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老健の仕事内容は?他施設との違いや給料なども徹底解説!

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投稿者:森島 瑞紀

介護スタッフとして働きたいと考えている方の中には、どの施設で働こうか悩んでいる方も多くいらっしゃるかと思います。

施設形態によって仕事内容も変わるので、「介護スキルを向上させたい」「今より落ち着いた環境で仕事がしたい」など、自分に合った職場を選ぶべきです。今回は、その中でも在宅復帰を目的とした介護老人保健施設(老健)をピックアップして解説していきたいと思います。

「そもそも老健ってなに?」「働くメリットは?」など、あなたの疑問に幅広くお答えしていきますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次



1.老健とは?

介護老人保健施設(老健)は、介護保険が適用される介護保険施設の一つで、高齢者の自立を支援し、在宅復帰を目指す施設です。病状が安定しており、入院治療の必要がない要介護度1〜5の方で、リハビリテーションを必要とされている方が対象です。


他の施設形態と異なる点は、入居期間が短いこと。原則3ヶ月とされていますが、長期に渡り入居を続ける利用者も増えています。医師や看護師が常駐しているため、医療体制が整備されており、身体介護の他に医療サービスの提供も行なっているのが特徴です。


下記で、老健の特徴と特養との違いを詳しく解説します。


老健の施設類型

老健は、2018年度の介護報酬改定により、「超強化型」「強化型」「加算型」「基本型」「その他型」の5類型に細分化されました。


さらに、要介護の割合や経管栄養の実施割合などの10項目を「在宅復帰・在宅療養支援等指標」とし、各項目をプラスした点数に応じて、評価されるようになりました。最高値は90点で、合計値が高いほど在宅復帰・在宅支援機能が高いと評価されます。


5分類の中でも、超強化型、強化型、加算型は厚生労働省から高く評価された老健です。最も厳しい条件が設定されている超強化型は、指標点数70点以上かつ必須要件1〜4を満たした施設のみ届出を行うことができます。


【下記が在宅復帰・在宅療養支援等指標】

1. 在宅復帰率

2. ベッド回転率

3. 入所前後訪問指導割合

4. 退所前後訪問指導割合

5. 居宅サービスの実施数

6. リハ専門職の配置割合

7. 支援相談員の配置割合

8. 要介護4または5の割合

9. 喀痰吸引の実施割合

10. 経管栄養の実施割合


老健で働くその他のスタッフ

老健には、さまざまな職種のスタッフが携わっています。他施設と異なる点は、医療従事者が多いことです。


人員配置の基準は、以下のように規定されています。


【人員配置基準】

・医師:入所者100人に対して常勤1人以上

・看護師・准看護師:入居者3人に対して1人以上(看護・介護職員の7分の2が標準)

・介護職員:入所者3人に対して1人以上(看護・介護職員の7分の5が標準)

・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士:入所者100人に対していずれか1人以上

・介護支援専門員:1人以上

・栄養士:入所者100人以上の場合、1人以上

・支援相談員:常勤1人以上(入居者100人に対して1以上)

・薬剤師:施設によって決まる

・調理員/事務員/その他従業員:施設によって決まる


上記のように、老健は他施設に比べて医師や看護師、リハビリ職などの専門職の人員配置比率が高いことがわかります。そのため、在宅復帰を目指すための手段として、医師の管理の元、リハビリなどもしっかり受けたい方にとっては良い施設です。


特養との違いは?

本記事を読んでいる方の中には、老健と特養の違いがわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。どちらの施設も介護保険施設の中の一つなので、混合しがちです。


特養とは、特別養護老人ホームのことで、要介護者が介護や生活支援などのサービスを受けながら「終(つい)の棲家」として入居される方が多いです。原則3ヶ月の入居で在宅復帰を目指す老健とは異なり、特養は終身利用が可能で、在宅復帰を目的としていません。


老健は病状が安定している要介護1〜5の方を対象としていますが、特養は原則、要介護3〜5の方を対象としています。ただし、要介護1、2の方でも、認知症や障害を抱えているなどのやむを得ない事情により、在宅生活が困難だと認められる場合は、特例として入居することが可能です。


他にも特養は、医療体制が必要最低限であることが多く、身体介護を行う割合が高いのも老健との違いでしょう。


2.老健の仕事内容

老健で働く介護職員の仕事内容は、「食事介助」「入浴介助」「排泄介助」「移乗介助」などの身体介護がメインとなり、必要に応じてリネン交換や掃除などの生活支援や緊急時の対応も行います。


上記のように、他施設と求められる業務は変わりません。ただし、老健の目的である「在宅復帰」を意識しながら業務を行う必要があります。


また、リハビリ専門職(PT・OTなど)や看護スタッフなど他職種との連携や情報共有する機会が多いです。在宅復帰のために、「医療的視点」「介護的視点」を併せ持ったサポートが必要になるため、医療ケアやリハビリ分野に関しての知識や経験を積むことができます。


老健は基本的に夜勤業務があるので、交代制の勤務に対応しなければいけない点もおさえておきましょう。


3.老健の給与はどれくらい?

老健で働く上で大事なことの一つに、給与面があるでしょう。ここでは、老健の給料について、他施設と比較しながら解説します。老健の仕事に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。


老健の平均給与・時給

厚生労働省が出している「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果」によると、老健で働く介護職員の平均給与額は、338,920円(月給・常勤の者)です。また、パートタイムで働く介護職員の平均給与額は、131,500円(時給・非常勤の者)ということがわかりました。


ちなみに、平成31年の調査では、老健で働く介護職員の平均給与が322,240円と報告されているので、16,680円給与が上がっていることになります。


他施設の平均給与・時給

まずは、令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果のデータから、下記の施設形態別の給与を参考にしてください。


施設名 常勤平均給与額 パート平均給与額
介護老人保健施設(老健) 338,920円 131,500円
介護老人福祉施設(特養)350,430円 135,420円
デイサービス 280,600円 109,710円
小規模多機能型居宅介護事業所 287,980円 119,490円
グループホーム 287,770円 132,920円

他の施設形態と比較しても、老健の平均給与が特養に次いで高いです。その理由として、介護サービスに加えて医療サービスが求められる点から、他施設より給与が高くなっている傾向があります。


介護職として高い収入を目指しており、老健での働き方が自身に合っていると感じることができれば、老健はおすすめです。


4.老健で働くメリット・デメリット

ここでは、老健で働く上でのメリット・デメリットについて紹介します。現在、転職活動中の方や転職を検討している方は、自身が老健での働きにマッチしているかの判断材料にもなるでしょう。


老健で働くメリット

老健で働くメリットには、給与が高いこと以外にもさまざまなことがあります。ここでは、具体的なメリットについて解説していきましょう。


医療ケアやリハビリ関する知識や経験を得ることができる

老健のメリットとして、医療ケアやリハビリに関する知識や経験を得られます。他の施設形態では、他職種の知識を身につける機会は少ないです。


老健では、他の専門スタッフとの連携が多いので、他職種の専門領域を学びながら介護スキルを向上させることができます。看護師であれば医療に関する知識、理学療法士や作業療法士といった専門分野であればリハビリに関する知識を身につけることが可能です。


介護職としてよりスキルアップして専門知識を広げたい方にとっては、大きなメリットになるでしょう。


在宅復帰という一つの目標に向かって入所者をサポートできる

多くの入居者が「自宅に戻って生活したい」と考えています。

老健で働くスタッフは、その目標を達成するために、生活支援や機能維持・回復を全員がサポートをし、退去していく入居者を見送ることができるのは、大きなやりがいになります。


達成感を味わうことができ、人の役に立っていることや感謝されることを肌で感じることができるでしょう。


一緒に働く各専門のスタッフ(看護・医師・リハビリなど)と同じ目標に向かって協力しながら働くことができる

老健は医師、看護師、リハビリ職など多くの専門スタッフと一緒に働きます。「在宅復帰」という入居者の目標のため、協力しながら働くことができます。


他職種と連携する業務に慣れておけば、今後キャリアアップをして介護リーダーやケアマネジャーなどになった際にも、その経験は役立つでしょう。


介護度が比較的低い入居者が多いので、身体的な負担は少なめ

老健は、在宅復帰を目指したリハビリ業務がメインになってくるので、入居者の介護度は低い傾向にあり、身体的な負担が少ない場合が多いです。


特養のような介護度の高い入居者が多い施設と比べると、介護職員は長く働き続けることができるでしょう。毎日の業務に追われて、入居者一人ひとりとコミュニケーションを取る時間がない介護士の方も、老健はおすすめです。


また、今後介護職として転職を考えている初心者の方や体力に自信がない方でも、まずは老健から始めてみてはいかがでしょうか。


医師や看護師が常駐しているので、介護業務に集中できる

老健には、医師や看護師が常駐しているので、入居者の急変時などにすぐに対応できる環境が整っていることは大きなメリットです。


他施設では、看護師が常駐していない場合も多く、急変時には電話で指示を仰ぐなどして自身で対応しなければならないケースもあります。


特に夜間帯は、介護職1人で業務を行なっている施設もあり、急変時の対応に不安を感じる方も多いです。老健では夜間帯も看護師を配置しているので、緊急時の対応も安心でき、医療面についての負担が少ない点にメリットを感じる方が多くいらっしゃいます。


老健で働くデメリット

続いて、老健で働くデメリットも見ていきましょう。


医療寄りのサービス提供が多くなる

老健は在宅復帰を目標としているため、医師や看護師、リハビリなどの専門スタッフと連携して仕事をします。他の施設のような長期間のケアではなく、短期間で機能回復・維持を見守っているので、医療寄りのサービス提供が多くなります。


そのため、身体介護を中心にして働きたいと考えている方には、目的にズレを感じるかもしれません。また、他の施設形態から転職してきた方は、医療ケア中心の業務内容に慣れるまで時間がかかる場合もあります。


レクリエーションなどのイベント企画が少ない

老健の目的が在宅復帰であるため、リハビリを中心としたプログラム設計になっています。そのため、他施設形態に比べて入居者のイベントの実施や企画をメインで行う機会が少ない傾向にあります。


イベントに参加することが好きな方や企画を考えるのが好きな方にとっては、老健の業務内容が物足りない可能性があるでしょう。


長期的なケアが難しい

老健は長期的なケアを目的としておらず、原則3ヶ月の入居のため、入居者の入れ替わりが頻繁にあります。一人の入居者を長期的にケアしたいと考えている方には、デメリットに感じるでしょう。


一方で、他の専門スタッフと協力して働いた結果、入居者が在宅復帰する様子を見送ることができるため、この点にやりがいを感じられる方は老健に向いています。


5.老健に向いている人とは?

老健で働くことに興味をお持ちの方は多いです。「自分に向いているかがわからない」とお考えの方もいらっしゃるはずです。

ここでは、老健で働く上でどのような性格でどんな働き方をしたいと考えている方が向いているかについて紹介します。


医療的なケアも学びたいと考えている人

介護業務だけでなく、医療的なケアも学びたいと考えている方には向いています。


在宅復帰を目的としているため、リハビリ業務が多く、医療ケアやリハビリ分野の知識と経験を積むことができます。身体介護以外にも、医療的なケアを学ぶことができれば、介護職としてスキルアップも可能です。


医療、リハビリなどのさまざまな視点を取り入れ、介護業務に活かしたい方は老健が向いているといえるでしょう。


高齢者の在宅復帰を応援したい人

多くの高齢者が自宅での生活を望んでいます。老健は目標通り在宅復帰が叶い、退所する入居者を見送る際に大きなやりがいを感じることができます。


また、チームが協力して業務を行うことで、入居者の機能が回復する姿を見ることができ、在宅復帰を応援したい方にはおすすめです。


レクリエーションなどのイベントの実施や計画が苦手な人

レクリエーションなどのイベントを企画して実施するのが苦手な方もいるのではないでしょうか。


老健はリハビリが中心のため、他施設と比べてレクリエーションをする機会が少ないです。レクリエーションの企画や実施が億劫に感じる方は、介護業務に集中することができるので向いています。


多職種のスタッフとみんなで協力して働きたいと考えている人

老健では、各専門スタッフが入居者の「在宅復帰」という目標に向かって、一人ひとり役割を持って働いています。


そのため、自分一人で介護を行う意識より、各専門スタッフが一丸となって入居者の在宅復帰を目指してサポートを行います。他職種協働の考えを持っている方は老健の働き方に向いているでしょう。


6.老健で働きたいならまずは求人をチェック!

老健は医師、看護師、介護士、リハビリなど多くの専門スタッフが入居者の「在宅復帰」という目標に向かって一緒に働きます。他職種のスタッフと働くことで、医療ケアやリハビリに関する知識が身につきます。介護的視点だけでなく、医療的視点も必要になるため、介護士はスキルの向上が可能です。介護職として、よりスキルアップして専門知識を広げたい方には、老健がおすすめです。


また、介護度が他の施設と比べて低い入居者が多いので、「今の職場よりも身体的負担を軽減させたい」「体力に自信がない」などをお考えの方には、老健の働き方がぴったりでしょう。今後転職を検討している方は、老健を転職先候補の一つとして考えてみてはいかがでしょうか。


転職先を探すベストな方法は、下記のような転職サイトがおすすめです。



セカンドラボ株式会社

URL:https://www.2ndlabo.co.jp

2022年1月よりセカンドラボ株式会社に入社。主に介護施設を中心に医療介護向け求人メディア「コメディカルドットコム」の採用課題のサポートを行う。

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