面接対策は面接の意味や面接官の意図を理解して行おう!
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就職や転職はもちろん、パートやアルバイトの際にも必要になるのが面接です。この面接の結果が採用するかどうかに大きく影響するのは間違いありません。そのためにはしっかりと対策を行い、適切に対応することが求められます。
そんな面接で必要になる準備や、面接の場での考え方など、面接を乗り切るために必要なポイントを紹介していきます。
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1.面接前に行っておきたい対策
面接はなにより対策が重要です。何の情報もなく準備もなく挑んで面接に合格できることは少ないかと思います。面接は就職できるかどうかが決まる大事な面談ですので、しっかり事前準備を行い対策を練ってから挑むようにしましょう。
自己分析
面接では初対面である面接官に対し、限られた時間内で自分という人間をアピールしなければいけません。そのためには自分がどのような人間かを言語化し、それが伝わるように表現する能力が求められます。そのために必要となるのが自己分析です。
自己分析にはさまざまな方法があります。いくつか例を挙げてみましょう。
- 自分に関するエピソードを時系列で書き出す
- マインドマップ
- 家族や友人に聞く
自分がどのような人間かというのは、自分がこれまでどのような行動をしてきたのかを考えることで明確になるケースがあります。それを分かりやすくするのがエピソードを書き出すという方法です。できればその時の心境やなぜその結論に至ったのかを思い出しながら書き出すことで、自分という人間を再確認できるでしょう。
マインドマップとは用紙の中央にメインテーマを置き、そのテーマから連想されるものをどんどん線でつないでいくというものです。正式なマインドマップにはさまざまなルールがありますが、単純にメインテーマから連想されるものを派生させていくだけでも十分自己分析につながります。就職や面接の面接で行う場合は、中心に仕事や就職に関するワードを置くのがいいでしょう。
他の方に協力を得られるのであれば、親しい友人や家族などに直接聞いてしまうという方法があります。自分自身が考える自分と、ほかの人から見た自分には差があるケースもあるため、自己分析の情報としては非常に重要な情報を得ることができます。最終的にさまざまな意見をまとめ、そこから自己分析を行いましょう。
企業研究
面接では応募した企業に関する質問も聞かれることが多いでしょう。その際誤った認識で答えてしまうと、「この応募者は自社について何も知らないで応募している」、「自社で働きたいという姿勢が見えない」と判断されかねません。
応募した企業に関しては、HPや企業パンフレットなどでしっかり事業内容や経営理念も含めて理解しておくことが重要です。
履歴書や職務経歴書の確認
面接の前には履歴書や職務経歴書を提出していることが多いかと思います。また、事前に提出していなくても、面接の場で提出するというケースもあるでしょう。面接官も応募者とは面接時が初対面です。何の情報もない初対面の方の情報を得るために、面接での質疑応答と、履歴書などの提出書類を参考に選考を行います。
提出書類に書いてある内容と、面接で答えた内容に差があれば、面接官も正確な判断ができません。まったく違う内容を答えた場合、面接での受け答えか提出書類かのどちらかに嘘があるということになり、まず採用されなくなるでしょう。
面接に挑む前には必ず履歴書や職務経歴書を自分でも再確認し、その内容に沿った返答をするように心がけましょう。事前に書類を提出した上で面接に呼ばれているということは、面接官に採用する気が全くないということはありません。むしろ採用に積極的な状態であり、その状態になったのは、履歴書等の書類を見たからです。
面接時の発言と提出書類の内容に齟齬がなければ採用される可能性も高くなると予想されます。
頻出質問に対する回答の準備
就職や転職の採用面接では、いわゆる頻出される質問というものが存在します。こうした頻出項目に関しては後の項でも説明しますが、質問されることが予想されるのであれば、事前に回答を準備しておくのがおすすめです。
ただし、回答する内容を考えるのはいいですが、一言一句決めつけて丸暗記という方法はおすすめできません。面接では面接官の質問に適切に対応する能力も見られますので、少しでも想定と違った質問が来た場合に、適切な答えができなくなる可能性があります。
例えば、「自己PRをしてください」などはまず間違いなく聞かれる質問です。この質問に対する回答を一言一句間違えないように丸暗記していたとしましょう。しかし、実際に面接の場で、「仕事上のエピソードも交えて自己PRしてください」という質問が来た場合、用意した答えでは対応できないケースがあります。
頻出質問に対する回答に関しては、伝えるべき重要なポイントをしっかりと頭に入れ、実際に質問されたときに用意した項目を組み合わせて答えられるように準備するのがおすすめです。上の場合でも、「自己PR」のポイントと、「過去のエピソード」という項目を頭の中で準備しておけば、この2つ組み合わせて回答することで、理想の答えが完成します。
スカウトサービス登録はこちら2.面接で面接官がチェックしているポイント
就職にしても転職にしても、アルバイトやパートの場合でも面接は行われます。では面接官はこの面接で何をチェックしているのでしょうか。面接官が何をチェックしているのかが分かれば、質問に対しどのように答えるべきかが見えてきます。面接官がチェックしているポイントについてまとめていきましょう。
自社の社風に合っているか
まずは自社の社風に合っているかどうか、主に応募者の人間性や人柄をチェックします。これはもちろん面接の受け答えの内容だけではなく、履歴書や面接時のマナー、服装などもチェック項目となります。
企業としては採用した方は簡単に解雇することはできません。これは労働者の権利として法律で定められています。それだけに採用する際に、自社の社風に合っているのかどうか、自社の戦力となってくれるかどうかという判断は重要であり、このために面接を行っているという企業も少なくありません。
社会人としての基礎はできているか
面接を経て採用となった場合、その応募者は自社の社員として社外の方とも付き合い業務を続けていくことになります。自社の人間として恥ずかしくないビジネスマナーがあるかどうかというのは、面接官にとって重要な判断ポイントです。
特に転職の面接の場合は、このビジネスマナーを重視する企業もあり、社会人として最低限恥ずかしくないマナーを身につけておくことが求められます。
就職に対する熱意はあるか
求人に応募している時点で、基本的にはどの応募者も就職したいと考えているのは間違いありません。企業が求める人材は、その中でも特に強く就職に対する熱意を持っている方です。就職に対する熱意が強いということは、就職後も熱意を持って業務にあたってくれると想像できるため、熱意のある方ほど採用されやすいのは間違いありません。
熱意というのはその方の内面から出るものですので、意識的にアピールするのは簡単ではありません。そこで重要になるのが面接の質問に対する回答です。回答の中でしっかり御社の事業で活躍できる、御社のために働けるということをアピールできれば採用は近くなるはずです。
長く自社の戦力となるか
面接で採用する人材は、当然自社で働いてもらうことになります。働いてもらう以上は、できれば長く安定して働いてもらいたいと考えるのはどの企業も同様です。人材を募集するだけでもそれだけの予算が必要ですし、面接官を担当する社員の業務も増えてしまいます。理想をいえば新卒採用で必要十分な人材を確保し、その人材が退職せずに勤め続けてくれれば、必要以上の人材を募集する必要はありません。
もちろんどんな採用面接でも、面接官は長く働いてくれる人材を求めるものです。自分が応募した企業の力になれる、また長い期間そこで活躍できるという点をアピールするのが、面接をクリアするポイントとなります。
スカウトサービス登録はこちら3.面接で大切にしたいポイント
面接ではさまざまな質問に答える必要があります。具体的な質問に回答するポイントは後の項で解説しますので、まずはすべての質問に対する回答において守るべきルールのようなものを解説していきましょう。
結論から端的に答える
面接は時間が限られています。その中で面接官からされる質問に対し、適切に答えていく必要があります。そのために重要なポイントが、まず結論から答えるという点です。どんな質問に対してもまず冒頭で結論を答え、その後なぜその結論に至ったのかを答える形が基本形です。
面接官は端的な結論を求めて質問しています。先に理由から答えてしまうと適切な返答とは捉えてもらえません。反対に理屈っぽい、言い訳がましいなどとマイナスの印象を与えてしまう可能性もあります。
まずは最初に結論を答えることを念頭に回答するようにしましょう。
質問の意図を理解する
面接でされる質問にはすべて意味があります。そしてその意味は上で紹介したような、面接官が面接でチェックすべきポイントに直結しています。面接官が何を知りたくてその質問をしているのか、その意図を考えて返答するのが重要です。
面接官が実務能力を知りたくてしている質問に、自分の熱意や人柄で返答してしまっては適切な答えとはいえません。その質問から面接官が自分の何を知りたいのか、その点を考慮の上でどのように回答するかを考えるのがポイントです。
事実や数値をきちんと用いる
面接でされた質問、特にこれまでの実績という点ではきちんと数字を用いて答えるようにしましょう。特に転職の面接の場合、これまでの職歴においてどのような実績があるのかという質問をされるケースが多いかと思います。こうした質問に対してはきちんと具体的な数字を用いた返答が最適です。
上でも書いた通り面接の時間は限られています。返答も長々と回答するのはあまり望ましいことではありません。短い文章で回答し、かつ自身の実績を正確に主張するためには数字が重要なポイントとなります。単に「売上アップを実現しました」と答えるよりも、「売上前年比130%を達成しました」と答えた方が面接官も具体的にイメージしやすくなり、採用に近づけるでしょう。
スカウトサービス登録はこちら4.面接で頻出される質問と回答の考え方
就職及び転職の面接では、頻出される質問というものが存在します。そんな頻出の質問に回答する際、どのような考え方で答えるのがいいのかを解説していきましょう。
自己紹介
自己紹介はどのような面接でもまず間違いなく質問されます。この質問に関しては事前に答えを考えておくのがいいでしょう。単純な自己紹介ですからそこまで悩む必要はありませんが、この質問は面接の最初にされる質問です。この回答が応募者の第一印象となりますので、その点は意識して答えるようにしてください。
- 面接の場に呼んでもらえたことに対する感謝の言葉から始める
- 滞りなく明瞭に答える
- 熱意を伝えるためにもハキハキと答える
- 端的に自身のキャリアを紹介する
自己紹介に対する返答は1分程度でまとめるのがおすすめです。ここで長々と話してしまうと、第一印象で「話をまとめることができない人物」という印象を持たれかねません。また、冒頭で面接を受けさせてもらうことに対する感謝を伝えることは忘れないようにしましょう。
キャリアを伝える場合も、できるだけ簡単に答えるのがおすすめです。詳細は後にまた質問されるかと思いますし、職務経歴書でも詳しく書いて提出しているかと思いますので、自己紹介ではそこまで細かい説明は不要です。
自己PR
自己PRをしてくださいという質問も頻出質問です。しっかり回答を準備しておきましょう。面接官が自己PRを聞く理由は、応募者の実務能力を知るため、そして就職に対する熱意を確認するためです。この2点を意識しつつ回答するようにしましょう。
- 応募した職種で活用できるスキルや実績を答える
- 仕事の目標を達成するためにどんな行動をしたのかを答える
- 実績を答える際は具体的な数値を用いて答える
具体的な数値を答えるというのは上で解説した通りです。自己PRは面接においてももっとも重要と言ってもいい項目ですので、どのような質問のされ方をしても適切に答えられるように準備しておきましょう。
アピールするのは応募した職種で活用できる実績やスキルです。未経験の職種に応募する場合を除いては、応募した業務に直結するポイントを答えましょう。
過去のエピソードを伝える際は、目標をクリアするためにどのように考え、どのように行動したのかという経緯も重要です。簡潔にまとめて答えられるようにしておいてください。
志望動機
志望動機は「なぜ多くある求人情報から自社を選んだのか」という点を聞く質問です。さらにいえば、「どれだけ自社で働きたいと思っているのか」という点が注目されます。つまり就職に対する熱意ということです。
- 応募した企業の情報をきちんと研究して回答に織り交ぜる
- 自分がどのように役に立てるのかを伝える
ここで重要になるのが企業研究です。その企業が取り組んでいる事業や、企業理念なども織り込み、どうしてもこの会社で働きたいという想いを伝えましょう。また、自分の強みを同時にアピールするのも重要です。応募した会社にとって自分であれば大きな戦力になるという点をアピールするのが重要になります。
逆質問
面接、特に後半でされることが多いのが「弊社に対して何か質問はありますか?」といった逆に質問されるというパターンです。これも面接では多く出される質問といえます。この質問に対し「特にありません」はあまり推奨されません。できるだけ何かしら質問をするように心がけましょう。
- 調べれば分かるようなことは質問しない
- 入社後をイメージできるような質問をする
- 入社して働きたいということをアピールする
そもそも面接官が逆質問をする理由としては、まずは応募者の疑問を解消したいという思いがあります。また、自社の社風に合う人材か、どのような点を重視して就職(転職)活動を行っているのかという点を確かめる目的もあります。
何も質問することが思い浮かばないからといって、ちょっと調べれば分かるような質問をするのはNGです。そんなことも調べていないのかという印象を残してしまいます。推奨されるのは、自分が入社した後をイメージできるような質問です。また、より具体的な業務に関することを質問することで、入社に対する熱意を伝えることもできますので、この点を意識して準備しておきましょう。
あまり実務に直結しない、福利厚生等に関する質問は、よほどの理由がない限りおすすめできません。
長所と短所
採用面接以外でも面接では長所と短所を聞かれるケースが少なくありません。これは応募者が冷静に自分を客観視できているのかどうかを見るための質問です。企業で働く場合、客観的視点というのは重要になります。自分だけではなく、関わる全ての人を客観的視点で捉え、それぞれの状況を理解しながら業務を進める必要があるからです。
- 長所はどのように業務に生かせるかを付け加える
- 短所は改善のためにどんな対策をしているのかも答える
- マイナスな印象を残すようなことを言わない
長所も短所も「特にありません」はNGです。面接官もそんな人間はいないと考えているため、不採用になる可能性が高くなります。長所はできればエピソードを加え、結果実務にどのように生かせるのかという点を意識して答えましょう。短所は改善するために行っている対策を付け加え、実務の場でもこのように対策しますという答え方が理想です。
特に短所に関してはネガティブな言い方を避けるのも重要です。「自分勝手」というよりも「マイペース」と言い換えた方が印象はよくなります。「八方美人」も「周囲に気を使いすぎるところがある」とすれば、コミュニケーション能力に問題はないというプラスの印象を残すでしょう。
言い方だけでも印象は変わりますので、この点も意識して準備しておきましょう。
転職理由
転職時には転職の理由を聞かれることも少なくありません。これは「自社に入社してもまた同じ理由で転職するのではないか?」という疑念を解消するための質問です。つまり長く自社の戦力になるかどうかを見極めたくて行う質問といえます。
- 嘘をつかない
- 不満や愚痴だけにならないようにする
- 最終的には前向きな表現で締める
転職理由を聞かれたとき、前勤務先を悪くいうと「なんでも人や環境のせいにする人」という印象を与えてしまうかもしれないという危惧があるかもしれません。しかし、そもそも転職はそれまでの勤務先に何かしら不満があるからするということは面接官も理解しています。前勤務先を悪く言わないように嘘の理由を語るなどするとかえって印象は悪くなります。
正当な理由があれば、不満を漏らしても問題はありません。ただし、不満や愚痴だけに終始しないようにするのがポイントです。最終的には「御社に入社して理想としているキャリアアップを実現したい」など、前向きな発言で締めることを意識しましょう。
スカウトサービス登録はこちら5.面接のマナー
最後に面接時におけるマナーに関してまとめていきたいと思います。転職活動をしている方はすでに就職活動等で面接を受け、合格した経験があるとは思いますが、改めて確認しておいてください。
身だしなみ
身だしなみは清潔感を重視しましょう。この記事でも何度も触れている通り、面接は面接官と応募者が初対面する場です。人間は第一印象が非常に重要ですので、社会人として最低限求められる身だしなみを意識しましょう。
自分でポリシーを持って髪色を染めている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、企業は従業員に統一感や清潔なイメージを求めます。奇抜の髪色などは、採用に結びつかない理由にもなりますので、その点は十分理解の上面接に挑みましょう。
時間管理
面接は時間と場所を指定され出向くのが一般的です。まずは遅刻は厳禁であることは肝に銘じてください。面接官の方も面接をするのが主な業務ではありません。自身の業務の時間を割いて、応募者のために時間を作っています。早め早めの行動を心がけましょう。
とはいえ到着が早すぎてもいけません。言われた時間の5~10分前に現場に到着するのが理想です。よほど事情がない限り、15~30分程前には現場近くに到着し、カフェなどで時間を調整して5分前に訪問するなど、余裕を持った時間管理をしてください。
持ち物
まず面接してもらう企業から指定されているものがあれば必ず持参しましょう。職務経歴書や履歴書といった書類や、場合によっては印鑑を持参するように言われるケースもあります。そのほかでは筆記用具と手帳(もしくはメモ帳)などもあると安心です。普段はスマホにメモをするという方も、面接の場でスマホを操作するのは推奨できません。面接の場には筆記用具を持ち込みましょう。
面接に挑む際のカバンは、できればA4サイズの用紙を折りたたまずに入れられるサイズが理想です。面接後大切な書類を受け取る可能性もありますし、書類を持っていくのであれば、書類に不要な折り目がつくのを避けることができます。
スカウトサービス登録はこちら6.まとめ
就職や転職活動において、最終盤に行われるのが面接です。この面接で最終的に採用するかどうかが決まるといっても過言ではありません。その面接の場は面接官と応募者が初めて会う初対面の場でもあります。第一印象は非常に重要ですので、いい印象を残せるようにきちんと準備して挑みましょう。
面接の質問に対する回答のポイントは、その質問から面接官が何を知ろうとしているのか意図を感じ取り、その意図を満たすような回答ができるかどうかという点です。面接官が何を聞こうとしているのかを冷静に考え、しっかりと回答するよう心がけましょう。
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