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大学病院の知見を在宅へ。一人ひとりの生き方に寄り添う”オーダーメイド訪問診療”を提供|赤心堂訪問診療クリニック

  • 更新日
投稿者:堀尾 健太

2024年7月、渋谷区代々木に開院した「赤心堂訪問診療クリニック」。通院が困難な患者様のご自宅や施設に定期的に訪問し、24時間365日体制で患者様をサポートしています。

院長の水野 智哉先生は、大学病院で21年間、外科医として、がん治療の最前線に立たれていました。その経験を活かして、患者様一人ひとりの思いに寄り添う「オーダーメイド訪問診療」の実践と、プロフェッショナルでありながら温かい多職種医療チームを築いています。今回は水野院長に、職場環境や魅力、募集している診療アシスタントについて、詳しくお話を伺いました。

目次

「穏やかに過ごしたい」「治療を諦めない」も。患者様の選択に応える「オーダーメイド訪問診療」

ーまずは先生が大学病院の外科医から、訪問診療クリニックを開業した経緯を教えてください。

21年間、大学病院で肝胆膵の外科医として、手術を行いました。担当した患者様は、たとえ再発されても最期まで責任を持って看取るのが外科医のスタンスです。

しかし、コロナ禍で状況が一変します。がん末期の患者様がご家族様とも会えず、たった1人で寂しく過ごす姿を目の当たりにしたんです。この辛い状況を見て、「病院以外の場でも医療を提供できるのではないか」と思うようになりました。

「患者様とご家族様が自宅で過ごせる時間を提供したい」を実現できるのが訪問診療だと考え、患者様が望む場所での医療を届けるため、当クリニックを開業しました。

ー「オーダーメイド訪問診療」では、どのようなことを大切にされていますか?

私たちが掲げる「オーダーメイド訪問診療」とは、患者様一人ひとりの想いに合わせて、柔軟に医療を提供することです。

在宅医療における患者様のニーズは本当に多様化していて、治療に決まった形があるわけではありません。例えば訪問診療でいうと、痛みを和らげる緩和ケアのイメージが強いかもしれません。もちろん、「痛みや吐き気などの苦痛を取り除いて、穏やかに過ごしたい」と思う方には、そのための医療を提供します。

その一方で、がんが進行した若い患者様の中には、ご自宅で抗がん剤治療を続けて、最期まで諦めずに病気と向き合いたいと強く望まれる方もいます。そうした想いにも応えていくのが「オーダーメイド訪問診療」です。

このように決まったやり方があるのではなく、患者様やご家族様のニーズに応える医療を一緒に相談して決めることを、何よりも大切にしています。

ー患者様とご家族様との信頼関係を築く上で大切にされていることは何ですか?

ご自身の病状を深く理解していただくことを大切にしています。実は、ご自身の状況を正確に把握されている方って、意外と少ないんですよ。

ですから、「なぜ今こうなっているのか」「これから何が起こりうるのか」ということを、これまでの外科医としての経験に基づいて、詳しくお話しています。特にがんの患者様の場合、今後の見通しも伝えています。事前に何が起こりうるのかを共有しておくことが、患者様やご家族様の心の準備ができ、信頼に繋がると考えているからですね。

このように丁寧に説明し、患者様やご家族様に「自分のことをちゃんと考えてくれているんだな」と感じてもらうことが大切です。一つひとつの関わりが、些細なことでも気軽に相談できる関係性が生まれてくるのだと思います。

プロ意識と温かさが共存し、冗談や相談も飛び交う風通しの良いチーム

ークリニックならではの特徴と職場の雰囲気を教えていただけますか?

特徴は大きく2つあります。1つは、大学病院で提供している医療をご自宅に届けることです。例えば中心静脈栄養の管理や、胸やお腹に水が溜まった際の処置なども、可能な限りご自宅で治療できる体制を整えています。

そして、もう1つの特徴が、クリニック全体でのチームワークですね。当クリニックのスタッフが、訪問看護師やケアマネジャーと密に連携を取っています。患者様やご家族様はもちろん、連携する専門職からも「このチームなら安心して任せられる」と思えるよう努めています。

スタッフは「命を扱っている」という強い責任感を持つプロ集団ですが、決して堅苦しい雰囲気ではありません。冗談を言い合ったり、和気あいあいと話したり。プロ意識と温かさが両立しているのが、当クリニックの魅力だと思いますね。

ー多職種連携で心がけていることはありますか?

過去に訪問看護師の方と上手く共有できず、ご迷惑をおかけしたことがあります。それ以来、連携している訪問看護ステーションとは定期的な勉強会を開催しています。過去の症例から勉強したり、患者様の方針を確認したりと、直接顔を合わせて情報共有できる時間を、意識的に作るようにしています。

ー働きやすい環境づくりに意識されていることはありますか?

スタッフにはプライベートの時間も存分に楽しんでほしいので、年間休日120日以上、土日祝はしっかり休んでもらっています。オンとオフを切り替えて、気兼ねなくリフレッシュしてほしいですね。

ただ、日によっては退勤時間を過ぎてしまうこともあります。というのも、スタッフ一人ひとりが本当に責任感が強く、「今日の仕事はここまでやり遂げたい」と、プロとして真剣に向き合ってくれているからなんです。

だからこそ、そのプロ意識に応えられる環境を整えるのも、私の役割です。これから新しい仲間をお迎えして、一人ひとりの負担を減らし、誰もがもっと働きやすいと感じられるクリニックにしていくことも大切だと思っています。

資格は不要。先輩のもとで学ぶ診療アシスタントの仕事

ー診療アシスタントの仕事内容を教えてください。

私の診療を、様々な形でサポートしてもらうのが主な役割です。特別な医療資格は必要ありません。

例えば、患者様に説明した内容を要約してカルテに入力したり、処方箋を関係各所にFAXしたり。私が診療に集中している間の電話対応、時には次の患者様への時間のご案内もお願いしています。診療アシスタントは、まさに診療を円滑に進めるための必要な存在ですね。

ー入職時のサポート体制はどのようになっていますか?

まだ小さなクリニックなので、みんなで助け合う雰囲気があります。ですから、新しい仲間が来ても、全員でサポートする体制は自然とできていますね。特に診療アシスタントには、僕もすごく頼りにしている経験豊富な先輩がいます。その先輩が、優しく、そして楽しく仕事を教えてくれるはずです。

入職後は、現場で仕事を覚えていきます。やってみないと何が得意で、何が苦手かなんて分かりませんからね。最初から1人ですぐに全部任せるわけではなく、先輩と一緒に進めながらサポートしていくので、着実にスキルアップできると思います。

「がん末期なら赤心堂」と頼られる存在へ。リハビリ・栄養の専門家と創るチーム医療

ー今後のクリニックの方向性や展望について教えてください。

まずは、「がんの末期の患者様と言えば、赤心堂だよね」と地域の方々に一番に思い出してもらえるような、頼れる存在になるのが目標です。「ここに任せれば大丈夫」と患者様やご家族様に心から安心できる存在でありたいですね。

そのために、将来的には2つのことを考えています。1つは、迅速な対応が求められるオーダーメイド訪問診療を、より多くの地域に届けるための新しいクリニック展開です。そしてもう1つは、患者様を日々支えているご家族様自身の健康もサポートできる外来診療を始めることです。訪問診療も大切にしながら、より広く地域医療に貢献していきたいですね。

ーどのような多職種チームづくりを目指していきたいですか?

今後は、リハビリや栄養指導の専門家にもチームに加わってもらいたいと考えています。ご自宅で質の高いリハビリを受けられる環境は、まだまだ十分とは言えません。また、日々の体を支える食のサポートも非常に重要です。理学療法士や管理栄養士などのそれぞれの専門分野から患者様を支えるチームを創っていきたいですね。

ー入職希望者へのメッセージをお願いします。

私たちはまだスタートしたばかりの、新しくて小さなクリニックです。だからこそ、「このクリニックの未来を一緒に創っていきたい!」と前向きな気持ちを持った方が来てくれると、とても嬉しいですね。

スタッフが萎縮するような環境は作りたくありません。一番大切にしたいのは、プロフェッショナルとしての誇りを持ちながら、仕事をとにかく楽しむことです。そんな想いに共感し、やりがいを感じながら成長したい方をお待ちしています。


セカンドラボ株式会社

URL:https://note.com/2ndlabo/n/nf2f063102266

神奈川県鎌倉市生まれ。2019年4月にセカンドラボ株式会社に入社。
2025年1月にコンテンツチームのリーダーに就任。
統計資料に基づく分析や求人作成の知識・経験を活かした記事づくりが得意です。
休日は所属するオーケストラでの活動や登山、旅行とアクティブに過ごしています。

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