精神科看護師とは?仕事内容や向いている人、役割を体験談付きで解説
- 更新日

精神科の仕事に具体的なイメージがわかないという方も多いのではないでしょうか。「実際には、どんな仕事をし、どんなやりがいを感じるのか?」を今回は解説します。それに加え、精神看護に向いている人の特徴や先輩看護師の体験談もご紹介します。
- スカウト経由で内定率2.3倍!
- 希望に合った求人”だけ”を厳選してお届け!
- 「就業応援制度」で最大50,000円進呈
目次
精神科看護師の仕事内容
精神科看護師の働き方は?1日の仕事の流れを紹介
精神科看護師として働くメリット
精神科看護師のデメリット|きつい・大変なことは?
精神科看護師に向いている人の4つの適性とは?
精神科看護師に向いていない人の特徴
精神科看護師のやりがい3選
精神科看護師の体験談を調査!精神科を選んだ理由は?
精神科看護師に関するよくある質問
まとめ
精神科看護師とは?
精神科の対象領域は精神疾患全般です。具体的には「うつ」「不眠」「統合失調症」「双極性障害」「強迫性障害」「発達障害」「摂食障害」「依存症(アルコール、薬物、ギャンブルなど)」「パーソナリティ障害」「認知症」「パニック障害」などが当てはまります。
精神科を受診する患者さんは、精神的に援助を必要としている人です。統合失調症をはじめとした病気を抱えている方のケアを行い、その人らしい生活ができるようにサポートするのが精神科看護の役割です。一般病棟での看護と比較すると医療処置は少ない傾向があり、患者さんとのコミュニケーションを重視した心理ケアや医師の補助が中心業務となります。
では、精神科看護師はどのような仕事や役割を果たすのでしょうか。詳細に解説していきます。
精神科看護師の役割
精神科看護師の役割は、うつ病や統合失調症などの精神的な疾患を持つ方が「その人らしく生活できるように支援すること」です。体調管理や服薬確認などの直接的なケアはもちろんのこと、患者さんが自立した生活を送られるように、患者さんとのコミュニケーションを通じた心のケア、医師の補助が中心業務となります。
精神科看護師の職場
精神科看護師の主な職場は、以下の施設が挙げられます。
- 精神科病棟
- 精神科外来
- 精神科訪問看護ステーション
- 精神科デイケア
- 精神科クリニック
精神科病棟では、入院患者の自立に向けた支援に加え、食事などのサポートを行います。病棟は、「閉鎖病棟」と「解放病棟」に分けられており、症状が重度の患者さんは閉鎖病棟へ入院することになります。また、症状が軽度の場合は在宅療養が可能であり、訪問看護やデイケアなど地域医療サービスで患者さんをケアします。
精神科と一般科の違い
精神科と一般診療科では、対象の患者さんはもちろん、病院の特徴や入院形態などに違いがあります。
まず、対象の患者さんについてです。精神科は、精神的な疾患を持つ人が対象ですが、一般科は、病気やケガなど、身体的な疾患・障害を持つ人が対象です。
次に、入院形態ですが、精神科では「精神保健福祉法」により入院形態が定められています。具体的には、「任意入院」「医療保護入院」「応急入院」「措置入院(緊急措置入院)」です。これらは、患者さんの症状によって分類されます。一方、一般科の場合、対象となる疾患によって診療科が分かれており、その診療科ごとで入院の基準や方法が異なります。例えば、内科や外科では、手術が必要な場合や病状に応じた医療が行われますが、入院は患者さんの状態に基づいて決定されます。
スカウトサービス登録はこちら
精神科看護師の仕事内容
- コミュニケーションを用いた心のケア
- 患者状態の評価や判断
- セルフケアの援助
- 薬の処方
コミュニケーションを用いた心のケア
精神科と他の診療科との最も大きな違いは、患者さんの疾患の多くがけがや病気ではなく「心の病」であることです。そのため、精神看護では、他の科に比べてもコミュニケーションによるケアが重きに置かれているのが特徴です。
患者さんの中には薬物治療に抵抗がある人も少なくありません。投薬を拒否されることもあり、その対応をするには日ごろからのケアがものを言います。コミュニケーションによる心のケアを積極的に行っていく必要があります。
患者状態の評価や判断
自分の状況がうまく伝えられない患者さんも精神科には多くいます。そのため、日ごろから観察を怠ってはいけません。自分の状況がうまく伝えられない患者さんに代わって、看護師が日常的に気を配っておく必要があります。
また、他の診療科では検査結果から健康状態の判断することができますが、精神科においては、検査結果からは読み取れない普段の患者さんの微妙な変化に気づいてあげる事が重要となります。
セルフケアの援助
入浴介助やトイレへの誘導が精神科看護師の業務に組み込まれていることもあります。しかし、近年では看護師助手のニーズが高まってきており、全てが看護師の担当業務とは限りません。
精神看護師が患者の異常発見や信頼構築に注力できる環境である場合も多いです。気になる方はお目当ての病院がどのような環境か確認してみましょう。
薬の処方
患者さんの症状に合わせた薬の処方も精神看護には大切な業務です。薬剤師や医師との連携をする精神看護師は投与量について打診することも多々あります。患者さんへの薬物過剰投与を防ぐためにも、精神看護師の役割はとても重要です。また、他の科に比べて投与される薬の量が多いため、投薬状況の把握・管理も重要な仕事の一つです。
スカウトサービス登録はこちら
精神科看護師の働き方は?1日の仕事の流れを紹介
精神科看護師は、一般科看護師と同様に「日勤」と「夜勤」があります。同様に、1日の仕事の流れも大きな違いはありません。ここでは、精神科看護師の働き方について詳しく紹介します。具体的な1日の仕事の流れや、日勤と夜勤の仕事内容を参考にして、精神科看護師の働きをイメージしてみてください。
【日勤】精神科看護師の仕事の流れ
精神科看護師の基本的な仕事の流れは、一般科の看護師とさほど変わりはありません。ただし、精神科病棟の場合、1日や1週間のスケジュールが決まっていることが多く、時間外勤務は少ない傾向にあります。以下は、精神科看護師の1日のスケジュール例です。
日勤のスケジュール例 |
|
---|---|
8:30 | 夜勤看護師からの申し送り |
8:45 | 排泄ケア |
9:00 | 巡回(ラウンド)、カルテ整理、バイタルサインなど |
11:30 | 配膳、食事介助 |
12:30 | 服薬管理 |
14:00 | 作業療法のサポート、カンファレンス |
15:00 | 患者さんのおやつの準備、食事介助 |
16:30 | 夜勤看護師への申し送り |
17:00 | 退勤 |
日勤では、患者さんとのコミュニケーションを通じた心のケアや自立に向けたサポート、身の回りのお世話が主な業務です。症状の重い患者さんの場合は、食事や排泄の補助があります。医療処置は少ないのが特徴です。
【夜勤】精神科看護師の仕事の流れ
日勤と同様に、夜勤の仕事も一般科看護師と流れはほとんど同じです。
夜勤のスケジュール例 |
|
---|---|
16:30 | 日勤看護師からの申し送り |
17:00 | 巡回(ラウンド) |
18:00 | 配膳、食事介助 |
18:30 | 服薬管理 |
19:00 | 休憩 |
20:00 | 入眠準備、口腔ケア |
21:00 | 消灯(巡回(ラウンド)、カルテの記入、休憩) |
6:00 | 採血、排泄ケア |
7:00 | 配膳、食事介助 |
7:30 | 服薬管理 |
8:30 | 日勤看護師への申し送り |
9:00 | 退勤 |
精神疾患を抱える患者さんは、突発的な発作でトラブルが起きることが多いです。そのため、病院によっては20分間隔で見回り巡回するよう定めているケースもあるほど、一般科に比べて見回りを行います。また夜勤の場合は、患者さんの安全確保や緊急時の対応力強化のために、男性看護師を1名以上配置している病院があります。
スカウトサービス登録はこちら
精神科看護師として働くメリット
- 業務負担が少ない
- コミュニケーション能力の向上
- 精神療法などの専門的な知識が身につく
業務負担が少ない
外来診療のみのクリニックであれば、そもそも夜勤はありません。また、入院設備のある精神科の病院であっても、一般病棟と比較すると患者さんの容態急変などが少ないので残業時間も少ない傾向にあります。
コミュニケーション能力の向上
精神科看護には、患者さんとの信頼関係が不可欠のため、一般科よりも患者さんとのコミュニケーションに重きを置いています。患者さんのそばに寄り添う時間が長いので、患者さんの細かい変化に気づきやすいです。その変化からコミュニケーションに繋げる力が身につきます。
精神療法などの専門的な知識が身につく
精神科では、患者さんとコミュニケーションを大事にしているので、レクリエーションや対話などをおこなう精神療法を主に行っています。「精神科関連の専門知識を身につけたい」などの目標を持っている方におすすめです。
スカウトサービス登録はこちら
精神科看護師のデメリット|きつい・大変なことは?
精神科看護師には、業務負担が少ないことや精神療法などの専門的な知識が身に付くメリットがある一方で、大変なこともあります。ここでは、精神科看護師のデメリットについてご紹介します。
精神的なストレスを感じやすい
精神科の看護師は、精神面で不安を抱える患者さんが相手です。心のケアを図るために、密にコミュニケーションをとるため、看護師によっては患者さんに引きずり込まれて、一緒に落ち込んでしまうケースがあります。実際に「患者の沈んだ気持ちに共感しすぎて、自分も落ち込んでしまったことがありました。」と、つらい体験をしている看護師は多いです。患者さんに寄り添うことは大切ですが、患者さんとの適切な距離をとり、自身のメンタルをコントロールすることが必要です。
医療技術が身に付きにくい
一般科の看護師に比べて、精神科看護師が患者さんに採血などの医療処置を行う機会はさほど多くありません。主に、患者さんとのコミュニケーションを図ることで心のケアを行います。そのため、精神療法などの専門的な知識が身に付く一方、医療技術が身に付きにくいです。「精神科では点滴など医療処置をする機会がほとんどなく、今点滴をお願いされてもできる自信がないです」と悩んでいる看護師は多くみられます。
一般科への異動・転職がしにくい場合も
精神科は専門性が高く、また医療技術が身に付きにくいことから、一般科への異動や転職がしにくい場合があります。一般科では、採血や点滴を行う機会が多く、身体的なケアを中心に実務経験を積むことができますが、精神科ではそのような技術的な作業が少ないです。そのため、転職時に技術的な自信を持つことが難しいことがあります。実際に「精神科がつらくて一般科に戻りたいけど、採血や点滴に自信がなくて異動願いを出せないでいます」という看護師は多いようです。
スカウトサービス登録はこちら
精神科看護師に向いている人の4つの適性とは?

精神科へ勤めることに興味を覚えたら、気になるのはやはり「どんな人が精神看護に向いているのか?」ということではないでしょうか。精神科看護師における適性は主に下記の4つです。詳しく見ていきましょう。
- 長期的な治療で患者さんと向き合いたい
- 精神的なタフさがある
- 観察力や察する力がある
- 精神看護以外の領域にも関心がある
長期的な治療で患者さんと向き合いたい
「長期的に患者さんの回復と向き合いたい」と思う人に精神科看護師は向いています。心因性の疾患は回復の判断が難しく、治療が長期化することも珍しくありません。特に社会的入院*をしてしまう場合、退院後も見据えた包括的なケアが必要です。
*社会的入院……必ずしも治療や退院を目的としない長期的な入院のこと
精神的なタフさがある
精神的に強いことも精神科看護師に必要な適性の1つです。精神科の患者さんの中には暴言や心ない言葉で責め立てる人もいます。こうした状況では、ちょっとのことではめげないタフさが必要とされます。
観察力や察する力がある
観察力や察する力は精神科看護の現場では特に重宝されます。観察力は患者理解に欠かせません。退院後の生活まで見据えたケアを行うこともある精神看護の現場では、患者理解は特に重要です。普段の業務の中で、患者さんから必要な情報をうまく聞き出すコミュニケーション能力が求められます。
精神看護以外の領域にも関心がある
他領域の知識があると、より精神科看護師として活躍の場が広がります。精神科というと「心の病気」を扱うイメージが強いかも知れません。
確かにそれは間違いではありませんが、実は内科疾患の知識も必要な場合が多いのです。心因性疾患の場合、内科疾患を併発することも多く、心身ともにケアする必要があります。そのため、精神看護の領域だけでなく、総合的な知識へ興味を広げていける人は特に向いているでしょう。
スカウトサービス登録はこちら
精神科看護師に向いていない人の特徴
ここでは、精神科看護師に向いていない人の特徴について紹介します。特に、精神的な部分は重要な要素です。以下の特徴を自身と照らし合わせてみてください。
ストレス耐性が低く、落ち込みがちな人
精神科の仕事は、患者さんの不安定な精神状態や、時には攻撃的な言動に直面することもあり、精神的な負担が大きい場合があります。ストレスを適切に管理し、休息やリフレッシュを図ることが苦手な方は、心身の健康を損なう可能性があります。
精神疾患に関する抵抗がある、または偏見がある人
精神疾患に対する偏見を持っていたり、患者さんの権利や尊厳を尊重する意識が低い場合、適切な看護を提供することはできません。「精神疾患の患者は危険」という誤解があると、患者さんとの信頼関係を築くことが難しく、必要な支援やケアが十分に提供できなくなります。また、偏見があると、患者さんに対して無意識のうちに否定的な態度を取ってしまい、治療の進行にも影響を与えかねません。
臨機応変な対応が苦手な人
精神科医療は、患者さん一人ひとりの個性や病状、生活背景などを考慮した個別的なケアが求められます。一般科と比較して、マニュアルや業務手順書を作成しにくい側面が多いです。
また精神科の現場では、患者さんの状態は時間や状況によって大きく変動します。穏やかだった患者さんが急に興奮状態になったり、予定していたケアを拒否したり、突発的な行動に出たりすることがあります。柔軟性や臨機応変な対応が求められます。
スカウトサービス登録はこちら
精神科看護師のやりがい3選
患者さんの笑顔・回復する姿を見ること
先輩看護師があげるやりがいとして最も多いのは、患者さんの笑顔・回復する姿を見ることです。精神科看護師は、患者さんへの観察が特に重視されます。患者さんが自分とのコミュニケーションで笑顔になってくれる姿や、できなかったことができるようになる変化を見たときの喜びはひとしおです。ここで、実際に先輩看護師が感じたやりがいの声をご紹介します。
長く無気力だった患者さんが、私との会話の中で少しずつ表情を和らげ、ある日「ありがとう」と笑顔で言ってくれました。その瞬間、この仕事をしていて本当に良かったと感じました。 |
入院当初は誰とも話せなかった患者さんが、少しずつ会話ができるようになり、退院時には「また頑張ります」と言ってくれました。回復の過程を支えられたことに、大きなやりがいを感じました。 |
患者さんの退院後も見据えた看護ができる
精神科の看護師は、患者さんの将来を見据え、自立した生活を送るためのケアを行います。長期的な治療や社会的入院をする人も少なくなく、こうした状況では、退院後を見据えた看護の重要性が増します。しかし、つらい症状を抱える患者さんに寄り添いながら、社会復帰を支援することは簡単ではありませんが、少しずつ回復し、生活の幅が広がる様子を見ることにやりがいを感じる人が多いようです。実際に患者さんの退院後を見据えた看護に対して、やりがいを感じた体験談をご紹介します。
退院後の生活に不安を抱える患者さんに、一緒に生活リズムを整える練習をしました。少しずつ自信を持つ様子を見て、支援の大切さを実感しました。 |
患者さんと退院後の目標を話し合い、できることを増やしていく過程に関われたことが嬉しかったです。自立に向けた看護のやりがいを感じました。 |
幅広い領域の看護スキルを活かせる
幅広い領域の看護スキルが活きるのも精神看護のやりがいといえます。精神科特有の病気だけでなく、患者さんの背景や行動を理解する力、適切な声かけや関わり方の工夫など、多様なスキルが求められます。症状の変化を細かく観察し、患者さんに合わせた関わり方を見つけることで、回復の手助けができたと実感できる瞬間も多いです。そうした経験が、自身の成長ややりがいにつながるのも精神科ならではの魅力です。この点に関する体験談をご紹介します。
患者さんが少しずつ会話できるようになったとき、関わり方が正しかったと感じて嬉しかったです。症状の改善に寄り添えたことに大きなやりがいを感じました。 |
無気力だった患者さんに、毎日小さな目標を一緒に設定し、達成感を感じてもらいました。その変化を見守ることで、自分の成長を実感しました。 |
スカウトサービス登録はこちら
精神科看護師の体験談を調査!精神科を選んだ理由は?
いろいろ考えての決断ではあるのですが、私が精神科を選んだ理由は大きく分けて二つ。一つ目はお恥ずかしい話ですが、血や内臓などを見るのが少し苦手だったから。二つ目は、医療行為ではなく、患者さんとの対話を主な手段としてケアを提供できることに魅力を感じたからです。
私が看護師になろうと思ったきっかけは、子どもの頃に苦手な注射を我慢できるように励ましてくれた看護師さんや、祖母のお見舞いに行ったとき、気さくに私の緊張をほぐしてくれた看護師さんにあこがれたからでした。つまり、看護師さんの「精神的な寄り添い」が私の憧れの正体だったと気づいたんです。
実際に入職してみても、他の診療科にくらべると血を見るような機会はほとんどなく助かっています。また私の言葉や表情ひとつによって患者さんの安らぎが伝わってくることも多く、やりがいを感じています。
もちろんその逆に、かえって患者さんを落ち込ませてしまうこともあるので責任を感じますが、自分の心で患者さんの心に寄り添える、素敵な仕事だと思いますよ。
(国立病院 看護師6年目 28歳 女性)
私は、どちらかというと実利的な理由から精神科を選びました。
看護師というと「夜勤や残業が大変」といったイメージがあると思うのですが、精神科では患者さんに身体的な命の危険があるわけではないので、残業が発生しにくいと言われていたんですよね。また同じ理由から、夜勤やオンコール待機の中で緊急事態が起こることも他の科に比べると少ない。
一方で、「精神科の看護師は心を病みやすいからやめておけ」という声もよく耳にしました。ただ他の科に行ったとしても、ハードな勤務が続けば精神的にはすり減るでしょうし、生来の図太さもあるのでまあなんとかなるだろうと(笑)。最終的には専門的なスキルが身につく点が後押しになって、精神科に飛び込みました。
新卒で入職した病院でも、やはり体力面では比較的ゆとりをもって働けていると感じていました。また病院で培ったスキルを活かして、心療内科クリニックへの転職もできました。今後万が一のことがあって看護師を退くことになったとしても、代えの利きづらいスキルがあれば復職などへの不安はひとまず解消できるので、結婚や子育てを見据えた女性看護師さんにも精神科はおすすめできると思います。
(クリニック 看護師10年目 33歳 男性)
スカウトサービス登録はこちら
精神科看護師に関するよくある質問
精神科で働く看護師の役割や求められるスキルについて、不安や悩みを抱えている方も多いと思います。ここでは、精神科看護師に関するよくある質問を集めました。不安を解消するための参考にしてみてください。
精神科看護師は病むって本当ですか?
精神科看護師が必ずしもやむわけではありませんが、精神的に病む可能性はあります。精神疾患を抱える患者さんは、ネガティブな発言が多いことや、正常に会話ができないなど、精神的な負担が大きいからです。また、患者さんの感情に引きずられる場合もあるため、患者さんと適切な距離を保ち、感情をコントロールできる人が向いています。 |
精神科看護師はレベルが低い・使えないと言われるのはなぜですか?
精神科は、一般科と比べて医療処置の機会がさほど多くありません。そのため、点滴や採血などの医療技術を身に付けることが難しい環境といえます。これが、精神科看護師はレベルが低い・使えないといわれる理由です。しかし、一般科と違って精神療法などの専門的な知識が身につきます。その点に自信を持つと、より仕事にやりがいを感じられます。 |
精神科看護師は性格が悪いというのは本当ですか?
看護師は「白衣の天使」といわれる一方、「性格が悪い」といわれることがあります。これは、身体的・精神的にハードな看護師の仕事を続けるためには、強い精神力と気力が必要であるからと考えられます。また、看護師は学生時代から女性比率が高く、人間関係のトラブルを防ぐための自己防衛として、自然と気が強くなっていくのかもしれません。こうした理由が、誤解を招いていると思われます。 |
精神科看護師のあるあるを教えてください
精神科看護師ならではの特徴はいくつかあります。病棟勤務と訪問看護の「あるある」は以下の通りです。
精神科看護師はやりがいがある一方、患者さんの予測できない行動に対応する必要があるなど危険も伴います。それぞれに対して「精神科看護師のあるある」は存在するため、それらを理解することで、働いたときのイメージがしやすくなります。 |
スカウトサービス登録はこちら
まとめ

精神科看護師は患者さんの心のケアが必要とされる職種です。じっくりと信頼関係を築くには、精神的負担を軽減するような行動を実践していかなければいけません。
ストレス社会と呼ばれて久しい現代社会において、精神科看護師という仕事は今後ますます重要視されていくことでしょう。精神科への転職を希望されている方に、今回の記事が参考になれば幸いです。
もし精神科看護師という仕事に興味を持ったなら、ぜひ実際の求人もチェックしてみてください。
スカウトサービス登録はこちら
事業所からスカウトがくる!
- スカウト経由で内定率2.3倍!
- 希望に合った求人”だけ”を厳選してお届け!
- 「就業応援制度」で最大50,000円進呈


よくある質問
精神看護において、コミュニケーションによるケアは他の科に比べても重きが置かれているのが特徴です。患者さんの中には薬物治療に抵抗がある人も少なくありません。投薬を拒否されることもあり、その対応をするには日ごろからのケアがものを言います。そのためコミュニケーションによる心のケアを積極的に行っていく必要があるのです。
②患者状態の評価や判断
自分の状況がうまく伝えられない患者さんも精神科には多くいます。そのため、日ごろから観察を怠ってはいけません。自分の状況がうまく伝えられない患者さんに代わって、看護師が日常的に気を配っておく必要があります。
③セルフケアの援助
入浴介助やトイレへの誘導が精神科看護師の業務に組み込まれていることもあります。しかし、近年では看護師助手のニーズが高まってきており、全てが看護師の担当業務とは限りません。精神看護師が患者の異常発見や信頼構築に注力できる環境である場合も多いです。気になる方はお目当ての病院がどのような環境か確認してみましょう。
④薬の処方
患者さんの症状に合わせた薬の処方も精神看護には大切な業務です。薬剤師や医師との連携をする精神看護師は投与量について打診することも多々あります。患者さんへの薬物過剰投与を防ぐためにも、精神看護師の役割はとても重要です。
先輩看護師があげるやりがいとして最も多いのは、患者さんの笑顔・回復する姿を見ることです。患者さんへの観察が特に重視される精神看護という領域。患者さんが自分とのコミュニケーションで笑顔になってくれる喜びはひとしおです。
②患者さんの退院後も見据えた看護ができる
精神科では長期的な治療や社会的入院をする人も少なくありません。こうした状況では、退院後を見据えた看護の重要性が増します。精神病院では生活歴を把握したうえでの看護を求められるため、より生活に寄り添った看護を実践できるでしょう。この点をやりがいにあげる方も多いようです。
③幅広い領域の看護スキルを活かせる
幅広い領域の看護スキルが活きるのも精神看護のやりがいといえます。精神科特有の病気だけでなく、身体疾患の知識も重宝される現場であるため、思わぬところで自分の経験を活かすことができます。