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心をケアする医療現場で、スタッフ一人ひとりが生きがいを持って働ける職場 | 川村総合診療院

  • 更新日
投稿者:堀尾 健太

東京メトロ銀座線「外苑前駅」から徒歩1分という好立地に位置する川村総合診療院。246号線(青山通り)沿いに立地しながらも、穏やかで落ち着いた雰囲気が漂うこのクリニックは、患者さまの心と体の健康をトータルにサポートする医療機関として地域に根付いています。遠方から受診される方が多いのも当院の特徴の一つです。心療内科・精神科・脳神経内科・内科を標榜する同院では、うつ病やパニック障害、発達障害などの「こころ」の病気に対して幅広い年齢層の診療を行っています。

2011年に個人クリニックとして開院し、2013年に法人化。現在では医師、公認心理師(かつ臨床心理士)、看護師、精神保健福祉士など様々な職種のスタッフが連携しながら、患者さま一人ひとりに寄り添った医療を提供しています。特筆すべきは、VRを使ったソーシャルスキルトレーニング(SST)や血液によるうつ病の補助診断など、日本の精神医療の最前線を行く先進的な取り組みです。

今回は総務部室長/理事の川村さんに、職場環境の魅力や働きやすさ、そして同院の価値観についてお話を伺いました。「皆さんが自分の生きがいを持ちながら働ける職場」として、医療現場における理想的な働き方を実現している川村総合診療院の魅力に迫ります。

目次

1.多様なバックグラウンドを持つスタッフが活躍できる環境

――スタッフの構成や雰囲気について教えてください。

はい。当院のスタッフは20代後半から60代まで、幅広い年齢層で構成されています。2013年の法人化直前から勤務している方もいて、10年以上継続して働いてくださっているスタッフもいます。非常勤の医師の方でも長く勤めてくださっている方がいて、経営に携わる者としてはとても嬉しく思います。

スタッフの多くは医療の仕事だけでなく、それぞれが自分の「生きがい」を持って働いています。コーチングやマナー講師とのダブルワークをしている方、空いた日に消防署での救急電話受付の仕事をしている看護師、中には映画製作に関わっているスタッフがいるなど、多彩な顔を持つ方々が活躍しているんですよ。

――スタッフの多様性は職場にどのような影響を与えていますか?

それぞれが医療以外の分野で学び、経験したことを仕事に生かし、より良い職場にしていこうというムードがあるように思います。一見すると異なる分野に見えても、根っこでつながっていることが多いんです。

例えば先ほどのコーチングをしている受付スタッフの患者対応を見て、他のスタッフが学ぶことも多いようです。「あ、そうやって対応すればいいんだ」と気づけるんですね。こうした多様性があることで、互いに刺激し合い、高め合える環境が自然と生まれているようです。

――精神科クリニックならではのやりがいについて教えてください。

精神科では、患者さまの生活や人間関係など、人生全般に関わる悩みに向き合います。受付や電話対応といった事務業務の中でも、患者さまの心の変化を感じ取ることができます。

そうした中で、私たちの何よりのやりがいは、患者さまの回復を目の当たりにできることです。うつむいていた方が少しずつ視線を上げられるようになり、やがて笑顔で挨拶してくれるようになるなど、受付にいても患者さまの変化をしっかりと感じられます。骨折なら治療すれば治るのが当然と思われますが、精神科では患者さま自身が前向きになれた時の喜びはひとしおです。

患者さまには「事務の方の対応に癒されました」とか、スタッフの退職の際には「あの方には本当にお世話になったんです」と言われることもあり、そうした言葉を聞くと、この仕事の意義と言いますか、患者さまの役に立てたと感じ前向きな気持ちになれますね。

2.働きやすさを支える柔軟な制度と協力的な風土

――シフト制度や働き方の柔軟性について教えてください。

当院では1ヶ月ごとのシフト制を導入しています。常勤スタッフは早番・遅番がありますが、基本的な出勤する曜日のパターンはだいたい決まっています。パートスタッフも曜日と時間帯がほぼ固定されているため、プライベートの予定も立てやすい職場だと思います。

シフトを組む際には必ず希望を聞いていますし、お子さんの学校行事参加など、それぞれの家庭事情でのお休みもとれるよう配慮しています。みなさんもお互いに気を遣ってくれているので、とてもありがたく感じています。

――職場として、スタッフの居心地の良さはどのようなことから生まれていると思いますか?

そうですね。働きやすさの一つは風通しの良さだと思います。院長は細かなところまであまり言わないですし、スタッフには比較的自由にやらせてくれます。自主性や自発性といった部分を特に大事に考えられているようです。

もちろんマニュアルは完備していて、基礎・基本はしっかりしてますので安心してください。その中で、「こういう風にしたらいいんじゃないですか」という提案も受け入れてくれますし、そうした環境は居心地の良さにつながっているのではないでしょうか。

また、当院は内科も標榜しているため、スタッフが体調を崩した時には当院を受診いただけます。治療費の一部を福利厚生として支給する制度や、年に2回ある懇親会の会費も半額を法人が負担していますので、そうした部分からも働きやすさ、居心地の良さを感じてくれたら嬉しいですね。

3.コミュニケーションと心のケアを大切にする職場文化

――スタッフ間のコミュニケーションや心のケアについて、どのような工夫をされていますか?

精神科という特性上、患者さまの中には苦しい思いや怒りの気持ちを抱えて来院される方も少なくありません。そんな環境の中ですから、スタッフ同士のコミュニケーションやメンタルケアは特に大切に考えなくてはなりません。

午後の診察前に実施しているミニミーティングでは、事務的な情報共有のほか、うれしかったことやお互いを褒める言葉など「ナイス!」なことを共有しています。ちょっとしたことでも、「ナイス!」な話題が出ると、新しい気づきに和やかな雰囲気になります。

また、ミーティングの前後には1分ほど静かに瞑想するなど、「心を整える」時間も設けています。精神科は特に患者さんの苦しい思いを見聞きすることが多いので、自身の気持ちを整えるための時間はとても大切なのです。

――院内懇親会について教えてください。

年に2回ほど全スタッフ対象で院内懇親会を開催しています。毎回外のレストランで実施し、新鮮さを味わえるよう同じ会場でやらないようにしています。毎回ほとんどのスタッフが参加してしてくれており、みなさん楽しみにしてくださっているようです。

この懇親会は普段なかなか顔を合わせない方と話せる貴重な機会です。特に心理士は5人いますが日替わり勤務なので、普段は会うことがありません。せっかく同じ職場で働く仲間ですから、こうした懇親会ではしっかりとコミュニケーションをとって情報交換や互いを知る機会にしてもらえればと思っています。

――月に1回の院内勉強会はどのようなものですか?

院内勉強会では、医師・臨床心理士・看護師・精神保健福祉士などの専門職も医療事務も含め、昼休みの20〜30分ほどの時間を使い、実施しています。自分の専門分野や興味のあることについて発表するなど、学びを深める貴重な時間です。

発表内容は多岐にわたります。海外の研修で学んできたことを発表する方もいれば、これからの医院の取り組みや自分が興味を持って調べたことなど、専門的なテーマだけでなく、それぞれが自由にふさわしいテーマを選んでいます。

この勉強会は新たな学びの場であると同時に、自分の考えをまとめて伝える練習の場にもなっています。勉強会の日には法人がお弁当を用意し、同じ食事を皆で囲むことで一体感も生まれています。日常の業務の中では知りえないことや新たな視点の発見と、クリニックの方針の共有にも役立っています。

4.先進的な医療と社会貢献への誇り

――貴院で行われている先進的な取り組みについて教えてください。

はい。当院の革新的な取り組みを二つご紹介します。一つ目はVRを使ったソーシャルスキルトレーニング(SST)です。これは薬物療法を補完するもので、言葉だけでは理解しにくい患者さまにも効果的です。映像で具体的な場面を見ることで状況把握がしやすくなり、半年間実施後のアンケートでは否定的な回答がゼロという結果が出ました。患者さま自身は変化を自覚していなくても、ご家族から「ものすごく変わった」という報告を受けることも多いんですよ。

このSSTはスタッフにも体験の機会を提供しており、自己理解やコミュニケーション能力の向上にも役立っているようです。人は自分を知り周囲に理解してもらうことで、より前向きに生きられるようになると考えています。

もう一つの取り組みは、血液によるうつ病の補助診断です。院長が国の研究機関時代に着手し、開業後も研究を続けてきました。現在ではうつ病の判定が8割、うつ病でないことの判定が95%の確率で可能という精度です。

この検査の最大の利点は、「客観的な数値が出ること」です。うつ病は従来、患者さまの自己申告に頼る部分が大きかったのですが、数値化されることで治療方針の決定や薬の減量時期の判断が容易になりました。

院長はこの検査法がインフルエンザ検査のように広く普及すれば、早期発見・早期治療につながり、自殺防止にも貢献できると考えています。当院はこうした最先端の医療を通じて、患者さまの心と体の健康をサポートしています。

――応募を検討している方へのメッセージをお願いします。

現在、当院では常勤の医療事務スタッフを募集しています。受付や電話対応、会計業務を通じて患者さまと直接関わる機会が多いため、コミュニケーションが円滑にできる方で、誠実な取り組みができる方を歓迎します。と同時に。一方で、電子カルテの操作やレセプト業務も担当していただくため、パソコン操作に抵抗がなく、保険診療の仕組みを理解できる方を望んでいます。

ただ、経験がなくても心配はいりません。これまでも医療事務の経験がまったくない状態から入職し、患者さまからも仲間からも信頼される素晴らしいスタッフになった例もあります。マニュアルは完備されていますし、教育もゆっくり丁寧に行いますので安心してください。他院から転職された方からも「いいところに来れた」と言っていただけたこともあり、当院の働きやすさ、職場としての環境の良さには自信があります。

「医療事務の仕事を通じて人の役に立ちたい」という思いがあれば、きっと活躍できる職場です。患者さまの心の回復を支える一員として、ともに働ける方をお待ちしています。


セカンドラボ株式会社

URL:https://note.com/2ndlabo/n/nf2f063102266

神奈川県鎌倉市生まれ。2019年4月にセカンドラボ株式会社に入社。
2025年1月にコンテンツチームのリーダーに就任。
統計資料に基づく分析や求人作成の知識・経験を活かした記事づくりが得意です。
休日は所属するオーケストラでの活動や登山、旅行とアクティブに過ごしています。