【最新版】看護師の初任給・手取りは? ボーナスや夜勤手当、給与を上げる方法など
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看護師として働くうえで、業務内容なども大切ですがやはり給与も気になるポイントかと思います。
本記事では看護師の初任給、そして夜勤手当や賞与なども含め、看護師の給与全般について詳しく紹介していきます。
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目次
看護師の初年度のボーナス・年収は?
看護師の2年目の給与は?
看護師の給与は夜勤手当に注目
看護師が初任給の高い職場で働くために注目すべきポイント
看護師が初任給以外に注目すべきポイント
まとめ
看護師の初任給・手取り 給与はいつ支給される?
看護師の初任給は27~28万円程度です。
この額は、所得税や社会保険料(健康保険料・厚生年金・雇用保険料など)が引かれる前の、「額面」の数字です。
実際にはそれらを引いた、いわゆる「手取り」の金額が給与口座に振り込まれます。
手取りの給与は額面の金額の8割程度なので、22~23万円程度となります。
初任給の支給は、締め日と支払い日によって異なりますが、基本的には入社翌月の5月に支給されることがほとんどです。
以下、学歴別や勤務先別など複数の視点で看護師の初任給を比較していきます。
学歴別の看護師の初任給
大卒の看護師の方が初任給平均は高いですが、約1万円程度と大きく差はありません。
2023年のデータと比較するとそこまで大きな差ではありませんが、年々少しずつ上がっていくと考えられます。
| 基本給与額 | 給与総額(税込) | |
| 高卒+3年課程卒 | 209,697円 | 276,127円 (2023年:約26.6万円) |
| 大卒 | 215,614円 | 284,063円 (2023年:約27.4万円) |
また、看護師以外の職種の初任給と比べてみると、全職種の平均は専門卒が約22万円、大卒が約25万円でした。
国家資格なこともあり、看護師の初任給は高めの水準と言えます。
病院の病床数別の看護師の初任給
看護師の初任給は、病床数に比例して高い傾向にあります。
| 病床数 | 初任給(専門卒) | 初任給(大卒) |
| 99床以下 | 268,289円 | 275,956円 |
| 100~199床 | 272,775円 | 279,723円 |
| 200~299床 | 275,636円 | 284,152円 |
| 300~399床 | 284,792円 | 293,551円 |
| 400~499床 | 287,638円 | 296,125円 |
| 500床以上 | 292,806円 | 301,137円 |
男性と女性の初任給にはほぼ違いがありませんが、年間賞与(ボーナス)やその他特別給与額において若干差が見られます。
所属機関別の看護師の初任給
以下は職場の設置主体ごとの初任給を学歴別にまとめたデータです。
| 高卒+3年課程卒 | 大卒 | |
| 国立病院 | 281,518円 | 292,734円 |
| 公立病院 | 283,503円 | 293,473円 |
| 日本赤十字社 | 300,031円 | 308,461円 |
| 済生会 | 282,881円 | 292,526円 |
| 医療法人 | 272,693円 | 279,189円 |
国立病院・公立病院は公務員の扱いになるため、長い目でみてもっとも給与アップが見込めるといえます。 日本赤十字社、済生会が運営する施設も初任給は比較的高いですが、全国でもそれぞれ100施設もなく、競争率は高くなりそうです。
最も初任給の低い医療法人は、全国で5,000施設以上あり、競争率という点では難易度は低い職場と言えます。 同じ看護師という資格でも勤務先によっては最大約3万円ほど初任給に差が生じるようです。
ですが、勤続年数が増すごとに給与も上がるので、5年後、10年後の給与差も同じようになるとは限りません。 転職する際は初任給はもちろん、賞与額や昇給なども合わせて確認しておくと良いでしょう。
看護師の初任給が高い都道府県は?
以下は、大卒の看護師の初任給の都道府県別ランキングです。
| 都道府県 | 初任給(大卒) | |
| 1位 | 東京都 | 310,531円 |
| 2位 | 神奈川県 | 306,721円 |
| 3位 | 千葉県 | 305,542円 |
初任給が30万円を超えている都道府県は上記の3か所のみでした。
看護師の初年度のボーナス・年収は?
看護師の入職直後の夏の賞与は、5~10万円程度、もしくはもらえない場合が多いです。
賞与は、勤務実績に応じて評価され、夏と冬で年2回支給されます。 そのため、まだ実績がほとんどない夏の時点ではほとんどもらえないケースがほとんどです。
一方、初年度の冬のボーナスは満額支給されるのが一般的です。 仮に冬の賞与を基本給の1.5ヶ月分として計算すると、およそ32万円になります。 夏の賞与がないと仮定して年収で試算すると、約368万円ほどです。
賞与が基本給の何か月分支給されるかは勤務先によって異なりますので、 求人票を確認したり、入職前に確認してみても良いでしょう。
看護師の2年目の給与は?
月給は1年目とほとんど変わりませんが、ボーナスは満額支給されることがほとんどなのでその分年収はアップします。
| 給与の目安 | |
| 1年目 | 月給約27~28万円 年収約368万円(賞与冬のみ支給) |
| 2年目 | 月給約29~30万円 年収約414万円(賞与は夏と冬の2回支給 |
看護師の給与は夜勤手当に注目
看護師の給与では、夜勤手当の有無は大きなポイントです。
基本的に夜勤はある程度業務に慣れてからスタートします。おおよそ入職後2,3カ月目から夜勤を始めることが多いようです。
以下は、看護師の平均夜勤手当額・夜勤回数です。
| 2交代 | 3交代 | |
| 平均夜勤手当 | 11,368円 | 4,234円(準夜勤)・5,199円(深夜勤) |
| 平均夜勤回数 | 4.9回 | 7.5回 |
夜勤回数は、看護師の人数や患者数などによっても変動しますが、 上記の平均回数を踏まえて計算すると、2交代で平均5.6万円、3交代で平均3.5万円が夜勤手当として給与に加わることになります。
看護師夜勤の基礎知識|2交替制と3交替制それぞれの勤務時間とタイムスケジュール
2交代制、3交代制の違いやタイムスケジュール、専従やパート・アルバイトなどの雇用形態など夜勤の基礎知識を網羅的にご紹介します。
詳細を見る看護師が初任給の高い職場で働くために注目すべきポイント
- 夜勤手当の額、夜勤の回数
- 手当の内訳
- 賞与の支給実績
夜勤手当も平均回数も施設によってさまざまです。また、在籍する看護師の人数によっても回数は変動していきます。
夜勤は体力も必要なので、自分の身体とも相談するようにしましょう。
夜勤手当の額が明記されていない、など手当の詳細が曖昧な求人情報もあります。
面接などのタイミングで確認してみると良いでしょう。
賞与実績は施設により異なり、1か月分というところもあれば、4ヵ月分というところもあります。
前年度の支給実績を公開しているところも多いので、参考にするとよいでしょう。
看護師が初任給以外に注目すべきポイント
- 年間休日数や残業時間
- 業務内容・やりがい
休日数が多いところはその分勤務時間も少ないため、給与はそこまで高くありません。
一方で休日数が少ないところは給与も高い傾向にあります。
また平均の残業時間もチェックしておくと良いです。
休日数が多くても残業が多く体力がもたない、というケースも少なくありません。
休日数や残業時間と給与のバランスをどの程度重視するかは、人によって異なりますが、自身の希望年収や体力などとも相談しつつ、考えると良いでしょう。
給与ももちろん大切ですが、どのような業務をすることになるのか、も大切です。
外来・病棟・オペ室など幅広い業務を経験できるところもあれば、無床のクリニックなどでは外来がメインになります。
自分がどのような看護師になりたいのかも踏まえ、チェックするとよいでしょう。
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まとめ
看護師の初任給は27~28万円程度、手取りでは22~23万円程度が目安となります。
もちろん経験やスキルによってはさらに高い初任給からスタートできることもあります。
また、看護師の給与を考える上では夜勤手当や賞与なども重要なポイントです。
特に夜勤の回数や一回あたりの夜勤手当額は施設によって異なるので、転職活動をしている方は細かくチェックすると良いでしょう。
さらに、給与以外のポイントも働く上では大切です。視野を広く、吟味して選ぶようにしましょう。
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小口 紗穂|看護師
セカンドラボ株式会社
東京大学を卒業後、大学病院の病棟看護師として勤務。アレルギー・リウマチ内科、腎臓内分泌内科、心療内科等幅広い領域を担う病棟で従事。
2023年よりセカンドラボ株式会社に入社。医療介護向け求人メディア「コメディカルドットコム」の営業・採用課題のサポートを行う。また、看護師の経験を生かし、看護師に関連するコンテンツ作成にも従事。