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医療事務の資格を取得するならどれがいい?独学でも取れるおすすめ資格や難易度を紹介

  • 更新日
投稿者:村松 宏聖

医療事務は、安定して求人が多い仕事です。仕事内容は、病院での会計やクラーク処理、レセプト処理など多岐に渡ります。高度な知識とスキルが求められる仕事と言えるでしょう。

そんな医療事務には数十にも及ぶ資格があります。医師や看護師と異なり、国家資格ではありませんが、資格を取ることでスキルや知識を証明することが可能です。

それではどのような医療事務の資格があるのでしょうか。本記事では、代表的な医療事務の資格と難易度、勉強方法を解説します。医療事務の資格や勉強方法で悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

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目次



医療事務になるのに資格は必要?

結論、医療事務になるのに資格は必要ありません。医師や看護師とは異なり、医療事務には必須の資格や学歴・実務経験などの条件はありません。無資格からでも医療事務として働くことが可能です。


医療事務の資格は、医師や看護師といった国家資格ではなく、職能団体が認定を行う「民間資格」です。専門領域や取得難易度の違う様々な種類の資格があります。


では医療事務の資格を取るメリットとは何でしょうか?


医療事務の資格を持つメリットは?意味がないって本当?

医療事務の資格を取る3つのメリットを紹介します。


➀実務で役立つ知識を習得できる

医療事務として未経験で働く場合、やることなすことすべてが初めてで、専門知識も多く、業務につまずいてしまうこともあるでしょう。しかし、事前に資格を取得しておけば、持っている知識で分からない部分も対応できる可能性が広がります。何より知識や一定のスキルを身につけることで自信をもって業務に取り組むことが可能です。


②採用や待遇面で優遇される

医療事務は人気が高く、採用時の倍率が非常に高い職種です。採用する側も、人員に余裕があるわけではないので、少しでも即戦力になりうる人を採用したいと考えています。資格を所持していることで、医療事務に関する知識や技術を有しているという証明になり、採用時に有利になったり、待遇面で良い条件で採用される可能性が高まります。


ただ、なかには待遇面や採用面での優遇につながらない資格もあります。医療事務の民間資格は数十種類もあるため、評価される資格を取るようにしましょう。また、医療事務は高度な職種のため経験を重視されるケースが多いです。資格だけでは採用に繋がらないケースもあるため、注意する必要があります。


③再就職時に役立つ

上で述べたこととやや被りますが、再就職時においても医療事務の資格は役立ちます。一度資格を取得してしまえば、いつでもどこでも通用する資格なので、育児等でブランクができてしまったとしても、再就職で医療事務の仕事を探す際に困ることは少なくなるでしょう。


「医療事務の資格は意味がない」は嘘

医療事務の資格は意味がない、とネットで見て心配になった方がいるかもしれませんが、それは嘘なので気にしなくて大丈夫です。


上で述べたように、まず採用や待遇面で有利に働きます。そして資格取得に向けて勉強することで業務理解が深まり、自信を持って業務に取り組むことができます。


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【独学OK】おすすめの医療事務資格5選|難易度や合格率も比較

医療事務の資格にはどういったものがあるのでしょうか。実は、医療事務の資格は80種類以上もあります。ここでは、代表的で有用な医療事務資格を難易度の低いものから紹介します。


資格名

試験日程

試験料

合格率

難易度

医療事務検定試験

毎月

7,700円

約90%

医療事務認定実務者

毎月

5,000円

約60~80%

医療事務技能審査試験

毎月

7,700円

約70%

医療事務管理士​技能認定試験

毎月

7,500円

約50%

診療報酬請求事務能力認定試験

年2回

9,000円

約30%


医療事務検定試験


主催  :日本医療事務協会

受験資格:なし

試験日程:毎月第4日曜日

試験時間:2時間

受験方法:会場受験(教材・資料の持ち込み可)

試験内容:学科試験(正誤問題20問、記述式5問)、実技試験(医療費の計算2題)

受験料 :7,700円(税込)

合格基準:総得点の70%程度が基準

合格率 :91.6%(2021年度)


医療事務検定試験は、日本医療事務協会が主催する資格試験です。医療事務の資格では難易度が低いと言われていますが、勉強時間はそれなりに必要です。目安の勉強時間は200時間。1日3時間の勉強で2ヶ月はかかる計算です。


また医療事務検定試験を主催する日本医療事務協会は、1975年設立の医療事務の専門校になります。医療事務業界へ数々の人材を送り出してきました。それだけに、資格の信用性は高いと言えるでしょう。


  • 伝統ある日本医療事務協会に裏打ちされた信用ある資格
  • 目安の勉強時間は200時間と医療事務のイロハを学べる
  • 毎月試験があって気軽に受験可能

医療事務認定実務者(R)


主催  :NPO法人 全国医療福祉教育協会

受験資格:なし

試験日程:年12回(毎月1回)

試験時間:90分

受験方法:在宅受験・会場試験

試験内容:学科試験30問(マークシート方式)、実技試験外来1症例(マークシート方式))

受験料 :5,000円(税込)

合格基準:原則、正答率6割以上

合格率 :おおむね60%~80%


医療事務認定実務者は、医療事務実務の基本習熟度を判断するものです。医療事務分野での基礎的な知識とスキルを証明する資格であり、特に医療事務の資格を初めて取得しようと考えている人に適しています。


全てマークシート方式で実施され、在宅受験の場合は試験前日に問題用紙と解答用紙が届き、翌営業日までに返送する必要があります。


  • 基礎知識と実務能力の証明となる資格
  • 学科と実技の2部構成で実践的な試験内容
  • 毎月試験実施&在宅受験が可能

医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)


主催  :一般財団法人日本医療教育財団

受験資格:なし

試験日程:医科年12回(毎月)、歯科年6回(5月、7月、9月、11月、1月、3月)

試験時間:3時間

受験方法:在宅試験

試験内容:学科試験(25問)、実技Ⅰ(2問)、実技Ⅱ(4問)

受験料 :7,700円(税込)

合格基準:学科試験、実技Ⅰ・Ⅱのすべての得点率が70%以上

合格率 :73.7%


医療事務資格として最大規模の資格試験が医療事務技能審査試験です。大学や専門学校での団体受験も多く、医療事務に必須な資格のひとつになっています。毎年90万人以上の合格者を輩出しており、権威性の高い試験です。


受付やマナーなどの知識が重点的に問われるため、医療事務初学者におすすめの資格とも言えます。在宅での受験も可能で、毎月試験もあるため非常に受けやすい資格と言えるでしょう。


  • 90万人以上の合格者がいて、最もメジャーな資格
  • 合格者には「メディカルクラーク」の称号が与えられる
  • 医療事務初学者におすすめできる難易度

医療事務管理士​技能認定試験


主催  :技能認定振興協会

受験資格:なし

試験日程:毎月第4土曜日翌日の日曜日

受験方法:在宅試験・インターネット試験

試験内容:学科試験、実技試験

受験料 :7,500円(税込)

合格基準:総得点の80%以上(在宅試験)、または70%以上(インターネット試験)

合格率 :50%程度


医療事務管理士技能認定試験は日本で最初の医療事務資格として誕生しました。そのため、医療関係者にも広く知れ渡っている資格です。2005年10月には特許庁により商標登録も認められました。


また合格率は約50%と難易度は中程度の資格です。実技試験ではレセプトの点検と修正が課されます。知識と実技、両方ともしっかりとした対策が必要になります。それだけに、取得できれば自身のスキルの証明になると言えるでしょう。


  • 日本で最初の医療事務資格
  • 合格率が低くスキルの証明になる
  • 資格が特許を取得しており信用性が高い

診療報酬請求事務能力認定試験


主催  :診療報酬請求事務能力認定試験

受験資格:なし

試験日程:3時間

受験方法:会場試験

試験内容:学科試験(20問)、実技試験(2問)

受験料 :9,000円(税込)

合格基準:学科試験70点以上、実技試験80点以上(各100点満点)

合格率 :2021年2月時点 30%程度(医科)、38%程度(歯科)


診療報酬請求事務能力認定試験は最難関の医療事務資格です。かつては厚生労働省認定の資格でした。そのため、この資格を取ると採用や条件面で優遇されることが多くなります。


目安の合格時間は実務経験者で2ヶ月、未経験者であれば約6ヶ月かかると言われており、多くの勉強時間が必要になります。合格率も高くありません。医科も歯科も40%未満です。


実技試験ではレセプト作成問題が出題されます。レセプト作成に慣れておく必要があると言えるでしょう。


  • 医療事務の最難関資格
  • 取得すると採用面で優位に働く
  • 元厚労省認定資格のため権威性がある

取得するならどれがいい?医療事務資格の選び方

どの資格にすればいいか迷う、という人は以下を参考にしてください。


これから医療事務を目指す初心者は「医療事務認定実務者(R)」がおすすめ

医療事務認定実務者(R)がおすすめの理由は、(1)他の資格より難易度が低い(2)毎月開催でチャンスが多い(3)在宅受験ができるからです。初めての方でも4ヶ月で試験合格が目指せます。


さらに専門性を高めるなら「診療報酬請求事務能力認定試験」もおすすめ

専門性を高めたい方には、医療事務資格で最難関と言われるこの資格にチャレンジするのがおすすめです。


年2回しか試験はなく、合格率は約30%とハードルは高いです。診療報酬請求事務のみならず、受付や会計など医療事務のスキル全般が問われます。


難しい資格だからこそ、取得できた際の達成感や自信は大きなものとなるでしょう。


医療事務資格の取得は難しい?必要な勉強時間はどれくらい?

大まかな試験内容に触れた後、取得の難易度と必要な勉強時間を見ていきましょう。


医療事務資格の試験問題

学科試験

学科試験の問題は、医療事務実務に関する基礎知識はもちろん、保険請求事務に関する疾患の知識や医学用語など、事務の実務範囲にとどまらない広い範囲から出題されます。


実技試験

医療事務としての知識、事務手続きを正確かつ素早くこなせるかという点を見られています。医療事務として基本となるレセプト作成・点検が大きなポイントではありますが、他にも窓口・電話対応についても評価されるポイントの一つです。


資格によってはテキストの持ち込みが可能

実は、医療事務資格試験の多くはテキストの持ち込みが可能です。試験によっては、参考書やノート、電卓等の持ち込みが許可されています。


ただし、時間内に試験を終えることが求められるため、テキストを効率的に活用する能力が必要です。また、テキスト持ち込み可の試験は、試験範囲が広く細かい内容を含むことがあるため、事前の十分な準備が重要です。


テキストが持ち込めますが、資格取得の難易度は決して低くないと言えるでしょう。


資格取得に必要な勉強時間は資格によって異なる

各資格の取得に必要な勉強時間の目安を紹介します。


  • 医療事務検定試験
    勉強時間:150~200時間
    期間:2~4ヶ月
  • 医療事務認定実務者®試験
    勉強時間:90~180時間
    期間:2~4ヶ月
  • 医療事務技能審査試験(メディカルクラーク®)
    勉強時間:200時間
    期間:3~6ヶ月
  • 医療事務管理士®技能認定試験
    勉強時間:350~400時間
    期間:6ヶ月~9ヶ月
  • 診療報酬請求事務能力認定試験
    勉強時間:350~600時間
    期間:9ヶ月~1年

事前知識や経験によって、必要な勉強時間は個人差があります。あくまでも目安として参考にしてください。


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医療事務資格取得に向けた勉強方法

医療事務の資格は、取得すると採用や条件面で優位になります。しかし、効果のある資格は勉強時間が必要で、合格も容易ではありません。それではどのように勉強すればいいのでしょうか。ここでは3つの方法について解説します。


通学講座を利用する

最も手堅い勉強方法が専門学校や資格予備校に通学することです。勉強のスケジュールも立てやすく、効率的に知識を学び、試験に臨めます。


デメリットは費用がかかる点です。取得する資格にもよりますが、5〜20万円ほどかかります。通学講座は最短で資格を取得し、医療事務へ就職するという意志を持った方におすすめの方法です。


通信講座を利用する

時間の限られた人におすすめの勉強方法が通信講座の受講です。在宅で学習できるため、柔軟にスケジュールを決められます。費用が4〜8万円かかりますが、模試などのサービスもありサポート体制も充実しています。


デメリットは自分でモチベーションを維持することです。また、試験のタイムスケジュールに合わせて行動しなければなりません。勉強へ強い意志を持ち続けることが必要になります。自主学習が得意な方におすすめの方法です。


市販テキストで独学する

費用を抑えたい方におすすめなのが独学です。市販のテキストを活用して資格取得を目指します。費用は本代と受験費用のみのため、通学・通信と比較して抑えることが可能です。またプライベートの隙間時間で自由に勉強できます。


デメリットとしては、スケジュールや勉強内容を自分で決める必要があることです。情報収集も容易ではありません。知らないことをゼロから調べていくため、時間もかかります。「お金はないけど、時間はある」という方におすすめの勉強方法です。


まず実務経験を積んでみる

医療事務の仕事は未経験でも挑戦可能です。採用されるのに困難は伴いますが、勉強時間もお金にも余裕がない方は現場で経験を積むのがおすすめになります。資格取得よりも先に働くことで、医療事務の仕事が自分に合っているかどうかも確認できます。


また実務経験を積むことで資格取得にも有利に働きます。というのも、実技試験でレセプト問題が出題される資格を取る場合、実務を通じて対策を取れるからです。また実務を先に覚えると知識での吸収が簡単になります。最難関の診療報酬請求事務能力認定試験で、実務経験者の学習期間は未経験者の6ヶ月よりも大幅に短い2ヶ月となることからも分かります。


資格取得に迷っている方は、医療事務経験として働いてみるのもおすすめです。実務経験を活用した上で資格に挑戦することで、キャリアアップに繋がる可能性が高まります。


独学?資格講座?医療事務の資格はどこで取るのがいい?

既に医療事務として実務をこなしている方は、独学でも全く問題ありません。ただ未経験の方が、イチから資格取得を目指す場合は資格講座がおすすめです。


資格講座は、通信講座と通学講座があります。通信講座は、時間や場所の制約が少なく、自分のペースで学習できるため、忙しい方や自己管理能力の高い方に適しています。一方、通学講座は直接指導を受けられるため、理解が深まりやすく、モチベーション維持にも効果的です。


資格講座の有名どころを紹介しておきます。


  • ユーキャン
  • ヒューマンアカデミー通信講座
  • ニチイ医療事務講座
  • フォーサイト医療事務講座

講座によっては、一部の医療事務資格に特化した対策を行っています。自分が取得したい資格に合わせて講座を選ぶのが良いでしょう。


医療事務資格の取り方は?資格取得までの流れを解説

資格取得までの流れを5つのステップで簡単に紹介します。


  • 取得したい資格の決定
    まずはここからスタートです。
  • 試験日と申込期日の確認
    資格によっては毎月実施しているものもあれば、年2回というものもあります。申込期日と合わせて確認しておきましょう。
  • 受験の申込みと受験料の支払い
    インターネット申込みが主流です。各資格試験の実施機関のHPで、申込みの手順と受験料の支払い方法を必ず確認してください。
  • 試験本番
    資格によって会場受験と在宅受験があります。在宅受験の場合は、問題と解答用紙を返送する必要があります。返送期限が決まっているので注意しましょう。
  • 合格発表
    試験結果は、郵送で発送される場合とネット上で確認できるものがあります。

医療事務の資格取得を目指す際の注意点

最後に資格取得を目指す際の注意点を述べます。


医療事務の資格を持っていれば必ず仕事に就けるわけではない

資格なしでも医療事務として働けるため、医療事務の資格を持っていても必ず仕事に就けるわけではありません。医療事務の求人募集は以下の傾向が見られます。


  • 資格より実務経験が重視されがち
    多くの病院やクリニックでは即戦力となる人材を求めているため、資格があっても実務経験がない場合、採用されにくいことがあります。医療事務の仕事は、接遇やパソコンスキル、コミュニケーション能力など、資格取得で得られる知識以外の部分で求められることが多いからです。
  • 欠員補充としての募集が多い
    人員の少ない事業所、特にクリニックでは欠員補充の場合が多く、経験者を優先的に採用する傾向があります。
  • 人気職ならではの競争の激しさ
    医療事務は人気の高い職種であり、資格保有者も多いため、競争が激しい場合があります。人気のある事業所では、経験者かつ有資格者を応募要件にしながらも、多くの応募が集まり選考のハードルが高くなります。

医療事務の資格によっては評価されづらいこともある

資格の知名度、難易度によっては評価されづらいことがあります。その職場での実務と関連性の低い資格は、もちろん評価が低くなります。


医療事務の資格を取得する際は、知名度や難易度、希望する職場での実務との関連性を考慮し、自身のキャリア目標に合った資格を選択することが重要です。


まとめ

医療事務への就職や転職を目指すには、まず求人を把握することが重要です。どのような点が評価されるのか分かるため、医療事務職へ就くというゴールから逆算して、資格取得や就職活動に臨めるからです。また、医療事務資格には難易度の低いものから高いものまで数多く存在します。代表的な資格のうち自分のスキルや確保できる勉強時間に合わせて選びましょう。


ただし、医療事務に最も重要なのは実務経験です。資格があっても採用に至らないケースもあります。実務を通して医療事務について学ぶことが最も効果があります。未経験で働ける医療事務の求人はたくさんあります。まずは、応募できる求人を探しながら、医療事務資格取得を検討しましょう。

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セカンドラボ株式会社

URL:https://www.2ndlabo.co.jp

2021年8月よりセカンドラボ株式会社に入社。主にクリニックを中心に医療介護向け求人メディア「コメディカルドットコム」の営業・採用課題のサポートを行う。

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