日本の空の玄関口近くで、高度な先進医療を届ける大学病院。充実のキャリアアップ支援を通し、医療人としての成長を支える|国際医療福祉大学成田病院
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医療と福祉の総合大学である国際医療福祉大学では、関東の各地に6つの附属病院を保有しています。その1つである千葉県成田市の国際医療福祉大学成田病院は、2020年3月に開院しました。
国際臨床感染症センターや国際遠隔診断センター、遺伝子診断センター、がん放射線治療センターなどを設置し、最先端の医療を提供。成田国際空港からのアクセスにも恵まれていることから、海外からの患者も幅広く受け入れられるよう、多言語への対応や食事への配慮、宗教関連施設の整備にも力を入れています。
この他、国際医療福祉大学グループの総合力を生かした人材育成にも積極的に取り組んでいます。充実した奨学金制度により、大学院への進学や各種資格の取得に向けた負担を軽減。働きながら学ぶことができる環境を整え、さまざまな面からキャリアアップを後押ししています。
今回お話をお聞きしたのは、看護部長の伊藤さんと看護部副主任の佐藤さんです。佐藤さんは実際に奨学金制度を活用し、感染管理認定看護師の資格を取得してキャリアアップを実現されたそう。そこでお二人には、病院が取り組むキャリアアップへのサポート制度をはじめとし、どんな魅力がある職場なのか教えていただきました。
目次
1.多彩な診療科で最先端の医療を提供

貴院の特色を改めてご説明いただけますか?
伊藤さん:
国際医療福祉大学の附属病院である当院では、多岐にわたる診療科を有し、各分野に精通した医師が最先端の専門医療を提供しています。2020年に開院したばかりの新しい病院なので、最新の医療設備がそろっているのも強みですね。
多くの診療科があるため、ほとんどの病棟が混合病棟です。多様な疾患の患者さんに対応する必要があるため、慣れるまではかなり大変ですが、そのぶん幅広い知識や経験を身につけられるのは間違いありません。
また、当院には地域中核病院としての役割もあります。救命救急センターと同等の救急医療が提供できるように力を入れている一方、一次~二次救急に近い患者さんにも可能な限り対応し、地域の医療を支えています。
現在、どれくらいの看護師が働いていますか?
伊藤さん:
非常勤含め550人ほどです。これに加え、看護学生のアルバイトなどを含む看護補助者(ナースエイド)が約100人働いています。
職場の雰囲気はいかがでしょうか?
佐藤さん:
一言でいえば風通しの良い職場です。以前は一般病棟に所属し、現在は感染制御部で勤務していますが、上司や部下という垣根を越えて考えを言いやすい雰囲気があります。
伊藤さん:
私も同じく、風通しの良さが魅力的な環境だと思っています。実習やインターンシップで当院に来た看護学生たちからも、「質問がしやすく、ていねいに教えてもらえた」「コミュニケーションが取りやすい」という評価をよくいただくんですよ。そのような声をもらえると、看護部長としてうれしくなりますね。
2.充実した奨学金制度でキャリアアップを後押し

貴院では看護師のキャリアアップへの支援に力を入れているとお聞きしています。具体的にどのようなサポートを受けられるのか教えてください。
伊藤さん:
まず、国際医療福祉大学の大学院への進学を希望する看護師に対し、入学金の免除と奨学金によるサポートを実施しています。当院の近くにある成田キャンパスの他、栃木県大田原市、東京都赤坂、福岡県福岡市など、各地にキャンパスがあります。講義はリモートで受けられるため、働きながら勉強できる環境が整っていますよ。
キャリアアップへの意欲があるスタッフが多く、毎年1~2人は大学院に進学していますね。特に、診療看護師(NP)を目指せるコースの人気が高いです。
また、認定看護師や認定看護管理者、助産師などの資格取得や、実習指導者の養成講習会などへの参加に対しても奨学金制度を設けています。佐藤さんが取得した感染管理認定看護師など、分野によっては100%近い額の助成を受けることも可能です。
これらの奨学金は、貸与額に応じた年数を勤務すれば返還が免除されます。
佐藤さんは、実際に奨学金制度を活用して認定看護師の資格を取得されたそうですね。資格取得を目指したきっかけは何だったのでしょうか?
佐藤さん:
もともと感染管理の分野に関心はありました。ただ、なかなか関連した業務に従事するチャンスに恵まれてこなかったんです。
そんな中、新型コロナが本格的に流行。臨床だけでなく、保健所の健康相談業務や陽性者のホテル療養、ワクチン接種など、新型コロナ関連の業務はほぼ全て経験することになりました。
業務の中では、全く医療知識のない自治体職員などに感染対策を指導する機会も多くありました。そこで、もっと知識を身につけ、より多角的な視点から感染対策に関わりたいと改めて思うようになったんです。ちょうどそのタイミングで病院からも資格取得を勧められ、挑戦してみようと決心しました。
奨学金制度の存在は、取得を決める上でかなり大きな後押しになりましたね。研修は福岡で受けたのですが、交通費や滞在費も一部補助されたため、その点でも負担感が減って助かりました。
仕事と勉強はどのように両立されましたか?
佐藤さん:
1年間の研修期間のうち、最初の3か月はeラーニングによる座学です。これに加え、院内の感染対策を調査してまとめる事前課題に取り組む必要もあったため、日勤の時間帯は周囲に配慮をいただきながら勉強と課題に専念させてもらいました。夜勤は通常通り、月4~5回こなしました。
3.入職後のフォロー体制も万全。子育てサポートも

続いて、入職後の教育体制について教えていただけますか?
伊藤さん:
当院を含め、国際医療福祉大学の附属病院では独自のラダーを構築し、それに基づいて看護師の教育を進めます。前職でのラダー取得状況に応じて当院のラダーに移行することができます。
また、中途入職の場合は経験による個人の差が大きいため、まずはその人のスキルを把握するためのチェックリストに記入してもらいます。それを確認しながら、中途採用者の研修スケジュールに沿って研修やOJTによる指導を進めていく流れです。
働きやすさという観点から見て、貴院の職場環境はいかがですか?
佐藤さん:
残業の削減に向けて、病院全体でさまざまな対策を立てて取り組んでいます。働く側としても、みんな帰る時間が早くなってきていると実感していますね。
伊藤さん:
働き方の自由度が高いのもおすすめポイントです。短時間勤務や夜勤の免除なども可能なので、特に子育て中の方は柔軟に働きやすいと思います。
また、院内保育室も子育て中のスタッフから好評ですよ。定員数が不足しそうなほどニーズがあるため、受け入れ人数を増やせるように調整しています。育休からの復帰を支えるサポート体制のおかげで、出産や子育てを機に退職するという例はほぼありません。
4.新しい病院だからこそ、チャレンジがしやすい

貴院はどんな人が輝ける職場ですか? また、もし望ましい経験やスキルなどがあれば教えてください。
佐藤さん:
当院はスキルアップやキャリアアップを後押しする体制が万全なので、学びたい意欲の高い方にとってはうってつけの職場だと思います。
また、スタッフがチャレンジしてみたいことを受け止め、相談に乗ってくれる環境もあります。受け身の姿勢よりも、積極性がある人の方が楽しみながら働けるのではないでしょうか。
一方で、私たちの仕事は、同じ看護師どうしはもちろん、他職種のスタッフとの連携が欠かせません。さまざまな意見を受け止めつつ調整し、円滑にコミュニケーションを取れるかどうかが非常に重要だと考えています。
伊藤さん:
私も同じく、新しいことに挑戦できるチャンスの多さが当院の一番の魅力だと考えています。新しくできたばかりの病院なので、一緒になって組織を作り上げていくやりがいがありますよ。
ただ、新しい病院ゆえの課題もあって……。当院の看護師の中で圧倒的に多いのが新人~4年目の層なのですが、認定看護師の資格取得には5年以上の実務経験が必要なため、資格が取りたくてもまだ研修に行けない人が多いんです。そのため、当院ではまだまだ認定看護師や専門看護師の資格を持った人材が不足しています。
特に、皮膚排泄ケアやがんの領域で資格をお持ちの方が来てくれるとすごくうれしいですね。もちろん、これから資格取得を目指したいという方も大歓迎です。当院の支援制度をぜひご活用ください!
また、当院では今後、移植医療にも一層力を入れていく方針です。移植の分野での看護経験がある方は、スキルを発揮していただけると思います。
最後に、記事を読んでいる求職者の方にメッセージをお願いします。
伊藤さん:
先ほども触れたとおり、当院は本当に何でも挑戦できるチャンスがある病院です。看護という仕事を通して実現したい目標がある方やチャレンジしてみたいことがある方は、きっと輝ける場がありますよ。ぜひ、当院の仲間として一緒に働き、ご自分の夢をつかんでいただきたいですね。
佐藤さん:
当院は、これからさらにステップアップしていく成長段階の病院のため、そのような環境でどんどん経験を積みたい方にはおすすめの職場です。皆さんと一緒に働けるのを楽しみにしています!