直接応募で自由な転職活動を コメディカルドットコム

現在の求人掲載数276915

豆知識 86251view

ブランク看護師の不安を解消!復職サポート・勉強法・おすすめ職場を紹介

  • 更新日
投稿者:小口 紗穂

「ブランクが気になって応募の手が止まった」
「久しぶりの採血が怖い」
「電子カルテを触ったことがない…」
復職を考える多くの看護師が、ブランクに関する悩みや不安を抱えています。

この記事では、ブランク看護師が抱える不安の正体を整理し解決方法を紹介します。具体的な勉強法や、家庭と両立しやすいおすすめの職場について解説しています。

結論、あなたの経験は今、社会から強く求められています。記事を読むことで、ぜひ自信を持って、スムーズに復職への一歩を踏み出してください。

スカウトサービス登録はこちら
コメディカルドットコムは
プロフィールを登録しておくだけで事業所からスカウトがくる!
※個人が特定される情報は事業所側から閲覧不可
  • スカウト経由で内定率2.3倍
  • 希望に合った求人”だけ”を厳選してお届け!
今すぐ無料登録

看護師はブランクがあっても復職しやすい!

結論、ブランク期間の長さに関わらず、看護師は復職しやすいです。結婚や育児、家族の介護など、ライフイベントによる離職は珍しいことではありません。育児がひと段落して、ブランクから復帰することはよくあることです。

もちろん、ブランクがあることで様々な不安を抱えるのは自然なことです。ここでは、まずその不安を一つずつ整理し、乗り越えるための具体的な方法を解説します。大切なのは、「自分には無理かもしれない」という不安に打ち勝ち、一歩を踏み出すこと。そのためのサポート体制は十分に整っています。

潜在看護師の復職を後押しする社会的な背景

日本は今、少子高齢化がどんどん進んでいます。病院で治療するだけでなく、「住み慣れた自宅や施設で、安心して最期まで暮らす」ためのサポートが大切になっています。大きな病院だけではなく、介護施設や訪問看護、地域にある小さなクリニックなど様々な場面で看護師の重要性が高まっています。

つまり、看護師の資格や経験は、医療と介護の両方の現場で、「喉から手が出るほど」求められている状況です。日本看護協会などの調査でも、復職の可能性がある潜在看護師の数は多く、国や自治体、民間企業が協力して、ブランクがある方がスムーズに戻れるよう、手厚いサポートを用意しています。

あなたの復職は、単に「お仕事に戻る」というだけでなく、「社会全体を助ける大切な役割」として期待されているのです。

「私にできる?」ブランク看護師が抱える不安と解消法

ブランク期間が長くなればなるほど、「本当に今の医療現場で通用するのだろうか?」と不安は大きくなります。しかし、その不安は決してあなた一人だけのものではありません。多くの潜在看護師が共通して抱える3つの大きな不安を整理し、その具体的な乗り越え方を紹介します。

1. 最新の医療知識・情報技術への不安

医療技術の進歩は速く、特に「電子カルテの普及」や「新しい治療法・医薬品への対応」に不安を感じる方は多くいます。病院で言えば半分以上が電子カルテという時代になりました。

この不安を解消するには、まず最新の知識を独学でアップデートすることが有効です。また、多くの復職支援セミナーでは、電子カルテの基礎操作を学ぶ機会が用意されています。(具体的な勉強法については、次のセクションで詳しくご紹介します。)

2. 注射や採血など手技のブランクによる不安

採血、点滴、吸引などの基本的な手技は、「体が忘れてしまったのでは」と心配になる、ブランク看護師共通の大きな不安です。特に「採血が怖い」と感じる方は非常に多いです。

これらの実技は研修で感覚を取り戻すことが可能です。自治体やナースセンターが実施する復職支援セミナーは、シミュレーションを通じて実践的なスキルを安全に再確認するのに最適です。復職後のOJT研修が充実している病院を選ぶことも、不安解消につながります。

3. 体力や夜勤、生活リズムへの不安

育児や家事から仕事中心の生活に戻る際、夜勤を含むシフト勤務や、長時間立ちっぱなしの体力的な負担が大きな壁になります。体力は徐々に戻す必要があるため、復職の最初から無理をしないことが大切です。まずは日勤のみ、または時短勤務が可能なクリニックや介護施設を選ぶことで、「慣らし運転」ができます。また、家族の協力体制を整えることや、職場の託児所や病児保育の利用条件を確認することが、不安を軽減する具体的な対策になります。

4. 職場復帰後の人間関係への不安

ブランク明けで年下の先輩や同僚に教わることへの気まずさ、過去の職場での人間関係のトラブル経験から、「新しい職場でうまくやっていけるだろうか」と心配する方も少なくありません。復職者の受け入れ体制が整っている職場(プリセプター制度やOJTが明確な病院や施設)を選ぶことが重要です。また、復職者仲間が集まるセミナーや交流会に参加して、不安を共有する場を持つことも、心理的なサポートになります。

ブランクの不安を解消する勉強方法4つ

テキストで勉強

復職への第一歩は「不安の解消」です。そして不安解消に最も効果的なのが、体系的な知識と技術のアップデート。日本では看護師への復職を目指す方のために、公的なものから民間まで各種サービスが用意されています。ご自身のライフスタイルに合わせて、無理なく取り組める勉強方法を4つ紹介します。

  • セミナーを受講する(実践的な技術を最速で取り戻す)
  • 通信制講座を受講する(自分のペースで基礎知識を再整理)
  • 独学で勉強する(最新のガイドラインや知識をアップデート)
  • 「とどけるん」で看護師の復職情報を見る(情報収集の入り口)

セミナーを受講する

公的機関や民間企業が、復職志望者を技術面・精神面双方からサポートするためにセミナーを開いています。中でも、厚生労働省指定の日本看護協会主催の研修や、都道府県ナースセンターによる就業支援セミナーなどは信頼性が高く、中には無料で受講できるものもあります。

セミナーでは、カウンセリングに加え、ブランクを埋めるための以下のような具体的な技術研修が充実しています。

  • 基礎技術の再確認: 採血・注射、吸引、膀胱留置カテーテルなどの基本処置
  • 救命処置: 一次救命処置(BLS)などの最新プロトコル
  • 現代の必須スキル: 電子カルテの基礎的な操作や、急変時対応のシミュレーション
【メリットとデメリット】
メリット:実技演習で即座に実践的な自信を回復できる。同じ境遇の仲間との交流で精神的な不安が軽減される。
デメリット:開催日程や場所が固定されているため、スケジュールの調整が必要。有料の場合、費用がかかる。

通信制講座を受講する

セミナーに毎回足を運ぶ時間的制約がある場合(特に子育て中の方など)は、復職支援をしている通信制講座での勉強がおすすめです。通信制講座は、自分のペースで自宅で学習を進められるのが最大のメリットです。

最新の医療知識のアップデートに加え、病院以外で働く際に重要となる「感染管理」や「医療安全」など、現代の看護に必須のトピックを網羅的に学べます。特に、「子育てで日中の時間が取れない」「久しぶりの学習で基礎からゆっくりやり直したい」という方に最適な方法と言えます。

独学で勉強する

日本看護協会が行っているインターネット配信研修など、独学でも学べる手段は多く存在します。独学の主な目的は、最新の知識とガイドラインのアップデートにあります。特に、以下の分野は技術の進歩や法改正が頻繁なため、重点的に見直しましょう。

  • 主要な疾患(糖尿病、心疾患など)の最新の治療指針
  • 医薬品の添付文書、薬剤投与に関する知識の再確認
  • 医療安全、最新の感染対策マニュアル

ただし、独学では採血や点滴などの「手技」の感覚を取り戻すことは困難です。技術的な不安が残る場合は、独学と並行してナースセンターなどの実技研修を必ず受講することをおすすめします。

「とどけるん」で看護師の復職情報を見る

厚生労働省の取り組みの一環として、離職届を提出した看護師(潜在看護師)は、届出サイト「とどけるん」で復職支援情報や求人情報を見ることができます。公的な支援情報を網羅的に収集するのに役立つため、復職活動の初期段階で必ずチェックしておきましょう。

看護師が復職する際の2つの注意点

笑顔で会話する女性

技術や知識の不安を解消した後に大切になるのが、長期的に働くための家庭と職場の環境調整です。特に、家庭の事情や体力面を理解してもらうための準備が、長く仕事を続けるための鍵となります。以下の2つの注意点を事前にクリアにしておきましょう。

復職に対する家族の理解を得ているか

看護師の仕事は、勤務時間や夜勤の可能性、急な残業など、家族の協力が不可欠です。特に子育てや介護と両立する場合、家族の理解を得ないまま復職すると、すぐに壁にぶつかり、短期離職につながりかねません。以下の3つのステップで、復職に向けた協力体制を構築しましょう。

  1. 復職への想いを共有する:なぜ今復職したいのか、将来どんなキャリアを目指したいのかを正直に話す。
  2. 勤務条件をシミュレーションする:夜勤や残業が「ある場合」「ない場合」の生活リズムを具体的に想定し、家族に伝える。
  3. 家事・育児の分担を明確化する:復職後の家事・育児の分担をリスト化し、どの部分を家族が担うのかを具体的に取り決めます。

復職先に自分の状況の理解を得ているか

育児や介護など家庭の事情がある場合は、その状況を隠さずに、復職先にも理解してもらえる環境を選ぶことが、長く働き続けるために最も重要です。面接や職場見学の際には、以下の点を質問するなどして、職場の理解度を確認しましょう。

  • 急な休みへの対応実績:子どもの急な発熱などで休む際、具体的な代替体制がどうなっているか。
  • 時短勤務の先輩の有無:自分と同じような家庭の事情を持つ先輩が、実際にどのように働いているか。
  • 残業の平均時間:定時で帰れる日がどの程度あるか、部署ごとの残業実績を尋ねる。

こうした情報開示をすることで、「長く続けたい」という強い意志が伝わり、結果的に信頼関係の構築にも繋がります。

ブランクがあっても復帰しやすい条件3つ

求人情報で「ブランク可」以外にも、復職のハードルを下げてくれる具体的な条件があります。これらの条件を組み合わせて探すことで、より自分に合った安心できる職場を見つけることができます。

  • ブランク可(体系的な教育体制の証)
  • パート、時短勤務(慣らし運転に最適)
  • 託児所完備(子育てとの両立をサポート)

ブランク可

単に「ブランクがあっても応募できる」というだけでなく、教育体制が整っている職場が多いのが特徴です。具体的には、「プリセプター制度」や、復職者専用の「3ヶ月間のOJT研修プログラム」「技術チェックリスト」などが用意されていることが多く、技術的な不安を解消するのに役立ちます。中途採用者が多く、定着率が良い職場は、受け入れ体制が充実している信頼の証と言えます。

パート、時短勤務

体力面や生活リズムの調整に不安がある場合は、まず短時間勤務や日勤のみのパートから始めるのがおすすめです。仕事の感覚や体力、家庭との両立のバランスを「慣らし運転」で取り戻すことができます。

【注意点】
メリットは大きい一方で、正社員と比べて給与や賞与が下がる、またはキャリアアップのスピードが遅れるといったデメリットも考慮し、ご自身のキャリアプランと照らし合わせて選択しましょう。

託児所完備

特に小さなお子さんがいる場合、育児と仕事の両立には託児所がある職場が安心です。職場内に託児所があれば、通勤の手間が省け、緊急時もすぐに駆けつけられます。さらに重要なのは、「病児保育の有無」や「夜勤帯の利用可否」といった具体的な利用条件です。これらを確認することで、より現実的な勤務計画を立てやすくなります。

ブランクがある方におすすめな勤務先5つ

復職のしやすい職場には、共通して「急変対応が少ない」「ルーティン業務が多い」「家庭の事情への理解がある」といった特徴があります。ブランク明けに特におすすめの勤務先を5つご紹介します。

  • 診療所(クリニック、医院)
  • 健診センター
  • 介護施設のデイサービス
  • 慢性期病棟
  • 保育園

診療所(クリニック、医院)

診療所では、技術的なハードルが比較的低い(採血、点滴、問診補助など)定型業務が中心となります。また、夜勤もほとんどないため、生活リズムを整えやすく、ブランク明けの「慣らし運転」に最適です。最新の高度な医療技術よりも、患者さんとのコミュニケーション能力が重要視される傾向にあります。

健診センター

主な業務は、問診や採血、血圧測定、心電図検査補助など、決まった業務が多く、急変対応の可能性も極めて低いため、技術的なブランクに不安がある方に非常におすすめです。ただし、予約状況により業務が立て込むことや、決まった業務が多い分、キャリアアップ志向の方には物足りない場合もあります。

介護施設のデイサービス

デイサービス(通所介護)では、利用者さんの健康管理や服薬管理が主な業務となり、専門的かつ緊急性の高い医療行為はほとんどありません。医療機関との連携が主となるため、技術的なプレッシャーが少なく、利用者さんとじっくり関わりたい方に適しています。

慢性期病棟

病院の中でも、長期療養を目的とする慢性期病棟は、急性期(救急対応など)に比べて比較的落ち着いており、急な対応が必要となる場面が少ないため、ブランク明けに復帰しやすい環境です。ただし、療養生活を支えるための幅広い知識や、患者さんやご家族への精神的ケアが求められます。

保育園

保育園看護師は、園児の健康管理、怪我の応急処置、保健指導がメイン業務となります。医療行為は非常に少なく、医療現場特有の緊張感から離れて、徐々に看護師としての感覚を取り戻したい方におすすめです。子どもの成長を間近で見られるという、特有のやりがいもあります。

まとめ:復職支援サポート活用で安心スタート

ブランク期間が長ければ長いほど、復職への不安は大きくなるものです。しかし、国や公的機関による復職支援制度は年々充実しており、多くの経験者が現場へと戻っています。まずはご自身の不安を解消するために、ナースセンターの研修や、自治体・民間企業による復職支援セミナーなどを積極的に利用し、一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。

コメディカルドットコムでは、ブランクのある方も歓迎する求人や、日勤のみ・時短勤務などの働きやすい条件の求人を豊富に取り扱っています。まずはご自身の希望条件を登録し、どのような求人が見つかるか試してみることをおすすめいたします。

コメディカルドットコムは
プロフィールを登録しておくだけで
事業所からスカウトがくる!
※個人が特定される情報は事業所側から閲覧不可
  • スカウト経由で内定率2.3倍!
  • 希望に合った求人”だけ”を厳選してお届け!
今すぐ無料登録


セカンドラボ株式会社

URL:https://www.2ndlabo.co.jp

東京大学を卒業後、大学病院の病棟看護師として勤務。アレルギー・リウマチ内科、腎臓内分泌内科、心療内科等幅広い領域を担う病棟で従事。
2023年よりセカンドラボ株式会社に入社。医療介護向け求人メディア「コメディカルドットコム」の営業・採用課題のサポートを行う。また、看護師の経験を生かし、看護師に関連するコンテンツ作成にも従事。

PAGE TOP