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職員の定着率がよく、平均就業年数は11.9年 スキルアップも後押し|特定医療法人 修道会 本田記念病院

  • 更新日
投稿者:堀尾 健太

北海道恵庭市で精神科、心療内科、神経内科の診療を行う「特定医療法人 修道会 本田記念病院」。平均就業年数は11. 9年と、長く働く職員が多い職場です。24時間利用可能な院内託児所(月額1万円)もあり、結婚や出産、子育てといった家庭の事情を理由に辞める職員はいないといいます。

「特定医療法人 修道会 本田記念病院」は、やる気次第でスキルを伸ばし、キャリアアップが望める職場です。職員一人ひとりが臨機応変にやるべきことを考え、行動していますし、資格取得や研修参加などの希望があれば、病院は全面的にバックアップしています。精神科や心療内科、神経内科では症状が簡単に治ることは少ないため、患者さんと長く関わって寄り添い、共に歩める職員を募集しています。

目次

1. 一人ひとりが考えて動き、患者に寄り添う

――本田記念病院はどのような病院でしょうか。

本田記念病院は全184床(精神一般22床、精神療養54床×3病棟)の精神科、心療内科、神経内科の特定医療法人です。50名の患者さんを10名ほどの看護師と8〜12名の看護助手が2名交替制でお世話しています。札幌市内や千歳市からの通勤者も多いです。

病院の方針として「緩やかにルールを定める」という考えがあります。患者さんのリクエストへの対応一つ一つをマニュアル化して規定するようなことは一切していません。資格を超えた仕事はもちろんできませんが、当院の職員は、誰がやってもいいことは一人ひとりが臨機応変にその場で対応します。

それぞれの仕事の範囲が決められている組織は、一見きちんと仕分けができていると思われるかもしれませんが、どちらかというと融通が利かない、あるいは一人ひとりの職員がやりがいを持てない職場になりがちなのではないかと思います。

――今回募集している職種と、仕事内容を教えてください。

介護福祉士と看護助手を募集しています。介護福祉士も看護助手も、ついていただく業務は基本的に同じです。どの精神科病院も同じですが、今は介護度が上がっています。看護助手はもちろんのこと、看護師も介護の仕事をそれなりに請け負わなければいけません。

介護福祉士や看護助手の大きな仕事の一つが作業療法への立ち会いです。作業療法には手を動かしたり、ものを作ったり、カラオケを歌ったり、集団でレクリエーションやスポーツをしたりと、いろいろな活動があります。

それぞれの活動には目的があり、例えばカラオケには、声を出すことで喉の筋肉を鍛えるという目的があります。年をとると、食べ物を飲み込む時に嚥下機能が低下して喉詰まりを起こしやすくなります。ですから、カラオケを歌って楽しむだけでなく、喉詰まりが起きないように、きちんと日頃から喉を鍛えておくということです。

ほかにも、手工芸の活動には、作品を作り上げることで満足感を得るというメンタルの成果だけでなく、指先を使うことで脳に刺激を与え、認知機能の低下を防いだり、衰えの度合いを緩やかにしたりする目的があります。

介護福祉士や看護助手はそうした活動に一緒に参加し、患者さんに寄り添います。

2. 患者さんの小さな変化が自分の仕事の喜びに

――職員の皆さんはどんなときにやりがいを感じていますか。

ただ単に病棟から作業療法室へ患者さんをお連れして、患者さんの活動を見守るだけでも仕事にはなりますが、活動の目的を考えながら付き合うと、患者さんの小さな表情の変化も自分の大きな喜びにつながります。

――主な1日の流れを教えてください。

午前中は作業療法に関わる支援をし、昼食を提供します。自分で食べられない方には介助もします。午後はシーツ交換やおむつ交換、入浴介助をします。

退勤時刻は午後5時で残業はありませんが、夕食の提供をする職員は6時半に退勤となります。

夜勤の職員はだいたい4時ぐらいから引き継ぎをします。そして療養病棟では、看護師1名、看護助手1名の2名体制で54床を見ます。だいたい多いところで50床くらいが埋まっています。

当院では容体の急変は滅多にないので、イレギュラーな対応は極めて少ないです。

ご高齢で身寄りのない方を病院で看取ることもありますが、そうした場合もだいたい1週間、10日くらい前には想定できます。

――職場の雰囲気はいかがでしょうか。

家族経営ということもあり職員に対しての面倒見がよく、平均就業年数は11.9年と、定着率のよい職場です。

私たちは、生活環境の変化で仕事を辞めなくていい職場を目指しています。

月額1万円で24時間利用可能な院内託児所を完備し、小さなお子様がいる職員も安心して業務に集中できる環境を整えています。結婚や妊娠、出産、子育て、介護などの事情が生じたときに、それを理由に辞める人はいません。ただ、当院では、行政が子育てサポート企業を認定する「くるみんマーク」をもらって、求人票に掲げるということは一切していません。職員の子育てをサポートすることは当たり前だからです。

また、もし病気などの事情で長期間休職することがあっても、さまざまな手を打って職場に残れるように配慮しています。ただ、「ここの職場はクビにならないから」といった気持ちで入職していただくことは望んでいません。そうした人は家族経営の組織にはそぐわないわけです。

当院は決してよそと比べて高い給与を出しているわけではないので、求人票を見た時にはあまり魅力を感じないかもしれません。ですが、当院に入ってくる職員は、入ってみたら居心地のよさを実感し、20年、30年という長期間にわたって働ける人が多いです。そして働いている職員が声をかけて、知り合いを新しい職員として紹介してくれるケースも多いです。

当院は、条件で仕事を選ぶような人には似つかわしくない職場だと思っています。精神科の患者さんに対して、そう簡単に治るための正解はありません。簡単に解決はできなくても一緒に伴走するので、頼れるだけ頼ってくださいという姿勢を見せています。それは患者さんだけでなく、職員に対しても同じです。「病気になったから仕事ができない」などと簡単に切り捨てることはしません。求人票ではわからない、そうしたケアの部分をありがたいと思う職員は間違いなく長く働いています。

3. 外部研修への参加、資格勉強は全面的にバックアップ

――スキルアップ面でのPRポイントを教えてください。

やる気のある人はどんどん伸びる職場です。「給与だけもらえればいい」「生活に困らなければいい」という姿勢でも仕事はこなせますが、本人次第でスキルを伸ばしていくことはいくらでもできます。

当院は外部研修への参加も積極的に後押ししています。東京で有意義な研修があれば、参加費も出張費も全部出します。ですが、参加を強制はしません。また、集中して資格取得の勉強をしたい期間に仕事を休むことも、申し出があれば認めています。知見を広めたい、引き出しを増やしたいという方の意欲に応える職場だと思います。

院内研修については国に定められているものもありますが、それに加え、当院独自の研修も実施しています。

――人材育成についてのお考えをお聞かせください。

100人の職員がいたら100人を同じクオリティ、レベルにすることは理想として正しいかもしれませんが、実は組織の人員の構成としてはゆがんだものになります。

私は、組織にはできる人、できない人、意識の高い人、低い人、能力のある人、ない人、露骨に言えばいい人から悪い人までがいて、社会の縮図であった方がいいと思っています。クオリティが一定である方が組織としては動かしやすいかもしれませんが、患者さんにサービスを提供するうえでは、患者さんにいろんな選択肢を持ってもらう方がいいのではないでしょうか。

人には相性というものがありますから、患者さんにも相性の合う職員を見つけて選んでほしいと思っています。そのためには病院が社会の縮図になっている必要があります。だからこそ、社会人としての一般常識や一般知識があれば、必ずしも一定のクオリティやレベルは求めていません。そのため、手取り足取り育て上げるようなおせっかいはしない職場です。

――求める人材像や、入職を考えている方へのメッセージをお聞かせください。

患者さんに寄り添える方ということに尽きると思います。大事なのはスキルや経験ではなく、人間性です。

人付き合いをうまくでき、ストレスをあまり溜めこみすぎず、信頼できる人に吐き出せるのであれば、それだけで十分です。ただ、実はそれは資格を取ることよりも難しいのだと思います。

仕事とは、労働ではなく人生です。当院での仕事は、長く入院している患者さんと関わり、簡単に解決はしてあげられないけども、何とか寄り添い、共に歩むという人生そのものなのです。

こうした考えになんとなくピンとくるという方は、ぜひ当院にお越しください。


セカンドラボ株式会社

URL:https://note.com/2ndlabo/n/nf2f063102266

神奈川県鎌倉市生まれ。2019年4月にセカンドラボ株式会社に入社。
2025年1月にコンテンツチームのリーダーに就任。
統計資料に基づく分析や求人作成の知識・経験を活かした記事づくりが得意です。
休日は所属するオーケストラでの活動や登山、旅行とアクティブに過ごしています。