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【看護師の転職失敗談5選】後悔しない!よくある原因と成功への秘訣

  • 更新日
投稿者:小口 紗穂

「次は絶対に失敗したくない」「転職して後悔したくない」
そう強く願っている看護師の方は多いのではないでしょうか。人間関係や年収、休みといった現在の職場環境への不満から、より良い環境を求めて転職を決意しても、入職後に「聞いていた話と違う」「職場環境が合わない」とミスマッチが起きて、すぐ辞めることになってしまうケースは後を絶ちません。

なぜ、看護師の転職は失敗に終わってしまうことがあるのでしょうか? 本記事では、看護師の転職失敗談で頻出する「よくある失敗パターン」を具体的な5つに分けて紹介し、その根本原因を徹底解説します。そして、転職を成功に導くための具体的なステップや、失敗しない仕事の探し方までを詳しくご紹介します。

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目次



看護師のよくある転職失敗談5選

看護師の転職において、事前のイメージと現実にギャップが生じると、早期離職の原因となります。よくある失敗例を5つの体験談としてまとめました。


人間関係がさらに悪化した

前職のベテラン看護師による高圧的な態度に耐えかね、逃げるように転職先を決めたAさんの事例です。


新しい職場では風通しの良い環境を期待していましたが、実際に配属された病棟には前職以上に威圧的な「お局様」が君臨していました。その人は病棟内の暗黙のルールを絶対視しており、周囲のスタッフも逆らえず顔色を伺うばかり。


中途採用のAさんに対しては、挨拶を無視したり、教わっていない業務を丸投げしてミスを誘発させたりといった陰湿な対応が続きました。教育担当のプリセプターもそのグループの一員であり、質問をしても「それくらい自分で考えて」と突き放される始末。


外部からは最も見えにくい「看護師同士のパワーバランス」や「部署内の雰囲気」に翻弄され、以前の職場の方がまだマシだったと後悔する結果となりました。


年収が下がった

「夜勤のない規則正しい生活」を優先し、地元で評判のクリニックへ転職したBさんでしたが、最初の給与明細を見て愕然としました。


求人票に記載されていた魅力的な「月給例」には上限額の手当や残業代が含まれており、実際に夜勤がなくなったBさんの手取り額は、前職より大幅にダウンしていたのです。


さらに追い打ちをかけたのがボーナスの額でした。「実績4ヶ月分」という言葉を信じていましたが、算定基準となる「基本給」が諸手当を除いた極めて低い金額に設定されていたため、年間の総支給額では前職を100万円近く下回る結果となりました。


退職金制度や昇給率、福利厚生の詳細まで確認しきれなかったことで、生活水準を維持できなくなり、再び求人情報を探し直す日々に戻ってしまいました。


常に人員不足

「急性期に疲れたので、療養型で患者さんとゆっくり向き合いたい」と考えて入職したCさん。しかし現実は、常にスタッフ数が最低限の「超」人手不足現場でした。ゆったりどころか、おむつ交換や体位変換、経管栄養の準備に追われ、ナースコールは鳴り止みません。


人手不足の職場では一人ひとりの業務負担が限界を超えているため、休憩すら15分取れれば良い方で、記録業務が終わるのは毎日20時過ぎ。新しいスタッフを丁寧に指導する余裕など誰にもなく、放置された末にインシデントのリスクに怯える毎日が続きました。


「急募」がずっと出ている求人の背景には、激務に耐えかねたスタッフが次々と辞めていくという、深刻な負のループが隠されていたのです。


休みが取れない

ワークライフバランスを重視し「年間休日120日」という条件に惹かれて転職したDさんでしたが、入職後に数字のカラクリを痛感することになりました。


公休自体はカレンダー通り付与されるものの、実際には「休日扱い」の日に設定された病棟勉強会や委員会、さらにはリーダー会議への出席が半ば強制となっていました。これらは残業代がつかない「自主参加」という名目のサービス出勤で、欠席すれば「やる気がない」とみなされ、ボーナスの査定や人間関係に響く無言の圧力がありました。


さらに、慢性的な人手不足から有給休暇は「病気以外で使えない」という暗黙の了解があり、希望休も月に1~2日しか通らないため、友人の結婚式や家族の行事すら調整に苦労する日々。


プライベートを充実させるために転職したはずが、実際には「休みであっても仕事のことが頭から離れない」という精神的な拘束感に悩まされる結果となりました。


聞いていた話と違う

面接時に「希望の診療科で専門性を高めたい」と伝え、快諾されたはずのEさん。しかし入職初日に配属されたのは、全く経験のない他部署でした。


師長からは「今は人手が足りないから一時的に我慢して」と言われましたが、半年経っても異動の話は立ち消えに。


さらに、聞いていたよりもオンコールの回数が圧倒的に多く、休まる暇もない毎日を過ごすことになりました。こうした「条件の相違」は、情報の伝達ミスや病院側の都合で頻繁に起こります


面接時の「人当たりの良さ」や口約束を過信してしまい、内定時に条件を明文化した書面での確認を怠ったことが、職場への根深い不信感とキャリアの停滞を招くこととなりました。


なぜ転職でミスマッチが起きるのか?

なぜ理想の職場に出会えないのでしょうか。転職に失敗する人には、共通する3つの根本的な原因があります。


情報収集不足

失敗の最大の原因は、圧倒的なリサーチ不足です。 求人票の表面的な情報(給与や休日数)だけで判断し、現場の「実態」を調べていないケースが目立ちます。


離職率、職場の雰囲気、残業の実態などは、求人サイトだけでは分かりません。


病院見学に行かなかったり、実際に働いている人の口コミを調べなかったりすることで、入職後のミスマッチが引き起こされます。


転職理由が不明確

「今の職場が嫌だから」というネガティブな理由だけで転職を決めてしまうと、次の職場でも同じ不満を抱きやすくなります。


自分が何を解決したくて転職するのか、将来どうなりたいのかという軸がブレていると、甘い言葉の求人に流されてしまいます。


現状の不満を整理し、それを解決できる環境がどこにあるのかを論理的に考えるプロセスを飛ばすと、失敗の確率が高まります。


優先順位をつけられていない

「給料も高くて、休みも多くて、人間関係も良くて、最先端の医療も学びたい」と、すべての条件を満たす完璧な職場を探すのは現実的ではありません。


自分にとって何が譲れない「最優先事項」で、何が「妥協できる点」なのかが整理できていないと、結局どの求人を見ても迷いが生じます。


優先順位が低い条件に惑わされて決めてしまうことが、のちの後悔に繋がるのです。


転職活動を成功させるポイント

失敗を避けて理想の職場を見つけるためには、戦略的な準備が必要です。以下の5つのポイントを押さえましょう。


情報収集を行う

まずは多角的な情報収集を徹底しましょう。 病院の公式サイトや求人票だけでなく、SNSや口コミサイトでの評判、さらには病院の経営状態までチェックするのが理想です。


可能であれば病院見学を申し込み、実際に働く看護師の表情やナースステーションの様子、備品の整理整頓具合などを自分の目で確かめてください。現場の空気感に触れることで、自分に合うかどうかを直感的に判断できる材料が増えます。


自己分析を行う

「自分は何が得意で、何にストレスを感じるのか」を深掘りする自己分析は不可欠です。


これまでの看護経験を棚卸しし、やりがいを感じた瞬間や苦痛だった場面を書き出してみましょう。自分の強みを理解していれば、それを活かせる職場を選べるようになり、面接でのアピールにも説得力が生まれます。


自分自身の価値観を言語化することが、ミスマッチを防ぐための、大切なポイントになります。


最優先事項を明確にする

今回の転職で「これだけは譲れない」という条件を1〜2個に絞り込みましょう。 「年収500万円以上」「残業月10時間以内」「子育てへの理解」など、軸を明確にします。


優先順位が決まれば、魅力的に見える求人であっても、自分の軸に合わなければスルーできるようになります。取捨選択の基準を持つことが、納得感のある転職への近道です。


求人はしっかり比較する

一つの求人を見て即決するのではなく、必ず複数の候補を比較検討してください。 同じ条件に見えても、手当の内訳や基本給の設定、年間休日の算出方法などが異なる場合があります。


A病院とB病院を並べて比較することで、それぞれの強みや弱みが客観的に見えてきます。複数の選択肢を持つことで、心に余裕が生まれ、冷静な判断が可能になります。


面接対策はしっかりと行う

面接は、自分を売り込む場であると同時に、職場を厳しく見極める貴重な機会です。


想定質問への回答準備はもちろんですが、特に「前職の退職理由」をいかにポジティブな「志望動機」に変換できるかが鍵となります。不満をそのまま伝えるのではなく、次の職場で何を成し遂げたいかという前向きな意欲として整理しておきましょう。 また、条件面でのミスマッチを防ぐために「逆質問」の内容も練っておくことが大切です。


自分自身の価値観と言葉でしっかりと準備しておくことで、合格率だけでなく、入職後のマッチング精度も飛躍的に向上します。


失敗しない仕事の探し方は?

自分に合った仕事を見つけるためには、ツールの特性を理解して使い分けることが大切です。


ハローワーク

公的な機関であるハローワークは、地域に根ざしたクリニックや小規模な施設の求人が豊富で、大手サイトには掲載されない「地域密着」の求人に強いことが特徴です。「自転車で通える範囲で探したい」「地域医療に貢献したい」という方に最も向いています。


ただし、医療業界に特化しているわけではないため、担当者が医療・看護現場の細かな事情に詳しくない場合があります。窓口で得た情報をベースにしつつ、自分自身でも病院の評判や詳細を確認する主体的な姿勢が求められます。


ナースセンター

都道府県看護協会が運営する「ナースセンター(eナースセンター)」は、看護師専用の紹介窓口です。 看護職の資格を持つ相談員が対応してくれるため、キャリア相談がしやすいのがメリット。


公的な視点からのアドバイスや、最新の看護情勢について知りたい場合に非常に有効です。特にブランクがある方の復職支援や研修制度が整っているため、「安心・着実な再出発」を求める方に適した選択肢と言えます。


求人サイト

自分のペースでじっくりと求人を探したい方には、求人サイトが最適です。 希望の条件を絞り込んで検索でき、大量の情報を一度に比較できます。写真や動画で職場の雰囲気を見られるサイトも多く、空き時間にスマホで手軽にリサーチを進められる点が魅力です。


まずは多くの選択肢を見たいというステップに向いています。第三者のノルマや意向に左右されることなく、自分の直感と基準で職場を選び抜くスタイルこそが、入職後の「こんなはずじゃなかった」を未然に防ぐ最大のポイントになります。



転職エージェント

日程調整や自分からは言い出しにくい給与交渉を代行してくれるのがエージェントの強みです。忙しくて求人をじっくり見比べる時間が取れない方や、履歴書の添削などの手厚いサポートを求める方には非常に効率的なツールとなります。


紹介される求人はエージェントの提携先に限られるため、まずは求人サイトで広い選択肢を把握し、その上でエージェントに「+α」の非公開情報を聞きに行くといった併用スタイルが最も賢明です。


求人サイトと転職エージェントの違い

どちらを使うべきか迷う方も多いですが、両者の役割は大きく異なります。


求人サイトとは

求人サイトは、いわば「情報の宝庫」です。数多くの求人情報が網羅されており、ユーザーは自力で検索・応募・交渉を行います。


メリット

・圧倒的な自由度とスピード

24時間、自分の好きな時にスマホ一つで探せます。誰かに急かされることなく、気になる病院を納得いくまで比較検討できます。


・第三者の介入がない

担当者の主観や「今決めてほしい」といった都合に左右されず、純粋に自分の希望条件だけで職場を選べます。


・「自分で選んだ」という納得感

自ら情報を精査し、直接応募して勝ち取った内定は、入職後のモチベーションや自信に直結します。


デメリット

・すべて自力で行う必要がある

履歴書の作成から面接の日程調整、給与の条件交渉まで、すべて自分の手で進めなければなりません。


・情報の裏取りが必要

求人票に書かれていない職場の雰囲気や人間関係などは、自分で病院見学を申し込むなどして確かめる手間がかかります。


転職エージェントとは

転職エージェントは、アドバイザーが介在する「伴走型」のサービスです。求人の紹介から内定までをトータルでサポートしてくれます。

メリット

・面倒な手続きを代行してくれる

履歴書の添削や面接の日程調整、給与交渉などを代行してくれるため、忙しい看護師でも効率よく活動を進められます。


・非公開情報の提供

一般のサイトには掲載されていない「非公開求人」を紹介してくれたり、病院の内部事情(師長の性格など)を教えてくれたりすることがあります。


デメリット

・選択肢が限られる可能性

紹介される求人はエージェントの提携先に限定されるため、市場にあるすべての選択肢を見ているわけではないという側面があります。


・自分のペースを保ちにくい

担当者によっては頻繁に連絡が来たり、応募を急かされたりすることもあり、じっくり考えたい人には負担に感じる場合があります。また、担当者から強く勧められると、自分の本心とは少しズレた職場であっても断りにくさを感じてしまうこともあります。


理想の職場を見極める「求人サイト」活用術

転職を成功させる最大の鍵は「どれだけ多くの選択肢を自分の目で比較できたか」にあります。まずは当サイトの検索機能を活用し、少しでも気になる求人を「お気に入り」に集約してみてください。


情報を一つの場所にまとめることで、給与や休日、教育体制の微妙な違いが浮き彫りになり、あなただけの「理想の軸」が見えてくるはずです。


誰かに勧められた場所ではなく、あなた自身が納得して選び抜いた職場こそが、看護師としての次の一歩を最高のものにしてくれます。


まとめ

看護師の転職は、事前準備と情報収集が成否を分けます。よくある失敗談を反面教師にし、自分が何を大切にしたいのかを明確にすることから始めてみましょう。


一人で悩まず、求人サイトやエージェントなどのツールを賢く使い分け、あなたにとって最良の職場を見つけてください。


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よくある質問

人材紹介サイトと求人広告サイトの違いは?
人材紹介は厚生労働省から認可を受けた企業が運営する、職業斡旋サービスです。求人広告サイトは、求人募集を行う事業所が掲載料を支払うことで、広く求職者にアプローチすることができるサービスです。

人材紹介のサービスは希望や条件を伝えておくとその人にあった求人を紹介してくれる求職者側にはメリットがありますが、採用する企業には高額な紹介手数料が発生するデメリットがあります。

一方で、求人広告サイトは人材紹介と比べると安価に利用できることが魅力で、人材紹介からの応募者と比べ求人広告からの応募者に対する事業所の採用意欲は高いという傾向があります。
どれくらいの看護師が辞めたいと思ったことがあるのか?
実際に日本医療労働組合連合が2017年に行った 看護職員の労働実態調査では、74.9%の看護師が辞めたいと思ったことがあるという結果が報告されています。


セカンドラボ株式会社

URL:https://www.2ndlabo.co.jp

東京大学を卒業後、大学病院の病棟看護師として勤務。アレルギー・リウマチ内科、腎臓内分泌内科、心療内科等幅広い領域を担う病棟で従事。
2023年よりセカンドラボ株式会社に入社。医療介護向け求人メディア「コメディカルドットコム」の営業・採用課題のサポートを行う。また、看護師の経験を生かし、看護師に関連するコンテンツ作成にも従事。

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