有休は100%近く消化、残業はほぼなし 外来・入院・訪問診療のさまざまな経験を積める|医療法人社団奏 上井草在宅支援診療所
- 更新日
「上井草在宅支援診療所」は、内科・呼吸器内科・緩和ケア内科の外来診療と、入院・訪問診療を行う、都内でも珍しい有床診療所です。現場の職員の声を積極的に取り入れる風通しのよさや、新しく入職した職員を優しく受け入れる雰囲気があるので、溶け込みやすい職場です。
杉並区上井草で外来・入院・訪問診療を提供する「上井草在宅支援診療所」。幅広い経験を積めるだけでなく、院内勉強会が積極的に開かれ、知識を学ぶ機会も多いので、スキルアップが可能です。一方で仕事とプライベートのメリハリをつけることを大切にし、残業はほぼないため、プライベートも大切にしながら働ける環境です。
目次
1.外来、入院、訪問診療の3本柱で患者様に貢献

「上井草在宅支援診療所」は、どのような診療所ですか。
「上井草在宅支援診療所」は、杉並区上井草にある有床診療所です。西武新宿線の上井草駅から徒歩3分の便利な場所にあり、内科・呼吸器内科・緩和ケア内科の外来、入院、訪問診療の3本柱で患者様に寄り添った医療を提供しています。1つの事業所でいろいろな役割を経験できる職場です。
患者様の疾患は主に呼吸器疾患、生活習慣病、認知症とさまざまです。診療所全体で「病気を診るだけでなく人を診る」ということを大切にしています。
今回募集している職種を教えてください。
看護師、理学療法士、医療事務、そして地域連携室の職員を募集しています。
職種ごとの仕事内容や1日の流れをご紹介いただけますか。
看護師は全員が外来、入院、訪問診療の全ての部署を回る形で仕事をしています。勤務時間は8時半~17時半の人と、9時~18時の人がいます。午前は外来診療、午後は訪問診療を担当する日もあれば、1日中訪問診療に出たり、終日病棟で勤務したりと、日によってさまざまな勤務の形があります。
このたび入院患者様、訪問患者様向けのリハビリを新たに始めるため、理学療法士の募集を始めます。1日の流れとしては、例えば、空いた時間帯は病棟の患者様のリハビリをして、その後、訪問でのリハビリに行く、ということを想定しています。リハビリは新規事業ですので、理学療法士には書類の作成や行政の申請なども担っていただく予定です。
医療事務に関しては、当診療所は外来、入院、訪問診療の3部門があるという特性上、大きな基幹病院で仕事をしてきた方のスキルが生かせると思います。仕事内容はほぼデスクワークですが、ご自宅に行って訪問診療の契約を行う仕事もあります。
理学療法士、医療事務ともに勤務時間は同じです。出勤時刻は8時半、9時からの2パターンがあり、8時間労働です。
最後に、私が担当している地域連携室は、いわゆる基幹病院のソーシャルワーカーのような仕事です。訪問診療に入られる方のご自宅に伺ったり、院内でご家族にヒアリングしたりして、訪問診療のスケジュールを組んでいきます。勤務時間は9時から18時で、こちらも1時間の休憩があります。
4月から常勤の医師が1人増えるので、訪問診療を拡大していければと思っています。ソーシャルワークをやりたい方がいらっしゃったら、ぜひ一緒にやりましょう。
2.看護師は30代中心 和気あいあいとした雰囲気

職員の皆さんはどんなことを心がけてお仕事にあたっていますか。
当診療所は職員の意見を積極的に取り入れています。例えば、最近では看護部から「嚥下機能の評価シートを作りたい」という声が上がったので、その作業を進めてもらっています。実際に評価シートを使う職員の意見を聞いて内容を改善しながら、本格的な実用を目指しています。このように、自分たちがやりたいことを提案してくれれば、私たちは実現のために具体的な話をしていきます。職員から「私はこういうことがやりたいです」と自発的に言ってもらえると、成長を感じられてうれしいですね。
青木さんが「上井草在宅支援診療所」での仕事で、やりがいを感じる瞬間を教えてください。
ご家族の相談に丁寧に対応して信頼関係を築けたときや、患者様が基幹病院からご自宅に帰り、うまく療養ができるようになったときには、大きな喜びを感じます。「家での生活ができないと思ったけれど、訪問診療が入ったことで、うまく生活できるようになりました」「青木さんが来てくれてうれしい」と言われると励みになります。
職場や職員の皆さんの雰囲気はいかがですか。
和気あいあいとした雰囲気です。看護師は平均年齢が30~40歳くらいと若く、今まで病院の急性期で働いていた人たちが集まっているので、仕事についても共通の話題があるようです。休憩時間にはプライベートの話、趣味の話で盛り上がっていますね。帰る時に方面が同じだと夕食を一緒にとることもあるようです。院長が加わることもありますね。
診療所全体で納涼会、忘年会、歓送迎会も行っています。コロナ禍では開催しにくい雰囲気もありましたが、大切なコミュニケーションの場です。そうした会では皆楽しく過ごしているので、風通しがいい職場だと思います。
新しく入った職員がすぐになじみやすい雰囲気もあります。先輩の職員が率先して新しい職員と話す時間を作ったり、一緒にお弁当を食べたりと、新しく来た方が溶け込めるよう気を配っています。
3.公休と有休以外に年5日の季節休

ワークライフバランス面のPRポイントについて教えてください。
有休はほぼ100%消化できています。公休と有休以外に、いつでも消化可能な季節休も年に5日間あります。
基本的には残業は少ないです。普段から部署のリーダーが、定時になったら帰るよう呼びかけています。ただ病棟があるので、お亡くなりになった方がいる場合などはやむを得ず残業が発生します。
仕事とプライベートの時間をしっかり線引きしてほしいので、仕事は定時で終え、逆に勤務中は仕事に集中してもらえればと思っています。GoogleカレンダーやGoogleチャットなど、できるだけICTを活用して業務の効率化も進めています。
育休も取りやすく、勤務上の配慮もしますので、子育てとも両立しやすい環境です。医療事務の職員1人が今春、育休からの復帰を予定していますが、リモートでの勤務を検討しています。
待遇や福利厚生についてのPRポイントをうかがえますか。
賞与は年2回あります。賞与を出すにあたっては事務長と上長が話し合い、昇給に関しても、評価シートの項目とその人の能力をすり合わせたうえで決定しています。
また福利厚生の一環として、職員が当診療所を受診した際の医療費はかからないことになっています。懇親会や歓送迎会、忘年会などの費用も全て法人が負担します。診療所の節目にはホテルで大きなパーティーも開き、職員は勤務形態にかかわらず無料で参加できます。
4.院内の勉強会が充実 目標シートに沿ってスキルアップ

スキルアップ面でのPRポイントを教えてください。
院長が地域包括ケアシステムについて説明したり、看護部の職員が主体となって患者様の急変時の対応の仕方を教えたりと、さまざまな院内勉強会が開催されています。患者様の急変時の対応を学ぶ勉強会では、実際に心臓マッサージができる人形やデモのAEDなどを保健所から借り、外来で患者様が倒れた時に医療事務の職員がどう対応するか、その後に看護師が何をするか、といった実践的な内容を学びました。
ほかにも、電話対応やマナーについて学ぶ勉強会や、訪問診療の事務職員がケアマネージャーの仕事について学ぶ勉強会などを開いています。
年1回、外での講義も行っています。これまでは、身体障害のある方をお呼びした座談会や、薬について学ぶ勉強会を他の事業者さん向けに開催してきました。院長が看取りについて外部向けの講義をしたときには、時間のある職員も参加していました。
また、1年に1回、在宅学会という大きな大会がありますので、出席したいという職員がいる場合、上限はありますが出張費を補助しています。
入職後のキャリアパスについてうかがえますか。
看護師は、入職して1ヶ月ぐらいは病棟で勤務し、2ヶ月目からは夜勤に入り、3ヶ月目以降は訪問診療と外来診療に携わる、という段階を踏むのが一般的なパターンです。目標シートを作って、それに沿ってできる仕事を増やしていってもらいます。配置換えはありません。
医療事務の職員にも目標シートがあり、「外来での受付ができる」「お金の集計ができる」「対外的な電話に出られる」「ICTを使った仕事を1人でできる」といった項目に沿って仕事の幅を広げていきます。入院部門と訪問診療部門とのローテーションで勤務していただきます。
求める人材像について教えてください。
外来、入院、訪問診療に興味がある方を求めています。自分の知らないことを吸収し、それを成長できるチャンスだと前向きに捉えてくれる方が望ましいです。そして患者様やご家族に本当の意味で寄り添えるケアをしていきたい方は、当診療所に向いていると思います。
入職を考えている方へのメッセージをお願いします。
有床診療所は都内でもそれほど多くありません。見学したい方はぜひいらしてください。具体的な業務についてもお伝えします。