地域医療の最前線を担う中核病院で、看護師としての成長を。ワークライフバランスに配慮しながらスキルアップできる環境が魅力|医療法人社団善仁会 小山記念病院
- 更新日
茨城県鹿嶋市の小山記念病院は、26科目の診療科と224床を有する中規模病院です。市内のみならず、近隣4市を含む鹿行地域全体の医療を支える中核病院として、厚い信頼を寄せられています。
市内で唯一の2次救急指定病院である他、地域がん診療病院や災害拠点病院にも指定。厚生労働省より地域がん診療病院の指定も受けており、グループ病院との連携を密にしながら、薬物療法や緩和ケアなどのがん診療に取り組んでいます。また、産婦人科の分娩件数は年間400件に上り、鹿行地域における分娩の約3分の1を受け入れています。
小山記念病院では、地域医療を担う責任感あるスタッフを育てていくため、スタッフの教育体制やワークライフバランスの充実に力を入れてきました。今回は、看護部で師長を務める中野さんと、2024年に入職した土居さんにインタビュー。職場環境の魅力について、さまざまな面から語っていただきました。
目次
中途入職者も即戦力として多数活躍中
-職場の雰囲気はいかがですか?
土居さん:
看護部では、看護師や助産師、看護助手、事務スタッフなども合わせ、2025年6月時点で303人が所属しています。
私は中途で入職して2年目ですが、入った時からアットホームな雰囲気がありました。看護部長も各病棟をこまめに訪れ、私たちスタッフを気にかけてくれます。
中野さん:
当院では、入職してから年数が浅い中途の方も即戦力として多数活躍しています。新卒・中途を問わず、事前にしっかりと本人の適性を見て配属先を決めるため、職場に馴染むスピードも早いように感じますね。
部内のみならず、他職種ともフラットに相談し合える関係性が築かれているのも特徴かもしれません。その雰囲気を作る上で大切にしているのが挨拶です。患者さんや外部の方からも、「この病院は挨拶が素晴らしいですね」と評価をいただいています。
-この職場を選んだきっかけや決め手について教えてください。
土居さん:
私はもともと都内の病院に新卒で入職し、手術室で勤務していました。そんな中、がんを患った父の介護のため、地元に戻って転職することにしたんです。
実は母も当院に10年ほど勤めていたため、職場の環境や雰囲気についてはよく聞いていました。また、自分自身も当院を受診したことが何度かあり、医師や看護師の皆さんが優しく接してくれる姿が印象的で……。自分もよく知る環境で、次は患者さんに貢献する側になれればと考え、当院を選びました。
父は当院で緩和ケアを受けた後、在宅での看取りを選択しましたが、介護との両立についても多くのサポートをしていただきました。
中野さん:
私ももともと別の病院に勤務し、結婚を機に地元にUターン。がん患者さんの看護に携わりたいという思いから、地域がん診療病院の認定を受けている当院で働きたいと考えました。
また、同じく看護師である義理の姉も当院で働いていたのですが、子育てと両立しながら仕事も充実させている様子を見て、ますます当院に魅力を感じたんです。実際、私も入職後に2人の子どもを授かり、子育てをしながら常勤として働ける体制のありがたさを実感しました。
入職から十数年が経った現在は師長を務めていますが、若いスタッフたちがスキルを磨きながらもプライベートを充実させて働けるよう、さらに良い職場環境づくりを進めていきたいですね。
こまめな面談でスタッフの声を職場環境にフィードバック
-お仕事の中で心がけていることや目標としていることはありますか?
土居さん:
病棟での勤務は初めてのため、分からないことは日々出てきます。それをそのままにせず、自己学習したり、先輩や師長に相談したりして解決するように心がけています。
また、患者さんもご家族も入院中は不安なもの。それを少しでも和らげるために、患者さんの様子をこまめにご家族に伝えたり、退院したらどんなことがしたいかお話を聞いたりと、不安に寄り添う姿勢を大切にしています。
中野さん:
師長として、スタッフがコミュニケーションを取りやすいフラットな関係づくりを心がけています。
より良い医療や看護を提供するためには、働きやすい環境あってこそ。そこで、こまめな面談を通し、不安や悩み事、要望などがないかをヒアリングするようにしています。
また、「患者さんの立場に立って考え、判断できる思いやりのある看護を実践する」という理念は、どんなに忙しい中でも忘れずにいたいですね。
-働きやすさという面から見て、職場環境にはどのような魅力がありますか?
土居さん:
入職2年目の私から特にアピールしたいのが、先輩方が本当に優しいところです! 質問や相談したいことがある時に、周囲が忙しい状況だとつい遠慮してしまいますが、先輩方がそれを見据えて何か困ったことは無いか声をかけてくださるので心強いです。
先ほど中野師長からも説明があったように、こまめな面談の機会もあるため、その都度不安や悩みを相談できるのもありがたいですね。勉強の方法やおすすめの研修の案内など、適切なアドバイスをいただけるので助かっています。
また、当院ではクリニカルラダー制度を取り入れています。私は看護師2年目の時に中途で入職しましたが、病棟での勤務は未経験。初めは不安もありましたが、1年目の看護師向けの研修に参加させてもらえたおかげで、基本から学ぶことができました。
他にも、外部の研修に日勤扱いで参加できるなど、ワークライフバランスを取りながら学べる制度も充実していて、自身の成長につながっていると感じています。
中野さん:
充実した教育体制は当院の強みです。クリニカルラダーに沿って、一人ひとりが達成すべき目標を毎年の面談で明確にし、スキルアップを支援しています。年度末には配属の希望も聞き取り、専門的な部署でスキルを磨きたい人がいれば異動の後押しもします。
さらに、子育てなどのライフステージの変化に合わせ、働き方を柔軟に変えられる環境は大きな魅力です。子どもの体調不良で急な休みが必要な場合も「お互い様」という気持ちでフォローする雰囲気がありますし、子どもが小学3年生まで時短勤務が可能です。病院併設の託児施設もありますよ。
また、職員食堂もおすすめです! 地元の新鮮な食材を使い、栄養バランスも整った食事が1食350円で食べられるため、スタッフたちから好評なんですよ。
食堂ではさまざまな部署のスタッフが一緒に食事を楽しむ姿が見られ、交流の場にもなっています。
この他、一人暮らしをするスタッフからは職員寮も好評です。家賃を抑えられ、経済的にとても助かっているという声をよく聞きます。
キャリアアップにうってつけの環境で、さまざまな経験を
-この職場に入職し、どのような成長ややりがいを感じていますか?
土居さん:
重篤な状態で救急搬送されてきた患者さんが、日々のケアを通して回復し、ご自分の生活を取り戻していく姿を見られるのは何よりのやりがいです。
また、地域がん診療病院である当院では、緩和ケアによる看取りを選択する患者さんもいらっしゃいます。最終的に病院で看取るか自宅で看取るかは人それぞれですが、ご家族から「この病院の看護師さんたちに見てもらえて良かった」という言葉をかけていただけると、大きな喜びを感じます。
中野さん:
患者さんとお話をしていると、時にはこちらもつらくなるような苦しい気持ちをお聞きすることも少なくありません。それでも患者さんと1対1で向き合っていくことが、看護師としての成長には欠かせないと感じます。
患者さんと向き合う日々は、悩む場面の連続です。そのような時にも、スタッフたちの思いやりや工夫を患者さんに喜んでもらえたり、感謝されたりすると、師長の私にとっても糧になります。
また、当院は中規模だからこそ、スタッフと交わした意見を職場環境に反映しやすい良さがあります。より良い環境づくりのために、管理職として何ができるのか考えることも、働きがいにつながっていると感じますね。
-どんな人と一緒に働きたいですか? または、どんな人が活躍できる職場ですか?
土居さん:
「こんな看護がしたい」「こんなスキルや資格を目指したい」など、目指す看護観が明確な方でしょうか。もちろん、当院でそれを見つけたいという方も大歓迎です。
中野さん:
先ほど説明した通り、当院はスキルアップ支援に力を入れています。実際、認定看護師や特定行為看護師も数人いて、それぞれの分野で活躍中です。そのようなキャリア構築に関心のある方にとってはうってつけの職場だと思います。
また、当院は急性期病院である他、緩和ケアや看取りなどにも対応し、幅広い症例で経験を積むことも可能。こうした環境に興味がある方は、ぜひ挑戦していただきたいですね。
-最後に、記事を読んでいる求職者の方へメッセージをお願いします。
土居さん:
しっかりした教育体制や優しい先輩方のおかげで、入職時の不安はすぐに解消されました。看護部長の提案で、中途入職者が集まるランチョンミーティングも定期的に開催されているんですよ。
中途だと同期がいなくて心配という方もいるかもしれません。当院では、経験年数が違えど同期のように話せる仲間がたくさんいるので、ぜひ安心していただきたいです。
中野さん:
当院は、たくさんの「ありがとう」が日々交わされる職場です。看護師一人ひとりが患者さんに真摯に向き合いながら、それぞれのやりがいや楽しみを持って働いています。当院に関心を持っていただけた方は、ぜひ一度足を運んで現場の雰囲気を感じてみてください。
皆さんとお会いできるのを楽しみにしております!