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社会福祉士とケアマネジャーの違いとは?資格の取得方法から給与の違いまで解説

  • 更新日
投稿者:後澤 陽子

 社会福祉士とケアマネはどちらも相談援助を行うといった共通点を持っています。しかし、どんな違いがあるのか、どんな活躍の場があるのか疑問に思っている方もいるでしょう。
 この記事では社会福祉士とケアマネの仕事の違いや資格の取得方法、キャリアについて解説します。資格取得を迷っている方やキャリアアップを目指している方は、ぜひ参考にしてください。

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社会福祉士とケアマネの違いとは?

社会福祉士とケアマネジャーはどちらも相談援助を行う専門職ですが、その支援対象や活躍の場が異なっています。また、資格取得の方法にも違いがあります。

簡単にまとめると、社会福祉士は、様々な理由で社会生活を円滑に営めない人々に対して、状況に応じた支援を行う専門職で、ケアマネは、高齢者や障害者など介護を必要とする人々に対して支援を行う専門職と言えます。

社会福祉士とケアマネジャーの比較
 
社会福祉士 ケアマネジャー
資格の種類 国家資格 各都道府県が認定する公的資格
資格の更新 更新は必要ない 5年ごとに更新が必須
取得までの期間 最短4年 無資格の場合8年
支援対象 日常生活を送る上で困難や問題を抱えているあらゆる人 介護保険のサービスを必要としている人
活躍のフィールド 病院、高齢者施設、児童相談所、学校 など (高齢者福祉分野、児童福祉分野、障害者福祉分野) 居宅介護支援事業所、介護施設、地域包括支援センター、病院 など (介護保険サービスを提供する事業所)
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社会福祉士とケアマネの資格の取得方法は?

社会福祉士、ケアマネの資格はどちらも受験資格を満たした上で試験に合格することが必要です。

社会福祉士は受験資格を満たすルートが複数あり、どのルートを取るかによってかかる費用や時間が変わります。一方、ケアマネが受験資格を満たすルートはそこまで多くありません。試験に合格したあと、研修を受けることによって資格を取得することができます

社会福祉士資格の取得ルート

社会福祉士は福祉系大学、短期養成施設、一般養成施設などを卒業することで受験資格を得ることができます。学歴や実務経験によってルートは大きく異なっています。

受験資格は、福祉系の大学で指定科目を履修し卒業する方法から、福祉系短大を卒業し、相談援助業務実務経験を積み、短期養成施設に通うことで受験資格を得る方法の他、相談援助の実務経験を4年以上積んだ後に一般養成学校に通う方法など、様々なルートがあります。

受験資格を得たあとは試験に合格することで、社会福祉士の資格を取得することができます。

ケアマネ資格の取得ルート

ケアマネは国家資格を保有し、相談支援業務の実務経験が5年以上かつ900日以上で受験資格を得ることができます。

受験資格があれば試験に合格し、介護支援専門員実務研修を修了することでケアマネの資格を取得することができます。

どちらの資格が取得しやすい?

2023年に行われた試験によると、社会福祉士の第36回試験の合格率は56.3%でした。一方ケアマネの第26回試験の合格率は32.1%と低い傾向があります。

合格率だけ見ると、ケアマネの方が難しいように見えますが、社会福祉士は養成学校などで学び、試験対策がしっかりした状態で試験を受ける人が多くいます。しかし、ケアマネは実務経験があれば受験できるため、働きながら資格試験の勉強をするといった人も多く、試験対策に割く時間の違いも大きく関わっていると考えられます。

どちらも簡単に取得できる資格ではありませんが、高齢化が進む日本社会において、ますます重要性が高まっている資格です。試験対策をしっかりと行い、万全の体制で臨むことが大切です。

出典:社会福祉士国家試験の受験者・合格者・合格率の推移

出典:第27回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について

資格取得までの費用は?

社会福祉士の資格を取得するには、学歴やルートによって費用が大きく異なります。福祉系の大学や専門学校を卒業して受験資格を得る場合は、4年間でおおよそ450万円〜480万円程度の学費がかかります。

一方ですでに福祉分野で働いている方や、他の大学を卒業している方は、より費用を抑えて受験資格を得ることができます。例えば、短期養成学校で6ヶ月以上の研修を受ける場合は20万円〜30万円程度で受験資格が得られます。また、一般養成施設では100万円〜140万円、夜間学校では80万円〜120万円、通信制では30万円〜60万円で受験資格を得られます。これとは別に受験費用として19,370円がかかります。

ケアマネの取得にかかる費用は都道府県によって異なりますが、受験費用と実務研修費用が必要です。

受験費用は都道府県によって異なり、おおよそ1万円〜1.4万円程度です。試験に合格したあとは、実務者研修費用として、こちらも都道府県によって異なりますが、テキスト代を含めて5万円〜8万円程度が目安となっています。

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社会福祉士とケアマネの給与

社会福祉士とケアマネの給与は一般的に、介護福祉士などの給与に比べると高い傾向があります。どちらの資格も他資格取得でのキャリアアップで高い年収を目指せます。

社会福祉士の平均給与

社会福祉士の平均給与は令和元年で平均403万円でした。勤務先によっても年収は異なっており、社会福祉士の仕事は多岐に渡るため、勤務先や専門分野によって年収の差が生じる傾向があります。

公益財団法人社会福祉振興・試験センターの調査資料によると、社会福祉士の資格手当が支給されない割合は61.4%で、必ずしも手当が付くわけではないことがわかります。

出典:社会福祉士就労状況調査実施結果報告書

ケアマネの平均給与

令和6年のデータによるとケアマネの平均年収は約410万円~430万円程度でした。他の介護職や介護福祉士などの介護職員全体の平均給与よりも高い傾向にあります。

また、主任ケアマネジャーや社会福祉士などの資格取得や、夜勤を行うことで収入アップを目指すことができます。

出典:令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果

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社会福祉士とケアマネのダブルライセンス

どちらの資格も福祉分野にかかわりがあり、社会福祉士とケアマネの両方の資格を保有している人は少なくありません。社会福祉士の37.6%がケアマネの資格も取得しているというデータもあります。

社会福祉士がケアマネの資格を取得する場合、相談援助業務の実務経験が5年以上あれば、ケアマネ試験の受験資格が得られます。一方、ケアマネが社会福祉士の資格を取得するには、相談援助業務経験が4年以上かつ一般養成学校に1年間通うことで受験資格を得ることができます。

そのため、両方の資格の取得を目指すのであれば、社会福祉士の資格を先に取得するルートの方がよりスムーズだと言えます。

両方の資格を取得する最大のメリットは、支援の幅を大きく広げることができることです。社会福祉士として福祉的な問題を解決し、ケアマネとして介護的な問題に対応できるようになり、活躍の幅や質の高い支援を提供できるようになります。転職やキャリアアップを目指す際も選択肢を増やすことができます。

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よくある質問

ケアマネ試験の免除は?

以前は、医療福祉分野もしくは介護分野の国家資格を保有していれば、試験科目の一部が免除されていましたが、2015年以降の試験から免除制度は廃止されました。現在は国家資格の保有の有無に関わらず、受験者はすべての試験を受けなくてはいけません。

社会福祉士とケアマネどちらが優位?

社会福祉士とケアマネの資格に優劣はありません。どちらも異なるフィールドで活躍し、福祉分野で重要な役割を担う専門職です。

高齢化社会を迎える日本では、介護・福祉のニーズはますます高まっています。社会福祉士は多岐にわたる社会課題に対応する専門職として、ケアマネは介護保険制度の中核を担う専門家として、活躍の場は大きくなっていくでしょう。

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まとめ

社会福祉士もケアマネも相談援助を行う点では似ている資格ですが、それぞれ活躍の場が異なっています。どちらの資格も、高齢化社会が進む日本ではますます必要とされ、将来性のある資格だと言えます。また、ダブルライセンスでより仕事の幅、活躍の場を広げることができ、キャリアアップにつなげることができます。

資格取得に悩んでいる方、キャリアアップを目指している方の参考になれば幸いです。

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2019年8月よりセカンドラボ株式会社に入社。病院を中心に医療介護向け求人メディア「コメディカルドットコム」の採用課題のサポートを行う。

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