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社会人が管理栄養士になるには?キャリアチェンジを成功させるための完全ガイド

  • 更新日
投稿者:後藤 美南

「今の仕事にやりがいを感じられない…」「年齢を重ねても専門性を活かしたい」 そう考えている方もいるのではないでしょうか。食を通じて人々の健康を支える管理栄養士は、まさにそんな願いを叶える魅力的なキャリアです。
社会人になってから管理栄養士を目指すのは難しいと思われがちですが、実は多くの人がキャリアチェンジを成功させています。

この記事では、社会人が管理栄養士になるための具体的なステップ、仕事の魅力、そして現実的な学習ルートまで、あなたの疑問を全て解消します。新たな一歩を踏み出すためのロードマップを一緒に見ていきましょう。

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社会人から目指す管理栄養士!仕事の魅力と社会的な役割

社会人から管理栄養士を目指すことは十分に可能です。多くの方がこのキャリアチェンジを考えるのは、管理栄養士という仕事が持つ独自の魅力と、再就職における強さがあるからでしょう。

まず、管理栄養士は国家資格であり、一度取得すれば全国どこでも通用するため、再就職に非常に強いという大きなメリットがあります。さらに、管理栄養士免許は栄養士免許と同様に年齢を問わず取得できる資格です。

子育てが落ち着いた主婦の方や、50歳を過ぎてから資格を取得し、活躍している方も少なくありません。年齢がハンディキャップになりにくい点は、社会人にとって非常に魅力的と言えます。

管理栄養士の魅力とは?

「食」を通じて人の健康を支える

管理栄養士の最大の魅力は「食」という人間にとって欠かせない要素を通じて、人々の健康を直接的に支えられる点にあります。

病気の予防や治療、健康増進、食育など、食の専門家として多角的に人々の生活の質(QOL)向上に貢献できることは、大きなやりがいにつながります。患者さんや利用者の状態が改善したり、食への意識が変わっていく姿を間近で見られることは、何物にも代えがたい喜びでしょう。

日々の業務が、誰かの健康と笑顔に直結しているという実感が得られる仕事は、社会人として新たな一歩を踏み出す上で強いモチベーションとなるはずです。


将来性と社会的ニーズが高い

現代社会は高齢化が進み、生活習慣病の増加が大きな社会問題となっています。このような背景から、病気になる前の「予防医療」の重要性が年々高まっており、それに伴い、食と栄養の専門家である管理栄養士の需要も高まり続けています。

病院やクリニックだけでなく、介護施設、学校、企業、行政機関など、多岐にわたる分野で管理栄養士が求められています。健康意識の高まりとともに、個別の栄養指導や食育へのニーズも増しており、管理栄養士は将来性が高く、安定して活躍できる職種と言えるでしょう。

社会のニーズに応える形で、あなたの専門知識とスキルを最大限に活かせる場が広がっています。

管理栄養士の仕事内容

管理栄養士の主な仕事内容は、大きく分けて以下の4つが挙げられます。

  • 栄養指導:個人の健康状態や病状、食習慣に合わせて、適切な食事内容や調理方法などを具体的にアドバイスします。病院では疾患別指導、地域では健康相談など、対象者に応じた指導を行います。
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  • 給食管理:病院、学校、介護施設、社員食堂などで提供される食事の献立作成、栄養計算、食材の発注・管理、調理・衛生管理、コスト管理など、給食全体の運営を担います。
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  • 食育:子どもから大人まで、食に関する正しい知識や望ましい食習慣を身につけてもらうための教育活動を行います。学校での授業、地域での料理教室、イベント開催などが含まれます。
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  • 特定保健指導:メタボリックシンドロームの該当者や予備群に対して、生活習慣の改善を目的とした栄養指導を行います。保健指導のプロとして、対象者の行動変容をサポートします。

これらの業務を通じて、管理栄養士は「食べること」の喜びを大切にしながら、人々の健康を科学的に支えています。

管理栄養士の活躍の場

管理栄養士の活躍の場は非常に多岐にわたります。あなたの興味や専門性を活かせる場所がきっと見つかるでしょう。

  • 病院・クリニックなどの医療機関:患者の病状に応じた栄養管理、栄養指導、給食管理を行います。病気治療の重要な一翼を担います。

  • 福祉施設:高齢者施設や障がい者施設などで、利用者一人ひとりの健康状態に合わせた食事提供や栄養ケアプラン作成、レクリエーションなどを通じた食の楽しみの提供を行います。

  • 保健所・行政機関:地域住民の健康増進を目的とした健康相談、食育活動、特定保健指導、栄養施策の企画・実施など、公衆栄養の分野で活躍します。

  • スポーツ関連施設:アスリートのパフォーマンス向上を目的とした栄養管理、食事指導、サプリメントの選定などを行います。

  • 教育・研究分野:大学や専門学校で学生を指導したり、栄養学に関する研究を進めたりします。

  • 食品メーカー:新商品の開発、既存商品の栄養成分表示作成、消費者への栄養情報提供、マーケティングなどを行います。

このように、管理栄養士は様々なフィールドで専門性を発揮し、社会貢献できる魅力的な職業なのです。

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管理栄養士になるには

管理栄養士は国家資格であり、その取得ルートは厳格に定められています。

栄養士養成の夜間学校や通信制の学校、通信講座は厚生労働省に認可されておらず、管理栄養士になるためには受験資格を得た上で国家試験を受験し、合格する必要があります。

受験資格を得るためのルートは、主に以下の2つがあります。社会人の方が管理栄養士を目指す場合、これらのルートの中からご自身の状況に合ったものを選択することになるでしょう。

4年制の管理栄養士養成施設へ入学する

管理栄養士を目指す最も一般的なルートの一つは、厚生労働大臣が指定した4年制の管理栄養士養成施設に入学することです。大学などで専門知識を体系的に深く学びたい方や、卒業後すぐに管理栄養士として活躍したい方におすすめです。

4年制の管理栄養士養成施設へ入学


必要単位を取得し、栄養士資格を取得(卒業と同時に取得)


管理栄養士国家試験を受験(実務経験は不要)


試験に合格し、資格を取得

2~4年制の養成施設へ入学+実務経験

もう一つのルートは、まず栄養士養成施設を卒業し、その後実務経験を積んでから管理栄養士国家試験を受験する方法です。比較的短期間で栄養士資格を取得し、実務経験を積みながらステップアップしたい方に適しています。

2~4年制の栄養士養成施設へ入学


必要単位を取得し、栄養士資格を取得(卒業と同時に取得)


厚生労働省令で定める施設で実務経験を積む

  栄養士課程2年制卒:実務経験3年以上
  栄養士課程3年制卒:実務経験2年以上
  栄養士課程4年制卒:実務経験1年以上

管理栄養士国家試験を受験


試験に合格し、資格を取得


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社会人におすすめ!現実的なのは「栄養士資格+実務経験」ルート

社会人から管理栄養士を目指す際、学習時間や費用、現在の生活との両立を考えると「栄養士資格取得後に実務経験を積む」ルートが最も現実的かつ効率的な選択肢となることが多いです。

このルートは、短期間で栄養士の資格を取得し、すぐに現場で働きながら経験を積むことができるため、経済的な負担を抑えつつ、着実にステップアップを目指せるでしょう。

認められる実務経験とは?

管理栄養士国家試験の受験資格として認められる実務経験には、その内容と勤務施設に明確な規定があります。単に「栄養に関する仕事」であれば何でも良いわけではありません。

実務経験とは、管理栄養士として必要な知識と技能を習得するための、体系的かつ実践的な業務を指します。具体的には、献立作成や食材選び、栄養に関する教育や栄養に関する調査研究、栄養行政に関する業務、栄養に関する指導などが該当します。これらの業務は、厚生労働省令で定める施設で勤務することが求められます。

厚生労働省令で定める施設とは?
特定の集団に継続的に食事を供給する施設

例:病院、介護老人保健施設、特別養護老人ホーム、学校給食センター、社員食堂、寮など

食品の製造・加工・調理・販売を行う施設

例:食品メーカーの品質管理部門、商品開発部門、セントラルキッチンなど

栄養士としての専門知識を活かし、安全で質の高い食品提供に携わる業務です。

学校教育法に規定される学校及び幼保連携型認定こども園

例:大学、専門学校、各種学校、認定こども園など

教育機関における管理栄養士としての業務が対象で、食育や栄養指導を行う場合が含まれます。

栄養に関する研究施設および栄養関連の行政機関

例:栄養に関する研究機関、保健所、市町村の健康増進課など

研究業務や、地域住民の健康増進に貢献する行政業務が該当します。

上記1~4の他、栄養に関する知識の普及向上その他の栄養の指導の業務が行われる施設

例:スポーツジムの栄養指導部門、企業の健康経営支援部門、特定保健指導機関など

ここでは、専門的な栄養指導が継続的に行われることが条件となります。

管理栄養士国家試験の受験資格として認められる実務経験を積める施設は、以下の通りです。あなたが現在勤めている職場や、これから探す職場が該当するか確認しましょう。

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社会人が管理栄養士を目指す上でのよくあるQ&A

社会人の方が管理栄養士を目指すにあたっては、様々な疑問や不安があるかと思います。ここでは、あなたの不安を解消するための、よくある質問とその回答をまとめてご紹介します。

管理栄養士国家試験の合格率は?

全体の合格率は例年約50~60%で推移しています。しかし、新卒者と既卒者で合格率が大きく異なります。

受験者数 合格者数 合格率
管理栄養士養成課程(新卒) 8,629名 6,908名 80.1%
管理栄養士養成課程(既卒) 2,101名 234名 11.1%
栄養士養成課程(既卒) 5,439名 636名 11.7%

参照:厚生労働省「第39回管理栄養士国家試験の結果について」

この内訳を見ると、管理栄養士養成課程を卒業した新卒者の合格率は80.1%と非常に高い一方、既卒者の合格率は10%台と厳しいのが現状です(管理栄養士養成課程の既卒者は11.1%、栄養士養成課程の既卒者(実務経験を積んで受験)は11.7%)。

これは、新卒者が大学や専門学校で集中的に国家試験対策に取り組めるのに対し、既卒者は仕事や家庭と両立しながら学習を進める必要があるため、学習時間の確保やモチベーション維持が難しいことが要因と考えられます。社会人の方は、この既卒の合格率を意識し、より計画的かつ効率的な学習戦略を立てる必要があります。

管理栄養士国家試験

管理栄養士国家試験|試験の日程や受験資格、合格率について解説

本記事では、試験日程、合格率の推移、そして受験生が知っておくべき勉強方法について、ポイントを絞って解説します。

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働きながら管理栄養士の資格は取得できる?

働きながら管理栄養士の資格を取得することは可能です。最も現実的なルートは、前述の「栄養士資格+実務経験」ルートでしょう。まず2年制の栄養士養成施設(専門学校や短大)で学び、栄養士資格を取得します。その後、栄養士として厚生労働省令で定める施設で働きながら必要な実務経験(2年制卒で3年以上)を積み、その間に管理栄養士国家試験の勉強を進める形です。

この方法であれば、学びながら収入を得られるため、学費や生活費の負担を軽減できます。ただし、仕事と学習の両立は精神的にも肉体的にも負担が大きいので、職場の理解や、効率的な学習計画が成功の鍵となります。

通信講座で管理栄養士の資格を取得できる?

残念ながら、通信講座だけで管理栄養士の資格を取得することはできません。管理栄養士国家試験の受験資格を得るには、厚生労働省が指定した栄養士または管理栄養士の養成施設で、対面による専門教育を受けることが義務付けられています。これは、管理栄養士が人の命や健康に直接関わる専門職であり、実践的な知識や技術、倫理観を身につけるためには、座学だけでなく実習や演習が不可欠だからです。

通信講座は、管理栄養士国家試験の受験対策として、知識の補強や効率的な学習をサポートする役割は果たしますが、それ単独で資格取得のルートにはなりませんので注意が必要です。

学費はどれくらいかかる?

管理栄養士の資格取得にかかる学費は、進学する学校の種類や形態によって大きく異なります。

4年制大学の管理栄養士養成課程

国公立大学の場合、入学金を含め卒業までに約250万円程度が目安です。

私立大学の場合、大学や学部によって差はありますが、入学金を含め卒業までに約400万~700万円程度かかるのが一般的です。

2年制または3年制の栄養士養成専門学校・短大

入学金を含め、卒業までに約200万~400万円程度が目安です。

これに加えて、教科書代、実習費、交通費、生活費などが別途必要になります。奨学金制度や教育ローン、また働きながら学べる制度を活用することで、経済的な負担を軽減できる可能性がありますので、事前に調べておくことをおすすめします。

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管理栄養士に向いている人の特徴

管理栄養士は専門性が高く、人々の健康を支える非常にやりがいのある仕事です。しかし、一方で常に学び続ける姿勢や高いコミュニケーション能力が求められます。

ここでは、あなたが管理栄養士として活躍できる素質があるか、3つの特徴をチェックしてみましょう。

食に関する強い興味がある人

「料理が好きで新しいレシピを考えるのが得意」「健康的な食生活に関心がある」「世界の食文化に触れるのが好き」など、食そのものに対する強い興味や探求心がある人は管理栄養士の仕事に間違いなく向いています。

献立作成や栄養指導、食育など、管理栄養士の業務は「食」を中心に展開されるため、食への関心が高いほど、仕事へのモチベーションを高く維持し、楽しみながら日々の業務に取り組むことができるでしょう。また、食に関する知識は日々更新されるため、純粋な興味は常に最新情報を学び続ける上での大きな原動力となります。

学び続けることができる人

栄養学や医学、食品科学といった分野の知識は日進月歩で進化しており、新しい研究結果や健康情報が次々と発表されます。

そのため、管理栄養士として常に最新の知識やトレンドを吸収し、学び続ける努力が不可欠です。病態栄養管理、特定保健指導、スポーツ栄養、あるいは地域栄養など、専門分野を深掘りしていく上でも、自ら積極的に学び、スキルアップを図る意欲が求められます。

変化の激しい医療・福祉分野で長く活躍するためには、向上心を持って知識や技術を更新し続けられる人が適していると言えるでしょう。

人と接することが好きな人

管理栄養士の仕事は、患者様や利用者様、そのご家族、そして医師や看護師、調理師といった多職種の方々と深く関わる機会が非常に多いです。

個別の栄養指導では、相手の話に耳を傾け、信頼関係を築きながら、食生活改善への動機付けを促す高いコミュニケーション能力が求められます。一方的に知識を伝えるだけでなく、相手の状況や気持ちに寄り添い、共に課題を解決していく姿勢が重要です。

また、チームで働く場面も多いため、円滑な人間関係を築き、密に連携できる協調性も不可欠です。人と接することが好きで、相手の気持ちに寄り添いながらサポートできる人は、管理栄養士として大きなやりがいを感じられるはずです。

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まとめ

社会人から管理栄養士を目指すことは、決して簡単な道のりではありませんが、確かな努力と計画があれば十分に実現可能です。特に「栄養士資格+実務経験」ルートは、働きながら資格取得を目指せる現実的な選択肢となります。

管理栄養士は「食」を通じて人々の健康を支える、将来性と社会貢献性の高い魅力的な職業です。この国家資格は年齢に関係なく取得でき、多様な職場で活躍できるため、キャリアチェンジを考えている社会人の方には特におすすめです。

この記事でご紹介した学習ルートや仕事の魅力、よくある質問、そして向いている人の特徴を参考に、ぜひあなたの管理栄養士としての新たなキャリアを切り拓いてください。あなたの情熱と努力が、きっと多くの人の健康と笑顔につながるでしょう。

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セカンドラボ株式会社

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2021年9月よりセカンドラボ株式会社に入社。主にクリニックを中心に医療介護向け求人メディア「コメディカルドットコム」の採用課題のサポートを行う。