「患者さまもスタッフも大切にする」を実践する消化器専門クリニック | 辻仲つくば胃と大腸内視鏡・肛門外科クリニック
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つくば市は、日本でも珍しく人口が増加し続けている注目の地域です。特に子育て世代が多く、商業施設も次々と誕生するなど、今後もさらなる発展が期待されています。研究機関やJAXAなどの施設も点在し、高度な専門性と生活の利便性が共存する魅力的な街として知られています。
そんなつくば市で消化器科・肛門科の専門医療を提供しているのが、辻仲つくば胃と大腸内視鏡・肛門外科クリニックです。胃がんや大腸がんの早期発見のための内視鏡検査はもちろん、デリケートな肛門疾患まで幅広く対応。患者さまとそのご家族に、安心を届けています。大きな病院グループの一員でありながらも、地域に根ざしながら、患者さまの健康とスタッフの働きやすさの両方を大切にする姿勢が印象的なクリニックです。
今回は院長の森田さんに、クリニックの特色や働く環境について詳しくお話を伺います。製薬企業での勤務経験も持つ森田さんの視点から、医療現場ならではの働きやすさや辻仲病院グループに所属するメリット、そして理想の職場環境づくりについて語っていただきました。
目次
2.「時間単位有給制度」で、子育て世代が働きやすい環境
3.デジタル化で患者さまにもスタッフにも優しいクリニック
4.辻仲病院グループで働くメリット
5.充実した福利厚生と柔軟な働き方
1.幅広い年代が共に成長する職場環境

――スタッフの方々の年代構成や、職場の雰囲気について教えてください。
当クリニックでは、20代から50代まで幅広い年代のスタッフが働いています。若いスタッフから豊富な経験を持つベテランまで、それぞれの世代が持つ強みを活かしながら協力し合っています。
以前はスタッフの人数がギリギリだった時期もあり、仕事以外でコミュニケーションをとる余裕があまりありませんでした。しかし、現在は人員に余裕ができてきたこともあり、みなさんしっかり仕事をこなしながらも、仕事の合間や昼休み、仕事終了後にはプライベートな会話も自然と生まれています。スタッフはみな、自分の担当業務に責任を持ちながらも、お互いに協力し合える関係性です。これはクリニックの運営で何よりも大切なことだと感じています。
――院長として、スタッフとの接し方で心がけていることはありますか?
そうですね。ひとつ挙げるとするならば、個別のフィードバックを大切にしています。みんなの前で特定の人の改善点、ましてや失敗などを指摘するようなことはしません。話すべきことは個別に、あるいは本人の上長も同席した場で行うようにしています。
これは私自身の経験から学んだことでもあります。スタッフそれぞれの個性や事情を尊重し、一人ひとりとしっかりコミュニケーションを取ることで、チーム全体の信頼関係は強くなっていくのです。ミスやトラブルがあった場合も、原因を共に考え次に活かせるよう、前向きで建設的なフィードバックを心がけています。
2.「時間単位有給制度」で、子育て世代が働きやすい環境

――子育てをしながら働いているスタッフの方が多いとのことですが、サポート体制について教えてください。
はい。現在当クリニックでは、ほとんどのスタッフが子育てと仕事を両立しています。子育て世代が住みやすい、つくばという土地柄もあると思いますが、幼稚園から小学生くらいのお子さんがいるスタッフが多いですね。
そんなスタッフが働きやすいよう、当クリニックとしては「時間単位の有給休暇制度」を導入しており、お子さんの学校行事やPTA活動、朝の通学班の当番など、どうしても必要な時には1時間単位で休暇を取得できるようにしています。「遅刻してもいいから来て」という雰囲気ではなく、きちんと休暇制度として整備することで、スタッフが罪悪感なく必要な時間を確保できるよう、配慮しています。
また、突発的な子どもの体調不良などにも柔軟に対応できるよう、業務の属人化を防ぐ工夫もしています。専門分化した業務と全員ができる業務の二重構造で組織することで、誰かが急に休んでも業務が回る体制を整えています。子育て中のスタッフが安心して働ける環境づくりは、今の時代、職場として考えた時のクリニックでは、重要な方針の一つではないでしょうか。
――「業務の属人化を防ぐ工夫」とはどういうことでしょうか?
業務の属人化を防ぐとは、特定の人しかできない仕事をなくし、複数のスタッフがお互いの業務をカバーできる体制を作ることです。誰かが休んでも業務が回るよう、ある程度の業務は複数のスタッフで対応できることが大切です。
人生には予想できない困難が訪れることがあります。そんな時、仕事のことを過度に心配せずに、家庭や自分自身のことに集中できる環境を整えてあげたいのです。一時的なサポートであっても、長い目で見ればスタッフの定着にもつながると信じています。
この考え方の原点は、私自身の経験にあります。以前、製薬企業で働いていた時に、子育てのことで悩んでいたことがありました。その時の上司をはじめ、周りの方の理解があったおかげで乗り越えることができたのです。こうした経験から、当クリニックのスタッフに対してもできる限りのサポートがしたい、そう思っています。
3.デジタル化で患者さまにもスタッフにも優しいクリニック

――24時間ウェブ予約やLINE予約、ウェブ事前問診など、デジタル化に力を入れているように感じました。これらを導入された背景を教えてください。
そうですね。つくばは子育て世代や働いている方が多いので、診療時間内に電話で予約するのが難しい方も多いようです。そのため、仕事が終わった後でも予約できるような環境が必要だと考えました。また、当クリニックの肛門科は、診療圏が広範囲にわたります。遠方から来られる患者さまのためにも、確実に予約ができるシステムが必要なのです。
――これらのデジタル化は、スタッフの働きやすさにも影響していますか?
もちろんです。電話だけで予約対応をしていると、ひっきりなしに電話対応に追われてしまいますが、ウェブ予約システムを導入することで電話対応の負担が減り、窓口の患者さまに集中できる時間が増えました。
私の基本的な考え方としては、「人がやらなくて済むものは人がやらない」という方針です。今後もより一層働きやすい職場となるように、人がやるべき仕事に集中できる環境づくりのために投資していきたいですね。
――今後、さらに導入予定のデジタル技術やシステムはありますか?
オンライン診療の本格稼働に加えて、オンライン決済システムも導入しました。また、申請書の種類も変更するなど、この1年でかなり多くの変更を加えています。変化のスピードが速いので、定期的な会議で「私たちは今どこにいるのか」「これからどこを目指すのか」を全員で共有しています。スタッフにはただ日常業務をこなすだけでなく、プロジェクト管理的な視点も持って欲しいと考えています。 医療の本質はもちろん「人と人とのつながり」ですが、デジタル技術を活用することで、その本質的な部分により集中できるようになると思うのです。患者さまだけでなく、スタッフにとってもより良い環境となるよう、これからも投資し続けたいですね。
4.辻仲病院グループで働くメリット

――辻仲病院グループに所属するクリニックで働くメリットは、どういったものがあるとお考えですか?
大きく二点あると思います。一つ目は診療のクオリティが担保されることです。個人クリニックだと外部との交流が限定されがちですが、法人に属していることで学会情報が入りやすく、病院レベルの医療安全や感染予防対策などもすぐに導入できます。 看護師にとっても、病院レベルの医療や安全対策、感染予防対策などが実践できる環境は大きなメリットだと思います。最新の知識や技術を常にアップデートしながら働けるので、スキルアップの機会も多いのではないでしょうか。
――キャリアパスの観点ではいかがでしょうか?
はい。二つ目のメリットとして、キャリアに幅があることが挙げられます。一般的にクリニックは就職するとキャリアが行き詰まるイメージがありますが、病院グループにつながっていることで、今後病院に戻ったり、マネジメント職で働いたりといったキャリアパスも可能性としてあるわけです。
このように当クリニックだけでなく、グループ内の他の施設での活躍の場もあるため、長期的なキャリアを考える上でも選択肢が広がると思います。もちろん、本人の希望や適性に合わせて、当クリニック内でのキャリアアップも十分可能ですのでご安心ください。
――実際に、他の医療機関から転職された方々の反応はいかがですか?
当クリニックのスタッフのほとんどは他の医療機関からの転職者です。冗談半分だとしても、「ここに永久就職します!」なんて言ってくれる方もいて。院長としてありがたい限りです。
今後も職場として当クリニックを選んでいただけるよう、年に3〜4回、半日診療を休んで会議を開き、全員で話し合う機会を設けています。外部の会議室を借りて、全スタッフで意見を交換し合うのですが、そこでは業務の現状確認や今後の目標設定など、プロジェクト管理的な内容も含めて話し合っています。この場は単なる業務連絡ではなく、様々な立場のスタッフが意見を出し合うとても貴重な時間です。
5.充実した福利厚生と柔軟な働き方

――福利厚生について、具体的にはどのようなものがありますか?
福利厚生としては、有名テーマパークなどのレジャー施設の優待があります。また、先ほども触れましたが、時間単位で有給休暇が取得できる制度を導入しています。お子さんの学校行事や通学班の当番など、どうしても必要な時には遠慮なく申請して欲しいです。
全体的な雰囲気として、有給休暇を取りづらいという状況は全くありません。「本当に必要な時には、きちんと休暇を取得できること」。これは私自身がクリニックを運営していく上で、大切にしていることです。
――経験が浅い方やブランクのある方へのサポート体制はどうなっていますか?
メディカルアシスタントの業務は医療事務の経験が必要な部分もありますが、全く経験がなくても本人の意欲と周りからのサポート次第で、問題なくこなせる仕事だと考えています。たとえ医療機関で働いたことがない方でも、前向きに採用を検討しています。
医療業界の経験がない方でも、適性や能力に応じて仕事を割り振りますので、徐々に業務範囲を広げていきましょう。もちろん、医療機関での勤務経験がある方は、できる範囲が広がる可能性が高くなりますが、未経験の方も経験に応じた仕事から始めて、徐々にスキルアップできれば大丈夫です。
また、人事評価制度も見直しを進めており、近い将来、より納得感のある評価体制ができあがる見通しです。単なるクリニックレベルではなく、しっかりとしたアピール制度や個人目標設定、360度評価などを加えた本格的な制度の導入を準備しています。ボーナスについても頑張りが適切に評価され、報われる仕組みを目指しています。
――最後に、どのような人と一緒に働きたいとお考えですか?
スキルは後から身につけられると思っているので、基本的には「患者さまのために頑張ろう」と思える人に来ていただきたいですね。そもそも、私たちの仕事は根底に「人を助けたい」という気持ちがなければ、長続きしないですよね。
当クリニックは消化器科・肛門科という、患者さまにとって少しデリケートな領域を扱っています。特に肛門科は受診へのハードルが高く、恥ずかしさから受診を先送りにされる方も少なくありません。そんな患者さまの気持ちに寄り添い、少しでも不安を軽減できる対応ができる方が理想です。
つくばエリアは今後も発展し続ける地域です。当クリニックもあらゆる変化に合わせ、柔軟に対応しながら成長していきたいと考えていますので、新しいことに挑戦する意欲のある方や、自分自身の成長とクリニックの発展の両方を目指せる方と一緒に働きたいですね。