残業はほぼなし 職員自らの発案で髪やネイルの規則も緩和|社会福祉法人大和会 特別養護老人ホーム新宿和光園
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「新宿和光園」は、2022年にオープンした、東京都新宿区のユニット型特別養護老人ホームです。100名ほどの入居者様が穏やかで心地よい生活を送れるよう、日々運営しています。職場は明るく和気あいあいとした雰囲気で、密接にコミュニケーションをとりながら仕事を進めています。残業は少なく、有休も希望通りに取得できるため、10連休を取る人もいるなど、プライベートとの両立がしやすい職場です。
都心の好アクセスな場所に位置する「新宿和光園」。手厚い人員配置とセンサーやカメラなどのICT導入で、職員が安心してケアに専念できる体制が整っています。資格取得支援制度もあり、主な資格取得の際には法人が費用を負担します。福利厚生も充実しており、介護職員の家賃補助や2つの退職金制度があるほか、職員自らが予算を持って福利厚生の施策を提案できる体制も魅力です。今年は缶ジュースの配布や髪とネイルの規則改定など、職員の満足度が高まる取り組みが進んでいます。本日は、副施設長の三浦さんとユニットリーダーの関さんに、働く環境や職場の雰囲気など詳しくお話をうかがいました。
目次
残業はチームで引き継ぐためほぼなし 連休も可能 和気あいあいとした活気のある職場
介護職員の家賃補助あり 髪やネイル規則の緩和も職員自ら発案 資格取得支援制度も
開設から3年の新しい施設 直営の厨房で美味しい食事を提供
―「新宿和光園」は、どのような施設ですか。
三浦さん:
当施設は開設から3年目の新しい特別養護老人ホームです。特養が84床、ショートステイが12床で、合計96名の入居者様が生活されています。
看護師が24時間常駐しているため、介護職員はいつでも医療の相談ができ安心です。
ICT活用を進め、転倒などの際に映像を確認したり、全床に設置されたセンサーで起き上がりや離床を検知したりと、事故を未然に防げる体制を整えています。
また、厨房を直営で運営しているため、直接オーダーも可能で、いつでもおいしい食事を食べられるのが特徴です。
若い職員が非常に多く、活気のある和気あいあいとした職場です。
―今回募集している職種と、具体的なお仕事内容、1日の流れをご紹介いただけますか。
関さん:
現在、介護、看護職、調理員を募集しています。
介護職員の中でも、フロアのリーダーとして動く職員の1日の流れをご紹介します。まずは朝7時半に出勤し、夜勤者から申し送りを受けます。7時45分に朝食が上がってくるので配膳と服薬介助を行い、横になる方にはお部屋で休んでいただいて、口腔ケアやトイレ誘導を実施します。9時半からはオンラインで施設全体での申し送りを行い、事務連絡や入居者様の面会予定を共有します。その後、おむつ交換に回り、お茶の準備や炊飯など昼食の準備に入ります。11時45分に昼食の配膳、12時から1時間の休憩を取り、13時以降は水分補給やおやつ提供、おむつ交換を行います。15時ごろからは入居者様の記録を入力し、16時に出勤してきた夜勤者へ申し送りを行い、16時半に退勤します。
―施設運営にあたってどんなことを大切にしていますか。
関さん:
当施設の理念である「安寧と調和」を実現するために、入居者様が安心して楽しく生活できるような環境をつくりたいと思っています。そのために、まず職員が働きやすく、安心してケアを行えるような職場づくりを大切にしています。
―「新宿和光園」で働くやりがいをどんなときに感じますか。
関さん:
入居者様は性別も年齢も性格もそれぞれ違うので、最適なケアも1人1人違います。どんなケアがいいのか日々考える中で、それがぴったりとはまってうまくいった時や、喜んでくださった時に「この仕事をやっていて良かったな」と感じます。「ありがとう」という言葉をいただいた時や、お話ができない方が一生懸命感謝を伝えようとしてくださる時などは、この仕事をやってきて良かったと心の底から思います。
残業はチームで引き継ぐためほぼなし 連休も可能 和気あいあいとした活気のある職場
―職場や職員の皆さんの雰囲気について教えてください。
三浦さん:
現在、派遣も含めて85名の職員がいます。10代から60代まで幅広い年齢層の職員が働いています。男女比は、6:4程度で女性の方が多いですね。
関さん:
雰囲気は常に明るく、和気あいあいとした感じですね。他フロアの職員とすれ違う時には一言声かけをしたり、最近の出来事を話したりします。休憩時間も業務中でも、皆こまめにコミュニケーションをとっています。
―普段、仕事上のコミュニケーションはどのようにとっていますか。
関さん:
定期的にカンファレンスを実施しているだけでなく、月1回フロア会議を行って、業務で不安に思っていることや、改善点を定期的に共有・相談するようにしています。会議ではなく日頃の業務の中でも、常に報告・相談・共有をこまめに行っています。
上司とも個人面談を実施しており、何かあった時には、上司や同期を含めすぐ相談しやすい環境だと思います。仕事のことだけではなく、プライベートのこともお互いによく話すため、日頃から関係性が深まっているのではないでしょうか。
―ワークライフバランス面のPRポイントについてうかがえますか。
関さん:
有休は取りやすいです。私自身も先日4連休を取って、同じフロアの職員と一緒に海外旅行に行きました。10連休を取っている職員もいます。有休申請の際も理由は一切聞かれず、希望を出せば必ず休めるので、ストレスなくプライベートとのバランスがとれています。
残業も少ないですね。基本的にチームで業務を行い、その日終えられなかった業務は夜勤者に共有して引き継いでいきます。課長や主任などもフロアに入ってもらうことで、人員が減ることなく業務を行うことができています。
―業務効率化や人手確保の取り組みについてお聞かせください。
関さん:
ICTを活用することで、入居者様1人1人の起き上がりなどの動作もすぐ反応して拾えています。そのおかげで職員も落ち着いて働けている印象がありますね。
三浦さん:
介護職の人材は今、全国的に採用しにくい状況にあります。その中で、スポットのワーカーをうまく活用して補って、なるべく職員が疲弊しないように人員を配置しています。
介護職員の家賃補助あり 髪やネイル規則の緩和も職員自ら発案 資格取得支援制度も
―待遇や福利厚生面でのPRポイントはありますか。
三浦さん:
賞与や昇給に関しては、当施設が所属する「社会福祉法人大和会」の本部と連携しながら、人事考課等を含めて職員のやる気アップにつながるような取り組みを進めています。
昇格に関しては、基本的にやる気を最も重視しています。入居者様のことを思った仕事ができ、周りの職員にも気を配れて、やる気がある人に関しては、年齢や在職期間に関係なく昇格する仕組みが整っています。
退職金も2種類あり充実しています。うち1つは法人が拠出するタイプなので、働いている人への負担がありません。
福利厚生については、当施設が東京都の福祉避難所に指定されていることから、介護職員の社宅に東京都から補助が出ます。そのため、社宅の利用を希望する場合は、家賃がほぼ無料になります。
また、福利厚生をより充実させるために、今年から職員による「職場改善委員会」に予算をつけました。職員自身が職場をより良くするための施策を考えて実現することができます。
関さん:
この取り組みの一環で、夏の間、入口に数種類の缶ジュースを用意し、職員が1日1本好きなものを選べるようにしました。皆から「出勤して選ぶのが楽しみ」と好評で、とても喜ばれました。自分たちで選べるのがうれしいですね。委員会の発足によって髪色やネイルなど身だしなみの規定も改善でき、職員の満足度がとても上がっています。介護の仕事では、なかなか髪も爪もおしゃれにできないという悩みがありましたが、職員の意向を汲んで、しっかりした規則を設けた上で、明るい髪色やある程度の長さのネイルも可能になりました。
―「新宿和光園」で働くことで、どんなスキルを身につけられますか。スキルアップに向けた支援はありますか。
関さん:
資格取得支援制度があり、初任者研修・実務者研修・介護福祉士など、職員が主に使う資格の取得には補助金が出ます。また「こういう資格が取りたい」「こういうスキルがほしい」と周囲に相談すれば、最適な研修やスキルをすぐに調べて教えてもらえます。職員のやる気を上げるような手厚いサポートがあるので、とても助かっています。
―キャリアパスについて教えてください。
三浦さん:
キャリアパス制度はありますが、段階ごとの明確な基準がなく、「やる気重視」の側面が大きいのが現状です。ただ、本人がやりたいことをできる施設にしたいので、職員の興味や意向を大事にして、できる限り目指す方向に進めるよう一緒に考えていきます。担当の配置換えも、職員本人のやりたいことを重視し、希望に応じて行っています。
グループ内異動は、募集があれば可能です。これまで他の施設への異動も、当施設への異動の事例もあり、希望があれば状況に応じて対応可能です。
―求める人材像について教えてください。
三浦さん:
スキルや経験は、特に重視していません。それよりも、職員同士のコミュニケーションがきちんととれて、前向きで明るい方に来ていただきたいと思っています。
―入職を考えている方へのメッセージをお願いします。
関さん:
「新宿和光園」は本当に温かい職場だと感じています。私もずっと頑張れていたわけではなく、何度か「もう無理かもしれない」と思う時もありましたが、そんな時も職場の人たちが私のそばでサポートしてくれました。当施設に来てくだされば、一緒に楽しく働けると思いますので、職員皆でお待ちしています。