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「わが家で健やかに暮らしたい」を支える、熱意あふれる在宅医療の現場 | あけぼの診療所

  • 更新日
投稿者:堀尾 健太

新宿区に拠点を置く「あけぼの診療所」は、おもに在宅医療に特化した医療機関です。
診療科目は、内科・循環器内科・消化器内科・呼吸器内科・血液内科・形成外科・皮膚科など幅広く、診療所を中心とした半径約16km圏内で訪問診療を展開。患者様の「自分らしくありたい」「慣れ親しんだ、わが家で過ごしたい」という思いをかなえるため、医師とコメディカルスタッフがチームを組み、ご自宅を訪問して一人ひとりに合わせた医療を提供しています。
今回は、採用担当の小野崎さんをゲストに迎えてインタビュー。在宅医療で働くやりがいやキャリアパス、待遇などを含めた魅力についてお話を伺いました。

目次

1.在宅医療のプロを育てる診療所

――あけぼの診療所とは、どんな医療機関なのでしょうか?

私たちの診療所は、東京都内を中心に在宅医療を提供している医療機関です。訪問診療と外来診療の2つの診療体制をもっていますが、9割以上の患者さんが在宅での診療を受けています。そういった意味で私たちは“訪問する医療”の専門家といえますね。

医療方針としては、どんなに対応が難しそうなケースでも、「必要としている人がいる限り、決して断らない」。診療所の半径16キロメートル圏内、ときにはその範囲を越えて、どちらへでも訪問する「熱心な在宅医療」をモットーに、患者様に向き合っています。これは院長が設立当初から掲げている姿勢です。

診療科は内科や皮膚科、精神科、形成外科など多岐にわたります。在宅輸血をはじめとした高度な医療行為にも対応しており、周辺地域の方々に安心を届けています。
私自身、祖父の介護を経験した際に、在宅医療という選択肢があることを知らず、後から振り返って悔しい思いをしたことがあります。その経験から、あけぼの診療所が広げようとしている「患者さんを中心においた在宅医療」という選択肢に共感しています。

――今回募集する職種について教えてください。

現在特に力を入れて募集しているのは「診療パートナー」と「診療コーディネーター」という2つの職種です。
診療パートナーは、医師に同行して診療を支える職種で、看護師や理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、救急救命士などの資格をもったスタッフが活躍しています。カルテ入力や処置のサポート、患者さんやご家族とのコミュニケーションまで幅広く担い、医師が診療のみに集中できる体制をつくります。地域で患者さんを見守るにあたり、在宅診療所は情報の発信源であり集約地点でもありますが、診療パートナーは関係者間の情報の流れをスムーズにコントロールするという重要な役割も担っています。

もうひとつの訪問診療コーディネーターは、運転業務を担いながら、訪問診療に同行します。
医療資格は必要ありませんが、本人の意欲次第で、診療パートナーがおこなう業務の一部をおまかせすることもあり、医療業界での経験がなくても在宅医療領域の最前線で成長することができる職場です。

訪問診療は医師、診療に同行する診療パートナー、訪問診療コーディネーターの2~3名体制が基本です。
当院は開院して10年未満の新しいクリニックですが、患者数は約800名、多い日は最大10台の診療車両を走らせて、地域のみなさんの日常を医療で支えています。

――求める人物像について教えてください。

スキルや経験も大切ですが、何よりも人間性を重視したいですね。「優しく丁寧な医療の達人」を目指していただける方にきていただきたいと考えています。

というのも、在宅医療はひとつのクリニックだけで完結する医療形態ではありません。ケアマネジャー、基幹病院、薬局、訪問看護事業所など、複数の職種や地域の事業者様と連携することで成り立ちます。
そうしたなかにあって在宅医療の最前線にいる当院は情報の発信源であり、集約地点。関係者の方々と良好な関係を築き、円滑に業務を進めることが不可欠です。何より人に対して誠実であってほしいと願っています。

また、当院では「学び、育む」という価値観を大切にしています。
自身の経験をチームに共有し、全体のレベルアップに貢献してくれる方、チームの一員として患者様を支えることにやりがいを感じられる方、そんな方と一緒に働きたいと考えています。

――在宅医療の現場での一日の流れを教えてください。

当院の一日は、朝9時の全体ミーティングから始まります。前日の夜間対応や重症者の情報を共有した後、診療チームごとに午前中の診療に出発。

訪問先では、患者様の診察に立ち会い、カルテ入力や診療の補助作業を行います。薬局や訪問看護事業所などへの情報共有は、移動時間を使って効率よく行っています。昼食は診療チームごとに取得します。17時頃に診療所に戻って診療記録の確認や翌日の準備を行い、18時頃に業務終了となります。

緊急往診などがあった場合は残業が発生しますが、過去1年間の残業時間の平均は月15時間程度と、比較的落ち着いています。

2.働きながら学べる環境、在宅医療のスペシャリストに

――入職後の研修や、資格取得の支援体制について教えてください。

入職後は、OJTで業務の流れを覚えていただきます。期間は人によって異なりますが、先輩スタッフがしっかり覚えるまで指導しますので、安心して仕事を始められると思います。

成長という意味では、当院には複数の診療科がありますので、それぞれの診療科で学ぶ機会がたくさんあります。そのぶん、学ぶ意欲は大切で、大変なこともあると思いますが、日々の業務を通じてふれられる医療の幅が広がるため、間違いなくご自身の成長につながります。
また、病棟とは異なり、在宅医療ならではの医療技術や工夫、より密なコミュニケーション力も自然と身についてきます。

資格取得に関しても、柔軟なサポートを行っています。例えば在宅医療や診療報酬の知識を学ぶ民間テストの受講費用の補助や教材の提供を行うなど、学びたい気持ちを積極的に支援しています。

――キャリアパスについてお聞かせください。

キャリアパスは現在構築中です。
たとえば、診療所内の医療事務や入退院支援、患者様の環境調整を行う地域連携部門など、ほかの部署への配置転換を通じて、在宅医療のプロフェッショナルとしてのキャリアを形成できるような方向性や、チームマネジメントを経て経営に参画することができるようなキャリアを形成するといった方向性での検討を進めています。

診療パートナーの仕事は、まだ社会的に認知度の低い、新しい専門的な職種になりますが、在宅医療は今後ますます重要性が高まっていくことが見込まれています。当院で在宅医療のノウハウを学ぶことは、将来、ご自身にとって大きなアドバンテージになることは間違いないと思います。

3.チームのあたたかさと柔軟な働き方が魅力

――職場の雰囲気はどのような感じですか?

診療パートナーや訪問診療コーディネーターは20代~30代が中心で、明るく、活発な雰囲気があります。
在宅医療という仕事の特性上、スタッフは日中は基本的に別々の場所で働いているのですが、その間を埋めるものがITシステムです。
スタッフは専用のチャットツールで常に情報を共有し合っているため、孤立感はあまりないと思いますよ。困ったときはすぐ相談していますし、誰かが悩んでいれば、気づいた人が自然と助け船を出す、そんなチームワークのよさがあります。

また、当院はトップダウンではなく、ボトムアップの意見を共有し、よければ採用して、物事を進めていくことが多い職場です。
現場からの提案が意思決定に反映されやすいというのも、ほかの医療機関にはない特徴かもしれませんね。

――仕事とプライベートのバランスはいかがですか?

当院では、スタッフが仕事とプライベートの調和を保てるよう、働きやすい環境づくりに力を入れています。休日は基本的に土日。診療所は土日も稼働しているため、毎月のシフトにより担当者を決定していますが、その際はきちんと代休を取得するようになっています。

有給休暇は入職時から付与され、年度初めの4月に入職した方は初年度に15日間有給が付与されます(7月や8月などの途中入職の場合は年間で按分して付与)。
このほか年間4日間のリフレッシュ休暇、誕生日休暇などの制度も整っており、メリハリのある働き方ができます。ちなみに、昨年度のリフレッシュ休暇取得率は90%と、高い水準でした。

夜勤はありますが、事業所に詰める形ではなく、自宅待機でのオンコール対応となります。育児休暇も取得しやすく、男性職員が育児休暇を取得した実績もあります。

4.“訪問する医療”の未来を、チームで築いていく

――今後の展望について教えてください。

当院は現在、拡大フェーズにあり、将来的には都内各地に診療所を増やし、より多くの患者様に迅速かつ柔軟に対応できる体制を整えたいと考えています。複数拠点をもつことで、患者様のご自宅から“最も近い診療所”として、いつでも必要なときに訪問できる医療を提供したいと考えています。

開所以来8年間、私たちは「断らない医療」「熱心な医療」を掲げ、在宅医療に真摯に取り組んできました。その結果、多くの病院から信頼をいただき、地域における確かな実績を積み重ねてきたと自負しています。

今後もこの姿勢を大切にしながら、都心の在宅医療において、なくてはならない存在となることを目指してまいります。

――入職希望者に向けて、メッセージをお願いします。

在宅医療に少しでも興味をお持ちの方がいらっしゃれば、経験や資格は問いません。まずはお気軽にご応募いただければうれしいです。医療職としてのキャリアに限らず、「人の役に立ちたい」「地域に貢献したい」といった思いをお持ちの方も、当院のチームにはきっと合うと思います。

ご希望があれば、応募前の個別説明や職場見学も随時対応していますので、不安や疑問があれば、遠慮なくご質問ください。 「慣れ親しんだ、わが家で過ごしたい」という患者様の願いを支える、当院の医療に共感してくださる方と一緒に働きたいと思っています。選考の前にカジュアル面談で直接ご説明を差し上げることもできますので、是非ご応募ください。


セカンドラボ株式会社

URL:https://note.com/2ndlabo/n/nf2f063102266

神奈川県鎌倉市生まれ。2019年4月にセカンドラボ株式会社に入社。
2025年1月にコンテンツチームのリーダーに就任。
統計資料に基づく分析や求人作成の知識・経験を活かした記事づくりが得意です。
休日は所属するオーケストラでの活動や登山、旅行とアクティブに過ごしています。

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