年間休日114日 職員向け施設内相談室もあり 資格取得支援制度も充実|社会福祉法人八事福祉会 特別養護老人ホーム八事苑
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「社会福祉法人八事福祉会 特別養護老人ホーム八事苑」は、名古屋市天白区にある定員120名の特別養護老人ホームです。歴史ある施設で、地域の利用者様を40年近く支えてきました。 地下鉄鶴舞線の塩釜口駅から徒歩7分と、アクセスが便利な立地にあります。20代から70代まで幅広い年代の職員が集まっており、アットホームな雰囲気の職場です。働きやすい環境づくりに積極的に取り組み、直近では休日が7日増え年間114日となったほか、臨床心理士による施設内相談室も開設しています。子育て世代の職員も多く、シフトの効率化や休みが取りやすい雰囲気づくりを進め、プライベートとの両立もしやすい環境です。
資格取得支援制度も充実しており、働きながらの資格取得や、別の職種への挑戦も可能です。新人スタッフには人材育成チームがつくなど、入職後のサポートも充実しています。本日は、施設長の加藤さんに職場環境と働き方に関して詳しくお話を伺いました。
目次
名古屋市内の歴史ある特別養護老人ホーム
―「特別養護老人ホーム八事苑」は、どのような施設ですか。
当施設は、名古屋市内の特別養護老人ホームとして7番目にできた、歴史のある法人です。120床を有し、市内では1番目か2番目くらいに大きな規模の特養です。また姉妹施設の第二八事苑では、平成19年に天白区内に初めてユニット型特養を増築しました。
昔からある法人ということで、名古屋市から委託され、地域の高齢者のための無料相談窓口である「名古屋市天白区西部いきいき支援センター」の運営もしています。
歴史あるグループ法人でありながら新しい取り組みにも積極的にチャレンジしていることや、名古屋市から信頼をいただいていることが強みです。
―スタッフの皆さんは、どんなことを大切にしてお仕事にあたっていますか。
「対話と手のぬくもり」が当法人の理念です。声かけだけでなく、通常の言語コミュニケーションができない利用者様のための非言語コミュニケーションも大切にしています。
―今回募集している職種を教えてください。
定期的に募集しているのは、介護職と看護職です。また一時的に専門職、例えば「いきいき支援センター」の社会福祉士、保健師、主任ケアマネージャーといった職種を募集することがあります。
―職場や職員の皆さんの雰囲気について教えてください。
八事苑では管理栄養士、理学療法士、作業療法士などのリハビリテーションに携わる職員のほか、生活相談員、事務員なども働いていて、施設全体では約170人の職員がいます。介護は、常勤や非常勤も合わせて70〜80人程度、看護師は全員で15人程います。
男女比でみると女性の方が多いです。平均年齢は45歳程度ですが、年代は幅広く、20代や卒業してすぐの職員から、長く勤めている80代の職員までいます。
職種や職場によっても雰囲気が違う部分はありますが、職員同士は仲が良いですね。職種を超えて一緒にご飯に行っていることもあります。
―今回募集している職種の具体的なお仕事内容と、1日の流れをご紹介いただけますか。
介護職は日勤帯の場合、9時15分から働き始めます。朝食の対応や、その後のトイレ介助、おむつ交換などを行い、10時からは入浴業務に入るスタッフと、フロアに残ってお茶の準備をするスタッフに分かれます。ティータイム後は、昼食の準備とトイレ介助の対応を行います。昼食中は食事の介助に入り、その後、交代で休憩に入ります。
午後も同様の流れです。お風呂がある日は入浴業務に入るスタッフと、フロアに残って排泄介助やおやつの準備をするスタッフに分かれます。夕食の時間の後、日勤は18時に終業となります。1日を通して、フロアに残るスタッフは、食事と排泄のサポートがメインになります。転倒リスクがある方のための、フロア内での見守りも行います。
理学療法士や作業療法士は各フロアで個別リハビリを行ったり、集団リハビリとして集団体操を実施したりもします。趣味で何かを作るような手作業も行っています。利用者様によっては作品を作ることもあります。
休日を7日増やし、年間114日に 職員の相談室を設置 申し送りもDX
―スタッフが働きやすい環境づくりのために、力を入れていることや工夫していることはありますか。
就業規則はほぼ毎年改定されています。ここ最近の改定では、休みを7日間増やし、全体で年間114日になりました。また、新入職員は入職初日から有給休暇を使えます。
入職後の1ヶ月面談や3ヶ月面談などのフォローアップ面談など、定期的な面談を開催しているほか、施設の中に職員向けの相談室があり、週1回公認心理師が対応しています。個人的に何か相談したいことがあれば、自身で予約して使えるようになっています。
また申し送りや情報発信、意見交換なども、基本的に業務ポータルソフトを活用して電子化しています。不規則な勤務体系で全員が集まることが難しいので、こうしたシステムを導入し利便化を図っています。
業務効率化のため、介護ソフトも導入していますし、昨年からは見守りシステムも使い始めました。ベッド上で体動が激しい場合や危険な場合、ナースコールが鳴り、その時の動画を見ることができます。これにより、すぐに駆けつけた方が良い場合と、声かけで対応できる場合を選べますし、誰もいない部屋で転倒された場合なども、後から画像を見て事故の原因究明や今後の対策ができるようになっています。
職員の超過勤務はなるべくなくすよう取り組んでいます。残業代は1分ごとに出るので、基本的にサービス残業はありません。
休みも取りやすい環境づくりをしています。例えば、入浴があるなど人手が必要な日に人員を固め、そうでない日に人員を減らすといった形でシフトを組んでいます。
子育て世代の職員もいるため、常勤も非常勤も、家庭の都合で休んだり早退したりもします。それは誰しも通ってきた道であり、お互い様という意識があると思います。
―福利厚生面でのPRポイントはありますか。
保育所や、保育費用の補助はありませんが、復職後、短時間勤務に切り替えた実績などはあります。また介護休暇、看護休暇、慶弔休暇は全て有休になっています。病気による通院、怪我、子供の卒業式などでの休暇利用も可能です。住宅手当もあります。
―スキルアップに関して、資格取得のための支援制度はありますか。
介護福祉士の資格を取ろうとする場合、実務者研修を受ける必要がありますが、その研修費用について、施設として年間8万円を上限に助成しています。受講費用や受験費用などに使えます。
ケアマネージャーの場合も受験費用が支援対象になっています。ケアマネージャーとして配属される場合、受験費用だけでなく研修の費用も助成し、そのための休みを取得できます。非常勤でも年間8万円まで利用可能です。
―新しく入ったスタッフへのフォロー体制や研修制度、独り立ちするまでのサポート体制について教えてください。
人材育成チームが中心になって新人スタッフを教えています。チームのメンバーが常にいるわけではないので、ほかのスタッフが担当につく場合もあります。その際はチェックリストを使って、何を教えたのか、何ができるようになったのかを確認しながら進めます。人材育成チームは月1回ミーティングを開いて情報共有や今後の方針についての議論をしています。
塩釜口駅から徒歩7~8分 働きながらの資格取得やキャリアチェンジも可能
―働く場としての貴施設の魅力や、おすすめポイントなどについて教えてください。
立地がよく、地下鉄鶴舞線の塩釜口駅から徒歩7〜8分とアクセスのいい場所にあります。周辺には大学が複数あり、施設のすぐ隣は大きな公園になっているため、緑も多いです。法人内の建物は3つありますが、100メートルほどしか離れていません。そのため、異動があったとしても通勤経路が変わらないという利点があります。
資格取得制度の話とも関連しますが、介護職で入ったとしても、働きながら資格を取れます。資格を取得した後に、介護福祉士としてそのまま現場で頑張っていく人もいますし、社会福祉士の資格を取った人が地域支援の訪問をしたいと「いきいき支援センター」へ希望して異動する場合もあります。また、事務職として入った後に、現場のことを学びたいと、介護職に職種を変更する人もいます。このように、法人内で仕事の方向性を選べるという点も魅力です。
―今後、どのような施設を目指していますか。
利用者様を大事にすることはもちろんですが、働く人たちがいないと成り立っていかないため、職員が働きやすく、自分たちの仕事に誇りを持てるような施設にしていきたいと思っています。
―求める人材像を教えてください。また、入職を考えている方へのメッセージをお願いします。
コミュニケーションがとりやすく、自分が話すだけでなく、人の話をしっかり聞ける人が向いていると思います。また、言われたことだけをやるのではなく、自分で「ここをどうしたらいいか」「こういう時はどうしよう」と考え、相談できる人に来ていただきたいと思っています。
当施設には中途採用の方も多いですが、自分なりの介護観があり、これまでの経験と新しい職場を比較し、欠点や足りないことによく気づく場合があります。
当施設は歴史が長いため、様々なルールが存在します。そのルールは、当時必要だった理由から作られたものですが、時間が経つにつれて理由が忘れられ、単なる形式的なルールとして残っている場合もあります。そういうルールはもちろん今後見直しを進めたいと考えていますが、新しく入職した方が違和感をもったとしても、それが悪いと決めつけるのではなく、まず一度やってみて、自分が職場に馴染んでから、徐々に変えていくという気持ちでいてもらえると、長く続きやすいのではないかと感じています。