DX化で効率アップ!明るく元気な仲間とともに、知的障害者のための理想の福祉を実現|社会福祉法人翡翠会 山武みどり学園
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「知的障害者の支援って難しそう、大変そう…」 そんな不安を抱えていませんか? 実際に働いているスタッフの多くも、最初は同じ気持ちでした。
千葉県山武地域に根ざし、約25年の歴史をもつ「山武みどり学園」は、知的障害のある方々のための入所施設です。ここではDXを推進することで業務を効率化し、利用者様とじっくり向き合える環境を整えています。
支援の第一歩は、相手を理解すること。そして、心を通わせることで、利用者様も自身もお互いに成長し、喜びを分かち合うことができます。当施設の明るく元気な仲間とともに、理想の福祉を目指してみませんか。
目次
2.相手を知ることで、お互い通じあえる
3.手探りながらも、真摯に取り組むことで、必ず成長できる
4.思い思いのキャリアが積める環境
5.「2025年は職場環境の改善」がテーマ
6.1日~数日のお試し期間で入職を検討
1.千葉県山武地域に根ざした、知的障害者のための入所施設

山武みどり学園は、どんな施設ですか?
大越さん:山武みどり学園は、千葉県山武地域で初めての知的障害者の入所施設として、2001年に開設されました。ご家族や地域に根差した施設として、約25年にわたって運営を続けています。 現在の入所者は約40〜50名。みなさんここを「自宅」だと思って過ごされていて、私たちが365日、24時間の生活支援を行っています。
長縄さん:立地としては、海が近く、まわりにはお茶畑もあるなど、自然に囲まれた環境です。でも、決して山奥にポツンとあるわけではなくて、地域の方々とつながりのある場所にあり、地元の方ともこども食堂や行事を通じて親しみやすい関係を築いています。
こちらの施設で働くようになったきっかけを教えてください。
小野里さん:私はもともと保育の道を志望していて、短期大学でも保育について学んでいました。でも、実習で翡翠会の通所事業所「山武青い鳥工房」という障害者支援施設に行ったときに、その経験がすごく楽しくて、「福祉の仕事ってこんなにやりがいがあるんだ!」と感じたんです。それで、同じ法人内の山武みどり学園を希望して入職しました。 まだ2年目ですが、毎日楽しく働いています。持ち前の明るさを買われて、一部の人からは「林家パー子」って呼ばれることもあるんですよ(笑)。
長縄さん:私は福祉系の大学を出て、実習がここ、山武みどり学園だったんです。そのとき、職員さんと利用者さんの様子を見て、「なんてあたたかい雰囲気の施設なんだろう」と思いまして。ほかの法人も考えましたが、「やっぱりここがいいな」ということで入職しました。 本来は児童福祉の仕事を目指していたので、障害者施設で働くことは想定していなかったんですが、実習を通して印象が大きく変わりましたね。 実際、仕事をしだすと、大変なこともありますが、夜勤明けに飲むお酒は最高! これが仕事のモチベーションのひとつかもしれません(笑)。
大越さん:私の前職は教師でした。とあるきっかけで翡翠会に転職し、今に至っています。現在、人事と広報を担当していますが、山武みどり学園はこのとおり、スタッフ同士の仲が良く、とてもあたたかみのある職場です。なので、この魅力をもっと多くの人に知ってもらって、採用活動に繋げたいと意欲を燃やしています!
2.相手を知ることで、お互い通じあえる

福祉にもさまざまな分野がありますが、知的障害の方々への福祉サービスにご自身が取り組むことについて、どう考えていますか?
小野里さん:この仕事に関わる前は、正直「大変そう」と思っていました。なかには、言葉が通じにくい方もいるので、「意思疎通が取れないんじゃないか?」という心配が大きかったですね。 でも、実習で実際に利用者さんと関わるうちに、その印象がガラッと変わりました。利用者さんが言葉だけでなく、表情やしぐさ、態度など、いろいろな方法で気持ちを伝えてくれていることに気づいたんです。一緒に過ごす時間が増えるほど、「あ、こういうときは、こう思っているんだな」ってわかるようになってきましたし、こちらの言葉が伝わったときや、利用者さんが安心してくれる瞬間があると、「ちゃんと通じ合えてる」って実感できて、すごく嬉しいです。一気にこの仕事が楽しくなりました。
長縄さん:確かに、私も最初は戸惑うことばかりでした。また、知らないからこそ、何かしら「こわい」というイメージがありました。実際、山武みどり学園の利用者さんは、知的障害のなかでも重度の方が多いですからね。言葉を発しない方や、うまく意思を伝えられない方もいらっしゃいます。でも、それって大抵の場合は先入観というか、自分で「できない」と思い込んでいるだけのことが多いようにも思います。
大越さん:私自身は人事の仕事をしているので、直接支援に入ることはありませんが、いろいろな職員と関わるなかで、戸惑いや不安をもっていたという話しを聞くことは多いですね。でも、共通しているのは「働いていくうちにそれがやりがいに変わった」ということです。
「大変そう」との声が多いそうですが、業務の効率化するために行っていることはありますか?
大越さん:職員の負担を少しでも軽減できるよう、DXを積極的に進めています。そして、余力ができたぶん、より利用者さんと向き合う時間を確保できるようなシステムに改善していっています。
小野里さん:睡眠管理システムやケア記録アプリは、とても便利ですよね。ペーパーレスで、手書きの記録作業が大幅に減りました。1人1台タブレットを持ち、情報の共有がすぐにできるのも助かっています。
3.手探りながらも、真摯に取り組むことで、必ず成長できる

支援員さんに求める人物像とは? また、実際に行う業務についてお聞かせください。
小野里さん:特に大切なのは「コミュニケーション能力」「傾聴力」「問題解決能力」だと思います。そして、何よりも大切なのは、利用者さん一人ひとりにしっかり向き合い、寄り添おうとする姿勢です。
大越さん:支援員の仕事は、利用者さんの日常生活をサポートすることがメインですが、それだけではなく、レクリエーションやイベントの企画・運営、さらには記録業務なども行います。 直接的なケアはもちろんですが、利用者さんが楽しく、充実した時間を過ごせるような環境づくりを考え実行するのも大切な仕事のひとつです。
長縄さん:具体的な勤務形態についてですが、当施設は24時間体制です。6シフトでまわしています。一日の流れは、日勤の場合は朝9時から夕方18時まで。職員の朝礼後、利用者さんの食事や排泄、入浴などのお世話をしながら、日中活動のサポートをします。缶つぶしなどの軽作業のほか、ボール遊びや楽器演奏、一緒に散歩に出たり、テレビを見ることも。
仕事を通して、どんなところにやりがいを感じますか?
小野里さん:利用者さんが、今までできなかったことができるようになる瞬間に立ち会えることが、何よりの喜びです。その変化を間近で見られることが、やりがいに繋がっています。 私自身も、1年前は支援や介護の知識も技術もゼロでしたが、おむつ交換や車椅子への移乗などもできるようになりました。利用者さんと一緒に成長していっている感覚ですね! 毎日がとても充実しています。
長縄さん:ひと口に支援といっても、相手が人間ですから、同じ方法が誰にでも通じるわけではありません。ですから、一人ひとりに合わせて、その人に合った支援の仕方を見つけることが大切です。そして、それがピタッとマッチしたときが、一番やりがいを感じますね。 あとは、主任として部下から頼られることもありますが、相談にのったり、アドバイスをしたり、チームを支える役割が果たせたなと思えたときは、この仕事をやっててよかったと思います。
大越さん:支援員のみなさんが、障害を持つ方々と真摯に向き合いながら支援を行っている姿を見ていると、この仕事の本質的なやりがいが伝わってきますね。ただ日常生活をサポートするだけではなくて、利用者さんの尊厳を守りながら、権利擁護などについてもしっかり学んだうえで接しているんです。そうやって寄り添うことで、利用者さんに笑顔が生まれ、支援員自身も笑顔になる。その瞬間が、きっとみんなのやりがいにつながっているんじゃないかと思います。
4.思い思いのキャリアが積める環境

貴施設の研修やセミナー等の教育制度について教えていただけますか?
大越さん:新人研修では、ビジネスマナーをはじめとした基本的な研修が行われます。あとは年2回、法人全体での研修も実施しています。 このほか、課長や主任が企画する「1日研修」があるんですが、これが毎年大好評で!
小野里さん:昨年は嚥下(えんげ)や咀嚼(そしゃく)の能力が低下した方向けの「ムース食」や「ミキサー食」の試食体験をしましたよね。あの体験講座は、すごく楽しかったし、勉強になりました。 ムース食のおかずだけ食べても味は薄いのに、ごはんと一緒に食べると美味しく感じるとか。この体験を活かして、さっそく現場での食事介助でも、食べ方の順番とか工夫するようになりました。
長縄:OJTについては、現在試行錯誤を重ねています。1対1の指導が良いのか、事業所全体で新人をサポートする体制が良いのか、色々調整中です。ただ、いずれにしても「新人を全員で支える」という方針には変わりはありません。
もっていたほうがよい資格、入職後に取得を推奨している資格はありますか?
小野里さん:マストではありませんが、保育士の資格はもっていたほうがいいかもしれません。
長縄さん:保育士以外にも、社会福祉士、介護福祉士、精神保健福祉士といった資格は、現場で役立ちますし、もっているとキャリアの選択肢も増えますね。なかには、ケアマネージャー(介護支援専門員)の資格を目指す方もいますよ。仕事の幅も広がりますし、仕事の理解も深まりますが、何より資格手当がついて、お給料がアップしますから、資格取得はおすすめです。
想定されるキャリアパスをお聞かせください。
長縄さん:1年目から2年目は「学びの期間」として、内部研修や外部研修の機会を積極的に提供しています。さらに、新人の方にはメンター制度も導入していて、先輩職員がサポートする体制になっています。(小野里支援員とツーショットで写っているのが彼女のメンターです。2人3脚で1年を過ごし、彼女の成長を支えてくれました!) 3年目から4年目になると、現場での実務経験が増え、資格取得にチャレンジする方が多いですね。人事のほうからも「資格を取ってみてはどうか」といったアドバイスを行いますし、リーダー職や主任職を意識し始めるタイミングでもあります。 そして、5年目以降は、取得した資格や本人の希望を考慮し、リーダーや主任といった管理職へとキャリアアップする流れになります。もちろん、それぞれの適性や希望に合わせて無理のない範囲でのステップアップをサポートしています。
貴法人ではさまざまな福祉サービスを提供されていますが、グループ内での異動はありますか?
大越さん:はい、異動はあります。当法人では年に2回、統括施設長との面談が行われるのですが、その際にジョブローテーションやキャリアの希望について話し合います。例えば、「障害福祉の分野から介護の分野に挑戦したい」といった希望があれば、人事で異動について検討します。 ただし、受け入れ先の事業所の人員状況なども考慮するため、必ずしもすぐに異動できるわけではありません。でも、できる限り希望に寄り添う形で調整しています。
5.「2025年は職場環境の改善」がテーマ

職場の環境や風土についてお伺いできますか?
小野里さん:施設全体の雰囲気は明るくて、職員同士、仲がとても良いです。横の関係だけでなく、縦や斜めのつながりも強いと思います。職員同士で食事会を開いたり、プライベートでも付き合いがあるほど、和気あいあいとした感じです。やはり新人だったので、メンターの先輩の存在はとても大きかったです。
長縄さん:年齢は20代から70代まで、雇用形態も幅広く、育児休業を取得する職員も増えています。近ごろは男性職員が育休を取るケースも増えました。有給休暇の申請もしやすいので、オンとオフのバランスが取りやすい職場だと思います。
福利厚生や給与面など、待遇については満足されていますか?
大越さん:給与や手当については、同業他社でも大きく変わるものではありません。当法人でも資格手当や役職手当はしっかり支給していますし、基本的な福利厚生も整っています。 他業種であれば、社員旅行や忘年会などがあるのでしょうが、当施設は24時間365日稼働しているので、全体で何かをしようという企画は難しいですね。しかし、2025年のテーマとして、今、職場環境の改善に取り組んでいるところです。職員向け休憩スペース、仮称「リビング棟」の着工も予定されています。
長縄さん:全体で交流する機会がなかなか取れないかわりに、今年度から職員の交流活動に補助金を支給する方向で検討に入っています。職員同士の食事会などで活用してもらえたら。
長縄さん:あとは、スタッフがリラックスできる休憩スペースを確保するために、休憩室の改修工事を行う予定です。休憩時間をしっかりとって、リフレッシュした状態で業務に戻れるようにという、法人側の配慮なのかな?(笑)
6.1日~数日のお試し期間で入職を検討

今後の抱負をお聞かせください。
小野里さん:現場での経験を積みながら介護福祉士の資格取得を目指しています。4月から新しい職員が入ってくるので、今度は私が先輩として、右も左もわからない後輩たちが安心して働けるように、明るく積極的にサポートしていけたらと思っています。
長縄さん:山武みどり学園で働いて10年ちょっとになりますが、障害者施設も、高齢化が進んでいます。支援の仕方も、高齢化を視野に入れた方法が必要になってきましたので、現状維持ではなく、日々変化するご利用者様に合った支援で、安心できる暮らしを支えていきたいと考えています。
大越さん:「ここで働いてよかった」「ずっと働き続けたい」と思ってもらえるような職場づくりが、私のミッションです。ここ数年、職場環境の改善も推進していきますが、そのほかの面でも、要望があれば遠慮なく知らせていただきたいと思っています。 また、外部の方に対しては、山武みどり学園の良さを広めて知名度を上げ、利用者様にも働いてくれる方にも、選ばれる施設になるよう尽力していきたいと考えています。
最後に、入職を検討されている方にメッセージをお願いします。
小野里さん:障害者福祉の仕事に対して、関わったことのない方は、さまざまなイメージをもたれているかもしれません。しかし、実際に働いてみると利用者様は明るく楽しい方が多く、とても魅力的な職場です。やりがいも多い仕事なので、ぜひ一緒に働けたら嬉しいです。
長縄さん:障害者施設というと大変なイメージがあるかもしれません。人によっては、知らないからこそ「こわい」と思う方もいるでしょう。ですが、とてもやりがいのある仕事です。未経験だった私も、今では主任として楽しく働いています。明るく元気に、私たちと一緒に楽しく働いていきましょう!
大越さん:福祉未経験の方であっても、少しでも福祉に興味がある方であれば大歓迎です。採用時にはミスマッチを防ぐために、面接後に必ず1日~数日の実習を行っていただきます。実際に利用者様や職場の雰囲気を見たうえで決められるので、安心して応募していただけます。まずは見学にいらして下さい!