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IT導入でサクサク効率化!子育て・介護など豊かなライフステージの実現と誰もが輝ける職場環境が魅力|社会福祉法人翔寿会 特別養護老人ホーム箕望荘

  • 更新日
投稿者:堀尾 健太

長崎県大村市にある特別養護老人ホーム箕望荘(きぼうそう)は、「心・技術・共生」を理念に、地域に根ざした介護を展開しています。青い海を見渡す風光明媚なロケーションと、未経験者にもやさしい教育体制、そして先進的なIT化による効率的な職場環境が特長です。

今回は、現場のIT導入を先導し、子育てと仕事の両立を実現してきた事務長・謝花(じゃはな)さんに、ここで働く魅力や職場の雰囲気についてお話をうかがいました。

目次

1.「心・技術・共生」の理念をもった介護を実践

社会福祉法人翔寿会、および特別養護老人ホーム箕望荘について概要をお聞かせください。

「社会福祉法人翔寿会」は、1999年3月に設立された法人です。最初に開設されたのが、特別養護老人ホーム箕望荘で50床、隣接のショートステイ箕望荘の10床と合わせて計60床の受け入れが可能です。このほか、認知症の方を対象としたグループホーム「箕望の丘」を運営。居宅介護支援事業所も併設しており、在宅で生活されている高齢者の支援にも力を入れています。

福祉活動をするにあたっての理念は?

翔寿会の理念は「心・技術・共生」。

「心」は、利用者の方に真心を込めて接するという姿勢を指しています。常に相手の立場に立ち、その思いや人格を尊重することを大切にしています。

「技術」は、質の高い介護サービスを提供するための専門的なスキルと知識。プロフェッショナルとしての意識を持って支援にあたっています。

そして「共生」は、利用者の方やそのご家族と一緒に暮らしを支え合う姿勢のこと。スタッフだけで完結するのではなく、地域社会や家庭との結びつきを大切にしながら、市町村や各種介護・医療機関とも密接に連携をとることで、利用者様が安心して過ごせる環境を提供しています。

とてもすばらしいロケーションですね。

当施設は大村湾を見渡す高台に位置しています。周囲を遮るものが何もないため、西側には大村湾と、世界初の海上空港として知られる長崎空港を一望することができます。

理事長がもとは農業を手がけていたこともあり、利用者様に楽しんでもらおうと、敷地内には多くの草花を植栽。春は菜の花や桜、初夏には紫陽花など、さまざまな花々が、季節の移ろいを感じさせてくれます。また、夏の花火のビュースポットとしても知られるところです。風光明媚なロケーションは、当施設の魅力のひとつです。

2.資格も経験も不問。介護の“い・ろ・は”から丁寧に指導

今回、募集する職種についてうかがえますか。

現在募集しているのは、介護職スタッフです。資格、経験は問いません。新卒はもちろん、中途採用の方や異業種からの転職を希望される方など、幅広い方々にご応募いただきたいと考えています。重視するのは、やる気と人柄、それに私たちの活動に共感してくれる心。

実際に無資格・未経験からスタートしたスタッフも多いので、安心してください。現場では教育担当者がついてOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)を実施。「やってみたい」という気持ちがあれば、ぜひご応募いただきたいと思います。

資格不問、未経験歓迎とのことですが、入職後の学習機会について教えてください。

毎月第4火曜日には全体会議とあわせて研修会を実施しています。研修のおもな内容は、歯科医師や歯科衛生士による口腔ケア研修、ベッドの取り扱いに関する講習、事故防止に関する勉強会など、実務に直結するテーマが中心です。

また、スキルアップを目指す方への資格取得支援制度も充実しています。とくに「初任者研修」「実務者研修」「介護福祉士」など、介護の現場で役立つ資格の取得を希望するスタッフには、条件付きではありますが、研修費用などを法人側が全額負担。あわせて、研修を受けるための勤務スケジュールの調整や、研修日を勤務扱いにするなど、時間的な支援も行っています。

さらに、法人契約のオンライン学習サイトも利用可能です。資格取得に必要な内容はもちろん、幅広い分野の動画教材が揃っているので、日々の学びに役立てていただけます。

3.いち早くIT化を実現し、業務をサクサクまわす

貴施設では、積極的にIT化を進めているとうかがいました。

私は、前職がIT業界のエンジニアでした。入職当初は、うちの施設をはじめ介護業界全体としてIT化がほとんど進んでいないような状態でした。スタッフの業務負担を少しでも軽くできたらという思いから、IT環境の整備を一から自分でスタートしました。

最初はインターネット回線を引き、パソコンを導入するところから。当時はパソコンやタブレットを触ったこともないスタッフがいたので、まずは雑談でも良いからパソコンに触れることに慣れてもらい、段階的にIT化を進めていきました。

1〜2年かけてスタッフがシステムに慣れたタイミングで、介護記録や請求業務を一括で管理できる介護システムを本格的に導入。現在は、ほぼペーパーレス。初めは「アナログのほうがやりやすい」と戸惑う声もありましたが、1年ほどで「もうこのシステムがないと仕事にならない」といわれるまでに定着しています。

2016年には、長崎県内で全業務をシステム化していた施設はまだ数えるほどだったと記憶していますが、私たちは比較的早い段階からIT化を推進してきたと自負しています。

入職希望者の方のなかには、デジタル機器が不得意な方もいると思いますが、指導はしていただけますか?

もちろんです。基本の操作はレクチャーしますし、わからないことがあれば近くのスタッフに聞いてみてください。現在当施設で働いているスタッフは、外国籍の若いスタッフも含めて18歳から65歳まで幅広い年齢層の方が働いていますが、全員がタブレットを使いこなしています!

現場で使うのはおもにタブレットで、スマートフォンに近い操作感です。たとえば、食事や睡眠の記録などはタッチ操作で選ぶだけなので、難しい操作はほとんどいりません。

4.子育て・介護・大切なものを守りながら、仕事でも輝ける場所

「働きやすい」と感じる点は、どんなことですか?

一番に思うことは、子育て世代にとって非常に働きやすい職場環境だということ。私自身、こちらに転職してきたのも、子育てと仕事の両立を目指してのことでした。

ここでは正社員もパートの職員も、日勤帯を中心に働ける勤務体制や時短勤務など、柔軟な働き方が可能です。また、当施設は法律で定められる以前から、有給休暇とは別にお子さん一人につき年間5日間の看護休暇を設けています。有給休暇も30分単位で取得できるため、子どもの急な体調不良や行事などにも対応しやすいと思います。

それに「休みにくい」「申し訳ない」といった心理的な負担を感じさせないよう、休みを取りやすい空気感といいますか、風土があります。その結果として、私の記憶では、小学校入学前のお子さんを持つスタッフの離職率は0%。これは、この職場環境の働きやすさを象徴していると思います。

職場環境の向上のために、貴施設が取り組んでいることとは?

私にできることとして、申請可能な助成金、補助金制度があったら、手間を惜しまず申請しています(笑)。ほかの施設でも同じような取り組みはされていると思いますが、大規模な施設・法人になると、法務や財務などいろいろな部署が関わるため、申請資料をつくるのにも結構手間がかかるようです。

その点、当施設は必要な情報をITで一元化しているので、資料づくりも比較的スムーズ。ですから、該当する制度があれば、どんどん活用して、スタッフへの手当として還元していきたいと思っているんです。

給与や賞与とは別の“プラスα”として支給することで、スタッフのモチベーションアップにもつながればうれしいですね。

5.若手もベテランも、長〜く健康に働くために!

職場の雰囲気やスタッフ同士の人間関係はいかがですか?

職場の雰囲気はとても和やかで、スタッフ同士の人間関係も良好です。同じ敷地内にある特別養護老人ホーム本館と、少し離れた場所にあるグループホームのそれぞれで、スタッフが仲良く協力し合いながら働いており、全体として和気あいあいとした空気が流れています。

また、法人全体では現在60名のスタッフが在籍しており、そのうち15名が男性、残りは女性と、比較的女性が多い職場です。年齢層も幅広く、若手からベテランまでさまざまな世代のスタッフが活躍しています。なかには75歳のスタッフもおり、若い世代にとってはまるでおじいちゃん・おばあちゃん世代のような存在ですが、世代を超えた温かいつながりを感じてもらえると思います。

福利厚生の取り組みとして、貴施設は健康経営推進企業に認定されていますね。

はい。当施設は長崎県の「健康経営推進企業」としての認定を受けています。具体的な取り組みとしては、年に1回8~9月頃に健康診断を実施。夜勤のあるスタッフには年度末にもう1回、健康診断を受けてもらっています。これらの健診費用は、すべて法人が負担しています。

このほか、夏の健康診断の際にはストレスチェックも併せて実施し、必要に応じて保健指導も徹底しています。ちなみに過去3年間の保健指導の受診率は100%。結果によっては再検査や精密検査も促し、その結果の報告もお願いしています。

もちろん、インフルエンザや新型コロナウイルスの予防接種についても、すべて施設負担で実施しており、スタッフが安心して働けるよう心掛けています。

6.スタッフ一人ひとりが職場環境づくりに参加し、改善する

その他、職場環境について取り組んでいることはありますか。

近年、当施設では、よりよい職場づくりのために「生産性向上委員会」を立ち上げました。これまで管理職中心で行っていた職場環境に関する意思決定を、すべてのスタッフが主体的に関わりながら進めていくという試みです。

委員会の発足に先立っては、「職場に対して望むこと」「改善してほしいこと」などについて全スタッフを対象にアンケートを実施。そこで寄せられた「コミュニケーションが取れる場所が欲しい」「休日や勤務の合間にスポーツを楽しみたい」といった声をもとに、その実現に向けて動き始めたところです。ほか、スポーツ活動の費用、食事会費用の補助など、スタッフからはさまざまなリクエストが届いています。

スタッフの要望に一つひとつ応えていくのは、事業者側にとっては大変ですね?

そうかもしれません。が、こうした取り組みの背景には「スタッフを大切にできなければ、利用者を大切にすることはできない」という考えがあります。一人ひとりの意見を丁寧に拾い上げ、全員でよりよい職場をつくっていこうという姿勢を、今後も大切にしていきたいと考えています。

最後に応募を検討している方へメッセージをお願いします。

応募を検討されている皆さまへ、私たちからお伝えしたいのは、「どんなことでも気軽に話せる職場を一緒につくっていきましょう」ということです。私自身、ここで働きはじめて12年以上になりますが、事務長という立場にありながらも、なるべくスタッフ一人ひとりの声に耳を傾けるよう努めています。

困っていることや疑問、不安な気持ちも、遠慮せずに話してほしいです。私たちはコミュニケーションを大切にしながら、問題や課題に一緒に向き合い、解決に取り組んでいける関係を築いていきたいと考えています。

少しでも興味を持っていただけた方は、ぜひ一度お話ししましょう。皆さまとお会いできる日を、心から楽しみにしています。


セカンドラボ株式会社

URL:https://note.com/2ndlabo/n/nf2f063102266

神奈川県鎌倉市生まれ。2019年4月にセカンドラボ株式会社に入社。
2025年1月にコンテンツチームのリーダーに就任。
統計資料に基づく分析や求人作成の知識・経験を活かした記事づくりが得意です。
休日は所属するオーケストラでの活動や登山、旅行とアクティブに過ごしています。