脳神経外科の最前線で看護スキルを上げながら、柔軟な働き方で自分らしい人生も手に入れる|医療法人桜丘会 脳神経外科ブレインピア坂戸西
- 更新日

埼玉県坂戸市にある「脳神経外科ブレインピア坂戸西」は、頭痛・めまい・もの忘れ・頭部外傷など、脳神経に関わる幅広い症状を診療する専門医療機関です。脳神経外科の分野では、手術実績が豊富な埼玉医科大学国際医療センターと強固な連携体制を築いており、必要に応じた高度医療へのスムーズな対応が可能です。
今回は、2016年の開業当初から活躍する看護主任・松川奈々さんに、職場としての魅力ややりがい、ライフステージに応じた働き方についてお話をうかがいました。
目次
2.多職種が垣根なくチームワークを発揮。仲を深めるユニークな取り組みも
3.スタッフは無料で病児保育室を利用可。家庭とのバランスも取りやすい
4.仕事を通して得たスキルや知識を講演会で全国に共有
5.脳ドックをはじめ、医療関係のサポートが充実
6.現状に満足せず、日々進化する医療に真摯に取り組む
1.いつも心に「Heartful Brain with Smile」

-まず、貴院の特徴について教えていただけますか?
当院は埼玉県坂戸市にある脳神経外科専門のクリニックです。
この地域における脳卒中の予防・早期発見と早期治療、発症後のフォローアップに力を入れています。
医療理念は「Heartful Brain with Smile」、真心を持って笑顔で接することを大切に、スタッフ一同、日々の診療・ケアにあたっています。
-貴院は医療法人桜丘会に属していますが、グループとしてのメリットはありますか?
医療法人桜丘会には、当院を含めて5つの脳神経外科専門クリニックが所属しています。唯一、当院のみが埼玉県にあり、ほか4か所はすべて茨城県にあります。
そのため、日常的な交流は頻繁ではありませんが、グループ内での情報共有や研修、急に人出が足りない時の応援体制などの連携は取れています。
また、グループ内での検査画像の情報共有もスムーズです。一人の患者さんについて、複数の医師や関係者が情報を共有しながら診療にあたることができるのは、大きな強みだと感じています。
ー貴院は埼玉医科大学国際医療センターと強固な連携があるとか?
もともとこの地域には、脳神経外科が常勤で勤務する病院やクリニックがなかったのですが、埼玉医科大学国際医療センターの先生方からのアドバイスがあり、当院ができたという経緯があるんですよ。当院の院長も埼玉医科大の出身なので、連携はとてもスムーズです。
当院の役割は、病気の早期発見と予防に加えて、埼玉医科大学国際医療センターをはじめ急性期病院で手術を受けた患者さんの退院後のフォローアップです。
患者さんのなかには、当院が埼玉医科大学と連携していることを知っていて、「必要があれば大きな病院につないでくれる」という安心感もあるようです。
ー貴院の強みを教えてもらえますか?
検査機器もかなり充実していて、大学病院に引けを取らないレベルの検査や診断が可能です。入院施設こそありませんが、点滴や救急処置など、外来でもできる限りの対応ができる体制が整っています。
2.スタッフのチームワークが支える、働きやすい職場とは?

-現在のスタッフ体制について教えてください。
今は、医師が1名、看護師が常勤で3名、放射線技師が3名、検査技師が2名、事務が10名の計19名です。男女比でいうと、男性が5人で、あとは女性。
職種を問わず、スタッフ全員がとても和やかな雰囲気です。部署を超えて関係性が良く、和気あいあいとした雰囲気ですね。離職率はかなり低いと思います。
-離職率が低い理由は、どのような点にあると思いますか?
何より働きやすいという点だと思います。就業時間は8時30分から17時30分までと比較的拘束時間が短めで、クリニックとしては珍しく、残業もほとんどありません。受付が17時までなので、基本的に就業時間内に業務を終えられます。
有給休暇も2時間単位で取得できるため、お子さんの授業参観や家庭の用事にも柔軟に対応できます。実際に産休や育休、時短勤務制度を活用しているスタッフも複数いるんですよ。結婚・子育て世代のスタッフが多い職場なので、お互いの事情を理解して、自然と協力し合っている感じです。
実は、私も当院の開業時に他院から転職してきましたが、こうした柔軟であたたかい職場環境が、とても気に入って今にいたります!
-どんな方と一緒に働きたいと思っていますか?
特別なこだわりはありません。当院は脳神経外科が専門ですが、看護師については、私を筆頭にスタッフ全員が最初から脳外科だったわけではないんですよ。私も以前は急性期の病院で内科や整形外科にいました。ほかの2人も一人は小児科、もう一人は大学病院の放射線科にいた方です。
診療科が違っていても十分やっていけますし、それぞれの経験が今の仕事にも活かされています。たとえば小児の患者さんが来られたときには小児科出身のスタッフが的確に対応してくれて、とても頼もしく思っています。
一番大事なのは、やっぱり元気で明るくて、挨拶や返事がしっかりできること。患者さんともスタッフ同士とも、きちんとコミュニケーションが取れる方と一緒に働きたいですね。
3.覚悟を持って仕事する!命をあずかるプロとしての自覚が養われる

-松川さんご自身の入職のきっかけと、実際に働いてみた感想をお聞かせいただけますか?
前職は急性期の病院で働いていたんですが、子育てとの両立が難しくなってきた時期があったんです。通勤に1時間ほどかかっていたこともあって、「もう少し家の近くで働けたら」と思っていたところ、ちょうど自宅の近所にこのクリニックが建設されて。
「ここなら家庭と両立できるかも」と、期待を胸に応募したのがきっかけでした。
働いてみて感じたのは、一般的なクリニックと少し業務の内容が違うということです。
通常のクリニックだと、看護師は診察の補助をするのがメインかと思うのですが、当院の場合は救急外来のように、看護師がしっかりと問診やトリアージを行って、
その情報を医師に的確に伝えるところから始まります。
突然の頭痛で命に関わるケースや、手足が動かないといった症状の方、外傷で血だらけの状態で来院される方など、救急を要する患者さんもいますので、患者さんの症状を見極める力が求められますし、緊張感のある場面も少なくありません。
-問診に力を入れていると伺いましたが、努力や工夫されていることはありますか?
脳神経外科である当院に入職する時点で、みんなある程度の病態については勉強してきますので、それは努力とは考えていません。
が、実際の現場では「突然の症状」に対応しなければならないことが多く、最初は戸惑うことも多くあります。頭痛一つとっても、軽いものから命に関わるものまでありますし、めまいや手足のしびれなど、症状のバリエーションも幅広いんです。
そんなときに一番大切なのは、「一人で抱え込まないこと」。何か判断に迷ったら、すぐに医師やほかの看護師と相談する、声を掛け合う。そういった連携やチームワークが、最終的に患者さんの安全につながるんですよね。
4.4.仕事を通して得たスキルや知識を講演会で全国に発信

-脳神経外科の知識はどうやって学んでいますか?
院長が勉強会を開いてくださったり、学会で得た知識をスタッフ全体に共有してくれたりと、不定期ですが学びの機会はあります。
それ以外にも先生と看護師などコメディカルスタッフが一緒になった定期的なミーティングの場を設けています。そうしたカンファレンスや振り返りを通して情報を共有し合い、実践に即した学びを得ています。
-貴院で働くことで、どのような成長ができると思いますか?
私は2016年からこのクリニックで働いていますが、看護師としても一人の社会人としても、多くのことを学ばせてもらいました。
当院が頭痛診療に特化した専門外来を設けたことがきっかけとなり、全国向けの講演を依頼され行うこともあります。内容は頭痛患者さんに対する看護の工夫や当院で培った知識やスキルの共有などです。
日々の業務を通して先生方から直接学んだり、文献を読んだり、ほかの医療機関の講演を聞きに行ったりしながら、少しずつ身につけてきたことをまとめてお話しています。
-松川さんにとって、看護師としてのモチベーションは何ですか?
やっぱり根底にあるのは、「誰かの役に立ちたい」という気持ちなんだと思います。困っている患者さんのために、自分の知識や経験を還元できるようになりたい。その積み重ねが、自分の成長にもつながっていると感じますし、それが結果的にクリニック全体の力にもなれば嬉しいなと思っています。
5.脳ドックをはじめ、医療関係のサポートが充実

-福利厚生はどうなっておりますか?
基本的な福利厚生は、ほかの医療施設と大きく変わらないと思いますが、当院ならではの特徴的な制度もあります。例えば、小学校3年生までのお子さんがいるスタッフには「子育て手当」が支給されていて、月に1万円程度の支援があります。
医療費補助の制度も整っていて、当院を利用した場合、スタッフ本人の診療費が補助されるほか、家族の脳ドックも割引で受けられるんです。脳ドックは何万円もする検査ですから、それが無料または半額で受けられるのは大きなメリットですよね。もちろん、インフルエンザなどの予防接種も補助の対象です。
6.現状に満足せず、日々進化する医療に真摯に取り組む

-貴院の今後の展望をお聞かせください。
当院には「現状維持に満足しない」という姿勢があります。事務長も院長も、とても前向きで柔軟な考え方をされる方々で、必要なものはどんどん取り入れていこうという方針です。ですから、私たちスタッフも日々の業務に満足することなく、「今よりもっと良くするにはどうすればいいか」を常に意識しています。
実際に、これまでも頭痛外来や早期物忘れ外来など、新しいニーズに応じた診療体制を整えてきました。
医療は常に進化しています。患者さんのニーズも変わっていきます。そうした変化を前向きに捉えながら、地域に根ざした医療を、よりよい形で提供し続けていけたらと思っています。
-最後に、読者の皆さんにメッセージをお願いします。
最初から特別なスキルを求めてはいません。大切なのは「やってみよう」という前向きな気持ちです。自分の持っている知識や経験を活かしたい方、あるいは新しい知識を身につけたいという意欲のある方に、ぜひ来ていただきたいと思っています。
私たちも一緒に成長できる仲間を歓迎していますので、少しでも興味があれば、まずは見学からでもお気軽にお越しください。お待ちしています!