一人の患者様に真摯に向き合い、ゆっくりじっくり理想の医療を実践!海の絶景を望む長期療養型病院|医療法人 啓愛会 白梅病院
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不知火海を望む自然豊かな高台に建つ白梅病院。内科・リハビリテーション科を擁する療養型の病院で、同じ建物内に介護医療院を併設する医療・介護一体型の施設です。効率やスピードを優先する現代医療のなかで、ここでは本来あるべき“人に寄り添う医療”を実践。
今回は理事長・眞鍋哲郎さんへのインタビューを通して、理想の医療のカタチと、働きやすい環境についてお話を聞いてきました。
目次
約120名のスタッフが活躍中。看護師・准看護師を中心に人材を募集中!
一人の患者様のために、多職種の専門スタッフの力を結集
本来あるべき理想の医療を追求できる環境
スキルアップ、キャリアアップに加えて、心の成長にも力を入れた教育体制
女性の育児休暇取得率100%!復帰後のフォローもしっかり
人としてのやさしさが医療の基本!
風光明媚な環境が自慢。医療~介護まで切れ目のないケアを提供

貴院の概要や特色、強みについて教えてください。
当院の病床数は54床、併設の介護医療院は60床、計114床を備えています。病院と介護施設を同じ建物で運営しており、医療から介護まで切れ目なく一貫してサービスが提供できることが大きな強みです。
また、一般的な病院は入院期間が3か月を超えると転院が必要になるケースが多いのですが、当院は長期療養型の施設です。そのため、3か月を過ぎても継続してご利用いただける点は、患者様にとって大きな安心材料になっているのではないでしょうか。
自然に囲まれた、とても眺望のよい場所ですね。
当院は不知火海を一望できる高台に位置し、天草の島々を見渡せる、非常に風光明媚な場所にあります。このような自然環境は、患者様の心を穏やかにするだけでなく、スタッフの気持ちにもゆとりをもたらし、働きやすい環境になっていると思います。
約120名のスタッフが活躍中。看護師・准看護師を中心に人材を募集中!

現在、どのような職種の方が働いていますか?
当院には、現在およそ120名のスタッフが在籍しています。医師や看護師、准看護師はもちろん、看護をサポートする看護補助者、日常生活を支える介護職員も大きな役割を担っています。
さらに、検査を行う臨床検査技師、リハビリを担当する理学療法士・作業療法士、栄養面を支える管理栄養士、放射線技師や薬剤師といった専門職、このほか調理スタッフや建物の維持管理を担当する営繕スタッフ、そして事務職員まで、多職種が一体となって患者様の生活を支えています。
今回はどのような職種の方を募集されていますか?
今回の募集では、看護師・准看護師を中心に、管理栄養士、歯科衛生士(パート)、医療クラーク、その他の職種の方々を対象としています。
この募集の背景としては、どこも同じだとは思いますが、深刻な人手不足です。働き手の人口が減っていることは、私たちの地域だけでなく全国的な課題です。そうした状況のなかで、今後も安定して医療・介護サービスを提供し続けていくために、人材の確保が急務となっています。
一人の患者様のために、多職種の専門スタッフの力を結集

貴院ならではの取り組みや、他院との違いを感じる点はありますか?
当院の業務のなかで特に特徴的なのは、患者様についてスタッフ同士で考え、話し合う時間を大切にしている点です。私自身、以前は救急病院に勤務しておりましたが、そうした現場では患者様一人ひとりについて深く話し合う時間を持つのが難しかったんです。
しかし当院では、医師、看護師、管理栄養士、介護職員など、多職種が集まって一人の患者様にどのような支援ができるかを真剣に話し合っています。この「対話の時間」は、当院ならではの文化だと感じています。
医療において、貴院が重視していることとは?
現代の医療はスピードが重視されがちですが、当院では、すぐに薬や化学療法に頼るのではなく、まずはご自身の力を引き出しながら、チームで支援していくなど、患者様とじっくり向き合うことを大切にしています。
また、自然に囲まれた静かな環境のなかで、患者様が落ち着いて過ごせるよう取り組んでいます。この“ゆとり”こそが私たちのこだわりであり、白梅病院ならではの特色だと考えています。
具体的にはどういった治療を行っていますか?
私たちは患者様の意向に寄り添うことを大切にしています。たとえば、食事が摂れなくなったとき、一般的には点滴やチューブを使った経管栄養といった医療的介入が中心になりますが、当院では水分がまだ口から摂れる状態であれば、飲み物で栄養を摂ってもらっています。
その方の暮らしや思いを尊重しながらサポートしていく。こうした取り組みが、患者様の生活の質を高めることにつながれば、私たちにとって何よりの喜びです。
本来あるべき理想の医療を追求できる環境

貴院で働くことで得られるやりがいとは?
救急病院などでは、どうしても流れ作業のような対応になりがちですが、当院では一人ひとりの患者様としっかり向き合い、その方のための適切な医療を提供することができます。そうした「人のための医療」を実践できることが、この仕事の大きなやりがいだと感じています。
患者様に寄り添いながらケアをしていく 、医療人として本来あるべき姿を追求できることに、私自身、大きな誇りと喜びを感じています。
もちろん、現実として人手不足の影響もあり、すべてに常に120%で対応できているわけではありません。ただ、スタッフ一人ひとりが「ご本人を大切にした医療を届けたい」という強い想いを持って、日々の業務に取り組んでいます。
貴院のスタッフにとって、入職の決め手は何だったと思われますか?
一番の決め手は、当院の医療理念に共感してもらえたということではないでしょうか。私たちは、医療技術の提供にとどまらず、「人」として患者様に向き合う姿勢を大切にしており、常に患者様を中心に据えた医療を実践しています。
実際に、「もっとじっくり患者様に向き合いたい」という想いから、外来中心の医療機関や在宅医療の現場から転職されるケースも少なくありません。
また、当院は療養型の病院ですので、急性期医療の現場と比べて業務のスピードが比較的落ち着いており、お休みも取りやすい点が入職の決め手になっているようです。特に子育て中の職員にとっては、学校行事に合わせて休暇を取りやすく、家庭との両立もしやすいと思います。
スキルアップ、キャリアアップに加えて、心の成長にも力を入れた教育体制

入職した方への研修について教えてください。
新入職員にはまず、1週間程度の研修期間を設けています。初めの数日間は座学が中心で、一般教養のほか、個人情報保護、ハラスメント対策、災害時対応、産業廃棄物の処理など、医療現場で必要な基礎知識を学びます。
その後は看護部の教育へと移行し、担当者がマンツーマンで実務指導を行います。
スタッフのキャリアアップに対する支援はありますか?
看護職の方には、段階的に学習ができるクリニカルラダーとeラーニングを導入しています。eラーニングは最新の医療知識をWebでタイムリーに学べ、すぐに実践に生かせることがメリットですね。
もちろん、資格取得を目指す方へのサポートも充実しています。准看護師を目指す場合、昼間は勤務して夕方から学校に通うことが可能で、学費も病院の全額負担です。生活を維持しながら安心して学べるので、心強い制度だと思います。
このほか、介護福祉士やケアマネージャーの資格取得にも、費用面を含めたサポートを行っています。
貴院は、人間教育にも力を入れていると聞いていますが?
はい。当院では、医療スキルだけでなく、「人としての成長」にも力を入れています。
その一つの取り組みが、毎朝の朝礼で行っている『職場の教養』という小冊子の輪読です。道徳やマナー、心のあり方などについて書かれた約400字の短い文章をみんなで回し読みし、最後に一人が感想を述べます。とてもシンプルな内容ですが、毎日続けることで、自然と自分の考えを言葉にする力が養われていくんですよ。
日常生活では学ぶ(インプット)機会は多くあっても、自分の内面を表現する(アウトプット)機会は案外少ないものです。でも、自分の思いや気づきを言葉にしてみることで、人としての深みや新たな視点が生まれ、人間力が育まれていくと感じています。
そうした力を、最終的には患者様に、より良いかたちで返していきたいですね。
女性の育児休暇取得率100%!復帰後のフォローもしっかり

福利厚生やワークライフバランスについてお聞かせください。
どの職員も安心して長く働いてほしいので、福利厚生の充実にも力を入れています。特に女性は、結婚・出産といったライフイベントで離職しやすい傾向がありますから、育児休暇の取得は積極的に推奨しています。ここ何年かの実績をいうと、女性は全員、男性の取得も増えてきています。復帰後は、グループ内にある保育園を優先的に利用してもらうなど、子育てと仕事の両立を支援しています。
また、介護を必要とする家族がいる職員に対しては、病院併設の介護施設や訪問サービスなどグループのリソースを活用した支援を行っています。
このほか、職員専用駐車場の無料利用、制服の貸与・クリーニング無料、そして、同じ系列の温泉施設「白梅湯裸楽(しらうめゆらら)」を無料で開放するなど、さまざまなサービスを提供しています。
有給休暇などのお休みの制度についてうかがえますか。
有給休暇は、法律的には入職後6か月を経過したときに付与されますが、当院は入職直後から取得が可能です。その休暇も、柔軟に利用できるよう、1日単位だけでなく半日単位での取得もできます。
私の理想をいえば、いつかは「週休3日制」にしたいんですがね(笑)。すぐには難しい状況ですが、決して夢ではないと思っているんですよ。そう話すと最初は笑われることも多いのですが、私は本気です!
人としてのやさしさが医療の基本!

どんな方と一緒に働きたいと思いますか?
「やさしい方」です。私たちが向き合っているのは、人の命や暮らし、そして心です。なかには人生の最終段階を迎えている方もいらっしゃる。そのような場面で本当に大切なのは、医療技術以上に「人としてのやさしさ」なんだと思うんですよ。
もちろん、意欲があってコミュニケーション力の高い方や、行動力のある方も素晴らしいと思います。しかし、何よりも一番大切にしたいのは「素直でやさしい人」。経験やスキルがまだ十分でなくても、人柄を重視してお迎えしたいと考えています。
今後の貴院のビジョンをお聞かせください。
これまで私たちは、“病気を診る”ことを中心にしてきました。でも、今後は“病気を予防する”ことにも力を入れていきたいと考えています。
外来でも、少しずつではありますが、予防医学の視点を取り入れた取り組みを始めています。たとえば、更年期を迎える女性を対象にしたサポートや、加齢に伴う身体の変化に応じた医療のあり方など。
女性は、60代以降に寝たきりになるリスクが高いという現実があります。そこに対して、医療としてどんなアプローチができるのかを模索しているところです。
入職を希望される方々へのメッセージをお願いします。
白梅病院では、私たちと同じ思いを持って働いていただける方を、心からお待ちしています。
夢や目標を持っている方には、可能な限りのサポートをしていきたいと思っています。たとえ今は資格がなくても、「これからステップアップしたい」という意欲があれば、私たちは全力で応援します。
性別や職種、障がいの有無に関係なく、それぞれの方の状況に寄り添いながら、一緒に前に進んでいける職場でありたいと願っています。
どうか、長く一緒に働いてください。そして、できればここにいらっしゃる患者様のみなさんとも、人生を共にするような気持ちで関わっていただけたら、本当にうれしいです。
白梅病院は、単なる職場ではなく、人生の一部をともにする場所です。そんな温かい環境で、新たな一歩を踏み出してみませんか。