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【例文コピペの一歩先へ】ケアマネージャーの志望動機は『○○を避けること』が重要!

  • 更新日
投稿者:堀尾 健太

「志望動機って、これで大丈夫なのかな…」
「だめだ、志望動機が全く思いつかない」
「何回応募しても内定がもらえない…なぜだろう?」
こういった疑問や悩みをお持ちの方にぜひ読んで欲しい記事です。

今回は、ケアマネージャーの志望動機について徹底解説します!
「減点されない」志望動機を作るポイントやNG例、状況別の例文集や面接での志望動機の伝え方について、詳しく紹介しています。

コピペではない、あなただけの説得力ある志望動機を作成し、自信を持って転職活動に臨みましょう。

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【データで判明】ケアマネージャーは採用されやすい

ケアマネとして就職・転職を考えている方に朗報です。ケアマネは、実は採用されやすい職種です。裏付けとなるデータを紹介していきます。

圧倒的な「売り手市場」

全国社会福祉協議会が運営する「中央福祉人材センター」の調査結果によると、2025年6月時点のケアマネジャーの有効求人倍率(第一希望で算出)は9.82倍を記録しています。噛み砕いて言うと、ケアマネの求職者一人に対して約10件の求人がある「売り手市場」を示しています。

さらに、医療福祉業界の専門求人サイトとして10年以上運営してきた当サイト、『コメディカルドットコム』が持つデータもこの傾向を裏付けています。介護支援専門員(ケアマネ)の採用率は約14%(求職者のうち、入職になった方の割合)と高く、介護職や看護師など他職種と比べて際立って高い数値です。

これらのデータから、ケアマネージャーは売り手市場で採用されやすいことが分かります。

ケアマネの志望動機は『減点を避けること』が重要

ただ、断っておきたいのは、圧倒的な売り手市場だからといって、誰でも採用されるわけではありません。書類選考や面接で不採用になるケースももちろん存在します。

当サイトのデータを分析したところ、ケアマネージャーの不採用理由の多くは「求職者辞退」「採用枠充足」「年齢合わず」といった、応募者自身の能力や経験に関わる問題ではないケースでした。

これは、選考がスムーズに進めさえすれば採用になる可能性が高いと言えます。逆に言えば、不採用になってしまうのは、選考の途中で採用担当者に「この人、大丈夫かな…?」と疑問を抱かれてしまった場合なのです。

つまり、『減点を避けること』が何よりも重要になります。

減点対象になる志望動機3つのNG例

具体的にどんな部分で減点されてしまうのでしょうか。ケアマネの志望動機でやってはいけない3つのNG例を紹介します。

NG例1:明らかに使い回しと分かる抽象的な内容

「利用者様のために貢献したい」「やりがいのある仕事だから」といった、どの職種にも当てはまるような内容はNGです。

理由: その職場でなければならない理由や、ケアマネージャーという職種への深い理解が見られず、熱意が伝わりません。「これは恐らくコピペだな、他でも使ってそう」と採用担当者は見抜きます。

NG例2:「給料や待遇」に偏った内容

「給料が高いから」「残業が少なそうだから」など、待遇面だけを強調する内容はNGです。

理由: 求職者の価値観が待遇面に偏っていると判断され、入職後のミスマッチや早期離職を懸念されます。「条件が良かったら他になびいてしまうのでは?」と採用担当者は不安に思ってしまいます。

NG例3:『これまでの経験を活かす』と、ただ言うだけ

例えば、「前職で介護職として利用者と接してきた経験を活かしたい」という志望動機は、一見良いように思えます。しかし、ケアマネージャーは利用者との直接的な関わりだけでなく、多職種連携や書類作成能力も求められるため、アピールポイントがずれていると判断される可能性があります。

理由: ケアマネージャーの職務内容を正確に理解していないと見なされ、「なぜケアマネージャーになりたいのか」という問いに対する答えが曖昧になります。「悪くはないんだけど、ちょっとずれているな…」と採用担当者は、残念に思ってしまいます。

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説得力のある志望動機を作る3つのステップ

では、減点されないための志望動機はどのように作成すれば良いのでしょうか。ここでは、説得力のある志望動機を組み立てるための3つのステップを紹介します。

  • 「志望する事業所が求める人材」から逆算して、自分の適性を見つける
  • 「事業所のニーズ」を手がかりに経験を振り返る
  • 「未来の貢献」をストーリーで語る

「志望する事業所が求める人材」から逆算して、自分の適性を見つける

自己分析から始めましょうと言われて「自分の強みなんて分からないよ…」と手が止まってしまったことはありませんか?筆者はあります。なので、おすすめしたいのは、先に志望する事業所がどのような人材を求めているのかを理解することです。

  • 事業所のWebサイト・ブログ:理念やビジョン、利用者様への想い、日々の取り組みが具体的に書かれていることが多いです。
  • 求人情報:求められる人物像(例:コミュニケーションが取れて、チームワークを大切にする方。一人で仕事を完結できる方。)を読み解き、事業所のニーズを把握します。

これらの情報から「この事業所が求めている人材像」と「あなたの適性」の共通点を探りましょう。

「事業所のニーズ」を手がかりに経験を振り返る

自身の経験をいざ振り返ると言われても「どの時期からいつまで?」となりませんか。ここでは、ステップ1で得た「事業所のニーズ」という道しるべを使って、過去の経験を振り返ってみましょう。

  • コミュニケーション能力:「明るくコミュニケーションが取れる方」が求められているなら、あなたが以前の職場で利用者やチームメンバーと信頼関係を築いたエピソードを具体的に思い出してみましょう。
  • チームワーク:「チームワークを大切にする方」が求められているなら、あなたが多職種連携を円滑に進めた経験や、チームの問題解決に貢献した事例を整理します。

写真を見た瞬間に旅の思い出が鮮明によみがえるように、何か「きっかけ」がないと過去の出来事を振り返るのは難しいです。事業所のニーズを手がかりにすることで、あなたの経験の中に眠る「志望動機のヒント」がきっと見つかるはずです。

「未来の貢献」をストーリーで語る

最後に、ステップ1と2で整理した情報を基に、志望動機を物語として組み立てます。

  • 結論:この事業所だからこそ働きたいという強い想いを伝えます。
  • 根拠:その想いを抱くに至った、あなたの具体的な経験やスキルを伝えます。
  • 貢献:あなたの強みと経験が、この事業所の未来にどのように貢献できるかを明確に伝えます。

これらのステップを踏めば、「例文コピペ」を卒業して、あなただけの説得力がある志望動機が作れるでしょう。

【状況別】ケアマネの志望動機の例文集

様々なケースを想定して例文をまとめました。あえて100点満点の完璧な文章にはしていません。ぜひあなたのエピソードや想いを加えて、あなただけのオリジナルの志望動機を完成させてください。

【経験者】居宅ケアマネから別の居宅へ転職

「現職の居宅介護支援事業所では、多忙な業務の中で利用者様一人ひとりと向き合う時間が十分に取れないことに課題を感じております。より個別の支援に注力したいと考え、貴事業所の『個別ケアを第一に考え、丁寧な支援を実践する』という理念に強く共感いたしました。これまでの経験で培った多職種連携のスキルを活かしつつ、利用者様やご家族とじっくりと向き合える環境で、質の高いケアプラン作成に貢献したいと考えております。」

【経験者】居宅ケアマネから施設へ転職

「居宅ケアマネとして5年間、多岐にわたる利用者様のケアプラン作成に携わってきました。しかし、居宅では提供できるサービスに限界を感じる場面もありました。利用者様の状態が変化しても、一つの施設内で多職種と連携しながら、より包括的かつ継続的なケアを提供できる施設ケアマネの仕事に魅力を感じています。貴施設の『利用者様一人ひとりの尊厳を尊重する』という理念に深く共感し、これまでの経験を活かしながら、利用者様とご家族が安心して過ごせる環境づくりに貢献したいと考えております。」

【経験者】施設ケアマネから居宅へ転職

「これまで施設ケアマネとして、入居者様の生活を支えることに尽力してまいりました。しかし、在宅生活を望む方々のサポートにもっと深く関わりたいという思いが強くなりました。在宅サービスでは、より多様なサービスや地域の資源を活用することで、利用者様の『自分らしい生活』を幅広く支援できると考えております。貴事業所の『地域とのつながりを大切にする』という方針に強く惹かれ、これまでのチームでの連携経験と、利用者様一人ひとりに寄り添う力を活かし、地域社会に貢献したいと考えております。」

【未経験者】介護職から居宅ケアマネへ

「介護職として7年間、利用者様とご家族の生活を直接的にサポートしてまいりました。今後は、現場での経験を活かし、利用者様一人ひとりのニーズを汲み取り、専門的な視点から最適なケアプランを提案するケアマネージャーとして、利用者様とご家族の『安心』を創造したいと考えております。特に、貴事業所が掲げる『利用者主体の支援』という理念に共感し、介護現場で培った傾聴力と観察力を活かして、質の高いサービス提供に貢献したいです。」

【未経験者】介護職から施設ケアマネへ

「介護職として5年間、特別養護老人ホームで勤務してまいりました。入居者様の日々の生活を間近で支える中で、多職種と連携しながら対応することの重要性を痛感しました。今後は、現場で培ったコミュニケーション能力と観察力を活かし、多職種間の連携を円滑にしながら、入居者様一人ひとりに最適なケアを提供できる施設ケアマネージャーとして貢献したいと考えております。特に、貴施設が強みとしている『レクリエーション活動の充実』に感銘を受け、これまでの経験を活かし、施設の活性化に貢献したいです。」

【ブランクあり】子育て・介護等からの復帰

「結婚・出産を機に退職し、これまで子育てに専念してまいりましたが、再び社会に貢献したいという思いから、この度ケアマネージャーとして復帰を決意いたしました。ブランク期間中も、介護保険制度や医療福祉業界の動向について常に情報収集を行い、知識のアップデートを怠りませんでした。子育てや家族の介護経験を通じて、利用者様やご家族の立場に立って考えることの重要性を改めて学びました。この経験と、ケアマネージャーとしての専門知識を融合させ、利用者様に寄り添った丁寧なケアプラン作成に尽力したいです。」

【オープニング】新規開設事業所へのチャレンジ

「これまでの介護施設での勤務経験を通じて、ゼロから事業所を作り上げることに強い関心を持つようになりました。特に、既存のルールやしがらみにとらわれず、自分たちの手で理想のケアを追求できるオープニングスタッフという立場に魅力を感じております。私の強みは、問題解決能力と、多職種との円滑なコミュニケーション能力です。これまでの経験で培ったスキルを活かし、チームの立ち上げから利用者様へのサービス提供に至るまで、幅広い業務に積極的に貢献したいです。」

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面接で伝わる志望動機の話し方と注意点

履歴書の「書く志望動機」と、面接の「話す志望動機」は明確に違います。書き言葉と話し言葉では注目されるポイントが違うからです。

項目 履歴書(書き言葉) 面接(話し言葉)
目的 情報を正確に伝える 熱意・人柄を伝える
トーン 論理的・客観的 自然・親しみやすい
表現 丁寧語・敬語中心 自分の言葉でわかりやすく
構成 結論→理由→具体例→締め 結論→具体的な話→気持ち

ここまでは「書く志望動機」中心の説明でしたので、面接での話し方と注意点を3つ紹介します。

自分なりの言葉に翻訳して、熱意を伝える

面接は、履歴書に書いた内容をただ読み上げる場ではありません。事前に志望動機を暗記するのではなく、キーワードや要点を頭に入れておき、自分の言葉で話す練習をしましょう。

意外と口に出してみると、しっくりこない部分が多いことに気付くと思います。自分なりの言葉遣いに直したり、ここは気持ちを込めてみるなど、書き言葉の志望動機を翻訳することが重要です。

質問の意図を理解して、簡潔に答える

採用担当者は、志望動機に関する質問を通じて、あなたの「価値観」「職務理解度」「入社後のミスマッチリスク」などを測っています。質問の意図を正確に理解し、簡潔に答えることが重要です。

「完璧に」ではなく「簡潔に」を意識するのが肝です。完璧を目指そうとすると、回答がどんどん長くなってしまったり、「結局何が言いたいの?」と迷子になってしまうことがあります。

沈黙を恐れない、間も会話の一部と考える

「沈黙=悪いこと」だと思い込んだり、頭の中が整理できていないのに話そうとすると、つい早口になったり、言いたいことを言えずに終わってしまいます。

焦らず「間」を取ることを意識的に行うのがおすすめです。会話の中での沈黙は、聞かれたことを理解して、言葉を選んでいる大切な時間です。

話す前にひと呼吸おくテクニックも実践的です。たとえば、質問されたらすぐに答えようとせず、「はい」と「オウム返し」で時間を取ります。

-「志望動機を教えてください。」
「はい…(1秒間)」
「志望動機ですね。(オウム返し)」
「私が御社を志望した理由は~」

文章だと少し不自然に感じるかもしれませんが、実際に声に出してみてください。この少しの間が自身を落ち着けつつ、面接官に「この人は質問をしっかり受け止めてから話しているな」と誠実な印象を与えます。

まとめ

ケアマネージャーが採用されやすい職種であるにもかかわらず、不採用になってしまう原因は、知らず知らずのうちに減点が重なってしまうことです。志望動機では「減点を避けること」が重要です。

減点を避けるためには、単なる例文のコピペではなく、事業所のニーズから逆算してあなたの強みを見つけ、いかに貢献できるか自分だけのストーリーを作ることが大切です。

履歴書に書く志望動機と面接で話す志望動機は別物です。自分なりの言葉で熱意を伝える、質問の回答は「完璧」ではなく「簡潔」に、沈黙を恐れないという3つのコツをぜひ意識して面接に望んでください。次のキャリアへと踏み出すあなたを応援しています!

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セカンドラボ株式会社

URL:https://note.com/2ndlabo/n/nf2f063102266

神奈川県鎌倉市生まれ。2019年4月にセカンドラボ株式会社に入社。
2025年1月にコンテンツチームのリーダーに就任。
統計資料に基づく分析や求人作成の知識・経験を活かした記事づくりが得意です。
休日は所属するオーケストラでの活動や登山、旅行とアクティブに過ごしています。

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