自然豊かな国定公園内の精神科病院 残業は少なく、有休も90%以上の消化率|医療法人 薫風会 象潟病院
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秋田県にかほ市にある「医療法人 薫風会 象潟病院」は、鳥海山・鳥海国定公園の中に位置する精神科病院です。風光明媚な自然に囲まれながら、落ち着いて患者さんのケアにあたれます。残業は1人あたり月3時間ほどと少なく、有休消化率も90%以上と高いため、ワークライフバランスを大切にしながら働くことができます。パート勤務や時短勤務など、働き方についての相談にも柔軟に対応しています。
136床を有する精神科病院として、秋田県にかほ市で地域医療に貢献してきた「医療法人 薫風会 象潟病院」。歴史の長い病院ですが、近年では経営改善やDXなど、様々な新しい取り組みを進めています。穏やかな職員が多く、よりよい病院づくりのためにいい方法は積極的に導入しようという空気があるので、ほかの病院で勤めてきた方の知見も生かせる環境です。
目次
1.経営改善、DXの取り組みに熱心 若手の入職も歓迎

――「象潟病院」はどのような病院ですか。
「象潟病院」は秋田県にかほ市象潟町にある、136床を有する精神科病院です。長期入院の患者さんが多く、ゆったりとした雰囲気が流れています。
同法人の介護老人保健施設 栗山荘と栗山荘居宅介護支援センターが併設しており、医療・介護の両面から地域の皆様に貢献しています。
私たちは「一視同仁」を合言葉に、常に患者さんを中心に、偏見の目で見ることなく、当たり前の医療「無差別・平等の医療」を守り続けることを病院の理念として大切にしています。
ちなみに当院は鳥海山・鳥海国定公園の中に位置し、鳥海ブルーライン入口に隣接しています。病院内にも広い中庭がありますし、病院からは美しい鳥海山を望めます。自然豊かな環境のなかで、穏やかな気持ちで患者さんのケアにあたっていただけることも大きな魅力だと思います。
――今回募集している職種と仕事内容を教えてください。
看護師、精神保健福祉士、公認心理師を募集しています。
看護師には病棟での看護業務を担当していただきます。具体的には、入院患者さんの日常生活援助、バイタルサイン測定、診察補助、内服薬の管理などの業務があります。
精神科未経験の方も丁寧に指導しますので、ご安心ください。准看護師、看護助手も募集中です。
精神保健福祉士、公認心理師には、入退院の調整、患者さんやご家族の相談への対応、他事業所との連携、患者さんの社会復帰支援などをお願いしています。こちらも、未経験の方であっても丁寧に指導します。
――職員の皆さんはどんなことを大切にしてお仕事にあたっていますか。
病院として「病気になったとき、自らが真っ先に選択する、安心して医療が受けられる病院づくりに努めます」「患者さんの人権を尊重した医療を提供するよう努めます」「全職員は、守秘義務を遵守します」という指針を掲げ、徹底しています。
精神科病院なので一般の病院とは少し趣が異なるところはありますが、患者さんのことを第一に考えてケアをさせていただくという、どの医療現場でも基本となることは大切にしています。
――「象潟病院」ならではの働くやりがいについてうかがえますか。
秋田県は少子高齢化が進んでいて、47都道府県の中でも人口減少率や65歳以上の高齢者割合が全国1位となっています。そんな秋田県の中でも、特ににかほ市は人口が少ない地域で、高齢化率が非常に高いです。医療従事者も少なく、当院の職員の平均年齢もやや高めになりつつあるという現状があります。
ただ昨今は、経営改善やDXなどの新しい取り組みを進め、若い方にも新しく入っていただけるように気を配っています。病院全体として新しいことにどんどん取り組もうという雰囲気があり、職場の活気、職員のモチベーションにつながっていると思います。
2.ゆとりをもって働ける 残業は月平均3時間

――職員の皆さんの雰囲気はいかがですか。
病院だけで、100名弱ぐらいの職員がいます。男女比は女性が約8割、男性が約2割という状況です。年代に関しては40代以上が多くなっています。
どちらかというと慢性期の患者さんが多いので、現場が忙しいということはほとんどありません。皆、ゆとりをもって働いていると思います。いい意味で、個性が強い方もあまりいないので、全体として非常に和やかな雰囲気の職場になっていると思います。
また、看護部長は40代と若く、ベテランと若手の間に入って引っ張っていってくれるような、緩衝材のような存在です。
――仕事上のコミュニケーションで工夫していることはありますか。
個人面談は必要に応じて随時、実施しています。新しく入職した職員が職場の雰囲気になじめるように積極的に声をかけることもあります。
また、古い病院のためITの実装が進んでないところもありましたが、現在は部課長以上の職員にはメールアドレスを付与して、こまめにコミュニケーションをとるようにしています。もちろん、メールだけでは伝わらないこともありますが、業務連絡などについてはメールを使って効率的にコミュニケーションをとるようにしています。
――ワークライフバランスはいかがですか。
勤務時間は8時30分~17時で、残業は1人あたり月平均3時間です。有休は全体で92%ほどの消化率です。年間休日は92日で、有休のほかに介護休暇やリフレッシュ休暇もあります。
職員の中には、家族の介護をしている人もいます。そういった事情があれば、相談していただければ、休日取得などの希望には柔軟に対応しています。もちろん、育児中の方に関しても同様です。
――業務の効率化を進めるための取り組みはありますか。
無駄な会議をなくしたり、メールを使ってこまめに「報告・連絡・相談」をしたりしています。さらに現在、電子カルテの導入も検討しています。今後もDXを進めて職員の業務負担を軽減していきたいと考えています。
――待遇や福利厚生面でのPRポイントについてうかがえますか。
賞与は7月と12月の年2回、支給しています。看護師の賞与は年4.5ヶ月分と高めです。人事考課を導入しているので、頑張っている職員には頑張りに見合った賞与をお支払いしています。近隣では、全員が横並びで昇給し、賞与も同じという病院もありますが、当院では頑張った人に待遇面で報いるということに力を入れています。昇給も年1回あります。
また、1人あたり3000円の家族手当などの各種手当のほか、退職金制度や企業年金制度も用意しています。
3.精神保健福祉士の資格取得の費用は、原則法人が全額負担

――日々の研修や指導体制はいかがですか。
年間の研修計画に基づいた研修を実施したり、それ以外にも随時Webなどで研修を開催したりしています。例えばコロナの感染対策など、看護師が知っておきたい基礎的な知識を学んでもらっています。
――外部研修受講や資格取得の際の支援はありますか。
外部研修受講や資格取得の際の費用補助の制度もありますので、やる気のある方には積極的にご活用いただければと思っています。例えば、働きながら精神保健福祉士の資格を取りたいという職員の研修受講費用については、基本的に法人が全額を負担しています。
――入職後のキャリアパスはいかがでしょうか。
可能な限り、「この病棟で仕事をしてみたい」などの本人の希望も聞きながら、配置を決めています。昇進についても、適材適所で随時実施しています。明確な規定や基準があるわけではないので、中小病院ならではのアットホームな雰囲気で昇進も決めています。
――求める人材像についてお聞かせください。
近隣地域に看護師が少ないですし、求める人材像を狭くしぼることはあまり考えていません。当院は精神科病院のため手技や処置に関しても、「これができなければいけない」というものは特にありません。人材不足に悩んでいることもあり、時短勤務やパートなど多様な働き方も認めています。明るく元気な方に来ていただければうれしく思います。
――入職を考えている方へのメッセージをお願いします。
興味のある方はお気軽にご連絡ください。見学なども随時対応しています。
現在、職員の平均年齢がやや高めなので、ぜひ若い方にも来ていただいて、病院や老健が末永く、この地域で存続できるような体制を確立していきたいと思っています。
当院は地方の古い中小病院ですが、現在は経営改善、DXを一つ一つ丁寧に進めている最中です。急性期病院などで新しい医療のあり方を学んできた方々には、私たちにもいろいろと教えていただきたいですね。いい方法は積極的に取り入れていきたいと思っています。そういった新しい病院づくりに関心がある方がいらっしゃれば、一緒に象潟病院を盛り上げていきましょう。