最新の介護機器で介助負担を軽減。人材育成プログラムも万全の環境で、地域の高齢者とともに歩む|社会福祉法人ささゆり会 特別養護老人ホーム サンライフ土山
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社会福祉法人ささゆり会は、兵庫県姫路市や神戸市で複数の介護施設を運営しています。阪神・淡路大震災をきっかけに、災害弱者といわれる高齢者の助けになろうと特別養護老人ホームなどの介護サービスを立ち上げ、30年近くにわたって地域の高齢者福祉に貢献してきました。
ささゆり会では、現場力を高めていくための人材育成に力を入れています。介護スキル以外にも多様な知識やノウハウが得られる研修を多数実施し、サービスの質の向上やスタッフのモチベーションアップにつなげてきました。
今回は、運営施設の一つ「特別養護老人ホーム サンライフ土山」をピックアップ。施設長の船引さんを取材し、働きやすい環境づくりの工夫や人材育成への取り組みなどについてお話を伺いました。
目次
未経験者も外国人も、多様なメンバーが活躍中

-貴施設ではどれくらいの方が働いていますか? また、スタッフの皆さんの雰囲気はいかがでしょうか?
介護職が45名、看護師が6名、理学療法士が1名、管理栄養士が2名、ケアマネージャーが1名、そして厨房調理員や生活援助職員が計15名勤務しています。全体で70名ほどですね。インドネシアやミャンマー出身の外国人スタッフも17名ほど在籍しています。
スタッフの年齢層は幅広く、多様なメンバーが活躍中です。みんなで協力し合いながら、利用者さんのケアに努めていますよ。
現在は、特に介護職のスタッフを重点的に募集しています。
-貴施設の特色や強みなどについて教えてください。
当施設は社会福祉法人ささゆり会が運営する介護施設の一つで、特別養護老人ホームやデイサービス、ショートステイなどの介護サービスを提供しています。
定員は特養が70名、ショートステイが10名、デイサービスが40名です。特養の利用者さんの要介護度は平均で4くらいですね。お一人では動きづらい方の割合が多いです。
施設内は全室個室で、利用者さんそれぞれの身体の状態に合わせた居室を完備しています。共用フロアでは、同じユニットの利用者さんが家族のように会話を楽しむ様子がよく見られますよ。
サービス面では、基本的なことを大切に、利用者さんが安全に気持ち良く過ごせる施設であることを心がけています。
-介護職の皆さんは、日ごろどのようなお仕事をされていますか? 1日の流れについて、簡単に教えてください。
食事介助、入浴介助、排せつ介助の3大介助をメインに、利用者さんに対するサービス内容の立案やレクリエーション、健康状態の観察、多職種との連携などを担っています。
1日の流れは、一般的な特養のスケジュールと大差ありません。朝に利用者さんが起床したら、着替えなどの整容をお手伝いし、朝食や口腔ケアのサポートをします。10時ごろになったら体操やお茶を楽しみ、入浴をする利用者さんの介助を順番にしていきます。その後は昼食をとり、15時になったらおやつやレクリエーションの時間。そして、夕食、就寝という流れです。
活動や食事の合間は、利用者さんが思い思いに過ごしています。その中で、必要に応じてオムツ交換やトイレへの誘導などのケアを提供。要介護度によっては長時間座っていられない方もいるため、臥床介助もその都度行います。
見守りシステムで安全性向上と負担軽減へ。子育てサポートなども充実

-スタッフが働きやすい環境をつくるために取り組んでいることはありますか?
利用者さんの安全と介助負担軽減のために、最新の介護機器を活用しているのが大きな特色でしょうか。マットレスの下に設置したセンサーにより、利用者さんの心拍や呼吸などを測定する「aams(アアムス)」という介護ロボットをはじめ、カメラによる見守りシステムや入浴リフトなどを導入しています。
特に見守りシステムは、夜間の巡回の効率化や利用者さんの事故防止に大きく貢献しています。当施設のように、全居室に見守り用のカメラが設置されている施設は、まだそれほど多くはないと思います。
使用するオムツの品質を見直し、オムツ交換にかかる手間も大きく減らすことができました。オムツメーカーとも相談しながら、頻繁に交換しなくても快適さが保たれる商品を検討。その結果、利用者さん1人当たり1日に8回ほどオムツを交換していたのが、今では4回ほどに半減したんですよ。
-この他、福利厚生や待遇などの面でアピールポイントはありますか?
ささゆり会では、福利厚生も充実させて働きがいのある環境を整えています。
特徴的なサポート制度の一つが、退職金制度ですね。勤続5年以上の正職員に対しては、確定拠出年金にプラスして特別退職金が支給されます。勤続年数によって支給額は変わり、例えば30年勤務で基本給が29万5千円以上の方の支給額は1700万円となります。
この制度はパートももちろん対象です。週30時間以上で5年以上勤務したスタッフに対し、特別退職金を支給。勤続年数や時間給によって支給額が違うので、詳しくはお問い合わせください。
子育て世代のスタッフに対しては、産休・育休制度はもちろん、時短勤務や保育園費用の半額補助などの制度を用意しています。ひとり親世帯への手当もあり、子育てをしながらでも働きやすく、理解のある職場づくりに力を入れています。
また、人間ドックを受けるスタッフに5万円を助成したり、インフルエンザの予防接種を補助したりなど、健康維持に役立つ制度もあります。1食360円の食事補助もありますよ。施設で提供する栄養バランスの整った料理を楽しむことができ、毎月20日はお寿司の日などのお楽しみメニューも好評です。
この他、法人全体のスタッフが集まる全体研修や食事会、希望者には社員旅行などの機会も。施設の垣根を超えた交流につながっています。
介護領域以外の研修も豊富で、幅広い学びが得られる

-スタッフのスキルアップや人材育成に向けた取り組みがあれば教えていただけますか?
当施設には介護が未経験で入職してくるスタッフも少なくありません。働きながら資格取得を目指すスタッフに対しては、受験費用の補助などのサポート制度が用意されています。
介護福祉士の資格を取りたいスタッフ向けに、週に1回の勉強会も開催していますよ。現在は毎週木曜日の9~13時を勉強会の時間に充て、職場を挙げてスキルアップを応援しています。
施設内外での研修など、学びの機会も豊富です。介護に関する技術や知識はもちろんですが、マーケティングや営業、リスクマネジメントなどのノウハウを学ぶ研修にも、積極的にスタッフを送り出しています。多方面の知識を身につけることで、視野を広げられるのが売りですね。
この他にも、参加してみたい外部研修があれば可能な限りサポートするようにしています。介護職のスタッフの場合、認知症ケアに関する研修の人気が高いです。
また、ささゆり会では20年ほど前から「QCサークル活動」に取り組んできました。これは、サービスの質向上や現場での問題解決を目指し、現場スタッフが小集団を結成して改善策の意見交換や実行を重ねていくもの。製造業やサービス業などで、広く取り組まれている改善活動です。この活動を通して成長したスタッフたちは、法人内のさまざまな部門のリーダー的存在として活躍していますよ。
-介護が未経験のスタッフや、ブランクのあるスタッフに対してはどのようなフォロー体制がありますか?
先輩スタッフがマンツーマンでサポートする体制を整えています。シフトの都合上、毎回同じスタッフが担当するわけではないですが、教え漏れがないようしっかりとコミュニケーションを取りながら指導を進めます。
1人で仕事ができるようになるまでの目安はおよそ1か月ほど。経験やスキルによっては、3週間ほどで独り立ちする場合もあります。
当施設には未経験でパートからスタートし、長く活躍している先輩スタッフも多くいます。経験が浅くてもチャレンジしやすい環境が整っているので、ご安心ください。
介護に専念しやすい環境も

-今後、地域の中でどのような施設を目指していらっしゃいますか?
やはり、「利用者さんにとってもご家族にとっても満足度の高い施設を目指す」それに尽きますね。そのためにも、基本的な介護にていねいに取り組み、心を込めたサービスをスタッフ一同実践していきたいです。
-どんな人と一緒に働きたいですか? または、どんな人が活躍できる職場ですか? 求める人材像や採用時に重視する点があれば教えてください。
私たち介護施設の仕事は1人でするものではなく、チームワークが欠かせません。ですから、協調性を持って働けるかどうかは大切にしたいですね。
また、利用者さんに対してはもちろん、スタッフ同士でも気配りのできる方と一緒に働けるとうれしいです。
-最後に、記事を読んでいる求職者の皆さんに対し、メッセージがあればお願いします。
介護施設での仕事といえば、洗濯や掃除、シーツ交換などの介護以外の業務も多いイメージがあるかもしれません。一方、当施設の場合、そのような業務は基本的に生活援助職員が担当するように分担を進めています。
介護に専念しやすい環境が整っていますので、関心を持っていただけた方は、ぜひ見学も兼ねて一度足を運んでみてください。もちろん未経験の方でも大歓迎。介護が初めての方でも安心できるように、ていねいにサポートします。
皆さまからのご応募、お待ちしております。