年間休日120日以上&勤続10年以上の職員多数!医療と介護の連携で支える風通しのよい働きやすさ|医療法人社団聖光会 介護老人保健施設 長柄ケアセンター
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千葉県にある介護老人保健施設「長柄ケアセンター」には、勤続10年以上の職員が多数います。毎年、勤続10年、20年の節目を迎えると、永年勤続者として表彰されています。
また年間120日を超える休日も大きな魅力ですが、長く働き続ける理由は、決まりきったルールではない、一人ひとりの状況に合わせた施設の柔軟な考え方にありました。今回は、事務長の岡島様に、職員が長く働き続けられる理由と大切にしているところを伺いました。
目次
2.勤続10年、20年は当たり前。職員が安心して長く働ける理由
3.マニュアルにはない柔軟な教育体制。職員一人ひとりの想いを大切にする職場
4.私たちが一緒に働きたいのは、腰を据えてじっくり成長していける方
1.病院併設の安心感。ご利用者さまとじっくり向き合える温かい関係性

Q.長柄ケアセンターの概要と特徴を教えてください。
当施設は、入所施設138床、通所リハビリテーションと訪問リハビリテーションを提供する介護老人保健施設です。一番の特徴は、療養型病床を持つ聖光会病院が併設されていることですね。
例えば体調に変化があれば、聖光会病院への受診や入院が出来、退院できればまた施設に戻ることも可能です。ご利用者さまやご家族さまにとって、医療と介護のサービスを一つの場所で受けられることは、大きな安心感に繋がっていると思います。
療養型病院は積極的な治療をして退院するより、ご利用者さまが最期まで穏やかに過ごせる環境を支える役割を担っています。そのため、当施設に「最期までここでお願いしたい」という想いを持った方が多くいらっしゃいますね。
Q.ご利用者さまと関わる中で、大切にしていることは何ですか?
一番大切にしているのは、風通しのよい雰囲気です。
その背景には、職員とご利用者様の距離が近いという特徴があります。職員同士の関係も施設の雰囲気に大きく影響しますからね。本来、老健は在宅復帰を目指す場所ですが、私たちは併設病院との連携を活かし、「ここで最期まで過ごしたい」と望まれる地域のニーズにも応えています。
結果として、職員とご利用者さまがじっくり時間をかけて関わるからこそ、お互いの心が通じ合い、まるで家族のような温かい関係性が自然と生まれるんです。もちろん、在宅復帰を希望される方への支援も全力で行います。一人ひとりのご利用者様に深く寄り添い、その方らしい穏やかな時間を支えることが、私たちの基本姿勢になっています。
2.勤続10年、20年は当たり前。職員が安心して長く働ける理由

Q. 職員の定着率が高いと伺いました。職場の雰囲気はいかがですか?
そうですね、ありがたいことに離職率が低く、長く勤めてくれる職員が本当に多いです。毎年7月に永年勤続表彰を行っているのですが、今年も勤続10年、20年になる職員が、それぞれ4名ずついます。去年も同じくらいの人数で、中には勤続30年という大ベテランもいるくらいです。何を隠そう、私も気づけば20年を超えました。
長く勤めている職員が多いので、各部署の責任者も自然とベテランぞろいです。だからこそ、新人職員も安心して相談できる雰囲気があります。私も含め、部署長たちとは信頼関係が築けているので、風通しが良い職場だと思います。
Q. 皆さんが長く働き続けられる「働きやすさ」の秘訣はどこにあるのでしょうか?
一番は、休日日数の多さかもしれません。年間休日数は土日祝日の数に加えて、夏季休暇3日、年末年始休暇5日があるので、合計で120日以上になります。有給休暇も合わせれば、130日近く休むことも可能です。
また、入所施設では夜勤が必須と思われがちですが、当施設では「日勤常勤」という働き方も用意しています。夜勤は難しいけれど常勤でしっかり働きたい、という方に対応できる制度です。もちろん、早番や遅番はお願いしていますが、それぞれのライフスタイルに合わせた働き方ができるのは、大きなポイントだと思います。
Q. 子育てをしながら働いている方もいらっしゃいますか?
はい、もちろんです。産休・育休を取って復帰した後、お子さまが小さいうちは時短勤務を使っている職員もいます。最近では、男性のスタッフが1ヶ月ほど育休を取った例もありました。
ただ、制度があるだけではなく、それ以上に良いところは現場の雰囲気ですね。お子さまの体調不良などで急にお休みする時も、周りがフォローしてくれるんです。「人が足りない」と言いながらも、何とか助け合おうとしてくれる。そんな仲間たちの存在が、とても心強いですね。
3.マニュアルにはない柔軟な教育体制。職員一人ひとりの想いを大切にする職場

Q. 新人の方が入職した際のフォロー体制について教えてください。
新人の方には先輩職員がつきます。じっくり業務を覚えてもらう体制です。シフト制なのでいつも同じ先輩職員が教えるわけではありませんが、部署全体で新人の方を育てていく空気が生まれています。
また、いきなり夜勤をお願いすることはありません。まずは日勤帯の業務に慣れてもらい、早番や遅番に慣れた後に、夜勤業務へとステップを踏んでもらいます。ですから、焦らず自分のペースで働けます。
それから独り立ちした後は、所属長が定期的に面談を行っています。そうやって一人ひとりの不安をしっかり聞き取り、丁寧にフォローしていくことを大切にしているんです。
Q. 資格取得の支援制度はありますか?
はい、スキルアップしたいという意欲は、大歓迎ですね。例えば、実務者研修を受けたい職員がいれば、講座に通えるようにシフトを調整します。また、県や全国の老人保健施設協会が主催する研修に参加する場合は、費用を施設で負担して、どんどん行ってもらっています。
Q. 働く場としての魅力や、逆に大変な点があれば教えてください。
魅力と言えば、やはり長く勤めているベテランが多くて相談しやすいこと、そして休日が多いことですね。最近は男性職員が増えてきたのも、現場にとっては良い変化だと感じています。入所介護では職員の4割ほどが男性なので、ご利用者様の介助なども、協力し合って安全に行えています。
ただ、良いことばかりではありません。正直にお話しすると、当施設はまだ介護・看護記録が手書きなんです。ICT化は今後の課題ですね。建物の古さも否めませんが、カーテンを全部新しくしたり、温かい食事が提供できる配膳車を導入したりと、改善できるところから少しずつ手を入れています。
Q. 施設の課題も包み隠さずお話しくださる、その誠実な姿勢に惹かれます。そうした部分は、日頃の職員さんへの関わり方にも繋がっているのでしょうか?
そうですね。私たちが何より大切にしているのは、ルールで縛るのではなく、スタッフ一人ひとりの事情や想いにしっかり耳を傾けることです。
例えば、以前介護職を希望する方が面接に来てくれたのですが、その時はどうしても配置の都合上、すぐには採用できませんでした。でも、ご本人の「ここで働きたい」という強い想いが伝わってきたんです。そこで、「介護職に空きが出るまで、厨房で働きながら待ってもらえませんか」と相談したところ、ご本人も納得してくれました。それから1年後、約束通り介護職に異動してもらい、今では夜勤までこなす立派な戦力になってくれています。このように、一人ひとりの希望にできる限り応えていきたいと思っています。
4.私たちが一緒に働きたいのは、腰を据えてじっくり成長していける方

Q. 今後、どのような施設を目指していきたいですか?
これからも、地域に根ざし、信頼される施設であり続けたいと思っています。近隣の病院からご紹介いただく際も、「施設が難しければ病院で、病院が難しければ施設で」というように、法人グループ全体で受け入れを検討するようにしています。まずは私たちに相談すれば何とかしてくれると思っていただける存在でありたいですね。
Q. 最後に、応募を考えている方へメッセージをお願いします。
介護の仕事は、これからの社会になくてはならない、とても大切な仕事です。最初から何でも完璧にできる人はいません。失敗を恐れずに、経験を重ねながら成長していきたいという気持ちがあれば大丈夫です。
職員の定着率が高いことは、当施設の何よりの自慢です。長く勤めている先輩職員が多いからこそ、新しい方の成長を温かく見守り、サポートできます。だからこそ、私たちとしては一ヶ所に腰を据えて、じっくりとスキルを磨き、ご利用者さまと向き合っていきたいと思う方と一緒に働きたいですね。
見学も随時受け付けていますので、まずはぜひ、長柄ケアセンターの雰囲気を感じに来てください。お待ちしています。