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患者の尊厳を大切に、壁のないチーム医療を実践。グループ法人ならではの幅広いキャリアの可能性も|医療法人 康生会 豊中平成病院

  • 更新日
投稿者:堀尾 健太

大阪府豊中市に位置する医療法人 康生会 豊中平成病院は、101床を有する回復期から慢性期の医療を担う病院として、長年地域医療の中核を担ってきました。昭和46年の開設以来、時代とともに変化する医療ニーズに応えながら、「Post Acute Care(急性期後の治療)」に特化し、患者さまの早期在宅復帰を目指しています。

同院の最大の特徴は、職種間の垣根を超えたチーム医療の実践です。医師、看護師、リハビリテーションスタッフなど、すべての職種が対等な立場で患者さまのケアについての意見を出し合い、最適な医療を提供しています。また、3歳までの子どもを預けられる無料託児所を完備するなど、職員の働きやすさにも力を入れており、多様な年代の職員が活躍しています。

今回は、看護部長の川口さんとリハビリテーション課部長代理の森さんに、職場の雰囲気や働きやすさについてインタビュー。平成医療福祉グループの一員として、豊中平成病院がどのような職場環境を提供し、どのような人材を求めているのか、その魅力に迫ります。

目次

1.多様な年代が活躍、子育て世代も働きやすい環境

職場の雰囲気や職員の年代層について教えてください。

川口さん:

看護・介護部門は30代から50代まで幅広い年齢層の職員が活躍しています。特に多いのは30代後半から40代後半で、小学生から高校生くらいのお子さんをお持ちの方が多いですね。院内に無料の託児所があるということもあり、子育て世代の方々が多く働いています。

森さん:

リハビリテーション課は20代から30代の職員がほとんどで、どちらかというと20代が多めですね。若さと活気のある職場だと思います。和気あいあいとした雰囲気で、みなさん明るく元気よく働いています。

院内託児所はどのような職員が利用できますか?

川口さん:

はい。福利厚生の一環として完備されている託児所では、3歳までのお子さんを持つ職員は誰でも利用できます。無料ということもあり、この制度を知って応募してくる方も多いんですよ。

森さん:

そうですね。リハビリテーション課でも託児所を利用している職員がいます。自宅が近くないという理由で近所の保育所を利用している職員もいますが、院内託児所は魅力的な福利厚生の一つだと思います。基本的には正規職員が優先にはなってしまいますが、空きがあれば非正規職員の方でも利用できるんですよ。

2.職種の壁を超えたコミュニケーションがある職場

職員のコミュニケーションについて、お二人が心がけていることはありますか?

川口さん:

グループの方向性でもあるのですが、私たちは「チーム医療」をとても大切にしています。質の高い医療を提供するためには、職種の壁を取り払って何でも話し合える環境は必要不可欠。当院では院長も積極的に職員とコミュニケーションを取ってくださっており、お互いのコミュニケーションはとても取りやすい職場です。

森さん:

そうですね。先生方からも気軽に声をかけてくれる印象があります。中でも副院長先生はリハビリテーション科指導医・専門医の資格も持っておられるので、私たちと一緒に患者さまのリハビリテーションに参加することもあるんですよ。上の方と言ったら変ですが、立場に関わらず距離感がとても近いのが当院の特徴だと思います。

私自身がメンバーとのコミュニケーションで心がけているのは、しっかりと挨拶をすることです。リハビリテーション室は病棟と違う階にあるのですが、リハビリテーション室に入るときや出るときなど、患者さまをお連れしている職員もそうですし、リハビリテーション室にいる職員にも元気よく挨拶するよう心がけています。どんな仕事でも、明るい挨拶は必要不可欠ですよね。

川口さん:

当院では休憩室がそれぞれの部署ごとに分かれていないので、リハビリテーション、看護、介護など、みんなが同じ場所で休憩しています。そうした環境では前向きなコミュニケーションが生まれやすく、職種を超えて職員同士仲良くなれるというのも魅力のひとつではないでしょうか。

休憩室が共有だと、異なる職種の視点から意見を聞くこともできますね。

川口さん:

そうなんです。例えば患者さまの話題ひとつとっても、違う視点からの意見が出たり、自分では思いつかない提案をもらえたりします。もちろん休憩中以外でも、当院では毎週症例を決めて症例検討会を実施しているので、各職種からの提案や意見を医師がしっかり聞いてくれる環境は整備されています。

3.患者さまの尊厳を大切にした医療の実践

Post Acute Care(急性期後の治療)に特化した病院で働くやりがいや、社会的意義について教えてください。

森さん:

私が感じるやりがいは、患者さまの回復過程を実感できることですね。当院では短期間で治療とリハビリテーションを集中的に行い、ご自宅や施設への復帰を目標にしています。通常の療養病棟では寝たきりの患者さまが多い中、当院では積極的にリハビリテーションを行っていますので、成果が目に見えやすいという特徴があります。

毎日リハビリテーションを頑張った患者さまが家に帰れるようになり、「今までありがとうね」と言われた時は、この仕事の意義を実感します。患者さまにとって自宅復帰は大きな目標ですから、隣で寄り添ってサポートできるということは、ただの仕事を超えたやりがいを感じるんです。

他に重視していることや大切にしている想いはありますか?

川口さん:

そうですね。当院は高齢の患者さまがほとんどで、認知症の方も非常に多いです。社会的な問題と当院の患者さまの状況は、とても近いと感じています。元の環境に戻すために入院中にどうすべきか、常に問われる環境です。

そのなかで私たちが特に力を入れているのが、「抑制をしない」という取り組みです。体を縛り、抑えつけるような行為は行わないようにしており、そのためにどんな工夫ができるか、様々な職種で日々試行錯誤しています。

「抑制をしない」というのは難しい取り組みですね。転職してきた方は戸惑うこともあるのではないですか?

川口さん:

そうですね。転職してきた方の中には、「抑制ゼロ」という方針に戸惑う方もいらっしゃいます。「もし患者さまが転んだら」「もし何かで怪我をしたら」という心配はもちろん理解できますが、「患者さまの尊厳をどう考えるか」というところから一緒に考えていくことで、少しずつ意識を変えていただけたらと考えております。

4.大きなグループだからこそ広がるキャリアパス

平成医療福祉グループの一員として働くメリットについて教えてください。

森さん:

キャリアパスの多様性が大きなメリットです。リハビリテーションスタッフでも別の病院の事務長になる方がいたり、グループが持っている学校の教員になる方もいます。将来のキャリアを考えた上で、大きな可能性が広がっているのは当グループの強みではないでしょうか。

また、グループ全体ではリハビリテーションスタッフだけでも2000人弱いますので、横のつながりが生まれます。他の病院でしている取り組みや、異なる考え方に触れる機会は個人クリニックや単体の病院ではあまりないことだと思いますので、とても貴重な経験だと思います。

川口さん:

看護部も同様です。エリアごとの部長同士の会議では、関西や関東の状況をいち早く情報共有しています。教育に関してもエリアごとに新人研修や振り返り研修、一年後の事例発表などを行っており、充実した教育環境は当グループの自慢です。

5.自己研鑽を支援する充実した制度

研修や福利厚生について、特にアピールポイントはありますか?

森さん:

私が感じるのは、資格取得や研修の補助制度がとても充実しているということです。学会発表をする方には費用を全額負担してくれる制度がありますし、聴講に関しても場合によっては全額を負担していただけることもあるんです。そのうえ、資格によっては活動手当がつくので、自己研鑽のモチベーションにつながっています。

大学院に行って修士号や博士号を取得している場合や、リハビリテーションの認定資格を取得した場合も手当がつきますね。職員のスキルが向上すれば患者さまにも質の高い医療が提供できますし、医療サービスの底上げは当然病院にもメリットがあるわけです。意欲的な職員への投資から、「三方よし」の好循環が生まれていると日々実感しています。

経験の浅い方やブランクのある方へのサポート体制はいかがですか?

森さん:

新卒の方には専用の新人教育カリキュラムがありますし、ブランクのある方や中途採用の方も、本人のレベルに合わせて、寄り添いながらサポートをしていますので安心してください。不安を抱えることの多い実技面においても先生が勉強会を開いてくれますし、月に6人の講師の方が来てくれるので、大きな心配はいりません。

川口さん:

私も当法人の教育の部分はかなり充実していると感じています。認定看護師も増えていますし、特定看護師も多数在籍しています。こうした資格取得を病院が積極的に支援してくれるのは、医療の道でスキルアップしていきたい方にとってはとてもありがたいことですね。

ただ、昭和46年設立という歴史ある病院なので「新築のきれいな病院で働きたい」という方には合わないかもしれませんが、職員からよく聞くのは「人間関係がいい」ということです。困ったり助けが必要な時に声をかけてくれる人がいたり、休みたい時に心苦しい思いをせずに休める環境があるのは、長く働き続けるうえでとても大切なことだと思うのです。できたばかりの病院も魅力的ですが、長年地域に愛され、必要とされてきた病院の一員として働くのも、とても良い経験ですよ。

最後に、どんな方と一緒に働きたいかメッセージをお願いします。

森さん:

この仕事は常に新しい知識を取り入れていく必要があり、それが患者さまの回復に直結します。現状に満足せず、「一緒に学んでいきたい」「患者さまのために自らもスキルアップしていきたい」という姿勢を持った方と一緒に働けたら嬉しいです。

先ほども少し触れましたが、当院は多職種間の連携が活発で病棟での取り組みも進めやすいので、それぞれが希望する分野でスキルアップできる環境です。向上心を持った方はぜひ来ていただきたいですね。

川口さん:

グループビジョンにもある「じぶんを生きるをみんなのものに」というミッションを、人ごとではなく自分ごととして考えられる方と一緒に働きたいです。患者さまに起こっていることを「自分と関係のないこと」ではなく、しっかり受け止めて、その人のために何ができるかを常に考えられる人、そういう想いを持った人たちがチームとなって取り組めば、もっと大きなことができると思います。そんな想いに共感してくれる方と一緒に働ける日を、私は楽しみにしています。


セカンドラボ株式会社

URL:https://note.com/2ndlabo/n/nf2f063102266

神奈川県鎌倉市生まれ。2019年4月にセカンドラボ株式会社に入社。
2025年1月にコンテンツチームのリーダーに就任。
統計資料に基づく分析や求人作成の知識・経験を活かした記事づくりが得意です。
休日は所属するオーケストラでの活動や登山、旅行とアクティブに過ごしています。