在宅復帰を支える介護・看護の現場とは|医療法人 博シン会 介護老人保健施設ル・サンク湯澤
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埼玉県さいたま市西区にある、在宅復帰をめざす高齢者の方々を支援する介護老人保健施設 ル・サンク湯澤。19の事業所を持つ「博シン会グループ」の一拠点として、利用者様とその家族が“安心して暮らしを続けられる地域”を実現することを使命に、職員一人ひとりが寄り添ったケアを提供しています。
今回は、相談室室長の遠藤さま、そしてリハビリ課課長の神沼さまに、事業の特色や職場環境、研修・サポート体制、そして求める人物像について詳しくお話を伺いました。在宅復帰を目標とした在宅強化型施設に興味がある求職者の皆さんに、現場の魅力をお届けします。
目次
地域に寄り添い、在宅復帰を支える場所
ール・サンク湯澤の事業内容について教えてください。
ル・サンク湯澤は、博シン会グループが運営する在宅強化型、在宅復帰を支援する機能が高い施設です。
「住み慣れたご自宅に再び戻れるように支援すること」を使命としており、病院を退院された方や、在宅生活の中で体力や機能が低下してしまった方などに向けて、リハビリや生活支援を提供しています。
実際に利用者様の7〜8割が自宅に戻られているなど実績も豊富です。ただし、全員が在宅復帰を果たせるわけではありません。だからこそ「その人らしく暮らし続けること」を重視し、一人ひとりに合わせた支援を丁寧に行っています。
また当施設の特徴として挙げられるのが、日常生活をリハビリの一部と捉える姿勢です。
通常、病院では1回60分のリハビリが行えますが、当施設はルール上、1回20分までしか利用できません。このため残りの40分を不足を補うために、トイレへの移動を車椅子ではなく歩行器で行うなど、日常の動作そのものをリハビリにつなげています。こうした工夫をすることで、生活の中に自然と活動を取り入れ、自宅での生活を見据えた力を身につけていただいています。
「介護をする場所」ではなく、病院から自宅へ戻るまでの“橋渡し”となる存在こそ、ル・サンク湯澤の役割です。利用者様だけでなく、ご家族にとっても安心の拠点となれるよう、地域に根ざした福祉を展開しています。
ール・サンク湯澤の魅力や他施設との違いは何ですか?
一番の違いは、「人を大切にする姿勢」が施設全体に行き渡っていることです。
利用者様に対してはもちろんのこと、職員やご家族も含め、関わるすべての人が安心できる場であることを目指しています。
たとえば、利用者様の在宅復帰を支援する際には、「本当にご本人にとって必要かどうか」を最優先に考えています。医療的な視点やリハビリの効果を考慮するのはもちろんですが、それに加えて、ご本人やご家族の生活スタイル・希望を丁寧に聞き取って、その人らしい暮らしに合った支援をカスタマイズしていきます。
また、法人としての組織体制の柔軟さも大きな魅力です。
理事や管理者が日常的に現場を訪れるのはもちろん、利用者サポートや職場環境を把握し、そこでわかった課題の解決策を運営に反映してくれるなど、「品質アップ」に力を入れている職場なんです。小さな気づきを改善につなげてもらえる仕組みがあるので、常に現場のリアルな声にもとづいた支援を提供できています。
また、介護職員が清掃などの周辺業務を担わずに済むのも当施設ならではの特徴です。
一般的な介護施設では、介護職員が清掃を担当するケースが多いと聞いています。そのため、ほかの施設よりもケアに集中できる体制が整っています。業務の効率化や職員の身体的・精神的な負担の軽減につながっているのも、ル・サンク湯澤の魅力だと考えています。
幅広い世代が支え合う、“雰囲気の良さ”と“働きやすさ”がある職場
ール・サンク湯澤では、どのような人たちが働いていますか?
当施設では、20代の若手から60代前半のベテランまで、幅広い年齢層の職員が活躍しています。
介護職員は約40名、施設全体では80名ほどが在籍していて、年齢層のバランスも良いため、経験豊富な職員が若手を支えたり、新しい視点を持つ職員がチームに活気を与えたりと、良い循環が生まれています。
性別で見ると、現在は女性職員が7割ほどを占めていますが、男性職員の採用にも積極的に取り組んでいます。介護というと女性が中心というイメージを持たれがちですが、力仕事やリハビリの場面などで男性が力を発揮する場面も多いので、今後は男女比をよりバランスのとれた形にしていきたいと考えています。
また、職場としては「お互いにフォローし合える」といった雰囲気です。
現場では、正規職員とパート職員がうまく連携して支援にあたっていて、シフトの調整や急なお休みにも柔軟に対応できる体制が整っています。子育て世代の職員も多いので、家庭の事情に理解があるのも安心感につながっているのだと思います。
ール・サンク湯澤へ入職したきっかけは何が多いですか?
一番多いのは、「雰囲気が良かったから」「ここなら安心して働けそうだと思ったから」という声です。見学に訪れた際に、職員同士のやり取りや現場の空気感を見て、そのまま入職を決める方も少なくありません。
また、介護老人保健施設は夜勤を含む勤務形態がありますが、ル・サンク湯澤ではチーム全体で支え合える体制があるため、夜勤が初めてという方でも安心してスタートしやすいという声もいただきます。常勤・非常勤を問わず正規職員が多いので、急な体調不良や家庭の用事があっても「誰かが必ずフォローしてくれる」という部分に安心いただいているようです。
ちなみに当施設の場合、介護業界で経験を積んできた方はもちろん、製造業や販売業など異業種から転職してきた方も多いです。「人と関わる仕事がしたい」「誰かに喜んでもらえる仕事に就きたい」という考えで入職し、今では現場の中心で活躍している職員もいます。
さらに、上下関係がガチガチではなく、困ったことがあればすぐに相談できる風通しの良さも魅力です。利用者をチーム全体で支えていく文化が根付いているため、「一人で抱え込まなくていい」という安心感があるという声を、いろんなスタッフから聞いています。
家庭と両立できる働き方と、安心の福利厚生あり
ースタッフの研修制度やサポートについてはいかがですか?
ル・サンク湯澤では、未経験の方やブランクのある方でも安心して働き始められるように、「自信がつくまでは一人にしない」 という方針を徹底しています。
入職した後は、OJTを中心に先輩職員がマンツーマンで丁寧にサポートするため、業務に慣れるまで一緒に行動する体制が整っています。
なお介護老人保健施設であるル・サンク湯澤では、入所者一人ひとりの状態や生活背景によって必要な支援が異なります。そのため、「この方は歩行器を使って移動する」「こちらの方は食事の際に声かけが必要」といった実践的な指導を、現場で一緒に行いながら覚えていただくスタイルです。そのため、研修期間の長さは一律ではなく、本人が自信を持てるまで柔軟に調整できるので、不安を抱えたまま独り立ちさせられることはありません。
また、内部研修として認知症ケアや接遇マナーがあるほか、外部研修にも積極的に参加可能です。資格取得を目指す方には資格についての補助制度もあるので、自身のスキルアップにも活用いただけます。
さらに2025年9月からは、新入職員研修体制の強化も予定中です。今後ますます安心して成長できる環境が整えられていく見込みです。
ー福利厚生は充実していますか?
ル・サンク湯澤では、できる限り長く安心して働いていただけるよう、福利厚生にも力を入れています。
代表的なのは、法人が運営する保育施設の存在です。既に従業員価格で利用できる「さくらナースリー」を運営しており、2026年4月にはル・サンク湯澤にも新しい保育所が開園予定です。職員優先で利用できるため、特に子育て世代の職員にとって大きな安心材料となっています。
そのほか、通勤に関しても、自動車通勤の場合は距離に応じた補助、公共交通機関の場合は全額支給と、安心できる仕組みが整っています。
勤務体系についても柔軟性があり、常勤の職員には夜勤がありますが、時短勤務制度を活用して家庭と両立する方もいます。パート勤務で日勤のみを選ぶことも可能ですので、ライフステージに応じた働き方ができる点は大きな魅力です。
暮らしを支える仲間を迎えたい
ール・サンク湯澤では、どのようなスタッフを募集していますか?
現在、ル・サンク湯澤で特に募集しているのが介護職員(介護福祉士や介護職員) と 看護師 です。
介護職員は、入所されている方の日常生活を支える中心的な存在です。食事や入浴の介助、リハビリの補助、レクリエーションのサポートなど、生活全般を支援していただきます。利用者様の7〜8割が在宅復帰を目指しているため、単に「お世話をする」だけではなく、リハビリや生活動作を意識した支援を一緒につくっていくことが主なお仕事です。
また看護師については、服薬管理や健康チェックといった医療面のケアに加えて、介護職員と協力しながらご利用者の体調変化にいち早く気づく役割を担っていただきます。医師が常駐しているわけではないため、日常的にご利用者に寄り添いながら、その人らしい生活を支えていくことが求められます。
常勤スタッフの場合、いずれの職種も夜勤がありますが、チーム体制で取り組んでいるため、一人で抱え込むのではなく仲間と支え合いながら進められる環境となっています。
ー応募条件や、求める人物像を教えてください。
私たちが大切にしているのは、資格や経験の有無よりも 「人柄」 です。
もちろん知識があること、仕事ができることも大切ですが、それ以上にご利用者一人ひとりの小さな変化に気づけることが重要です。「今日は少し元気がないな」「昨日より表情が明るいな」といった状況に気づくことができれば、ご家族の安心や在宅復帰への大きな一歩につながります。
また看護師については、医療的なスキルも必要ですが、「寄り添う姿勢」も大切です。当施設は病院と違い、治療だけでなく生活全体を支える場ですので、服薬管理や体調チェックを行うなかでも、利用者が安心して過ごせるような声かけや関わり方を意識できる人に向いていると感じます。
OJT研修やチームでのフォローがあるため安心して挑戦できる職場です。「誰かの暮らしを支えることにやりがいを感じたい」「人と関わることが好き」 という方に、ぜひ仲間になっていただきたいと考えています。