開設12年で築いた温かい雰囲気と新しい風を取り入れる施設|株式会社セリス 住宅型有料老人ホーム アスカⅠ
- 更新日

神奈川県平塚市を中心に、地域に根差した介護サービスを展開する株式会社セリス。12年の歴史を持つ「住宅型有料老人ホーム アスカⅠ」は、21室という小規模ならではの、温かい家庭的な雰囲気が整っています。
2025年2月、新たな施設長として大平 新(おおひら あらた)さんが着任しました。開設以来のスタッフたちが大切にしてきた温かい場所に、大平さんの明るさが加わって、これからどんな「ご自宅」になっていくのか、ますます楽しみな施設です。
今回は大平さんに、アスカⅠのケアの特徴や、チームワークを発揮する職場環境について、詳しくお話を伺いました。
目次
1.21室の小規模ホームだから叶う、温かく丁寧な「1対1ケア」と安心の暮らし

アスカⅠがどのような施設なのか、特徴を教えていただけますか?
アスカⅠは、神奈川県平塚市にある、株式会社セリスが2013年に最初に立ち上げた住宅型有料老人ホームです。全21室という地域に根差した小規模な施設であり、21名のご入居者様が生活されています。平塚市やその近隣にお住まいだった方が多く入居されており、長年慣れ親しんだ地域で安心して暮らしていただけることを大切にと考えているんです。
住宅型有料老人ホームは、ご入居者様にとっての「住まい」が中心となり、食事の提供や日々の見守りなどの生活支援サービスが付いています。
そして、必要な介護サービスは、外部のサービスを利用する形です。アスカⅠでは、スタッフがご入居者様のお部屋に伺い、一人ひとりのケアプランに沿って、排泄支援や部屋の掃除、入浴支援などを「1対1」で行います。50名、100名といった大規模施設とは違い、一人ひとりに必要なケアを、その方のためだけの時間を使って提供できるのが特徴です。イメージとしては、ご自宅に訪問介護のヘルパーさんが来てくれる形に近いですね。
1対1のケアが中心とのことですが、アスカⅠならではの強みや、大切にしていることは何でしょうか?
やはり一番は、ご入居者様一人ひとりとじっくり向き合えるところです。21室のアットホームな規模なので、スタッフの目が行き届きやすく、ご入居者様のちょっとした体調や様子の変化にもすぐに気づいて対応できる環境なんです。
また、開設当初から長く勤めてくれている経験豊かなスタッフが多いことも、私たちの大きな強みになっています。長年の経験があるからこそ、入居者一人ひとりの細かな変化に気づいたり、その方に合ったより良いケアの方法を提案したりできる。そういった経験が、日々の丁寧なケアを支えてくれているんです。
例えば、日々のケアの中で「あれ?この方、最近立ち上がるときに少し不安定そうだな」とか「この車椅子、ちょっと合わなくなってきたかも?」と気づくことも。そういった現場のスタッフからの細やかな情報を、皆で共有します。「この方の車椅子、こっちのタイプを試してみませんか?」といった具体的な提案がスタッフから出てくるのも、珍しくありません。
そうした日々の大切な気づきは、ケアマネージャーさんやご家族様にもしっかりお伝えしています。そして、チームみんなで協力しながら、その方にとって一番良いケアは何かを一緒に考えていきます。このように、一人ひとりの小さな変化に気づき、それをチーム全体で共有し、一番良い方法を考えていくこと。その丁寧な関わりこそ、私たちが何よりも大切にしていることなんです。
ホームページに「ご入居者様が日々安心して暮らしていただけるご自宅として」とありますが、そのために具体的にどのような工夫をされていますか?
ご入居者様に「ここが自分の家だ」と感じて安心して暮らしていただくために、いくつかの工夫をしています。
まず、環境面での安心感ですね。ご入居者様の多くは、長年この平塚市で暮らしてこられた方々です。アスカⅠは地域に根差しているので、慣れ親しんだ土地勘のある場所で、ご家族様も気軽に面会に来やすい距離にあることが、大きな安心材料になっています。
次に、ご自宅に近い生活空間です。お部屋には、ご自宅で使われていた愛着のある家具や私物を、そのままお持ちいただけます。これにより、「一人暮らしの延長」のような形で、ご自宅と変わらない雰囲気の中で生活を送っていただけるように配慮しています。
そして何より、心の繋がりを大切にしたコミュニケーションを心がけていますね。ただ丁寧な言葉遣いをする接遇マナーに留まらず、失礼のない範囲で親しみを感じていただけるような会話や関わりを大切にしています。スタッフとご入居者様が、まるで家族のように自然体でいられる、そんなアットホームで温かい雰囲気作りを目指しているんです。これが、安心して暮らしていただくための工夫だと考えています。
認知症ケアについて、特に力を入れているところがあれば教えてください。
アスカⅠの認知症ケアで特に力を入れているのは、一人ひとりの個性と状態に合わせて、柔軟に対応することです。
認知症の症状や進行具合、そして元々の性格は、本当に人それぞれです。マニュアル通りの対応では、かえってその方の不安を大きくしてしまうこともあります。ご入居者様に心地よく過ごしていただくためには、やはりその方に合わせたケアが必要だと考えています。
そのために、日々取り組んでいることの一つが、繰り返し同じ質問をいただく際の対応です。これも認知症の症状の一つと捉え、私たちは毎回初めて伺う気持ちで、穏やかに、そして丁寧にお答えするよう心がけています。これは基本的な姿勢です。
また、スタッフには、相手の価値観を尊重すること、その方に合わせて柔軟に対応することを、常に話しています。その方の心に寄り添って、今何を感じ、何を求めているのかを考えて、安心感を持っていただけるような関わり方を大切にしてほしいからです。この個々に合わせた丁寧な対応に、私たちは特に力を入れているところです。
2.年間休日120日をお互い様で支え合う職場環境

「職員の仲の良さに自信あり」とのことですが、チームワークを良くするために、どのようなことを大切にされていますか?
コミュニケーションが円滑であることが一番大切だと考えています。長く勤めているスタッフが多いことは強みですが、一方で、慣れ合いにならないように、良い意味での緊張感も必要です。私自身も2月に来たばかりなので、経験豊富なスタッフに教わることも多く、お互いに協力し合う関係を大切にしています。
だからといって、堅苦しい関係ではありません。休憩時間や業務の合間には、ちょっとしたプライベートな話で盛り上がったり、食事の準備を手伝いながら好きな食べ物の話で和んだり。そんな何気ない会話の積み重ねが、お互いへの信頼に繋がっているのだと思います。
また、チームワークをさらに良くしていくために、今後はスタッフ一人ひとりと個別に話す時間も設けたいと考えています。仕事上の悩みはもちろん、ちょっとした意見や「もっとこうしたら働きやすいのに」といった業務改善の提案なども気軽にできる。そんな風通しの良さを大切にしたいです。役職に関係なく、困っている人がいたら自然と周りがサポートに入れるような、そんな助け合いの気持ちを、これからも大切にしていきたいですね。
年間休日120日とのことですが、お休みは取りやすい環境でしょうか?
年間休日は120日あり、月10日程度のお休みです。希望休は、他のスタッフとの兼ね合いを見ながら調整しています。旅行やご家庭の事情など、特別な理由がある場合は、事前に相談していただければ柔軟に対応できます。希望休が重なった際も、スタッフ同士で相談したり、皆で協力し合ったりして決めていく雰囲気なんです。
現在いるスタッフの場合、親御さんの介護や通院の付き添いなどで、急なお休みや交代が必要になるケースの方が多いかもしれません。そういった状況でも、「お互い様」という気持ちで、隠さずに相談し合い、協力してシフトを調整し合っています。介護の仕事をしているからこそ、共感し、支え合える部分が大きいのだと思いますね。
新しい方が入職された際の研修やサポート体制について教えてください。
会社全体でOJT(オンザジョブトレーニング)、つまり実際の仕事を通して業務を覚えていく研修プログラムを用意しています。ただ、全員に同じ内容を同じペースで進めるわけではありません。初任者研修をお持ちで入職された方でも、これまでの経験や覚えるペースは様々ですから、研修の内容や期間を個別に調整します。ブランクのある方でも、焦らず、基本から一つひとつ丁寧に指導していく方針です。
日勤や早番・遅番の業務に慣れた後、夜勤を担当する常勤の方には、まず先輩スタッフと一緒に何度か夜勤に入ってもらい、仕事の流れを掴んでもらいます。最終的には夜勤を一人で動けるかを確認し、ご本人の不安が解消されてから独り立ち、というステップを踏むようにしています。
また、技術面の指導だけでなく、気持ちの面でのサポートもとても重要だと考えているんです。「これがなかなかできない」「覚えられない」と不安でいっぱいになってしまうこともあるでしょう。そんなときには、私や先輩スタッフが気軽に声をかけ、アドバイスをしたり、時には一緒に作業したりすることもあります。無事に独り立ちした後も、定期的な面談などを通して、不安や悩みを解消できるようサポートします。
3.新しいスタートを切るアスカⅠで、「介護が好き」な想いを活かす

今後、アスカⅠとして、どのような施設を目指していきたいですか?
アスカⅠが長年培ってきた温かい家庭的な雰囲気は、これからもずっと大切にしていきたいですね。ちょうど私が施設長として加わり、さらに4月からは外壁や廊下など施設の一部のメンテナンスも始まることになりました。建物も綺麗になり、私を加えて体制も変わるこのタイミングは、まさにアスカⅠにとって「新しいスタート」だと捉えています。
このスタートを良い機会として、これまでの良さはしっかりと守りつつ、新しい風も積極的に取り入れていきたいですね。例えば、ケアの進め方やスタッフ間の連携をもっと良くしたり、ご入居者様がさらに楽しめるような新しいレクリエーションを企画したり。ハード面だけでなくソフト面でも、皆で意見を出し合いながら、より良い方向へ進んでいきたいと考えています。
ご入居者様が安心して過ごせて、スタッフも助け合いながらやりがいを持って働ける、そんな施設にしていきたいと思っています。
最後に求職者の方にメッセージをお願いできますか?
アスカⅠは21室と小規模で、とてもアットホームな環境です。堅苦しい雰囲気は全くなく、ご入居者様一人ひとりとじっくり向き合いたい方、温かい雰囲気の中で働きたい方には、きっとぴったりの職場だと思います。
介護の仕事は、もちろん大変な面もあります。ですが、日々ご入居者様の笑顔や「ありがとう」の言葉に直接触れることができ、大きなやりがいを感じられる、素晴らしい仕事です。特にアスカⅠでは、1対1の関わりを通して、その方の人生に深く寄り添うことができます。
何よりも大切なのは、ご入居者様を想う気持ちと、チームで協力し合える姿勢。これに尽きます。少しでも「ここで働いてみたいな」と思っていただけたら、ぜひ一度、施設見学にいらしてください。施設の雰囲気や、私がおしゃべりなところ(笑)なども、直接感じていただけたら。あなたと一緒に仕事できることを楽しみにしています。