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医療事務は「やめとけ」は本当?仕事がきつい・大変と言われる理由を解説

  • 更新日
投稿者:後藤 美南

病院やクリニックで勤務する医療事務の仕事は、女性に人気の高い職業です。しかし一方で、医療事務はやめとけという声を聞くことも少なくありません。医療機関での勤務は忙しさや人間関係から、入職前のイメージとギャップを感じる場合もあります。

本記事では医療事務はやめとけと言われる5つの理由を紹介します。また医療事務に向いている人、向いていない人の特徴について解説します。転職を検討されている方は、本記事を参考にしてみてください。

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医療事務はやめとけと言われる理由5つ

医療事務はやめとけと言われる理由を1つずつ見ていきましょう。

業務範囲が広く、残業が多い

医療事務はやめとけと言われる理由としてよく挙げられるのが、忙しくて残業が多いというものです。医療事務は受付や会計、レセプトなど業務の幅が広く、覚えるべき事柄も多いため、業務時間が長くなる傾向にあります。

特にレセプト作成期間である月初から10日は、残業時間が大幅に増えることもあり、休暇を取得するのも容易ではありません。このような忙しさや残業の多さを辛いと感じて、医療事務を辞める方は多いです。

給料が低い

給料の少なさも理由としてよく挙げられます。医療事務の給料が低いことは、厚生労働省の中央社会保険医療協議会による調査でも裏付けられている事実です。

令和5年実施の医療経済実態調査によれば、医療事務の平均年収は約338万円となっています。こちらの数値は管理職や他の事務職も含まれているので少々高い金額となっており、一般的な医療事務の年収はもう少し低い金額であることが想定されます。全産業の平均年収は458万円なので、多くの医療事務の給料は全国平均より少ないと言えるでしょう。

医療事務を辞めた方のうち、業務の忙しさや大変さと、その対価として得られる給料の額が釣り合っていないと感じている方は多いようです。

出典:厚生労働省「第24回医療経済実態調査の報告」(令和5年実施)

出典:令和4年分 民間給与実態統計調査|国税庁

職場の人付き合いが大変

3つ目の理由は人間関係の問題です。医療事務は病院やクリニックの顔となることが多く、同僚だけでなく患者とのコミュニケーションも発生します。ときにはクレーム対応をする場面もあり、患者や同僚との人間関係が上手くいかなければ、仕事にストレスを感じてしまうことも多いようです。

また、医療機関の従業員は看護師など女性の割合が高いです。女性同士の人間関係に疲れ、退職を選んでしまう方も少なくありません。

労働環境がブラックな病院・クリニックもある

医療事務の職場は病院・クリニックになります。居心地のよい職場がある一方で、ブラックな職場も残念ながらあります。

具体的には①仕事がきつい、②給料が安い、③人間関係に問題がある、といった職場です。③の人間関係に問題がある職場とはいじめがある、あるいはパワハラ、セクハラが行われている職場です。

クレーム対応などでメンタルがやられる

病院は人を健康にするために存在します。そのため感謝を伝えられることも多くあります。しかしすべての患者さんがいい人ではなく、中にはクレームを言う患者さんもいます。そのクレームは、まず窓口にいる医療事務に向けられることが多いです。中には理解しがたいクレームを受けることもあります。

そのようなクレームに対応することは人によってはとても強いストレスとなり、仕事を続けていくのが辛くなるでしょう。

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医療事務の仕事内容|大変・つらいは本当?

医療事務とひとくちにいってもさまざまな業務があります。それぞれの業務の内容と、どのようなつらさ・大変さがあるのかをみていきましょう。

受付業務

業務とは病院の受付にいる業務です。医療事務と聞いて一番最初にイメージしやすい仕事といえるでしょう。

受付業務は、患者さんに氏名や本人情報や、来院の目的を確認します。またカルテを作成し、検査の予約を依頼されれば予約を取り、さらに患者さんからの質問への対応も行います。

受付業務の大変さは仕事の分量といえます。受付業務はたくさんの来院患者さんに効率よく対応する必要があります。またすべき業務が多方面にわたります。そして、事務処理として仕事をするだけではなく、病院の顔として患者さんが安心して、満足してくれるよう笑顔で気持ちのいい接客をしなければなりません。

会計業務

会計業務とは、患者さんの診察代金に関する業務です。具体的には診察代を計算し、それを患者さんから受け取ることが仕事です。またそれらに付随して領収書を発行したり、保険金請求の代行をしたりすることも会計業務に含まれます。

会計業務の大変さ・つらさは仕事に正確性を求められることです。お金に関することなので、ミスがクレームや問題になるため、間違いが許されないことが辛く大変な点です。

レセプト業務

患者として病院で診察を受けると、多くの場合、医療費の3割を負担することになります。残りの7割は健康保険の保険者(健保や市区町村)が負担するためです。この健康保険の保険者に診療報酬を請求するのがレセプト業務です。

レセプト業務の大変さ・つらさはその専門性にあります。専門用語が多く、レセコンと呼ばれるレセプトコンピュータを使いこなせるようになる必要があります。

クラーク業務

病院で診察を受ける際に、医者のサポートをしている人をみたことがあるでしょう。医師の代わりに注射を行うなど、医療行為のサポートを行うのは看護師です。そして、医療行為の事務を補助するのがクラーク業務です。

入院病棟で入院の手続きや、ナースステーションでの電話対応を行うのはクラーク業務になります。

クラーク業務の大変さ・つらさは業務の幅が広いことや、患者さんと直接対話する機会が多いことにあります。業務の幅が広く、ストレスも多い業務です。

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医療事務はやめとけとは言い切れない!やりがい・魅力4選

医療事務は大変でつらい仕事である一方で、やりがいや魅力の多い仕事でもあります。ここではやりがい・魅力についてみていきましょう。

未経験・無資格の求人が多い

医療事務の求人では、これまでに病院に勤務したことがない人でも応募できるケースがあります。さらに、これまでに病院に勤務したことがない人を、積極的に採用する病院もあります。また、資格を求められないケースも多いです。

将来性が高く、仕事がなくなるリスクが低い

医療業界はヘルスケア領域として、株式市場などでも将来性を有望視されている業界です。健康に長生きしたいのは、誰もが共通して持つ望みだからです。業界として将来が明るいため、仕事がなくなる可能性を考える必要はないでしょう。

医療事務の将来性はないって本当?

多くの会社と同様、病院にも効率化が求められています。そのため、ロボットやAIを医療事務にも取り入れる試みが進んでいます。将来的には医療事務の仕事が自動化され、人がいなくても回る仕組みになる将来も予想されます。

しかし、どのような仕組みができたとしても、その仕組みを理解している人は必要です。また一定の業務は資格が必要です。そのため、専門性を持つ、あるいは資格を取ることで仕事がなくなる不安は低いといえます。

資格を取ればキャリアアップも可能

医療事務には関連する資格がいくつかあります。代表的なのは日本病院会の主催する診療情報管理士(HIM)です。このような資格をとることで職場で給与をあげてもらえたり、業務の幅を広げてもらえたりする可能性があります。

また、資格を取得しておくことで転職の際にも有利にはたらきます。

さまざまな働き方ができる

医療事務にはさまざまな求人があり、募集の年齢帯もさまざまです。病院は全国にあるため、勤務場所も選ぶことができます。また勤務形態も正社員からパート、派遣とさまざまです。そのため、自分に合った働き方のできる病院を探すことができるでしょう。

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医療事務の仕事が向いている人の特徴

医療事務は仕事に特徴があり、向いている人・向いていない人がいます。医療事務の仕事に向いているのがどんな人かをみていきましょう。

人と関わるのが好きな人

医療事務は「事務」の仕事も多くあるものの、多くの人と関わりながら進めていく仕事です。受付では患者さんと会話しますし、同じ病院で働く医師や同僚ともコミュニケーションを取る必要があります。そのため、人と関わるのが好きな人には向いているといえます。

パソコン作業や細かい作業が得意な人

医療事務の仕事では、パソコンが使えないとできない仕事がたくさんあります。例えばカルテやレセプトは電子化が進んでいます。そのため、パソコンが使える人には向いている仕事といえます。また病院ではミスが許されないような細かい作業も多く、細かい作業が苦にならない人に向いている仕事です。

丁寧に仕事ができる人

医療事務の仕事では、正確性が求められることが多々あります。命に直結することがなくても患者さん一人ひとりの健康に関連するため、小さなミスが大きな問題に発展する可能性があるためです。仕事を丁寧に正確にこなせる人が医療事務には向いています。

利用者から感謝されることがモチベーションになる人

医療事務のやりがいとして多く挙げられるのは、患者さんからありがとうといってもらえることです。人から感謝されることが励みとなり、モチベーションが上がる人は医療事務に向いています。

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医療事務の仕事に向いていないのはどんな人?

医療事務の仕事には向いていない人もいます。どのような人が「やめとけ」といわれるのか見ていきましょう。

コミュニケーションが苦手な人

人と接することが苦手な人は、医療事務には向いていません。医療事務の仕事は一般的に多くのコミュニケーションが発生する仕事です。受付であれば来院する患者さんとのやりとりが必須です。また、医師を含めた同僚ともコミュニケーションをしっかりとることでミスを減らし、業務の効率化が図られます。そのため人と接することが苦手な人には、あまり向いていない仕事といえます。

ひとつのミスを引きずってしまう人

医療事務は毎日正確な仕事を求められます。とはいえ、人間であるためミスはつきものです。ひとつのミスを引きずってしまうと、別のミスを起こしてしまう可能性もあります。医療事務はミスをしてもすぐに切り替えられ、前向きに頑張れる人のほうが向いています。

マルチタスクが苦手な人

医療事務の業務は幅広いため、マルチタスク力が求められます。ひとつの仕事を終える前に、次の仕事を始めなければならないケースが多くあるからです。マルチタスクが苦手な人はストレスが溜まる可能性があるため、医療事務には向いていないといえるでしょう。

クレームを気にしてしまう人

医療事務の仕事には、患者さんからのクレームがつきものです。クレームを自分ごととして受け止めすぎてしまう人は、あまり向いていません。ときには理不尽なクレームも少なくありません。クレームはクレームとして切り替えて仕事に取り組める人のほうが、医療事務には向いています。

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まとめ

医療事務はやめとけと言われる理由は以下の5つでした。

  • 業務範囲が広く、残業が多い
  • 給料が低い。
  • 職場の人付き合いが大変
  • 労働環境がブラックな病院・クリニックもある
  • クレーム対応などでメンタルがやられる

やめとけと言われる一方で、医療事務の仕事にはやりがいや魅力もあります。未経験・無資格の求人が多いこと、将来性が高く仕事がなくなるリスクが低いことは、これから医療業界で働いてみたい人にとって魅力的でしょう。

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よくある質問

医療事務はやめとけと言われる理由は何ですか?
5つの理由が挙げられます。

①業務範囲が広く、残業が多い
医療事務は受付や会計、レセプトなど業務の幅が広いです。特にレセプト作成期間である月初から10日は、残業時間が大幅に増えることがあります。

②給料が低い
令和5年実施の医療経済実態調査によれば、医療事務の平均年収は約338万円です。全産業の平均年収は458万円なので、多くの医療事務の給料は全国平均より少ないと言えるでしょう。

③職場の人付き合いが大変
対患者さん、医療事務同士、看護師など他の医療職とのコミュニケーションの中で、人間関係に疲れてします人もいます。

④労働環境がブラックな病院・クリニックもある
仕事がきつい、給料が安い、人間関係に問題があるといった職場が一部あります。

⑤クレーム対応などでメンタルがやられる
病院の窓口として患者さんのクレームに対応している内に強いストレスを感じてしまうことがあります。
医療事務を続けていくことのメリットは何ですか?
医療事務を続けるメリットは以下の通りです。

・働き方が柔軟で、さまざまな雇用形態を選べる
・求人が多く、全国で勤務できる

雇用形態の選択肢が豊富で、年齢を問わず柔軟に働ける点は、医療事務のメリットです。安定した働き方を希望する場合は正社員で、育児などと両立したい場合はパートで、といった具合に雇用形態を選べます。

加えて、医療事務の求人は全国にたくさんあるため、応募先がなくて困ることは少ないです。このように医療事務の仕事はメリットが多いことから、女性に特に人気があります。


セカンドラボ株式会社

URL:https://note.com/2ndlabo/n/n7bd44f9f014d

2021年9月よりセカンドラボ株式会社に入社。主にクリニックを中心に医療介護向け求人メディア「コメディカルドットコム」の採用課題のサポートを行う。