合言葉は患者最優先。手厚い教育体制と子育て支援が魅力のケアミックス型病院|社会医療法人春回会 長崎北病院
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長崎県西彼杵郡時津町にある社会医療法人春回会 長崎北病院は、脳神経内科とリハビリテーションの分野に力を入れるケアミックス型病院です。一般病棟×2、回復期リハビリテーション病棟×2、医療療養病棟×1の計5病棟を有し、脳卒中やパーキンソン病などの患者を多く受け入れています。
長崎北病院が理念として掲げるのが、患者最優先を表す「Patients First(PF)」。この理念のもと、各職種が垣根を越えてチーム医療を実践し、真心を込めたケアを提供しています。
今回はその中でも、看護部での取り組みを取材。看護部長の勝野さんと教育担当師長の峰さんにインタビューし、看護へのこだわりや職場の魅力について語っていただきました。
目次
2.院内保育園など、子育て世代へのサポートが充実
3.プロフェッショナルとしての成長を支える教育制度も
4.互いに協力し合い、挑戦を後押しする雰囲気が魅力
1.多職種連携のもと、自立支援や在宅移行支援に注力

-貴院では「Patients First(PF)~患者最優先の医療を行う~」という合言葉を掲げていますが、看護部門ではどのような特色のあるケアに取り組んでいますか?
勝野さん:
脳神経内科が中心となる当院の患者さんは、どうしても生活の不自由さなどから気分が沈みがちな方も多いです。そこで職員ファーストになると、患者さんの気持ちに寄り添った医療を提供できなくなってしまいます。
患者さんが必要とする効果的なケアを実践するためにも、患者さんの立場に立ち、思いやりを持って接することが重要なのは言うまでもありません。私たち看護部では、リハビリ職やソーシャルワーカーなど他の職種とも連携したチーム医療を意識しながら、患者さん中心の質の高い看護に取り組んでいます。
特に力を入れているのが、食事や排せつの自立支援や、退院後の在宅療養への移行支援です。食事や排せつは、患者さんの生活の質や退院後のご家族の負担軽減に深く関わるもの。自分でできることを可能な限り増やしていくため、多職種でチームを組んでサポートしています。
-お二人から見て、職場の雰囲気はいかがですか?
峰さん:
当院に入院しているのは回復期から療養期の患者さんが多いため、急性期や外科の病院と比べると穏やかでゆったりした空気が流れていますね。もちろん忙しい時もありますが、患者さんと向き合う余裕は持ちやすいと思います。
勝野さん:
入職1~2年目の新人スタッフたちからは、とても雰囲気がよく、先輩たちも優しくていねいに指導してくれるという声が寄せられています。実習に来た学生からも明るくて雰囲気が良いと好評で、それを理由に当院を就職先に選んだという例も多いんですよ。
2.院内保育園など、子育て世代へのサポートが充実

-働きやすさという面で、貴院にはどのような魅力がありますか?
勝野さん:
子育て支援にはかなり力を入れています。育休の復帰後もしっかりとフォローする体制を整えているため、子育てを理由に退職する例はほぼありません。
まず、365日開園している院内保育園があります。早番や遅番はもちろん、夜勤の場合にも対応します。
お子さんが小学校に上がるまで夜勤を免除できる制度もあり、小さいお子さんがいるスタッフからは喜ばれていますよ。また、もともと時短勤務制度は法定通り3歳になるまでとしていましたが、小学1年生まで利用できるように拡充しました。
お子さんが小学生になっても、家庭の都合や体調面の事情で夜勤が難しい常勤スタッフもいます。子育て世代だけでなく、介護で夜勤ができない場合もあるでしょう。「夜勤ができないなら非常勤のパートに転換しないといけないかも……」と不安に思われる方もいるのですが、当院では夜勤ができないことを理由に雇用形態を変えたり、待遇を下げたりすることは無いため、ご安心いただきたいです。
一方で、夜勤に入れるスタッフの待遇をさらに手厚くすることで、スタッフ間の不公平感を緩和する取り組みも始めました。通常支給される夜勤手当とは別に、夜勤従事手当として固定給に1万円プラスします。固定給が増える分、ボーナスにも反映されます。
夜勤ができる場合はモチベーションアップにつながるし、夜勤ができなくても気兼ねなく働き続けられる仕組みが整ったと考えています。月に1回でも夜勤に入れば夜勤従事手当を受けられるため、家族の協力を得ながら夜勤を頑張るスタッフもいますよ。いずれにしても、自身に合わせた働き方を選びやすいのではないでしょうか。
また、看護師の業務負担軽減に向け、業務の一部をリハビリスタッフなどの他職種に移管する「タスクシフト」や、共同で実施する「タスクシェア」にも取り組み始めました。
例えば、患者さんの着替えなどの生活面のケアを手伝ってもらったり、看護師の人数が少なくなる夕食介助の時間帯にナースコールの対応をお願いしたりと、無理のない範囲で協力してもらえる形を探っているところです。
3.プロフェッショナルとしての成長を支える教育制度も

-新しく入職したスタッフに対し、どのような教育制度でフォローしていますか?
峰さん:
全くの新人に対しては、まず4月の入職時から2週間の集合研修を通し、現場に出るための基礎知識や最低限の技術を身につけてもらいます。その後は年度末までの1年間、月に1回の集合研修を実施し、より実践的な内容を学ぶ流れです。研修の講師は当院のスタッフが務めるため、当院のルールや実態に合ったケアを学ぶことができます。
経験の浅い若いスタッフのスキルアップには、ラダー別研修を活用しています。医療機器の取り扱いやポジショニング、摂食機能などの分野について4回シリーズの研修を受けてもらい、基礎的な知識から応用に至るまで、幅広く身につけていただきます。
中途採用のスタッフに関しては、人によって経験やスキルがまちまちのため、まずは何がどこまでできるのかをリストに記入してもらうことから始めます。入職時の基本的な研修を受けてもらった後は、記入したリストを基に、それぞれのレベルに合わせた現場指導を進めていく流れですね。
この他、安心して働きながら着実に技術を習得できるよう、プリセプターやメンターも配置しています。新人の場合はプリセプターが2年間にわたってサポートしますし、中途採用者に対しても実地指導者がメンターとなり、責任を持ってしっかりと指導します。
-資格取得への支援など、スキルアップやキャリアアップを後押しする取り組みがあれば教えてください。
峰さん:
認定看護師をはじめ、各種学会認定資格の取得を奨励しています。取得希望者の能力や実績、熱意などを加味し、許可が下りれば取得経費を助成。日勤扱いで研修に参加できるよう、業務の調整もします。
勝野さん:
看護の質をより磨いていくため、院内での看護研究発表会も定期的に開催しています。日ごろの業務と並行して研究を進めるのは大変な部分もありますが、院外の学会などにもチャレンジする場合はサポートもしていますよ。
また、院内の全職種が参加するPF活動という独自の取り組みがあります。当院の理念であるPFの考え方を実践活動に生かし、業務の質の改善や向上につなげていくのが狙いです。各部署で毎年の活動目標を立て、年度末に取り組みの成果を発表しています。
4.互いに協力し合い、挑戦を後押しする雰囲気が魅力

-お二人がこの職場で働いて良かったと思うことは何でしょうか?
勝野さん:
やはりアットホームな職場の雰囲気がおすすめポイントですね。院長をはじめ、先生方も柔らかい雰囲気なので、疑問点や不安があっても気兼ねなく相談できます。また、誰かが急な体調不良などで休むことになっても、みんなで協力し合って職場を支える気風があるから働きやすいです。
急性期の病院を経験して転職してきたスタッフからは、じっくりと患者さんのケアに関われるのがうれしいという声を聞きますよ。ケアミックス病院である当院には、急性期の一般病棟と回復期のリハビリ病棟、在宅移行支援に力を入れる療養病棟があるため、患者さんの回復過程に応じた看護を経験できます。看護師としての経験値アップはもちろん、1人の患者さんが退院に向けて良くなっていく姿を見守る喜びは、大きなやりがいとなるでしょう。
峰さん:
私は中途採用なのですが、自分が挑戦したいことや試してみたいことをしっかりと後押ししてくれる職場だと入職した当初から感じています。やってみたい看護があったら上司がちゃんと意見を聞いてくれるし、それが患者さんにとって必要であれば全面的にサポートしてもらえます。
余計な仕事は増やさなくてもいいというスタンスの職場もあるかもしれませんが、当院では一緒に頑張ろうと寄り添ってくれるのがとてもうれしいですね。これも、PFという理念を掲げているからこその魅力だと思います。
また、細かいことですが、職員駐車場があって車通勤ができるのがありがたいです。患者さんの急変などで緊急の呼び出しがあった場合、公共交通機関だとスムーズな対応が難しいですからね。
-どんな人と一緒に働きたいですか? または、どんな人が活躍できる職場ですか?
勝野さん:
特別なスキルや経験は必要ありません。看護師として成長したいという思いがあればどなたでも大歓迎です。患者さんやそのご家族との信頼関係を築けるコミュニケーション能力や誠実さ、看護師としての使命感があることを重視しています。
峰さん:
ずばり、素直な方ですね。要領の良さや頭の良さよりも、まずは素直で看護師の仕事が好きだという方と一緒に働きたいです。
-最後に、記事を読んでいる求職者の方にメッセージをお願いします。
勝野さん:
さまざまな情報がある中で職場探しをするのは大変だと思います。ぜひ、たくさんの病院について見聞きしたり相談したりしながら、自分にマッチする職場を探してみてくださいね。その選択肢に当院が入っていれば何よりもうれしいです!
峰さん:
当院では院内見学会も受け入れています。職場の雰囲気は実際に見ていただいた方がより伝わると思いますので、当院に興味を持ってくださった方がいれば、ぜひお気軽にご連絡ください!