残業はほぼなし 時短勤務は小学校入学時まで可能 自費診療や美容医療にも力を入れる|医療法人社団楠正会 眼科オガタ医院
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静岡県御殿場市に位置する「眼科オガタ医院」は、最新技術を取り入れた眼科クリニックです。自費診療や美容医療も提供しており、新しい取り組みごとにプロジェクトチームを結成して頻繁に成果や改善案を議論するなど、意欲的でチームワークを大事にする職場です。一方で残業はほぼなく、夏・冬にそれぞれ8日間の休みがあり、子育て中の職員の時短勤務を子どもの小学校入学時までとするなど、ワークライフバランスもとりやすい環境です。
今年10周年を迎え、開業時は13名だったスタッフは今や倍の27名となった「眼科オガタ医院」。AIシステムの導入など業務効率化を進めています。福利厚生の一環で美容医療が受けられたり、女性のキャリア形成に関する研修が行われたりと、独自の取り組みも魅力です。本日は、事務長の大西さんに、職場の雰囲気や環境など詳しくお話を伺いました。
目次
最新の医療を提供する眼科クリニック 自費診療など新しいチャレンジに取り組む
―「眼科オガタ医院」は、どのようなクリニックですか。
当クリニックでは、最新の医療機器を揃え、高度な治療を行っています。各スタッフは専門知識を取得し、プロフェッショナルとしての意識を高く持って仕事に取り組んでいます。
その一方、医院はあたたかい雰囲気でチームワークを大切にしています。
小規模クリニックなので、新しいことに積極的にチャレンジできる環境があります。公式インスタグラムやホームページでの積極的な情報発信、LINEの活用も、職員からの提案で始めました。
当クリニックでは、スタッフ1人1人が与えられた仕事だけではなく、自ら考え、自ら進んで行動しなければなりません。逆に「与えられた仕事だけをこなしたい」と思っている方にとっては苦痛に感じるかもしれません。
―今回募集している職種と、具体的なお仕事内容、1日の流れをご紹介いただけますか。
現在は視能訓練士と看護師のみ募集しています。受付、看護助手などその他の職は空き待ち予約はできますが、募集時期については未定です。
勤務時間については、朝8時10分ごろに出社し、午前中は12時まで診療を行います。お昼には全体でのミーティングを行い、オペがあれば参加します。その後、午後3時半から6時ごろまで診察を行います。
―スタッフの皆さんは、どんなことを大切にしてお仕事にあたっていますか。
地域の医療に貢献したいという思いのもと、患者さんには真摯な姿勢で向き合うことを大切にしています。
また、眼科クリニックではありますが、眼科という狭義の領域に限定せず、「眼を中心とした健康産業」という大きな枠で捉え仕事に取り組んでいます。
―「眼科オガタ医院」で働くやりがいをどんなときに感じますか。
仕事を通じて成長できることが、当院で働くやりがいです。
昨今の医療業界を取り巻く環境は厳しく、インフレによる材料費の高騰、人件費・光熱費の上昇等により収益が圧迫されています。病院においては6割超が赤字であるという報告も出ています。
当院では以前より保険診療だけに頼らない医療メニューをつくってきました。そのために、各領域においてプロジェクトチームを立ち上げています。例えば、白内障治療の「多焦点眼内レンズ」の領域では、シミュレーターを使用した説明や新技術の勉強会などを実施し、患者さんが後悔のない意思決定をできるよう取り組んでいます。毎週水曜日の午後は診療を休みにして「オフィスアワー」という事務処理や普段できない業務を行う時間を設け、施策の効果や修正プランについて活発に議論しています。
また、賞与に関しても業績連動型となっており、半年に1度「チャレンジ目標」を主任と相談しながら設定しています。半年後にプロセスおよび達成度合いに応じて点数評価を行い、支給額が決定されます。医院のために頑張った人は、その分評価される仕組みになっているので達成感を味わうことができます。
2025年度は基本給に置き換えた場合の実績では4.31ヵ月分を支給することができました。皆の頑張りが反映された結果となっています。
残業はほぼなし AIも導入し、業務効率化を図る
―職場やスタッフの皆さんの雰囲気について教えてください。
スタッフは計27名で、女性比率は89%、20代が33%と、若い女性が中心の職場です。
高校を卒業して新卒で入職するスタッフ(18歳)から定年を迎えて雇用継続している60代まで年齢層は幅広いです。子育てを経験してきたスタッフも多いので、若いスタッフは子育てについてもアドバイスしてもらうことが多いようです。
休憩室は畳の部屋なので、くつろぎやすい雰囲気になっています。
高校を卒業したての社会人未経験者から、医療業界初体験の転職者もいますが、人員に余裕を持たせることで、しっかり教育できるようになっています。未経験者は名札に初心者マークを付け、患者さんにも分かるようにし、現場で仕事をしながら学んでいます。長く通っている患者さんが多く、温かい目で見守っていただいています。
先輩がメンターのような存在としてつく、ブラザーシスター制度を導入していることも当院の特徴です。先輩スタッフは「教えることが、最高の学びである」と考えているので、快く教えてくれます。
―普段、仕事上のコミュニケーションはどのようにとっていますか。
各部署(受付・検査・看護)に主任を設置し、部署ごとのミーティングと半年に1度の事務長による1on1面談を行い、悩みを相談できる仕組みを作っています。
毎日の全体ミーティング、週1回行われる白内障カンファ・美容カンファ、各プロジェクトの定期的な検討会などもあります。美容部門では月1回の専門医とのWEB面談にて症例検討会を行っています。
最近では、お互いに感謝しあう風土を醸成するため「サンクスツリー」を実施しました。お互いに助かったことを「サンクスカード」として記入し、ツリーに貼ることで、お互いに感謝しあう、働きやすい文化をつくりました。
―ワークライフバランス面のPRポイントについてうかがえますか。
正職員からパート、パートから正職員、正職員から時短といったように、ライフスタイルに合わせて働き方を変更することが可能です。母親が多い職場なので、働きやすい環境を整えるため時短勤務も法令の3歳までではなく、子どもが就学するまで延長しています。人員にも余裕を持つようにしているので、子どもの病気、学校行事、介護などの事情があっても気兼ねなく休めます。
育児休暇についても現在1名が取得中です。
残業に関しては、ほぼゼロです。よほどのことがない限り、お昼と夕方の閉院は時間通りに行われます。着替え時間も勤務時間内に含めています。
有給休暇取得も100%を目指していますが、現在は76.8%となっています。AIなどを活用して業務効率化を進め、100%達成を目指します。
また、ワークライフバランスのため、夏休み・冬休みともに8日間の休暇を設定しています。
―DXなど業務改善の取り組みはしていますか。
将来への投資と考えてDXを推進しています。最近ではメディカルクラークの業務をカバーするために「AI音声入力システム」を導入しました。当初は使いにくいと不満もありましたが、毎月検討会を実施し、1年がかりで使いやすいシステムに作り上げました。
(開発会社からのインタビュー動画:https://medimo.ai/case/ganka-ogata )
メディカルクラークは専門性が高い職のため休みが取りにくい、育てるのに時間がかかるなどの問題がありますが、このシステムを使いこなすことでカバーしたいと思っています。
そのほかにはLINE診察券、予約システム「3Bees」電子カルテ「REMORA」などを導入し、患者さんに院内で快適に過ごしていただけるよう努力しています。どんなに検査で時間がかかっても1時間以内に会計まで終わって帰れるよう、皆で努めています。
また「業務改善提案」制度を設け、職員の改善案を募集し、年に1度の忘年会で大賞を表彰しています。
美容医療も福利厚生の一環で提供 女性のキャリア形成の外部研修も実施
―待遇や福利厚生面でのPRポイントはありますか。
シルファームX、エレクトロポレーション、XERF、Qスイッチルビーレーザーなどの美容医療を従業員特別価格で行っています。スタッフのスキル向上も兼ねており、自分達が体験して本当にいいと思ったモノを患者さんに勧めるようにしています。
ドクターコスメについては、ドイツのヤンセン化粧品やコンタクトレンズ等を特別価格で購入することが可能です。
社員旅行はありませんが、希望すれば年に1、2回ほど学会に参加することができます。直近では博多や高野山へ、学会を兼ねて旅行しています。
―「眼科オガタ医院」で働くことで、どんなスキルを身につけられますか。
スタッフは各プロジェクトチームの進捗状況を定期的に報告します。仮説をもとに施策を立案し、PDCAを回しています。結果を検証することで、仮説の精度が高まってきています。
また、外部講師による、女性のキャリア形成、心理的安全性の研修など、業務外の勉強会も定期的に行っています。
資格取得制度も充実しており、業務に関することであれば費用を補助していることも特徴です。
最近では医師事務作業補助技能認定試験に合格したスタッフもいます。―キャリアパスについて教えてください。
等級号棒制による昇給・昇格制度、賞与を決定するためのチャレンジ目標制度など、各スタッフの貢献度に応じた評価制度を準備しています。
中小規模のクリニックでありがちな、「院長の鶴の一声」で待遇が決定されないよう、各主任が集まり人財育成会議を実施しています。主観を可能な限り排除し、客観的に評価できるよう、主任が各スタッフのプレゼンを行ったうえで議論を交わし、全員の同意が得られた場合のみ等級を上げることができます。
―求める人材像と、入職を考えている方へのメッセージをお願いします。
医療を通じて社会に貢献したい、自分自身を成長させたいと思っている方を求めています。優秀であることよりも、「素直・前向き・学ぶ姿勢」の気持ちを持っている方に来ていただきたいですね。