介護福祉士になるには｜年収アップは本当？働きながら最短合格するルート

唯一の国家資格！「介護福祉士」を持つ本当の価値

介護福祉士は、介護職として唯一の国家資格です。初任者研修と実務者研修は「公的資格」ですが、介護福祉士は国がその専門性を保証します。社会的信頼性が高く、一度取得すれば更新なしで「一生有効」な資格です。

国家資格を持つことは、正社員雇用の安定や社会的信用の向上に直結します。また、現場での信頼も厚くなり、裁量権のある専門職として一目置かれるようになります。

なぜ今、「介護福祉士」を目指すべきなのか

「資格を取っても、やる仕事は変わらないじゃん」
「資格だけの新人より、自分の方が利用者さんのことを分かっている」
現場で忙しく働いていると、そう思うこともあるはずです。

たしかに、資格を取った翌日から、仕事内容がガラリと変わるわけではありません。しかし、今の介護業界では、いくら現場の実力があっても、「資格」がないだけで給料や役職に反映されないのが現実です。

ここでは、あなたの積み上げてきた経験を無駄にしないために、なぜ今、資格が必要なのかをお伝えします。

資格がないと「リーダー」や「管理職」になれない

無資格や初任者研修（ヘルパー2級）のままだと、どれだけ現場で経験を積んでも、なれる役職に限界があります。一方で、介護福祉士があれば、以下のような立場になるための「条件」をクリアできます。

つまり、介護福祉士はゴールではありません。あなたの「現場での実力」を、ちゃんと「給料や役職」として返してもらうための、絶対に必要な条件なのです。

13年働いて給料激減。「体力の限界」が招くリスク

「今の職場は居心地がいいから、このままでいい」そう思っていても、経営者が変わったり、自分が体調を崩したりした時、今の給料が続くとは限りません。

実際に、ネット上では以下のような切実な声が上がっています。

これは珍しい話ではありません。年齢を重ねて体がきつくなったり、腰を痛めて現場を離れたりした瞬間、給料がガクンと下がってしまうリスクがあるのです。

「いつでも辞められる」が自分を守る武器になる

しかし、国家資格である「介護福祉士」を持っていれば話は別です。現場の実務能力だけでなく、「資格」そのものに価値があるため、以下のような強みが生まれます。

• 資格手当は現場を離れてももらえることが多い
• もし給料が下がったら、条件の良い施設へすぐに転職できる

資格があれば、今の職場にしがみつく必要がなくなります。「何かあったら、いつでも他へ行ける」この余裕（選択肢）を持つことこそが、長く介護の仕事を続けるための最大の武器になります。

介護福祉士を取ると給料は本当に上がる？

「資格取得で給与アップ」という話は、聞き飽きた内容かもしれませんが、具体的なデータと求人サイトだからこその情報を紹介したいと思います。

【データで見る】72万円の年収差

厚生労働省の調査によると、無資格の介護職員と介護福祉士（有資格者）の平均年収は、72万円もの差があります。

月給にすると「約6万円」の違いです。単純計算ですが、10年働けば「720万円」も生涯年収が変わるのです。

出典：厚生労働省「令和６年度介護従事者処遇状況等調査結果」

「今の職場ではそんなに差がつかない」という方もいるかもしれません。 しかし、それは「資格を持っていると、基本給やボーナスの高い職場へ転職できる」という可能性を含めた差です。

給与アップは「資格手当」だけじゃない

介護福祉士を取ると資格手当で月給がアップするのは世間の常識です。月額1万円が相場で、太っ腹の職場では2万円支給するケースが見られます。

多くの人が「資格手当」ばかり気にしますが、実は優良な法人ほど「基本給のテーブル」自体を分けています。

• 無資格：基本給18万円～
• 初任者研修・実務者研修：基本給19万円～
• 介護福祉士：基本給20万円～

このように、スタートラインの時点で月2万円以上の差をつけているケースも少なくありません。

重要なのは、基本給が上がれば、それを元に計算される「残業代」も「賞与（ボーナス）」も連動して増えます。 結果として、手当の額面以上に、年収に大きな差が生まれるのです。

働きながら「介護福祉士」になる最短ルート

介護福祉士になるには4つのルートがありますが、現在介護職として働いている方の約9割が「実務経験ルート」を選びます。

その他のルート（学生・留学生の方）はこちら

条件はたった2つ！「実務者研修」と「実務経験3年」

「実務経験ルート」で国家試験の受験資格を得るために、クリアすべき条件は以下の2つだけです。

• 実務者研修の修了 ：「実務者研修」というスクーリング（講義＋演習）を修了していること。
• 3年以上の実務経験： 介護現場での在籍期間が3年（1095日）以上あり、かつ実際に働いた日数が540日以上あること。

「働きながら研修に通う時間なんてない！」と思うかもしれませんが、安心してください。 実務者研修は「自宅学習（通信）＋スクーリング（7〜9日程度）」で取得するのが一般的です。土日コースや夜間コースを活用すれば、仕事を辞めずに取得可能です。

費用は10万円以上！でも「自腹」は損な選択肢

通常、実務者研修の受講には10万円〜15万円程度かかります。「いや高すぎる…」と思うかもしれませんが、諦める必要はありません。実は、多くの人が「国の制度」や「会社の支援」を使って、負担を大幅に減らしています。

• 教育訓練給付金（国）： ハローワーク経由で、受講料の20%〜最大70%が戻ってくる制度。
• 資格取得支援制度（民間）： 法人によっては費用を一部～全額負担してくれる制度。

【要注意】実務経験3年の日数計算のルール

「もう3年働いているから大丈夫」と思っていても、いざ申し込むと「日数が足りない！」と焦るケースが後を絶ちません。 以下の2つの「日数カウント」のルールを必ず確認してください。

① 期間（在籍日数）：3年（1095日）以上

会社に籍を置いている期間です。
産休・育休・病気休暇中も「在籍期間」に含まれます。

② 従事日数（出勤日数）：540日以上

実際に現場で働いた日数です。有給休暇や休職期間は含まれません。また出張・研修などは、実際に現場で介護業務を行っていないため、原則として含まれません。
パート勤務の場合、1日1時間でも「1日」としてカウントされます。

★ポイント★
特にパート勤務の方や、育休を取得した方は、「在籍期間は足りているけど、出勤日数が540日に届かない」 というケースが多いので、早めに計算しておきましょう。

国家試験は合格率80％で「実は受かりやすい」

「国家試験」と聞くと、すごく難しいイメージがありませんか？ 「仕事で疲れて勉強できない」「記憶力に自信がない」と不安になる方も多いでしょう。

しかし、安心してください。介護福祉士国家試験は、 「働きながらでも十分に受かる試験」です。

合格率は80%前後！「落とす試験」ではない

近年の介護福祉士国家試験の合格率は、70%〜80%台で推移しています。 ケアマネジャー（約20～30%）や社会福祉士（約30〜40%）と比べても、 圧倒的に高い数字です。

この試験は、受験者をふるい落とすためのものではなく、 「現場で必要な知識があるかを確認するための試験」です。

満点を取る必要はありません。 全体の60%程度正解できれば、誰でも合格できます。

【2026年1月〜】新制度「パート合格」が追い風に

さらに、これから受験する方に朗報があります。 第38回試験（2026年1月実施予定）から、 歴史的な制度変更である「パート合格制度」が導入される予定です。

これまでは「一発勝負（全科目受験）」でしたが、 今後は試験科目が3つのパートに分かれ、 「合格したパートは翌年以降（2年間）免除される」ようになります。

今まで：落ちたら来年また「全科目」やり直し…

これから： 「今年はAパートだけ集中して勉強しよう！」という数年計画が可能に。

これにより、仕事や育児でまとまった勉強時間が取れない方でも、 コツコツと確実に合格を目指せるようになります。

最短合格のコツは「過去問」の攻略にあり

「久しぶりの勉強で何から手をつければいいかわからない」 そんな方は、あれこれ参考書を買う前に、 まずは「過去問」に取り組みましょう。

介護福祉士の試験は、過去に出た問題と似た傾向の問題が多く出題されます。

スマホアプリや過去問サイトを活用して、 「移動中の5分」「寝る前の10分」などのスキマ時間に クイズ感覚で解くだけでも、十分な力がつきます。

資格は「ゴール」ではなく「選択肢」を増やすもの

無事、介護福祉士に合格したら、そこがゴールではありません。現場のプロとして働き続けることはもちろん、体力やライフスタイルに合わせて新しいキャリアを選べるようになります。

「管理職・ケアマネ」で体力を守る道

年齢を重ねたり、腰痛が悪化したりして夜勤や現場の介助業務がきつくなった際に「マネジメント・日勤だけの相談業務」にシフトすることが可能になります。管理者や施設長へのキャリアアップにも、もちろん介護福祉士は有効です。

• サービス提供責任者（サ責）：訪問介護の司令塔
• 生活相談員：利用者や家族との調整役
• ケアマネジャー： 介護福祉士として5年経験を積めば受験可能。夜勤なしの働き方がメイン。

資格があれば、「定年まで現場で体を張り続ける」以外の働き方を、自分で選べるのが最大の強みです。

「好条件・高収入」の職場へステップアップ

「もっと稼ぎたい！」 そう思うなら、資格を武器にして、より待遇の良い職場へ挑戦できます。「年収500万円以上」といった好条件の求人は、応募条件が「介護福祉士必須」となっているケースがほとんどです。

論より証拠です。実際にどのくらいの給料が出ているのか、コメディカルドットコムに掲載中のリアルなランキングを見てみてください。

まとめ

「勉強する時間がない」「今さら資格なんて…」 そう迷っているなら、ぜひ一歩踏み出してみてください。

介護福祉士の資格は、国があなたの実力を保証する証明書です。 これさえ持っていれば、不当な扱いや給料ダウンにおびえることなく、「自分を高く買ってくれる場所」を自分で選べるようになります。

• 今の職場でキャリアアップを目指すもよし。
• より条件の良い職場に転職するもよし。
• 働きながら資格が取れる「資格取得支援あり」の求人を探すもよし。

まずは、あなたの実力が正当に評価される未来へ向けて、情報収集から始めてみませんか？

コメディカルドットコムは

プロフィールを登録しておくだけで
事業所からスカウトがくる！

※個人が特定される情報は事業所側から閲覧不可

• スカウト経由で内定率2.3倍！
• 希望に合った求人”だけ”を厳選してお届け！

今すぐ無料登録