リフレッシュ休暇は年6日間 段階的な昇給もあり、キャリアアップもかなう|目黒区社会福祉事業団
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目黒区社会福祉事業団は、目黒区内で特別養護老人ホーム、障害福祉施設、母子生活支援施設、地域包括支援センターの計17事業所を展開しています。特別養護老人ホームの「さんホーム目黒」と「なかめぐろホーム」は、施設が新しくきれいで働きやすいのが特徴です。現在、介護職員を募集しています。
目黒区社会福祉事業団では、ワークライフバランスを大切にしながら長く働くことができます。年間休日は122日あり、そのほかにリフレッシュ休暇が6日間、有休休暇も20日間付与されます。段階的に職層が上がったり昇給したりする制度もあるので、キャリアアップも望めます。もちろん、昇進を望まず現場の介護を極めたいという人の希望も尊重。それぞれの職員に合ったキャリアパスを歩んでいけます。
目次
1.新しく綺麗な施設でシフト勤務 ご利用者の生活をきめ細かくサポート

――目黒区社会福祉事業団が運営している施設の特徴についてご紹介ください。
鴨川:
私は、さんホーム目黒で介護職員として働いています。事業団の中に特別養護老人ホームは4つありますが、3つが区立で事業団独自で運営する初めての特養が、さんホーム目黒です。
従来型の特養は多床室が中心なのに対して、さんホーム目黒はユニット型で全て個室です。個別のケアやご利用者それぞれのリズムに合わせた生活をサポートすることを大切にしています。建物は3階建てで、1ユニットの定員は10~11人です。ショートステイ1ユニットを含め、全部で計10ユニットあります。2021年8月に開設されたので、施設は新しくきれいです。
木村:
私は、なかめぐろホームで働いています。改修されたばかりで、こちらもきれいな施設です。なかめぐろホームは、1階と2階それぞれの定員が30名ずつとなっています。(そのうち5名がショートステイとなっています。)
――募集している職種と、1日の仕事内容について教えてください。
木村:
介護職員を募集しています。なかめぐろホームも、さんホーム目黒もシフト制をとっています。なかめぐろホームは早番から夜勤まで、出勤時刻が7時、8時半、10時半、12時45分、16時半、21時と、細かく分かれています。
なかめぐろホームの1日の流れをご紹介します。早番が朝出勤すると、起床介助や食事介助を担当します。歯磨きなどの口腔ケア、排泄介助などもします。その後は午前中の排泄介助、離床介助をします。
ちなみに、なかめぐろホームでは火曜と金曜日に個浴、月曜日と木曜日に機械浴を行いますので、その際には入浴介助もします。
食堂で過ごしている方むけに、朝の会や体操も行います。昼食が終わったら、朝食後と同様、口腔ケアなどをします。週3回程度、15時頃には、おやつをお出しします。
夕食前には風船バレーやクイズなどのレクリエーションの時間もあります。18時ごろからは夕食や就寝、排泄の介助をします。
21時ごろには夜勤の職員が出勤し、巡回や申し送りをします。
鴨川:
さんホーム目黒も1日の流れは、なかめぐろホームとほぼ同じです。ただ、勤務時間がユニットやフロアごとでさらに細かくなっています。
また、食事の際にご飯を各ユニットの炊飯器で炊くという点と、汁ものを各ユニットのIHコンロで温めてお出ししています。
お風呂に関しては各ユニットで個浴(リフト付き)がありますが、ストレッチャー対応の機械浴は1つしかないので、1人のご利用者が週2回入れるよう計画します。
ご利用者の生活リズムや望む過ごし方を尊重し、個別のケアを丁寧に行うのが、さんホーム目黒の特徴です。
2.1年間に6日間のリフレッシュ休暇 男性育休も取りやすい

――どんなことを大切にしてお仕事にあたっていますか。
木村:
相手が自分の家族ならどう接するかを考えながら働いています。ご利用者にも大切な人がいるということを意識しないと、人権を大切にした思いやる介護はできないと思います。
――どんなときにやりがいを感じますか。
木村:
やりがいを感じる仕事の一つは、看取りケアです。ご利用者を最期まで支援できるのは、特別養護老人ホームで働く魅力だと思います。ご利用者がご逝去された時に「もう少しこうすればよかったな」と反省することもありますが、そうした振り返りは、次のご利用者の看取りケアに生かすようにしています。
ご利用者に対する気遣いは十分か、優しさをもって接することができているかを考えながら介護していると、自分自身も人として成長できると感じます。
――職場の雰囲気はいかがですか。
木村:
なかめぐろホームは、1階は職員の年齢層が若く、半分以上が20代です。2階は40~50代の職員がほとんどです。男女比は全体で5:5ぐらいです。
休憩時間は感染防止対策のため、それほどおしゃべりをする雰囲気はありませんが、仕事中のコミュニケーションはしっかりととっています。24時間連続して情報が引き継がれていく業務なので、職員同士で直接話し合って情報共有をしていくことを心がけています。
ご利用者は認知症の方が多く、物忘れの症状が見られることもありますが、安心できるような声かけを大切にしています。職員ともご利用者とも、直接話すことは大事ですね。
鴨川:
さんホーム目黒の職員は、仕事中はご利用者の話を中心にしていますが、休憩中は趣味などの話もして和気あいあいと過ごしています。
相手が職員であってもご利用者であっても、コミュニケーションをとる際は相手によって伝わり方や感じ方が変わるので、言葉の選び方を工夫したり、相手の言葉をきちんと聞いて理解したりすることを大切にしています。
――ワークライフバランスはいかがですか。
鴨川:
夕方からの勤務は16時半から、夜勤は21時からなので、勤務前の昼間に子どもとの時間を過ごしたり、家族の介護をしたりと、時間を有効に使いやすいと思います。
業務負担軽減のためDXも進めています。さんホーム目黒でも、なかめぐろホームでも、ご利用者の睡眠状況が分かるシステム「眠りSCAN」を使っています。また、記録もiPhoneで入力して共有し、施設内のパソコンやiPhoneで見られるようになったので、職員が集まって申し送りをする時間をご利用者の対応に還元しています。
木村:
年間休日は122日あります。ただ、夜勤は21時からで、夜勤明けの日も休日数に含まれている点はご了承ください。
また1年間に6日間、リフレッシュ休暇を取得できます。公休と合わせて1週間以上の長い休みが取れるのは魅力だと思います。年次有給休暇も年間20日間付与しています。
冠婚葬祭の休みや、育児休暇、産前産後休暇もしっかり取れます。男性も育休を取得しやすく、私も昨年、1ヶ月強の育休を取りました。
現在は育児をしながら働いていますが、私の場合、早く出勤して早めに仕事を終わらせ、残業を極力せずに帰るという工夫をしています。
松浦:
会議や委員会などの決まった残業はありますが、時間はそれほど長くないと思います。基本的に、業務が終わらないときに施設側から残業を指示することはありません。シフト勤務ですので、区切りをつけて引き継ぎをしてもらっています。
3.段階的な昇給あり 希望に応じたキャリアアップが可能

――福利厚生や待遇面のPRポイントがあればご紹介いただけますか。
鴨川:
「カフェテリアプラン」という福利厚生があり、映画や旅行、書籍購入や講座受講の利用できる補助制度があります。また、定期健康診断のほか、婦人科健診、腰痛健診、夜勤者対象健診、ストレスチェックなどを受診できます。
――入職後のキャリアパスはいかがでしょうか。
松浦:
管理職など上を目指す選択肢もありますが、現場の介護を続けたいという選択も尊重しています。昇格等を目指していきたい方には、面接の中で話をして目標を定めていきます。管理職を目指さず現場の介護を極めたい方には、技術やサービスの向上に取り組んでいただければと思っています。
異動に関しては、毎年意向調査書で本人の希望や活かして欲しい能力・資格を面談等で確認しています。法人として組織の活性を検討し決定をしています。
木村:
年齢や経験年数にもよりますが、一般の介護職員はサービスAというランクにいて、その上には総合職があります。さらに上に行くと、例えば指導職2級、1級、係長、課長、施設長といった役職に就くことができます。私も昨年、本部で面接して、総合職になりました。そうして段階的にランクが上がったり、昇給したりするので、やりがいを感じられると思います。
それぞれの職員がよりよい仕事をしていくために、1年に2回ほど課長と面談する機会もあります。自分がこれまでどんなことに重点的に取り組み、今後どんなスキルを伸ばしていきたいかということを話しています。
――求める人材像について教えてください。
木村:
人対人の仕事なので、相手が自分の家族や大切な人ならどういう介護をしたいかを考えられる方が入職してくださればうれしいです。また、認知症になると何回も同じことをお聞きになるご利用者もいます。対応に困ることもあるかもしれませんが、それを理解して対応できる社員が望ましいです。
鴨川:
ご利用者がどうしたら幸せな気持ちになるか、一緒に考えられるような方がいいですね。経験やスキルはあるに越したことはないですが、それよりもやる気と元気がある方を求めています。