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【2026年最新】言語聴覚士の給料は?平均年収と手取り相場、初任給と年代別データ

  • 更新日
投稿者:堀尾 健太

最新データによると、言語聴覚士の平均年収は約443万円です。他の職種と比べて高いのか低いのか、気になるところです。

今回は、言語聴覚士の給料事情について徹底解説します。年齢別の年収推移や他職種との比較、収入を上げる方法、そして言語聴覚士の将来性について、公的データを用いながら紹介していきます。

現役の言語聴覚士の方はもちろん、これから言語聴覚士を目指す方もぜひ参考にしてください。

言語聴覚士の給料|平均年収や月収、手取りはいくら?

厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」によると、言語聴覚士の平均年収は約443万円です。内訳は以下の通りです。

年収

月収

ボーナス

443.6万円

30.9万円

71.7万円

出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」
※各数値は、100円単位を切り下げて記載しています。

月々の手取りは、額面の75%~85%が目安です(扶養家族の有無などによって変動)。言語聴覚士の手取りは24万円前後が相場と言えるでしょう。

男女別の年収と全産業平均との比較

同調査より、男性の言語聴覚士の平均年収は約466万円、女性の言語聴覚士の平均年収は約417万円です。内訳は以下の通りです。

性別 月給 ボーナス 年収
男性 32.5万円 76.6万円 466.8万円
女性 29.2万円 66万円 417.3万円

国税庁の「令和6年分民間給与実態統計調査」によると、給与所得者全体の平均年収は487万円です。比較すると、言語聴覚士の年収は全産業平均よりやや低いと言えます。ただ男女別にデータを見ると、女性の言語聴覚士の年収は全産業平均より80万円近く高いことが分かります。

男女計 男性 女性
全産業平均 487万円 587万円 333万円
言語聴覚士 443万円 466万円 417万円

出典:国税庁「令和6年分民間給与実態統計調査」

他の医療・福祉職との給料比較

職種

年収

月給

ボーナス

1位

薬剤師

566.7万円

39.8万円

88.3万円

2位

診療放射線技師

556.4万円

37.6万円

104.8万円

3位

看護師

524.7万円

36.5万円

85.6万円

4位

臨床検査技師

481.9万円

33万円

85.5万円

5位

言語聴覚士

443.6万円

30.9万円

71.7万円

6位

介護職

388万円

27.7万円

54.7万円

出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」
※各数値は、100円単位を切り下げて記載しています。

主な医療・福祉職との比較をランキング形式でまとめました。他の職種と比較すると、言語聴覚士の年収は低いという結果になりました。

ただし、注意してほしいのは、言語聴覚士には夜勤やオンコールが基本的にないことです。また、比較的残業も少ないです。上記の金額は夜勤手当や残業手当を含む数字であることを踏まえた上で、参考にしてください。

言語聴覚士の初任給と20代の給料事情

厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」によると言語聴覚士の初任給は24万円程度で、手取りは19万円前後が目安です。「年齢20~24歳」×「勤続年数0年」の給与データを参照しています。

月給(初任給) ボーナス 年収
24万円 41.6万円 329.6万円

出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」

初年度は賞与が満額支給されないので、ボーナス(年間賞与)は低い数字となっています。
20代の言語聴覚士の給与が、2年目以降どのように上がっていくか見ていきましょう。

年齢 経験年数 月給 ボーナス 年収
20~24歳 1~4年 25万円 55.3万円 356.3万円
25~29歳 5~9年 27.7万円 65.2万円 398.7万円

年齢と経験で確実に昇給し、年収400万円目前に到達します。

言語聴覚士の年代別の年収データ

続いて、言語聴覚士の年収に関して、年代別で細かく見ていきたいと思います。

年齢 月給 ボーナス 年収
20~24歳 25.3万円 32.8万円 337.5万円
25~29歳 27.9万円 62.1万円 397.7万円
30~34歳 29.8万円 73.6万円 431.5万円
35~39歳 31.6万円 76.8万円 457.1万円
40~44歳 33.3万円 82.2万円 482.1万円
45~49歳 35.4万円 94.3万円 519.7万円
50~54歳 37.7万円 95.5万円 548.8万円
55~59歳 36.3万円 88.5万円 525.2万円
60~64歳 39.6万円 116.4万円 592.6万円
65~69歳 25.3万円 32万円 335.9万円
70歳以上 26.2万円 63.9万円 378.4万円

出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」
※各数値は、100円単位を切り下げて記載しています。

年代別の平均年収の推移を見ると、年齢を重ねると共に確実に昇給していき、30代で年収400万円台、40代後半から500万円台に到達します。

言語聴覚士の時給はどれくらい?

厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」によると、言語聴覚士の平均時給は1,993円でした。

この数字を見て、年収から考えると意外に高いと感じる方もいらっしゃるかと思います。他の医療職の時給と比較してみましょう。

 
職種 時給
言語聴覚士 1,993円
薬剤師 2,540円
看護師 1,933円
診療放射線技師 2,791円
臨床検査技師 2,809円

出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」

年収の表と比較すると、言語聴覚士よりも年収が高かった看護師よりも、言語聴覚士の時給が高いことが分かります。なぜでしょうか。

言語聴覚士の時給が高い理由

言語聴覚士の時給が高い理由の1つとして、訪問看護ステーションで活躍する言語聴覚士が平均を押し上げていると考えられます。

訪問看護ステーションで働く方は、病院勤務の方と比較すると、時間給で考えた場合の給料が高くなる傾向があります。高くなる理由は以下の通りです。

  • 回った軒数分給料が発生する
  • 1軒あたりの単価が高い
  • インセンティブ契約がある

働いた時間で給料が計算されるのではなく、回った軒数分で給料が計算されるケースが多く、その1軒あたりの単価が非常に高いことが、時給が高くなる大きな要因です。

また、非常勤の場合、インセンティブ契約が組まれるケースが多いのも特徴です。インセンティブ契約とは出来高契約とも呼ばれ、最初に設定した数以上の訪問を行うことで、1軒あたりの単価が高くなる契約方式です。

実際にコメディカルドットコムの求人を見ると、訪問看護ステーションの言語聴覚士の募集で、時給3,000円を超える求人があります。この時給の高さも頷けるところでしょう。

言語聴覚士が収入を上げる5つの方法

言語聴覚士として働きながら、年収アップを希望する場合、どのような方法があるのでしょうか。その方法を5つ紹介していきます。

  • 今の職場で経験を積み管理職を目指す
  • ダブルライセンスでキャリアアップ
  • 給料の高い職場に転職する
  • 副業で収入を得る
  • 独立開業する

もっとも分かりやすい方法は、今働いている職場で経験を積みながら、管理職を目指すことです。これはどの職業でも言えることですが、同じ職場で働き続け、しっかりと成果を残せば役職が付くなど、年収アップが期待できます。

言語聴覚士のダブルライセンスにおすすめの資格

  • 介護福祉士
  • ケアマネージャー
  • 心理カウンセラー
  • 管理栄養士
  • 保育士

年収アップを目指す場合、他の資格を取得する、いわゆるダブルライセンスを考えるのも一つの方法です。言語聴覚士以外の資格を取得することで、働き方の幅が広がり年収アップも期待できます。

こうした資格を取得することで働き方の幅は広がりますが、大切なことは、言語聴覚士としてどのような働き方を目指すのかという点です。

単に取りやすそうだからで新たな資格を目指すのではなく、言語聴覚士として働く中で、必要と感じた資格を取得するのがおすすめです。ここで紹介していない資格でも、言語聴覚士として活用できる資格はありますので、自身が目指す働き方において、必要と思われる資格取得を目指しましょう。

言語聴覚士の給料が高い職場とは?

病院で給料が高い職場を探す場合、第一に国公立病院(国立・県立・市立病院など)が挙げられます。民間病院と比べて月給に大きな差はありませんが、賞与が高めに設定されることが多いのと、昇給幅がはるかに大きいです。

次点で回復期リハビリ病棟を有するリハビリ専門病院が挙げられます。回復期リハビリ病棟の入院料を算定するには、一般的な病院よりもリハビリ職の配置を多くする必要があります。人員確保の為に、近隣の他の病院と比べてリハビリ職の給与を高めに設定している傾向が見られます。

病院以外で探す場合は、上でも紹介した訪問看護ステーションです。特に企業の規模が大きく、複数の事業所を運営している訪問看護ステーションがおすすめです。訪問件数によるインセンティブが設定されることが多く、頑張り次第で給与を上げることが可能です。

言語聴覚士を養成する学校の講師になるという手もあります。求められる経験や知識のレベルも高いですが、その分給与も高いです。ただ求人の数がそもそも少なく、応募の倍率も高い傾向にあります。

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言語聴覚士の副業には何がある?

年収アップを目指して副業をするという方法もあります。言語聴覚士の場合、残業や急な休日出勤が少ないことから、定期的な副業も可能です。もちろん、勤務している職場が副業を認めているという前提はありますが、副業で年収を少しでも押し上げることができるでしょう。

副業でまず考えられるのは非常勤のアルバイトです。例えば訪問看護ステーションには週1日・1時間以上から働ける職場があります。他にデイサービスやデイケアでも週1日から働ける場合があります。本業に支障をきたさないよう、体調管理には気を付けて行う必要があります。

他にはネットでできる副業があります。ブログを運営してアフィリエイトによる収入を得たり、Webライターとして医療に関する記事の執筆や監修を行う方法です。ネットで副業する場合は、本業に関わるテーマを選ぶと良いでしょう。

言語聴覚士の独立開業

言語聴覚士には、医師の指示なしで行える訓練があります。「言語訓練」、「構音訓練」の2つです。こうした訓練を中心に、完全自費診療のリハビリ施設や、発達や言葉の遅れが気になる子供を対象としたことばの教室の開業が可能です。

他の手としては、セミナーや研修会を主催する会社の立ち上げが考えられます。自身の経験やスキルを伝えていく働き方です。患者を相手にするのではなく、言語聴覚士を育成していく側に回るということです。

独立開業で年収をアップさせるためには、言語聴覚士としての実力以上に、営業力や経理に関する知識も求められるため、簡単ではありません。相当の覚悟が必要です。

独立開業を目指す場合は、年収アップというよりは、自分らしく働くことを目的に開業するのがおすすめです。

言語聴覚士で年収1000万円は可能?

結論、言語聴覚士として働きながら年収1,000万円を目指すのはかなり難しいです。

上で紹介した年代別の平均年収を見ても、もっとも高いところで、年収600万円に届きません。もちろん平均年収ですから、中には1,000万円を超えている方もいらっしゃるかと思いますが、非常に限られた人数であると考えられます。

言語聴覚士が年収1,000万円を実現するとすれば、副業か独立開業が現実的な方法です。他の方法には、リハビリ学科のある大学の教授になることか海外で働くことが考えられます。いずれにせよハードルが高いことは言わずもがなでしょう。

言語聴覚士の将来性、今後給料は上がる?

言語聴覚士の将来性や、将来的な収入面という点にスポットを当てて考えていきたいと思います。

言語聴覚士の需要は高まっている

言語聴覚士の需要が高まっているとなぜ言い切れるか、根拠を紹介します。
1つ目は病院の回復期病床が増えていることです。

日本の一般病床・療養病床の数は年々約9,000床のペースで減少しています。対して回復期病床(回復期リハビリ・地域包括ケア)は年々増え続けています。例えば回復期リハビリ病床は2020年3月時点では86,397床でしたが、2024年3月時点では95,055床に増えています。

在宅復帰に向けてリハビリを行う回復期病床が増えているので、必然的にリハビリ職の言語聴覚士の需要が増えている訳です。

出典:一般財団法人 回復期リハビリテーション病棟協会:全国病床数・病棟数データ

2つ目は訪問リハビリ事業所及び訪問看護ステーションの数が増えていることです。

訪問リハビリを提供する事業所数は毎年増加しています。厚生労働省の資料によれば、2017年時点では4,013事業所でしたが、2022年には5,214事業所に増えています。

同様に訪問看護ステーションも毎年増加しています。2017年時点では9,422事業所でしたが、2023年には14,074事業所と約1.5倍に増えています。

事業所数が増えれば、そこで働くリハビリ職の需要も高まるという訳です。
また近年、在宅医療における口腔ケア・口腔管理への関心が高まっており、歯科医や歯科衛生士と言語聴覚士が連携して訪問診療を行うことがあります。訪問専門の歯科診療所が増えており、そのような診療所に言語聴覚士が従事するケースも見られます。

出典:厚生労働省:訪問リハビリテーションの概況

出典:公益財団法人日本訪問看護財団「訪問看護の現状とこれから2024年版」

言語聴覚士の給料は今後上がっていく

言語聴覚士の給料に関して、2025年現在の材料をまとめると上がっていくことが予想されます。

根拠となるのは言語聴覚士の人材不足です。厚生労働省が運営する、職業情報提供サイト「jobtag」のデータによると、言語聴覚士の有効求人倍率は4.16倍(2024年10月時点)です。1人の言語聴覚士に対して4.16件の求人があるということなので、かなりの売り手市場です。

人材不足の背景には、上で触れたように病院と訪問分野の両方で言語聴覚士の需要が増え続けていることが挙げられます。人材が不足している以上、雇用する側は言語聴覚士の待遇や給与面を見直し、より好待遇の条件で集めることになるでしょう。

さらに国も言語聴覚士の待遇改善に動いています。令和6年度診療報酬改定で新設された「ベースアップ評価料」の対象に言語聴覚士が含まれています。これまで介護職と看護師の処遇改善にスポットライトが当たっていましたが、このベースアップ評価料は言語聴覚士を含め様々な医療職種が対象です。

実際に言語聴覚士の求人を作っている筆者の立場からも、基本給が前年より上がったり、ベースアップ評価料手当が新設されて給料がアップしていることを確認しています。国策として、医療福祉業界で働く職種の処遇改善は今後も進められていくでしょう。

まとめ

厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」によると、言語聴覚士の平均年収は443.6万円です。内訳は月給30.9万円、ボーナス(年間賞与)は71.7万円です。

言語聴覚士の初任給(月給)は、24万円程度で、手取りは19万円前後が目安です。その後、年齢と経験を重ねることで昇給し、30代で年収400万円を突破します。

言語聴覚士の平均時給は1,993円です。平均時給が高い理由の1つとして、訪問看護ステーションで働く言語聴覚士の時給が高いことが挙げられます。

言語聴覚士が収入を上げる5つの方法は以下の通りです。

  • 今の職場で経験を積み管理職を目指す
  • ダブルライセンスでキャリアアップ
  • 給料の高い職場に転職する
  • 副業で収入を得る
  • 独立開業する

言語聴覚士は今後も需要が増え続け、それに伴って給料が上がっていくと予想されます。現役の言語聴覚士の方、これから言語聴覚士を目指す方も、この記事を参考に自身のキャリアについてよく検討してみてください。

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よくある質問

言語聴覚士の平均年収はいくらですか?
厚生労働省「令和7年度賃金構造基本統計調査」によると、言語聴覚士の平均年収は443万6,000円です。男女別に見ると、男性は466万8,100円、女性は417万3,000円です。


セカンドラボ株式会社

URL:https://note.com/2ndlabo/n/nf2f063102266

セカンドラボ株式会社 メディア編集長
早稲田大学商学部卒業。国内最大級の医療福祉求人サイト『コメディカルドットコム』における、ニュース解説・職場インタビュー・業界ナレッジの3部門を統括する編集責任者。

病院担当として5,000件以上の求人戦略・運用に携わった現場知見を武器に、現在は公的統計の分析と「現場の生の声」を融合させた情報発信を指揮する。

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