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介護福祉士国家試験|働きながら資格取得できる?試験の流れや合格率もご紹介!

  • 更新日
投稿者:小林 祐郁

介護福祉士は、介護福祉分野で唯一の国家資格です。介護福祉士の資格を持っていると業務の幅が広がり、給与アップにも繋がります。介護士として働く方の中には介護福祉士の資格取得を目標としている人も多いのではないでしょうか。

今回は、介護福祉士になることで得られるメリットや試験の合格率、試験対策などを解説していきます。働きながら資格取得を目指す際のポイントも合わせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

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目次



1.介護福祉士とは

介護福祉士とは

介護福祉士は、「社会福祉士及び介護福祉士法」によって、1987年に定められた介護系唯一の国家資格で、以下のように定義されています。


専門的知識及び技術をもつて、身体上又は精神上の障がいがあることにより日常生活を営むのに支障がある者につき心身の状況に応じた介護を行い、並びにその者及びその介護者に対して介護に関する指導を行うことを業とする者をいう。

出典:社会福祉士及び介護福祉士法(第二条)


つまり、介護福祉士は日常生活を送ることが困難な方に対して、必要なケアや日常生活の補助を行う、介護のプロフェッショナルです。直接ケアを行うだけでなく、現場のリーダー職や職員の教育などマネジメント的な役割も求められます。介護福祉士の主な仕事内容は以下の通りです。


  • 身体介助
  • 生活援助
  • 生活リハビリ
  • レクリエーションの企画
  • 相談・アドバイス
  • マネジメント

介護福祉士の資格を取得するメリット

■収入アップに繋がる

介護福祉士の資格を取得することで収入アップが期待できます。基本給で優遇されることはもちろん、施設によっては資格手当や特定処遇改善加算が支給(もしくは増額)されます。「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果」によると、介護福祉士の有資格者と資格を保有していない人とでは、月収で6万円以上の差があることがわかります。


平均給与額(月収)

平均給与額(年収)

介護福祉士

331,080円

3,972,960円

実務者研修

302,430円

3,629,160円

初任者研修

300,240円

3,602,800円

保有資格なし

268,680円

3,224,160円

出典:厚生労働省「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果」


■キャリアアップにつながる

介護福祉士の資格を取得すると「介護に必要な知識と技術が身についている」というアピールになるので、現場から貴重な人材として高く評価されます。業務の幅が広がるだけでなく、リーダー職や管理職へのキャリアパスにも繋がります。転職をする際にも資格は有利に働くことが多いです。介護施設は介護福祉士を雇用すると国から補助金が交付されるため、各施設では積極的な採用を行っています。


介護福祉士になるには

介護福祉士になるためには国家試験に合格し、介護福祉士の資格を取得する必要があり、資格取得のためには4つのルートがあります。


  • 実務経験ルート
  • 養成施設ルート
  • 福祉系高校ルート
  • 経済連携協定(EPA)ルート

■実務経験ルート

介護の実務経験を活かして資格取得を目指すルートです。介護福祉士を目指す人の多くがこのルートで資格を取得しています。実務経験ルートで受験する場合は、以下のいずれかの受験資格が必要となります。


①3年以上の介護実務経験+実務者研修の修了

②3年以上の介護実務経験+介護職員基礎研修及び喀痰吸引等研修の修了


実務者研修を終了していなくても、3年以上の実務経験に加え「介護職員基礎研修及び喀痰吸引等研修の修了」していれば介護福祉士の受験資格を得ることができます。


しかし、「介護職員基礎研」は2012年度末に廃止されているため今から受講することはできません。


■養成施設ルート

養成施設を卒業して資格取得を目指すルートです。同じ介護福祉士養成施設を卒業するルートでも2パターンあります。養成施設で受験する場合は、以下のいずれかの受験資格が必要となります。


①高等学校を卒業後、福祉系大学、社会福祉養成施設、保育士養成施設のいずれかを卒業後、1年制以上の介護福祉士養成施設を卒業

②高等学校を卒業後、2年制以上の介護福祉士養成施設を卒業


■福祉系高校ルート

福祉系の高等学校を卒業した人の取得ルートです。入学年度によって受験資格が変わるので注意してください。福祉系高校ルートで資格取得を目指す場合は、以下のいずれかの受験資格が必要です。


①福祉系高等学校に2009年度以降に入学し、新カリキュラムを履修し卒業

②福祉系高等学校に2008年度以前に入学し、旧カリキュラムを履修し卒業

③2009年度以降に特例高等学校に入学し、必要単位を取得・卒業、その後に9ヵ月以上の介護実務を経験


■経済連携協定(EPA)ルート

EPA介護福祉士候補者用の資格取得ルートです。EPA介護福祉士候補者とは、日本の介護福祉士資格取得を目指して、日本の施設で研修を受けながら就労するインドネシア人、フィリピン人、ベトナム人の人たちです。EPA介護福祉士候補者になるには介護実務経験3年以上が必要になります。


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2.働きながら資格取得を目指す際のポイント

働きながら介護福祉士の資格取得を目指す場合は、上述したルートのうち「実務経験ルート」がおすすめです。

以下が、介護福祉士資格取得に向けたスタンダードな流れになります。


①無資格・未経験の状態で介護職として入職

②初任者研修を修了

③実務者研修を修了

④3年の実務経験を積んだ後、介護福祉士の資格取得を目指す


【実務経験ルートのスケジュール例】

2019年 4月 介護施設に入職

2019年 7月 初任者研修修了

2022年 4月 実務経験が3年以上に

2022年 7月 実務者研修の受講を開始

2022年 12月 実務者研修修了

2023年 1月 介護福祉士試験


働きながら資格取得する方法・メリットデメリット

働きながら介護福祉士資格を目指す際の具体的な方法・メリット/デメリットをご紹介します。


独学

多くの方が最初に検討するのは独学だと思います。

自分のペースで進めることができるのが大きなポイントですが、働きながらとなると時間の確保に苦労するという側面もあります。


メリット

・費用を抑えられる

・自分のペースで進められる、順調にいけば短期間で終えられる


デメリット

・退勤後後や休日など勉強時間の確保が必要

・モチベーションの維持が大変

・教材を自分で選ぶ必要がある


通信講座

教材もスケジュールも決まっているので比較的余裕を持って勉強できますが、 独学と比べると費用と期間がかかってしまいます。


メリット

・指定の教材で学べるので安心

・期間内であればスケジュールにも余裕がある

・講座によるが、質問ができる場合もある


デメリット

・独学よりは費用がかさむ

・まとまった期間がかかる(通常6ヶ月程度)


資格取得支援のある職場がおすすめ

働きながら資格取得を目指す方々を支援している介護施設が多くあります。


費用負担、試験対策講座の実施など具体的な内容は施設にもよりますが、働きながら資格をとりたい!という方は、自分の職場の資格取得支援制度についてチェックしてみましょう。


また、これから転職を検討している方は、求人を探す際に支援制度があるかどうか確認しておくことがおすすめです。



試験

介護士の資格取得支援とは?働きながら介護資格を取る方法を解説

介護の資格取得支援制度について解説しながら、実際の業務内容も紹介します。

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3.介護福祉士の合格率

介護福祉士国家試験の合格率

2023年に行われた第35回介護福祉士国家試験では、受験者数79,151人に対し、合格者が66,711人でした。合格率は84.3%になります。過去の結果を見ても、合格率は70%前後となっているので、国家試験の中では合格率が高い試験と言えるでしょう。


第33回

第34回

第35回

受験者数

84,483人

83,082人

79,151人

合格者数

59,975人

60,099人

66,711人

合格率

71.0%

72.3%

84.3%

出典:介護福祉士国家試験の受験者・合格者の推移


介護系の国家試験は介護福祉士のほかに、代表的なものとしてケアマネジャーと社会福祉士があります。2022年に行われた国家試験の結果を比較してみると、介護福祉士の合格率の高さがうかがえます。


介護福祉士

ケアマネジャー

社会福祉士

72.3%

19.0%

31.1%

出典:厚生労働省「第34回介護福祉士国家試験合格発表」

出典:厚生労働省「第25回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について」

出典:厚生労働省「第34回社会福祉士国家試験合格発表」


介護福祉士の合格基準

介護福祉士国家試験は、1問1点の125点満点です。合格基準は総得点の60%なので、基本的には75点以上取れば合格です。この基準は問題の難易度によって補正がかかる場合もあります。また、試験に合格するためには11科目ある試験科目群のすべてで点数を獲得する必要があります。75点以上の点数を取れていても、0点の科目があれば不合格となるので注意が必要です。


【年齢別】介護福祉士国家試験合格者数

第35回介護福祉士国家試験の合格者数を年齢別に見ると、全体の約45%近くを40代〜50代が占めており、中高年の割合が高いことがわかります。慢性的に人手が不足している介護業界は未経験でも挑戦しやすく、雇用形態も様々なのでライフスタイルに合わせた勤務が可能です。


こうした理由から中高年で介護福祉士に挑戦する方の割合が高くなっていると考えられます。また、40代以降は家族の介護に直面する世代でもあります。仕事で身に付けた技術を家族の介護に役立てたいと介護業界に挑戦する方も少なくないようです。


人数

割合

~20歳

5,001人

7.5%

21~30歳

16,934人

25.4%

31~40歳

12,920人

19.4%

41~50歳

16,877人

25.3%

51~60歳

12,197人

18.3%

61歳~

2,782人

4.2%

出典:公益財団法人社会福祉振興・試験センター「第 35 回介護福祉士国家試験の合格発表について」


介護福祉士国家試験に落ちてしまう人の特徴

介護福祉士国家試験の合格率は70~80%と高い水準ではありますが、残念ながら落ちてしまう人もいます。試験に失敗してしまう人の特徴としては、以下のようなものが挙げられます。


  • 試験勉強が足りていない
  • 過去問題を解いたことがない
  • マークシート形式に慣れていない
  • 実務経験があるから受かると思い込んでいる
  • プレッシャーに弱い

「合格率が高いから誰でも受かるだろう」「実務経験があるから大丈夫」といった気のゆるみから勉強不足・準備不足で失敗してしまう傾向があるようです。特に過去問を解くことは試験の傾向や出題形式に慣れるために重要なことです。


また、介護福祉士国家試験はマークシート方式となります。マークシートに慣れていないと、一段飛ばしてしまうといったミスや時間内に解き終わらないといった事態が発生することも。


介護福祉士国家試験は、簡単な試験ではありませんが、試験勉強や過去問演習をしっかり行うことで合格の可能性はぐっと高くなります。経験やスキルに自信のある方も合格するまでは最後まで油断しないようにしましょう。


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4.試験の日程と試験対策

第36回の試験日程について

第36回介護福祉士国家試験は、2024年1月28日に筆記試験、2024年3月3日に実技試験が実施される予定です。お申込み手順は以下の通りです。


①受験の手引の請求

郵送もしくはインターネットで「受験の手引」を請求します。請求してから手元に届くまでには数日かかるため、早めに請求するようにしましょう。請求は1人1部のみで予備を請求することはできません。


②受験申込手続き

受験の手引を確認し必要な書類を揃えます。必要書類は区分によって異なるので、自身がどの区分に該当するのか確認してください。必要書類が揃ったら受験の手引に同封されている封筒に入れて、受付期間中に郵送します。

【申し込み受付期間】2023年8月9日~2023年9月8日

【受験手数料】18,380円


③試験内容

実施日
筆記試験:2024年1月28日
実技試験:2024年3月3日


実施場所

筆記試験:北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、福島県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、石川県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県

実技試験:東京都、大阪府


試験科目:・領域 人間と社会
   人間の尊厳と自立、人間関係とコミュニケーション、社会の理解
・領域 介護
   介護の基本、コミュニケーション技術、生活支援技術、介護過程
・領域 こころとからだのしくみ
   こころとからだのしくみ、発達と老化の理解、認知症の理解、障害の理解
・領域 医療的ケア
   医療的ケア
・総合問題(上の4領域の知識・技術について横断的に問う問題を、事例形式で出題)

実技試験:介護等に関する専門的技能

※免除対象となる場合があります。詳しくは厚生労働省のHPを確認

筆記試験こそ一部地域を除く全国35件で行われますが、実技試験に関しては東京と大阪の2箇所のみです。
ただし、実務経験を3年以上積んでおり、2012年度以降に実務者研修を修了している場合は免除対象となるため、福祉系高校ルート(2008年以前入学)、またはEPAルートを除くほとんどの人が免除となります。


試験対策

介護福祉士の試験対策は、独学で行うか通信講座やスクールを利用するのが一般的です。それぞれメリット・デメリットがあるので自分にあった方法で試験の合格を目指しましょう。


■独学

独学は自分のペースで勉強を進めたい方やできるだけ費用を抑えて資格の取得を目指したい方におすすめの勉強法です。参考書や問題集は高くても3,000円程度ですし、インターネットやアプリなどを活用して無料で対策も可能です。


独学の場合は、過去問を繰り返し解く勉強法がおすすめです。試験の傾向や自分の苦手が見つけられるので効率良く勉強を進める事ができます。自分で学習の計画を立てることができるので、働きながら資格の取得を目指す介護士さんにもおすすめです。


自分で計画を立てて、勉強を進める必要があるので、プロのサポートを受けたい方やひとりでは勉強のモチベーションの維持が難しい方には向いていない勉強法とも言えます。


■通信講座

通信講座はPCやパソコンの環境が整っていれば気軽に始める事ができます。独学と比べると費用がかかりますが、2〜5万円程度でプロの解説を聞く事ができますし、メールやチャット機能で直接質問もできるので、働きながらでもしっかり勉強したい方におすすめの勉強法です。


独学と同様、ひとりで勉強を進めることになるのでモチベーションの維持が難しいという側面があります。また、費用をできるだけ抑えたい方からすると受講料が高いと感じるかもしれません。


■スクール

自宅では勉強が捗らない方や直接の指導で効率よく勉強を進めたい方におすすめです。わからないことをその場で解決できることや勉強漏れを防げることがスクールの最大のメリットです。同じ目標を持つ仲間と同じ空間で勉強することでモチベーションも維持できます。


ただし、授業の時間が決まっているので、スクールが自宅や職場から遠いと働きながら通うことが難しいケースもあります。費用は10万円〜20万円程かかるので、かかる費用や時間を良く考える必要があります。


介護福祉士の試験に合格したら行うべきこと

介護福祉士国家試験に合格したからといって、合格発表の次の日から介護福祉士を名乗れるわけではありません。合格したら、介護福祉士資格登録という作業が必要になります。ここでは試験に合格した後の流れをご説明します。


①必要書類の準備

自宅に送られてくる合格通知の中には登録申請書と登録の手引きが同封されているので手引きの内容に沿って準備を進めます。介護福祉士の資格登録には、以下の書類が必要です。


登録申請書

登録免許税9,000円(収入印紙の原本)

登録手数料3,320円(振替払込受付証明書の原本)

介護福祉士養成施設などの卒業(修了)証明書

下記、いずれか1通

※戸籍抄本の原本

※戸籍の個人事項証明書の原本

※本籍地を記載した住民票の原本


(該当者は以下の書類も必要)

中長期在留者、特別永住者:国籍等を記載した住民票の原本

短期滞在者:パスポート、その他身分証となる書類のコピー


(受験資格が「見込み」の場合はさらに以下の書類が必要)

実務者研修修了証明書


②書類の提出・登録証の交付

書類が用意できたら簡易書留で提出します。書類に不備がなければ受理され、登録証が交付されます。書類の提出から登録証の交付までは約1ヶ月程かかります。介護福祉士として早く働きたいという方は、早めに書類の準備を済ませておきましょう。また、書類に不備があると登録が遅れてしまうので不備や漏れがないか提出前にしっかり確認するようにしてください。


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5.介護福祉士が活躍する職場とは?

特別養護老人ホーム

日常的に介護を必要とする要介護度3以上の高齢者を対象とした入所施設です。介護福祉士は、入所者の身体介助や生活援助を中心に、レクリエーションの実施、リハビリのサポートなどを行います。長期的に入所する利用者が多いので、利用者と一人ひとりと向き合って長期的なケアを行いたい方におすすめの職場です。


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介護老人保健施設

要介護1以上の高齢者が在宅復帰を目標にリハビリを行う入所施設です。日常生活のサポートに加え、リハビリ業務や通院時の同行が主な仕事内容です。医師や看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士など様々な職種と連携して仕事を進めるので、チームとして働くことが好きな方に向いている職場です。


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介護付き有料老人ホーム

高齢者が心身の健康を維持しながら生活できるよう配慮された入所施設です。有料老人ホームの他に、住宅型有料老人ホームや健康型有料老人ホームなどがあります。施設の種類によって違いはありますが、主な仕事は生活支援や身体介助です。運営する企業の方針によって、求められる対応やスキルが変わってくるので、有料老人ホームでの勤務を考える場合は事前に施設の特徴の確認が必要です。


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訪問介護事業所

利用者の自宅に訪問し、身体介助や生活援助を行います。利用者の自宅へは基本的に1人で訪問するので、不測の事態にも1人で対応する能力が必要となります。スケジュール管理から移動、サービスの提供まで1人で行うので、チームで仕事を進めるより、自分のペースで仕事を進めていくのが好きな人におすすめの職場です。訪問介護の特徴として、短時間から勤務が可能な求人も多いので、働く時間の融通が利きやすいと言えます。


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デイサービス

日帰りの介護サービスを提供する施設です。デイサービスセンターの他に、特養や老健でもデイサービスを行っている施設があります。身体介護や利用者の送迎、レクリエーションの実施が主な仕事内容です。夜勤がなく、残業も比較的少ないので、プライベートの時間も確保しやすく働きやすい職場です。


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6.介護福祉士からキャリアアップする方法

キャリアアップに役立つ資格を取得する

介護福祉士よりも上位の資格を取得することで、介護福祉士からのキャリアアップを実現できます。介護福祉士としてさらに知識やスキルを高めたいという方は、「認定介護福祉士」や「ケアマネジャー」の資格取得がおすすめです。


■認定介護福祉士

認定介護福祉士は、介護福祉士の上位資格として2015年に制定された民間資格です。介護の質の向上、他職種との連携強化、リーダー育成を目的としています。認定介護福祉士になるには、介護福祉士として5年以上の実務経験と認定介護福祉士養成研修を600時間修了することが条件となります。


認定介護福祉士を取得することで、職員育成など業務の幅が広がりますし、リーダー職や管理職へのキャリアアップも期待できます。


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認定介護福祉士とは?介護福祉士との違いや取得方法・メリットを解説!

介護福祉士の上位資格とされている認定介護福祉士。まだ新しい資格なので、資格は耳にしたことがあっても、どんな資格なのかわからないという人も多いのではないでしょうか。

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■ケアマネジャー(介護支援専門員)

ケアマネジャーの主な仕事はケアプランの作成です。ケアプランの作成には利用者やそのご家族へのヒアリングを行います。施設と利用者の中立的な考えが必要とされる専門性の高い資格と言えます。ケアマネジャーになるには、介護福祉士として5年以上の実務経験と介護支援専門員実務研修受講試験への合格が必要です。合格率は20%前後と低めで、難易度の高い資格なので挑戦する場合はしっかり試験対策することが求められます。


役職のある職種に就く

リーダー職などを経験した後に施設の運営に回ることでキャリアアップする方法です。


■施設長(事業所長)になる

施設長は介護施設の運営そのものを行います。人材の育成や施設の経営管理全般を行う責任の重い役職です。介護施設での実務経験はもちろんですが、リーダーシップや人柄も重視されます。また、施設形態ごとに介護福祉士以外の資格が必要な場合があるので、どの施設を目指すかによって必要な勉強も異なります。


■施設(事業所)を立ち上げる

施設長は基本的にひとつの施設に1人です。現任が退職しない限り募集が出ないので求人の数自体が非常に少ないです。もし、施設長として働きたいという強い思いがあるのであれば、施設を立ち上げるのもひとつの方法です。スタッフの採用や経営面など全て一からになるので、ある程度の人脈や資金は必要となります。


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7.まとめ

介護福祉士資格を取得することは給与面やキャリアパスの面において有利に働くことが多いです。無資格から介護の仕事を始めても、経験を積むことで受験資格を得られる国家資格です。国家資格の中では合格率が高く、働きながらの資格取得も可能な資格なので、介護業界に興味のある方や介護業界で働いている方は介護福祉士の資格取得を目指してみてはいかがでしょうか?

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セカンドラボ株式会社

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