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小児整形外科から再生医療まで、運動器の悩みに幅広く対応。患者と向き合う姿勢を大切にする整形外科クリニック|仙川整形外科

  • 更新日
投稿者:堀尾 健太

東京都調布市、京王線仙川駅から徒歩3分ほどのところにある仙川整形外科。一般整形外科に加え、小児整形外科やきめの細かい骨粗鬆症治療、再生医療など多岐にわたる医療に取り組み、幅広い年齢の患者が来院しています。

特に、日下部 浩 院長が専門とする小児整形外科では、子どもの成長に合わせた最適な診療を提供中です。先天性内反足や発育性股関節形成不全といった子ども特有の疾患の治療にも精通し、調布市内だけでなく、広範囲から患者が訪れています。

今回は日下部院長にインタビュー。クリニックの強みや職場環境などについてお話を伺いました。

目次

1.赤ちゃんからお年寄りまで、幅広い年齢層の患者を受け入れ中

-貴院の診療の強みや特色について教えてください。

日下部院長 当院には大きく4つの強みがあります。まず一つ目は、整形外科の中でも赤ちゃんや子どもを対象とした小児整形外科の診療を行っている点です。そのため、小さなお子さんからお年寄りまで、幅広い年代の患者さんに対応可能です。

2つ目は、リハビリに力を入れている点です。理学療法士と作業療法士が在籍し、運動療法をメインとしたリハビリプログラムを提供しています。

3つ目は、自由診療による再生医療に取り組んでいる点です。当院では、血液中から遠心分離で抽出した「多血小板血漿」にて関節内などの修復を促すPRP療法と、患者さんの脂肪組織から抽出した幹細胞を利用するSVF治療の2つを提供。変形性関節症などの治療に役立てています。

4つ目として、骨粗しょう症へのアプローチも重視しています。骨密度検査では、手首での検査に比べて精度の高い腰椎と大腿骨の2か所で計測。背骨のX線検査、血液検査も行うことで、より正確な診断につなげます。

-小児整形外科についてあまり聞きなじみがないのですが、子どもを対象とした整形外科は珍しいのでしょうか?

日下部院長 そうですね。各都道府県の小児医療センターであれば診療体制が整っていますが、大学病院や基幹病院でも対応できないところは多いです。

大人と違って身体が発達段階にある子どものケガや整形外科疾患は、しっかりと成長過程を踏まえて治療していかなければなりません。赤ちゃんの股関節が不安定な状態にある発育性股関節形成不全や、出生時から足の変形が見られる先天性内反足など、子ども特有の疾患も多いです。こうした困りごとに専門的に対処できるのは、当院の大きな強みですね。

当院は、市で実施している乳児の股関節検診の二次検診も受け入れています。超音波検査によって確実に診断し、異常があった場合は治療を即スタートできる体制を整えていますよ。

-続いて、クリニックの理念や患者さんと接する上で大切にしていることなどを教えてください。

日下部院長 患者さんがどんな治療や検査、リハビリを受けているかは人によってさまざまです。その情報をスタッフ全体でしっかりと共有し、患者さんに合わせてカスタマイズした治療をスムーズに進められるようにしています。

スタッフ間の連携がなくては、患者さんに最適な治療を届けることはできません。リハビリのカンファレンスなども定期的に開催し、情報共有とチームプレーに結びつけています。

2.メディカルクラークによるサポートで、患者と向き合う診察体制を

-貴院ではどのような職種のスタッフが働いていますか?

日下部院長 医師、看護師、診療放射線技師、医療事務、理学療法士、作業療法士、リハビリのサポートスタッフが在籍しています。

木曜と日曜・祝日、土曜の午後は休診です。ただ、年に2回ほど、調布市の休日診療当番が回ってきます。休日当番の場合のリハビリは、筋力、歩行訓練や生活訓練がメインなので、リハビリ職はオンコール体制で自宅待機となります。

医療事務スタッフは、受付や各種事務作業に加え、メディカルクラークとしての役割も担って頂きます。他科の経験を生かし当院で整形外科デビュー、というスタッフも結構多いんですよ。

-メディカルクラークのお仕事内容について教えていただけますか?

日下部院長 診察時に医師のそばにつき、医師の代わりに電子カルテの入力をしてもらいます。当院では、医師は電子カルテに触らず、しっかりと患者さんの顔を見て診察する体制を徹底しています。

日本の病院やクリニックでは、医師が患者さんと向き合って話す時間よりも、パソコンを見てカルテに入力する時間の方が長いことが多々あるんですね。そんな中、米国留学時に、事務員がカルテに入力して医師は患者さんにだけ向き合うという診療体制を目にしました。その時に、「自分が開業する時は絶対にこの体制にしよう」と決意したんです。

-続いて、スタッフの皆さんの雰囲気はいかがでしょうか?

日下部院長 全員で同じ方向を向いて診療に取り組む空気ができてきたように感じますね。

当院では、毎朝の一斉清掃から1日の仕事がスタートします。職種を超えてコミュニケーションを取りつつ一丸となって取り組む姿が見られ、それも職場の雰囲気づくりに寄与していると考えています。

3.残業少なめでワークライフバランスも充実。スキルアップ助成も

-ワークライフバランスや福利厚生など、働きやすさの面から見た職場環境の魅力について教えてください。

日下部院長 残業が少なめなので、プライベートとも両立しやすい環境です。職種問わず、残業があったとしても5~15分ほどで帰宅しています。

また、診療の終了時間を18時半としていますが、患者さんの受け入れ状況によってはそれより早く終わることも多いです。そのような場合は18時半より前でも帰宅していいことにしていますので、むしろ残業がマイナスという日も多いですよ。

以前は医師が私1人だったのですが、現在は医師2人体制を整えています。それにより、残業時間はかなり削減されましたね。

お休みも希望が通りやすいですし、年末年始や夏季休暇などの長期休暇もしっかり取れます。年に2回市の休日診療当番がありますが、時間外勤務手当もつきますし診療時間も通常の診療日より短いです。

産休や育休の取得実績もあるため、子育て世代の方もご安心ください。実際に、現在も1人が育休取得中です。育休明けは時短勤務で柔軟に働ける体制を整え、家庭と仕事の両立をサポートしています。

-スタッフの人材育成やスキルアップ、キャリアアップのために取り組んでいることがあれば教えてください。

日下部院長 外部の講習会や研修、学会などに参加する際は、参加や移動にかかる費用を当院が助成する仕組みがあります。上限額は1人年間5万円で、職種を問わず利用できます。

リハビリ職はもちろんのこと、医療事務スタッフが対象の研修もありますよ。私が所属している東京保険医協会では、医療事務向けの講習会も定期的に開催しています。そうした情報が入ったらスタッフにも共有し、希望者がいれば参加を後押しします。

この他、新しく入職したスタッフに対する教育体制も各部署でしっかり整えています。特に医療事務の場合、メディカルクラーク業務は初めての方も多いでしょう。先輩の指導のもと、段階的に業務経験を積めるような仕組みがあるので、未経験でも安心していただきたいです。

4.地域への感謝とともに、正しい医療をお届けする

-貴院で働くことで、どのようなやりがいや成長が望めますか?

日下部院長 まず、小児整形外科に対応できるクリニックは少ないため、この領域の診療に関わることができるのは大きな経験になると思います。当然ながら、一般の整形外科に比べると子どもの患者さんが多い環境なので、小さなお子さんへの接し方を学べるという良さもありますよ。

この他、一般的なクリニックにはX線検査機器しかないことも多いですが、当院では超音波検査にも対応できます。再生医療のような先端医療にも意欲的に取り組んでいるため、そのような点でもスキルアップにはうってつけの環境です。

また、当院では医療機関としてのコンプライアンスの遵守を徹底しています。時々、患者さんから「診察は無しでリハビリだけやってほしい」とクレームが入ることがありますが、無診察でのリハビリは医師法違反。「あそこの整形外科ではやってくれた」という主張は決して通してはいけません。

患者さんに最適な医療を提供するためにも、コンプライアンスを守ることは非常に大切です。こうした姿勢をクリニックとして貫くことは、スタッフ全体の意識向上にもつながると考えています。

-今後、地域の中でどのようなクリニックを目指していますか?

日下部院長 地域の皆さんへの感謝を忘れず、運動器の問題改善を目指して正しい医療を届けていきたいです。そのために、いつでも自分たちにできる精一杯のことに取り組んでいく所存です。

-どんな人と一緒に働きたいですか? また、どんな人が活躍できる職場ですか?

日下部院長 当院には小さいお子さんから高齢の方まで、幅広い患者さんがいらっしゃいます。中には、重度の運動障害があって電動車いすで通院される方も。相手がどんな方であっても、分け隔てなく接することができるという人に来ていただきたいですね。また、チームワークを大切にできるかも重視しています。

必須スキルは特にありませんが、医療事務スタッフは電子カルテの入力機会が多いため、パソコン操作やタイピングに抵抗がない方が仕事に慣れやすいと思います。

-最後に、記事を読んでいる求職者の方にメッセージをお願いします。

日下部院長 当院ではお子さんから大人まで、あらゆる患者さんの運動器の悩みに寄り添っています。私たちのチームの一員として、一緒に働いてみませんか? 興味を持ってくださった方は、ぜひお気軽にご連絡ください。


セカンドラボ株式会社

URL:https://note.com/2ndlabo/n/nf2f063102266

神奈川県鎌倉市生まれ。2019年4月にセカンドラボ株式会社に入社。
2025年1月にコンテンツチームのリーダーに就任。
統計資料に基づく分析や求人作成の知識・経験を活かした記事づくりが得意です。
休日は所属するオーケストラでの活動や登山、旅行とアクティブに過ごしています。