歴史ある精神科病院が新たなステージへ。公私の両立や独自の福利厚生が魅力の職場で、改革に取り組む仲間を募集中|医療法人社団清愛会 七生病院
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医療法人社団清愛会 七生病院は、東京都日野市にある市内唯一の精神科病院です。「絶対に見捨てない ~あなたが辛いと感じた時、必ず最初に手をさしのべ、必ず最後まで諦めない~」という基本理念を掲げ、統合失調症やうつ病、パニック障害などの心の病全般を抱える患者に対し、薬物治療と精神療法を中心に提供しています。
1957年の開院以来、70年近くにわたって地域の精神科医療を支えてきた七生病院は、現在大きな転換期を迎えています。2024年夏からを「第二創業期」と位置づけ、経営企画室を新設して改革を推進。さまざまな仕組みの見直しや、職場環境の改善に着手しています。
今回は、経営企画室の山本さん、看護部副部長の加藤さん、地域連携室課長でソーシャルワーカーの太田さんにインタビュー。改革に向けた取り組みや職場の魅力、地域医療への思いなどについてお話をお聞きしました。
目次
2. プライベートの時間を確保しやすく、子育て中でも働きやすい
3. 市内唯一の精神科病院として、もっと身近な存在へ
4. 精神科だからこそできる成長や挑戦がある
1. 福利厚生は使ってこそ。ユニークな制度でスタッフの喜びを

-現在の職員体制について教えてください。また、職場の雰囲気はいかがですか?
山本さん:
病院全体で200人ほどが働いています。主な職種でいうと、医師、看護師・看護補助、精神保健福祉士、作業療法士、管理栄養士・栄養士、調理スタッフ、事務スタッフがいます。
加藤さん:
看護部は特に人数が多いですが、みんなで協力し合いながら人間関係良く働いています。他部署も穏やかな方が多く、部署間の連携もスムーズに進めやすい環境だと感じますね。
また、精神科である当院は、一般の病院に比べて男性看護師が多い特色があります。ざっくりとですが、4割ほどは男性が占めています。
太田さん:
私が所属する地域連携室は人数が少ない部署ですが、和気あいあいとした雰囲気ですね。
-第二創業期として改革を進めている最中とのことですが、職場環境はどのような点が変わりましたか?
山本さん:
職場環境に関していえば、福利厚生を充実させたのが大きな変化です。それも、なかなか他の病院にはないユニークな制度を取り入れました。
例えば、「働くママにはきれいでいてほしい」という院長の願いから、プロのエステティシャンを招いてエステを導入する予定です。もちろん、男性も利用できますよ。
NETFLIXも無料で利用できるようにしました。福利厚生は使ってもらってこそなので、ぜひご家族などでも楽しんでいただきたいですね。
また、2025年1月からは、年間休日を111日から120日に増やします。他にも、これまで看護師の仕事服は自分で用意していたのですが、ユニフォームを導入して服装を統一。調理室にはスチームコンベクションオーブンを新たに設置し、患者さんにより満足いただける食事を提供しています。
こうした改革を検討していく上では、各部署の役職者にも協力してもらい、現場の意見をくみ取りながら進めています。
加藤さん:
長年にわたって続けてきたルールを変えるわけですから、抵抗感があるという意見が無かったわけではありません。それでも、さらに良い病院にしていくために必要なことなんだと地道に説明を続けてきた結果、だいぶ理解が得られるようになりましたね。
2. プライベートの時間を確保しやすく、子育て中でも働きやすい

-子育て中のスタッフが多いそうですが、育児と両立しながら働く上でどんな魅力がありますか?
加藤さん:
看護師の場合、日勤が16時半で終了するのがとにかくありがたいです! 残業せずに済むように協力し合う体制ができているので、みんな定時きっちりに帰宅しますよ。
私自身も子どもが3人いて、一番下の子が保育園に通っている頃に当院で働き始めました。16時半に上がれば、保育園にお迎えに行った後に公園で少し遊んでから帰る余裕があるんですよね。小学校に上がった後も、比較的早い時間に学童に迎えに行けます。わが家の子どもたちはもう中高校生なのでお迎えの必要はありませんが、余裕を持って夕食の準備ができるし、自分の時間を持ちやすいのがうれしい点です。
また、同じく子育て世代や子育て経験者のスタッフが多いため、子どもの体調不良で急な休みが必要な場合でも、嫌な顔をせず受け入れてもらえる空気があります。子育てに限らず、親世代の介護をしているという人も働きやすいのではないでしょうか。
太田さん:
看護部以外の部署は17時が定時ですが、残業も少ないためプライベートとの両立はしやすいと思います。私自身も、帰宅してから子どもの面倒をみたり、夕食作りを楽しんだりしていますよ。ワーク・ライフ・バランスの面ではメリットが大きいと感じます。
-スタッフのスキルアップやキャリアアップに向けた取り組みがあれば教えてください。
加藤さん:
当院では人材育成のためにeラーニングによる研修を実施しています。病院が受講するよう規定している研修の他にも、キャリアアップや生涯学習のために進んで他の項目を受講しているスタッフもいますよ。
また、当院は看護学生の実習も受け入れています。学生の指導に関心があれば、実習指導者研修会に参加することも可能です。修了には40日間を要しますが、日勤扱いになるため、給与をもらいながら学ぶことができます。
この他の院外研修についても、申請して許可を取れば日勤扱いで参加できるため、スキルアップしたい方にはおすすめです。
3. 市内唯一の精神科病院として、もっと身近な存在へ

-日ごろ患者さんと接する上で、心がけていることがあれば教えてください。また、精神科という職場だからこそ気をつけていることはありますか?
太田さん:
当院は精神科の中でも、長い間病気に苦しんでいる慢性期の患者さんが多いです。症状が重い方や、ご家族からの理解がなかなか得られない方など、さまざまな悩みを抱えて当院にいらっしゃいます。
地域連携室の仕事は、患者さんご本人とご家族との板挟みになることも多いですが、しっかりとご本人の気持ちをくみ取りながら、お互いが納得できる良い案を考えていけるように常々心がけています。
加藤さん:
長期にわたって入院している患者さんが多いため、患者さんと看護師との距離が良くも悪くも近くなりがちです。患者さんに安心や信頼していただけるように接するのは当然のことですが、だからといって気安くなりすぎないよう、適切な距離感を守るように意識していますね。
また、患者さんには一人ひとりにこれまでの人生があることを忘れてはいけません。病気で入院している現在の姿だけでなく、それまでの背景にもしっかり目を向けるように気をつけています。
-今後、地域の中でどのような病院にしていきたいですか? お仕事を通して実現したい目標などがあれば教えてください。
山本さん:
現在、当院は変革期の真っただ中にあります。経営企画室が掲げているのが、「立て直しから建て直しへ」というコンセプト。まずは内部のさまざまな仕組みやルールなどを立て直し、それが落ち着いたら次のステップとして建物のリニューアルを目指しています。
太田さん:
当院は日野市で唯一の精神科病院です。日野市は都心に比べると田舎だからか、まだまだ精神科に対しては偏ったイメージを持つ人も少なくありません。
私たち地域連携室は、その名の通り地域と病院の架け橋としての役割を持っています。地域の方々に頼られる病院であるために、精神科の敷居を低くし、もっと身近に感じていただけるように努力していきたいですね。
加藤さん:
当院では入院している患者さんたちが楽しめるように、月に1回、普段の給食とは違う「お楽しみ給食」を提供しているんです。これまで、ネギトロ丼やハンバーグ、ラーメンなどがありました。他にも、時期に合わせた院内イベントも積極的に開催しています。
入院患者さんにとって、病院は生活の場でもあります。だからこそ、こうしたリフレッシュや楽しみにつながる取り組みを今後も極めていきたいと考えています。
4. 精神科だからこそできる成長や挑戦がある

-どんな人と一緒に働きたいですか?
山本さん:
精神科の経験は特に重視していません。やる気がある方や新しいチャレンジがしたい方であれば大歓迎です! 当院をさらに良い病院にしていくために、改革を一緒に進めてくれる仲間を募集中です。
太田さん:
私も同様ですね。元気な方にぜひ来ていただきたいです。
加藤さん:
前向きさを重視したいです。物事に対しネガティブに考えるよりも、新しいことでもどんどん取り入れていけるポジティブな方と一緒に働きたいですね。技術や知識は後からでもついてくるもの。精神科の経験が無くてもしっかりとフォローしますので、ご安心ください。
-最後に、記事を読んでいる求職者の方にメッセージをお願いします。
太田さん:
精神科の患者さんはさまざまなストレスや悩みを抱えていて、気持ちが沈み込んでいる方も多いです。だからといって患者さんを支える私たちまで暗くなってしまうと、患者さんの安心にはつながりません。決して楽な仕事ではありませんが、元気に楽しく働く気持ちを大切にしていただきたいですね。
加藤さん:
精神科で働くことに対し、ハードルを感じている方もいるかもしれません。でも、いざ働いてみると、優しい患者さんが多いんですよ。
精神科での経験は、今後もし他科で働くことになっても必ずプラスになるはずです。医療職として成長したい方のチャレンジをお待ちしています!
山本さん:
精神科はどうしてもネガティブなイメージがつきまといますが、実は精神科だからこそできることは多いんです。イベントを積極的に開催したり、楽しみながらリハビリしたり、一般の病院とは一風変わった取り組みに挑戦できるおもしろさがありますよ。ぜひ、そのような面に目を向けていただけるとうれしいですね。