“心に寄り添う力”が生かせる精神科専門医院。上位資格取得も強力バックアップ!|医療法人社団青木末次郎記念会 相州病院
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“心に寄り添う力”を大切にしながら、精神科看護のやりがいと奥深さを実感できる、厚木市にある相州病院。ここは、精神科専門でありながら急性期の患者も受け入れる中核的な医療機関です。患者さん一人ひとりに向き合うのはもちろん、スタッフの心にも目を向けた丁寧な看護を実践しています。
今回は、看護部長の大津聡美さんに、理念に基づいたチームのあり方や、上位資格の取得を後押しする教育体制、働きやすさを支える環境について、詳しくお話を伺いました。
目次
2.精神科看護に深く関わることで、スキルも人間性も成長できる
3.看護の上位資格にもチャレンジできる、教育重視の体制
4.自分のタイミングで休める5日間のフリーホリデーでリフレッシュ
5.老いも若きも、さまざまな年代の良さを生かしながら、成長し合える職場
6.心のケアに関心のある方へ、見学可!応募をお待ちしています。
1.「公平無私・隣人愛・先取の気風」の理念を実践する精神科の中核病院

貴院はどんな病院ですか?特徴などをお聞かせください。
当院は精神科の専門病院で、病床数は計263床。病棟は5つ、外来のほか、訪問看護にも対応しています。厚木市には精神科病院が3か所ありますが、そのなかでも規模、診療内容において中核的な医療機関として認識されていると思います。
医療理念は「公平無私」「隣人愛」「進取の気風」という3つ。「公平無私」は、自分の損得にとらわれずに、公平な目で誰に対しても接しましょうという考え方です。「隣人愛」は、目の前にいる相手を自分のことのように大切にしようという意味ですね。「進取の気風」は、古いやり方に固執せず、新しいこともいいことであれば積極的に取り組もうという姿勢です。
今回募集している職種を教えてください。
看護師、准看護師、それから看護補助の方を募集しています。募集の背景は、おもに人員の補充です。当院には長く働いてくださっているベテランの方も多く、なかには体力的に少しずつ負担が大きくなってきている方もいます。そういった状況もあって、早めに人員を確保しておきたいということで、今回求人を出しています。
実際、うちは新卒の方からベテランの方まで、幅広い年齢層のスタッフが働いてくれていて、定年後も嘱託職員として70代、80代で活躍している方もいるんですよ。今は「人生100年時代」ともいわれています。元気で意欲があれば、年齢に関係なく働ける職場でありたいですね。
採用するにあたって重視するポイントは?
もちろん、精神科での経験はあったほうがよいのですが、そこにこだわってはいません。やっぱり一番重視しているのは「やる気があるかどうか」と「患者さんを大事にできる人かどうか」ですね。
経験がない方でも、ちゃんと慣れていけるように研修体制は整えていますので、精神科が初めての方でも安心してご応募いただけたらと思います。気持ちの面で寄り添える方に来ていただけると嬉しいですね。
2.精神科看護に深く関わることで、スキルも人間性も成長できる

看護師のなかにも、精神科に抵抗のある方がいると聞いたことがありますが?
確かに、医療職のなかでも精神科に対してちょっと抵抗があるっていう方は少なくないかもしれません。私自身も、もともと外科で働いていたんですけど、そのときに精神科の患者さんが入院してくることがあって、まわりの看護師がちょっと距離を置いてしまったり、偏見を持っていたりするのを目の当たりにしました。
でも、実際に関わってみると、たとえばうつの患者さんなんかは、対応の仕方ひとつで、ちゃんと話してくれるようになったり、ご飯を食べてくれるようになったりと、すごく変化が見えるんです。それが嬉しくて、「もっとちゃんと学びたい」と思って精神科に転科したんです。
精神科の仕事を通して感じるやりがいとは?
精神科って、正直いって「終わりがない看護」なんですよね。いくらでも深く関われるし、患者さんだけじゃなくて、ご家族の支援もとても大事です。退院後の生活に向けてのサポートも私たちの関わり次第で変わってくるので、やりがいは本当に大きいです。
そう感じたからこそ、精神科の専門看護師の資格を取ったわけですが、資格取得後は一般病院で精神科の患者さんに対する理解を広める活動もしてきました。その結果、まわりのスタッフがだんだんと偏見なく患者さんと接してくれるようになって、とても嬉しかった経験があります。
精神科で働くことを通して得られる学びとは?
精神科で働くことで得られる学びは、技術面以上に「人としてどう関わるか、どう全体を診るか」みたいな、深い部分での成長が大きいように思います。
心の病は、身体の病気と複雑に関係していることも少なくありません。ですから、精神科にいながら、がんの患者さんや身体に障がいを抱えた方たちと向き合うことも多く、実体験としてアセスメント能力が自然と身につくように思います。心と体が密接につながっているからこそ、精神科では心の状態だけでなく、身体の変化にも敏感に気づけるよう、全体を見る視点が大切なんです。
貴院で実施している治療・ケアにおいて特徴的なことがあれば教えてください。
当院で特徴的なのは、修正型電気痙攣療法を行っていることですね。これは、頭部に電気的な刺激を与えて、脳に発作を誘発することで精神疾患の症状を改善する治療法なんですが、実はこの辺りではやっている病院が少ないようです。
それから、「身体拘束ゼロ」を目指したケアにも力を入れています。法人理念にあるように隣人愛をもって、一人ひとりの状態や生活リズムに合わせた丁寧なアセスメントが重要なんです。たとえば「この方は夜間にトイレに行く回数が多い」といった情報を踏まえ、個別対応をするようケア計画を立てるなどの対応をしています。
3.看護の上位資格にもチャレンジできる、教育重視の体制

入職時には、どんな研修がありますか?
当院では新卒の方も中途の方も、安心してスタートできるように研修体制を整えています。 4月に入職された新卒の方には、オリエンテーションを実施。精神科ならではの特徴として、たとえば統合失調症や躁うつ病といった精神疾患の基礎知識や対応の仕方など、項目ごとに講義形式で学んでいただきます。そのほか、法律面や社会資源に関する内容も含まれていて、精神科看護が初めてでも大丈夫な内容になっています。
中途入職の方も、各病棟できちんと研修計画を立ててフォローしますので、ブランクがある方や精神科が未経験の方でも安心して入職していただけます。
このほか、eラーニングの導入や、年1~2回の院外研修への参加も推奨しています。日本看護協会や日本精神科看護協会などの研修に参加する際は、病院側が費用を負担しますので、その点はありがたいですよね。
貴院の資格取得支援制度についてお聞かせください。
当院は看護補助で入職された方の場合、無資格でも採用していますが、3年実務経験がある方は、介護福祉士の受験資格が得られます。ですから該当する方には、お声掛けしています。
また、看護師のなかには、認定看護師や専門看護師を目指したいという方もいらっしゃいます。勤務と並行して通学できる場合は、働きながら学生として学ぶことも可能です。もちろん費用的なサポートも行っています。
私自身、専門看護師の資格を取るために大学院に通っていた時期がありました。そのときはICUの師長をしていたので、正直かなり大変でした。でも、主任さんやスタッフの協力がとても大きくて、家族の支えもあって乗り越えることができました。
大津さん自身、精神看護専門看護師の資格を取られていますが、資格をとってよかったと思うことはありますか?
患者さんに対するケアだけでなく、自分自身のストレスに気づいて対処する力や、相手の気持ちを理解して人間関係を築く力も身についたように思います。
管理職になってからはスタッフのメンタルケアについても考えるようになりました。スタッフのみんなには、「部長室は駆け込み寺」と伝えて、いつでも相談できる体制を整えています。特に、新人看護師は初めてのことが多いので、精神的なサポートを手厚くして離職を防ぐための取り組みを続けています。
4.自分のタイミングで休める5日間のフリーホリデーでリフレッシュ

貴院の働く環境や福利厚生について教えてください。
働きやすさという意味では、院内どこをみてもきれいなところが気に入っています。決して新しくはありませんが、清掃が行き届いていて、ちょっと自慢できるポイントだと思っているくらいで(笑)。清掃専門のスタッフさんだけでなく、看護補助のスタッフも各病棟でこまめに掃除をしてくれているおかげで、いつも気持ちよく仕事ができます。
あとは院内バス。厚木駅から少し距離はありますが、スタッフ専用の院内バスを運行しており、車を運転しない方でも安心して通勤できます。万が一バスの時間に合わない場合も、交通費はきちんと支給されます。
小さなお子さんがいる方には、24時間対応の院内保育室がご利用いただけます。利用料もリーズナブルで、病み上がりのお子さんの預かりも可能です。お昼休みにお子さんの様子を見に行くこともできるので、親も子も安心ですよね。
1食300円で利用できる社員食堂も好評です。経済的にも栄養面的にも助かっています。
勤務時間や休暇制度についてお聞かせください。
通常勤務の場合、始業は朝9時。一般的な病院よりも、やや遅めのスタートのため、朝の忙しい時間帯を少しでもゆったりと過ごしたい方には、働きやすいんじゃないでしょうか。実働時間も7時間なので、プライベートとの両立もしやすいと思いますよ。
お休みについては、年末年始に6日間の休暇があります。もちろん、その期間中に出勤したスタッフには後日きちんと振替でお休みを取ってもらっています。このほか、4月から12月の間で5日間休める「フリーホリデー」の制度を設けています。みんな旅行に行ったり、里帰りしたり、自分のタイミングでリフレッシュできるのがありがたいですね。
5.老いも若きも、さまざまな年代の良さを生かしながら、成長し合える職場

長く働かれているスタッフが多いようですが、やはり働く環境がいいのですね。
そうだと思います!当院のスタッフは若い世代もいれば、なかには70代、80代のベテランスタッフも元気に活躍してくれています。一番長い方だと、もう40年くらい勤続してくださっているんですよ。定年を迎えた後の再雇用制度もあるので、長く働きたいという方にはぴったりの環境だと思います。
あと男性看護師が多いのも特徴かもしれません。全体の約3分の1は男性です。精神科という特性上、男性の力が必要な場面もありますし、患者さんのなかには男性看護師を希望される方もいらっしゃるので、多様なニーズに応えられるのは強みですね。
若い方からベテランまで、さまざまな年齢層のスタッフがいることで、何かいい点はありますか?
やはりベテランスタッフは経験が豊富ですので、特に若いスタッフにとっては大きな心の支えになっているようです。困ったことがあればすぐに相談できますし、長年の経験に基づいた的確なアドバイスをもらえるのは大きな強みだと思います。
また、そうした先輩方の姿が、私たちの目標にもなっています。「あの先輩のように、自分も長くここで頑張っていきたい」と思える存在が身近にいることは心強く、励みにもなります。
一方で、若いスタッフが新たに加わることによって生まれるメリットも大きいです。新しい知識や情報を持ち込んでくれるため、逆にベテランが学ばせてもらうことも少なくありません。
6.心のケアに関心のある方へ、見学可!応募をお待ちしています。

今後の展望をお聞かせください。
今後の展望としては、まず、最近始めたばかりの訪問看護に力を入れていきたいと考えています。今はまだスタートしたばかりですが、これからもっと患者さんを増やして、地域の中で精神科医療を必要とされている方々を支えていけるように、体制を強化していく予定です。
それから、当院では児童思春期の外来も行っているのですが、これは専門的に対応できる医療機関がまだ少ない分野なんですね。ですので、今後さらに患者さんが増えていく可能性を感じていますし、若い世代の心のケアにもしっかりと取り組んでいきたいと思っています。
入職を検討されている方へメッセージをお願いします。
「精神科」と聞くと、少し特別なイメージを持ったり、抵抗を感じる方もいらっしゃるかもしれません。でも、実際に働いてみると、その印象は大きく変わることが多いです。
患者さんは決して好きで病気になったわけではなく、ご本人が一番つらい思いをされています。私たちは、そうした患者さん一人ひとりに寄り添い、どんな支援が必要か、どうすれば力になれるかを、スタッフ全員で考えながら日々のケアに取り組んでいます。
もし、心のケアに興味があったり、精神科看護をもっと深く学びたいという思いがある方は、ぜひ一度、当院の雰囲気を見に来てください。私たちと一緒に、患者さんの心に寄り添う看護を実践していきましょう。あなたと働ける日を、スタッフ一同楽しみにしています。