苦労する可能性も

他の医療従事者にも共通することですが、理学療法士はサラリーマンではないのでビジネスマナーや一般企業で役立つスキルなどは身につきづらいです。長く身を置くほど異業種・異業界への転職は難しくなっていくので、心から理学療法士という仕事が自分に合っていないと感じるなら、思い切って早めに転職してしまうのもいいでしょう。

理学療法士として働くメリット・デメリットは以下の記事でも詳しく紹介しています。

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7.まとめ

ここまで紹介した通り、理学療法士という職業は患者と共に回復の過程を見届けることができ、さまざまな場面で多くのやりがいを感じられます。時にはつらいこともあるかもしれませんが、壁を乗り越えた先にはさらなる喜びややりがいが待っていることでしょう。やりがいを見つけて続けられれば言うことはありませんが、転職も理学療法士をやめることも「悪いこと」ではありません。

大切なのは自分がこの道を選んでよかった、と後悔せずに思えることです。今回の記事の内容を参考に、改めて理学療法士という職業について考えてみてください。

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