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利用者さんの人生を「ともにいきる」障がい者支援という仕事。残業少なく、各種休暇も充実の職場|社会福祉法人 ともいき会

  • 更新日
投稿者:堀尾 健太

埼玉県川越市を拠点に、障がい者支援施設やグループホーム、児童デイサービスなど、地域に根ざした幅広い福祉事業を展開している社会福祉法人ともいき会。法人名の「ともいき」には、その名の通り「ともにいきる」という想いが込められており、利用者さん一人ひとりの生活に寄り添いながら、地域社会とつながり、誰もが安心して暮らせる環境づくりを大切にしています。

その中心となる「ハートポートセンターともいき」は、入所施設と生活介護の両面から、利用者さんの日常生活を支援する施設です。定員は入所50名、生活介護70名。車椅子で生活される方が多く、7割ほどの方が食事や更衣、排せつ、入浴、移乗などで介助を必要とされています。一方で、施設内では自由に移動される利用者さんも多く、笑顔で会話を楽しみ、のびのびと過ごしている姿が印象的です。

スタッフにとっては単なる介助にとどまらず、「その人にとってどんな暮らしが一番心地よいのか」を一緒に考えることが、この仕事の大きな魅力。旅行やイベントなどを通して利用者さんの夢を叶える機会も多く、笑顔や「ありがとう」の言葉が大きなやりがいにつながっています。

今回は、そんなともいき会で事務長を務める大野さんに、職場の雰囲気や働きやすさ、そして障がい者支援ならではのやりがいについて詳しく伺いました。新しい環境を探すみなさんにとって、ご自分の未来を重ね合わせながら読んでいただけるのではないでしょうか。

目次

職場の雰囲気や地域とのつながり

ー職場の雰囲気を教えてください。

はい。ともいきには若いスタッフが多く、全体としてとても明るい雰囲気です。元気で活気がある一方で、困ったときはお互いに声をかけ合い、協力しながら仕事を進めています。利用者さんとのコミュニケーションにも笑顔が見られることが多く、職員自身、楽しみながら働けているようです。

ー職員や利用者さん同士の交流イベントはありますか。

毎年「ともいき祭り」という法人全体のお祭りを開催しています。地域の方々や利用者さんのご家族、そして保育園の子どもたちまで、約800人もの人が集まるとても大きな行事です。歌や踊りの発表、バンド演奏、キッチンカーの出店、業者さん協賛の豪華景品付き抽選会などがあり、みなさん毎年楽しみにしてくれているんです。

「ともいき祭り」は地域の方に法人の取り組みを知っていただくと同時に、職員や利用者さん、ご家族との絆を深める大切な機会になっています。

ー技能実習生や学生の受け入れもされているそうですね。

はい。現在はミャンマーから4名の技能実習生を受け入れており、みなさん真面目に仕事に取り組んでくださっています。実習生と職員が協力し合うことで、新しい風が吹き込み、職場全体の雰囲気もより良くなっていると感じます。

また、大学生の社会福祉士や介護福祉士の実習も積極的に受け入れています。介護人材を育てることは業界全体にとって大切な使命ですし、「ともいきで働きたい」と思ってもらえるきっかけになれば、私としても嬉しいですね。

ー職員の方の紹介で入職される方も多いと伺いました。

そうですね。実際に働いている職員が「ここは働きやすい」と感じて、知人や友人に紹介してくれるケースもあります。これは私たちにとって本当に嬉しいことですし、信頼の証だと考えています。やはり自分が納得していなければ、大切な人に職場を勧めることはできませんから。

ご本人にとっても、知り合いが既に働いていることで職場の雰囲気を事前に聞くことができますし、初めての環境でも不安が少なく馴染みやすいようです。そうした安心感があればこそ、きっと長く続けてくれるのではないでしょうか。さらには、紹介で入ってきた職員がまた別の知人を呼んでくれる、そんな良い循環も生まれはじめています。

働きやすさを支える環境と制度

ー子育てや家庭との両立は可能でしょうか。

はい。子育て中の職員も多く在籍しています。シフトに関しては、勤務表を作成する課長がそれぞれの事情を考慮し、早番や夜勤を外すなど柔軟に対応しています。また、短時間勤務の制度もあり、朝や夕方の時間を調整して働くことができます。たとえば「子どもの送り迎えがあるので朝の時間を少し遅らせたい」「夕方は早めに帰宅したい」といった希望にも、できる限り応えられるよう配慮しています。

さらに、併設の「ともいき保育園」には病児保育室が設けられており、体調を崩しがちなお子さんを一時的に預けられるのも大きな安心材料です。実際に子育てと両立している職員からは「急な体調不良でも対応してもらえるので助かる」「子どもが小さいうちは時短で無理なく働ける」といった声が多く寄せられています。こうした環境があることで、家庭を大切にしながらキャリアを続けたい方にとっては、長く安心して働ける職場になっているのではないでしょうか。

ー設備の面で働きやすさへの工夫はありますか。

働きやすさにつながる設備のひとつに、すべての居室に導入している介護リフトがあります。ともいきの利用者さんは18歳から65歳までと幅広く、中には体格がしっかりした方もいらっしゃるため、介助には大きな力が必要になるんです。そこで介護リフトを活用することで、職員の腰への負担を少しでも減らせたらと考えています。

また、入浴設備も充実しており、寝たままの状態で入浴できるストレッチャー浴や、専用の車椅子に乗ったまま利用できる浴槽なども備えています。職員にとって介助がしやすいだけでなく、利用者さんも無理なく入浴できる環境です。

施設全体の設計でいえば、天井を高く、廊下や共有スペースを広くとっているため、車椅子でもゆったりと移動できるんです。開放感があり、とっても居心地の良い空間ですよ。

ー夜勤や残業について教えてください。

夜勤は常に3名体制をとっておりますので、安心して勤務いただけると思います。他施設では2名体制のところもありますが、私たちはできるだけ余裕を持たせています。残業についても、基本的にはほとんど発生しておりません。交代勤務制のため、定時での引き継ぎが徹底されているんです。

ー福利厚生や休暇制度についてはいかがでしょうか。

賞与は年3回、4.7ヶ月分支給された年もありました。住宅手当や扶養手当もあり、安定して長く働ける体制が整っています。休暇制度も特徴的で、リフレッシュ休暇(年5日)にバースデー休暇、アニバーサリー休暇など独自の休暇があります。夏季・冬季休暇もあり、年間休日はしっかりと確保できますね。さらに職員旅行や親睦会など交流の機会もあり、働きやすさと人とのつながりを大切にしています。

ー資格取得支援制度について教えてください。

介護福祉士などの資格取得を目指す職員に対して、受験に必要な学校への費用を貸付する制度があります。しかも資格取得後に3年間勤務すると返済免除となるなど、職員の意欲を全力でサポートしています。資格は一生ものですし、本人のキャリアアップにもつながりますので、積極的にチャレンジして欲しいですね。

障がい者支援ならではのやりがい

ー高齢者介護との違いや、障がい者支援ならではのやりがいを教えてください。

高齢者介護は「余生を穏やかに過ごすお手伝い」という側面が強いですが、障がい者支援はその方の人生を長く一緒に歩むこと、希望や夢を叶えるお手伝いができることが大きな魅力ではないでしょうか。交通事故や病気、先天性の障がいなど背景はさまざまですが、「自分で望んで障がいを持った」方はいないはずです。だからこそ、利用者さんと一緒に「これからの人生をどう過ごしていくか」を考えることに、大きな意味があるのだと思います。

ー具体的なエピソードはありますか。

利用者さんの希望で、有名テーマパークに出かけたことがあります。誰と一緒に行くのか、移動手段はどうするのか、食事や休憩のタイミングはどうするのか—。職員と利用者さんが一緒になって話し合い、計画を立てていきました。準備を重ねて迎えた当日は、利用者さんの笑顔に触れるたびに「この仕事をしていて良かった」と実感する瞬間の連続でした。

こうした特別な体験はテーマパークに限りません。近所の公園に出かけたり、美味しいものを食べに行ったりと、この仕事には利用者さんの「やりたい」という気持ちを形にする機会がたくさんあります。その夢や希望を一緒に実現していく過程こそが、大きなやりがいにつながっているんです。職員にとっても、ただ支援するのではなく、利用者さんと同じ時間を共有し、共に楽しむことで、仕事以上の喜びを感じられるのです。

ー利用者さんやご家族との関わりで印象に残っていることはありますか。

毎月「ともいきの日」というご家族との交流会を設けています。情報交換や施設の近況報告には、ご家族にも安心していただきたいとの想いがあります。また、利用者さんやご家族から「ありがとう」と名前を添えて言っていただける瞬間は、何よりの励みです。新人職員にも「名前を呼ばれることの嬉しさ」を伝えており、この仕事の醍醐味だと感じています。

ー未経験からでもやりがいを感じられますか。

もちろんです。ともいきでは未経験の方が安心して仕事を始められるよう、最初は必ず先輩職員がマンツーマンでつき、基本的な動きから丁寧に指導しています。わからないことがあればすぐに質問できますから、たとえ経験がなくても、少しずつ自信を持って働けるようになるはずです。

障がいを持つ利用者さんに、最初はどう接したらいいのか戸惑うこともあるでしょう。しかし、まっすぐ接する中で表情が変わったり、こちらの声かけに笑顔で応えてくれたりと、心が通じ合う瞬間にきっと出会えます。その一つひとつの積み重ねが大きなやりがいとなり、「自分にもできる」という確かな手応えにつながっていくのです。

実際、未経験からスタートして今では頼れる存在として活躍している職員も多くいます。最初の不安を乗り越えた経験があるからこそ、同じように入職した仲間に寄り添える。そんなあたたかい循環が、職場全体に根付いていると感じます。

ともに働きたい人物像と求職者へのメッセージ

ーどのような方に入職してほしいですか。

人に優しくできる方、相手の気持ちを思いやれる方ですね。障がい者支援は、相手の立場に立って「何をしたいのか」「どうしてほしいのか」を考えることが大切です。利用者さんの気持ちを理解しようとする姿勢があれば、経験や資格がなくても十分に成長できますから。

ー最後に、求職者の方へメッセージをお願いします。

介護の仕事は決して楽なことばかりではありません。排せつや入浴などの支援は体力も必要ですし、時に大変さを感じることもあります。しかし、それ以上に「ありがとう」と言われる喜びや、利用者さんの夢を一緒に叶えられる感動は、他の仕事では味わえません。

ともいき会では、働きやすい制度や環境を整え、スタッフ同士が支え合っています。大変さを「楽しさ」に変えられる方なら、きっと長く続けられるはずです。ご興味を持っていただいた方からのご連絡を、楽しみにお待ちしています。


セカンドラボ株式会社

URL:https://note.com/2ndlabo/n/nf2f063102266

神奈川県鎌倉市生まれ。2019年4月にセカンドラボ株式会社に入社。
2025年1月にコンテンツチームのリーダーに就任。
統計資料に基づく分析や求人作成の知識・経験を活かした記事づくりが得意です。
休日は所属するオーケストラでの活動や登山、旅行とアクティブに過ごしています。

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