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老健で働く理学療法士!仕事内容や給料から働く魅力まで徹底解説

  • 更新日
投稿者:小林 祐郁

理学療法士の就職先のひとつに、老健(介護老人保健施設)があります。高齢者の増加に伴い、介護分野における理学療法士の需要も高まりつつあります。そこで、このような疑問を持つ方もいらっしゃるでしょう。

「理学療法士の就職先はさまざまある中で、老健での役割が気になる」
「老健で働く魅力ってなんだろう」

今回は、老健で働く理学療法士について詳しく解説していきます。仕事内容や給料、やりがいなどを紹介しているので、老健で働く際の参考にしてみてください。

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1.老健とは

老健(介護老人保健施設)とは要介護度1以上の方に在宅復帰を目指した介護やリハビリ、在宅療養支援を行うための施設です。

老健は公的施設でもあるため、介護保険が適用される「介護保険施設」のひとつでもあります。老健では、医師や看護師、リハビリスタッフが常勤で配置され、介護サービスに加え医学的なケアやリハビリが行われるのが特徴です。

在宅復帰を目的としている施設のため、入居期間が原則3〜6ヶ月の短期間で支援します。しかし、自宅復帰できない場合、特養への入居待ち時間として、長期利用する方も増えてきているのが実状です。

入所対象

老健は、誰でも入所できるわけではありません。原則65歳以上で、要介護1以上の介護認定を受けていることが入所条件になります。ただし、40歳以上64歳以下の方でも、特定疾患により要介護認定を受けていれば入所が可能です。

老健は在宅復帰を目的としているためリハビリや医療ケアが必要ない場合、入所できないこともあるでしょう。

老健の人員配置基準

老健(介護老人保健施設)の人員配置基準を表にまとめました。

医師

入所者100人に対して常勤1人以上

看護職員

入所者:看護職員が3:1以上(看護・介護職員の合計の2/7が標準)

介護職員

入所者:看護職員が3:1以上(看護・介護職員の合計の5/7が標準)

PT・OT・ST

入所者100人に対していずれか1人以上

栄養士

入所者100人以上であれば、1人以上

支援相談員

1人以上(入所者:支援相談員が100:1以上)

薬剤師・調理・事務など

施設の必要数

老健ではリハビリ専門のスタッフの常駐が、入居者100名に対して1名以上配置することが義務付けられています。その点は他施設との大きな違いといえるでしょう。

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2.老健で働く理学療法士の仕事内容、給与事情まで

理学療法士が働く職場として病院やクリニックなどが挙げられますが、老健とは異なる部分もあります。老健は、比較的症状が安定している方が在宅復帰を目指す施設です。理学療法士は要介護者が自宅で自立した生活ができるように、リハビリテーションを行います。

ここでは、病院・クリニックとの違いや老健で働く理学療法士の詳しい仕事内容について解説します。

病院・クリニックとの違い

老健と、病院・クリニックで働く場合の違いについて見ていきましょう。

病院との違い

病院は、ケガや病気の治療を目的としたリハビリが中心であり、老健は在宅復帰を目的とした機能改善のためのリハビリを行うことが大きな違いです。

病院勤務になると症例数が多く、患者様の回転が早いのが特徴です。急性期や回復期の病院などによっても異なりますが、患者様の年齢層も子どもから高齢者までさまざまです。

病院は教育制度が整っており、スタッフ数も多いので成長できる環境といえるでしょう。

クリニックとの違い

クリニックを利用する患者様は、通院するため自立している方がほとんどです。リハビリの内容は診療科によって異なります。

たとえば、

  • 整形外科:骨折・アキレス腱断裂・五十肩・変形性関節症、関節リウマチなど
  • 脳神経外科クリニック:脳卒中を中心とした脳血管疾患のリハビリテーション(病院を退院した患者のフォローアップ)
  • 循環器内科クリニック:心臓リハビリテーション(病院を退院した患者のフォローアップ)

などが挙げられます。

上記の例で挙げたように、基本動作能力に対するリハビリを行う病院とは違い、痛みや機能面に対するリハビリが多いです。患者様の回転も早いので、少ない時間で治療をこなしていく技術が求められるでしょう。

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仕事内容

老健で働く理学療法士の仕事内容は、在宅生活で必要な能力の維持・向上を目的にリハビリテーションを行うことです。そのため、在宅復帰後の生活を見据えたリハビリを行うのが重要になります。

老健で働く理学療法士の主な仕事は以下の通りです。

  • 利用者の身体機能の評価とリハビリテーション計画の作成
  • リハビリテーションの実施
  • 利用者や家族への指導・相談
  • 多職種との連携
利用者の身体機能の評価とリハビリテーション計画の作成

老健を利用する利用者の多くは、高齢による身体機能の低下や、疾病・けがによる身体機能の障害を抱えています。理学療法士は、利用者の身体機能や生活状況を評価し、その結果に基づいてリハビリテーション計画を作成します。利用者様の能力を見極めて、福祉用具の選定・住宅の状況に関するヒアリングや改修のアドバイスなども行います。

リハビリテーションの実施

リハビリテーションの実施では、利用者の身体機能や生活状況に合わせて、運動療法や物理療法、日常生活動作の訓練などを行います。運動療法では、筋力や関節可動域の改善を目的とした運動を行います。物理療法では、電気刺激や温熱療法などを用い、利用者の痛みやしびれの緩和、筋肉の緊張を和らげます。日常生活動作の訓練では、歩行やトイレ、食事などの動作を練習し、自立した生活を送るための能力を向上させます。

利用者や家族への指導・相談

理学療法士は、利用者や家族に対して、リハビリテーションの目的や方法、効果、注意点などを説明・指導します。また、利用者の身体機能や生活状況の変化に応じて、リハビリテーション計画の見直しや追加の指導を行うこともあります。

多職種との連携

理学療法士は、介護職員や看護職員、医師など他職種と連携して、利用者の身体機能の回復・維持・改善に取り組みます。例えば、介護職員と協力して、利用者の日常生活を支援したり、看護職員と協力して、利用者の医療的なケアをサポートしたりします。

1日のスケジュール

老健における理学療法士の1日のスケジュールは以下のとおりです。施設によって細かな時間帯は異なりますが、日中帯での勤務になります。

08:00 出勤・朝礼

まずは、出勤後に朝礼やミーティングを実施します。担当する利用者様の介護記録を確認。リハビリ業務を始める前に、計画書や会議資料の作成など事務作業を行うことも多いです。

09:00 午前のリハビリ

利用者様(入所・通所)の状態を確認し、リハビリを開始。リハビリは、1人あたり20〜40分程度行います。運動療法・物理療法・日常生活の練習などを行います。

11:30 診療記録記入

リハビリ終了後は、診療記録を記入します。作業療法士・言語聴覚士と情報交換を行うことも大切です。

12:00 昼食・休憩

スタッフや利用者と昼食休憩です。作業療法士がいない老健の場合、理学療法士が食事動作をチェックする場合もあります。

13:00 午後のリハビリ

午後のリハビリを開始します。入浴・レクリエーションの時間を避けたリハビリのスケジュールを組むことが多いです。ブレースクリニックへの参加や適宜、ご家族へ状態・治療方針・退院後の生活などの説明も行います。

16:00 診療記録記入・ミーティング

リハビリ終了後は、診療記録を記入。今後の方針などを医師・看護師・OT・ST・ケアマネなどの他職種と話し合います。

17:00 勤務終了

勤務終了後、何もなければ帰宅。業務後にミーティングや勉強会に参加することもあります。老健は病院などと比べて残業が少ない傾向にあるので、基本的には定時で帰れることが多いです。

老健で働く理学療法士の給与事情

厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」によると理学療法士の給料は、月給約30万円、賞与約69.8万円で年収約430万円程度となります。また、厚生労働省「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果」によると介護施設で働くPTの月給は約35万円となっています。

コメディカルドットコムに掲載されている老健の求人を見てみると、25万〜35万円程度が多いようです。

地域や経験年数に差は出ますが、老健の給与は平均、またはそれ以上に設定されていることが多く、残業も少ないため働きやすい職場といえるでしょう。

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3.老健で働くやりがいとメリット

ここでは、老健でのやりがい、働くメリットを紹介します。老健で働くことを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

集団リハビリ・高齢者に特化したリハビリを経験できる

老健でのリハビリは、病院勤務では経験できない集団リハビリの経験ができます。集団リハビリでは、さまざまな方とコミュニケーションを取りながら進めるリハビリにやりがいを感じる方も多いです。

高齢者の方も集団でリハビリを行うことで、やる気・モチベーションが向上して相乗効果を期待できます。

それだけ利用者様と関わる時間が長く、じっくりと信頼関係を築けるメリットがあります。長く関わった利用者様が、在宅復帰に向けて元気になっていく様子を近くで感じることができるでしょう。

老健は高齢者主体なので、高齢期疾患に特化した知識・スキルが身につけられます。今後介護分野で活躍したい方に適した職場といえるでしょう。

ワークライフバランスが取れた働き方ができる

老健で働く理学療法士は、残業が少ないのがメリットです。病院勤務では、勤務後のミーティングや勉強会が行われることも多いですが、老健ではそのような時間は少ないといえます。

給与は平均か、それ以上あるので、安定した働き方ができるのも魅力のひとつです。また、移乗介護の機会も少なく身体的負担が少ないのもメリットになります。

キャリアアップしやすい

どのようなキャリアプランがあるかは、人によって違うかと思います。

しかし、病院勤務でキャリアアップを目指すとなると、スタッフの数も多く、長年働いている方も多いので、その中でキャリアアップするのは難しいです。

老健の場合、理学療法士の数が少ないため、早い段階でキャリアアップできる可能性が高いのはメリットといえるでしょう。

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4.老健で働くデメリット・大変なこと

理学療法士が老健で働くのは、メリットだけではありません。デメリットや大変なことも知っておくことで、自身が老健で働けるかの判断材料になるでしょう。

リハビリの時間が少ない・知識が偏りやすい

病院やリハビリでは、症例数が多く患者様の回転も早いです。しかし、老健では病院と比較してリハビリの時間が短くなってしまいます。

一般的には1人当たり、老健:20分程度/回、病院:20分程度/回を2~3回程度です。病院ではさまざまな症例を経験できるため、その分知識も増えるでしょう。老健の場合は高齢者が対象になるため、スキルや知識が偏りがちになります。

しっかりとリハビリを行いたい方や、さまざまな症例を経験したい方にとっては、物足りなさを感じる場合があるでしょう。

モチベーションを保つことが難しい

病院やクリニックでは比較的若い方が多く、早期復帰を目指す方が多いので、リハビリへの意欲が高い傾向があります。しかし、老健では高齢者を対象としているため、体力面やメンタル面から、リハビリへの意欲が低い方も少なくありません。

そういった方へ、リハビリの参加を促すためのアプローチに苦労することも多いです。なかなか上手くいかず、自分自身のモチベーションを保つことに苦労する場合もあるでしょう。

病院への転職が難しくなる可能性がある

新卒で老健に就職した場合、病院での勤務は未経験になるため転職が難しくなることがあります。

今後、病院勤務を考えているのであれば、新卒で老健に就職するのは避けるべきでしょう。ある程度病院で経験・知識を身につけてから老健に転職するのがおすすめです。

ただし、老健での経験が活かされる場合も多いので、病院への転職を諦めず挑戦してみるとよいでしょう。

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5.求められるスキルや向いているタイプ

ここでは、老健で働く理学療法士に必要なスキルや、向いているタイプを解説します。当てはまるポイントがあれば、老健への転職も検討してみてはいかがでしょうか。

コミュニケーション能力

老健では高齢者の方が入居しているため、リハビリへのモチベーションにも波があります。そのため、利用者様と信頼関係を構築するために、コミュニケーション能力は欠かせません。

利用者様の考え方や生活を知ることで、その方に適したリハビリ計画を立てられます。また、利用者様だけでなく、施設スタッフとのコミュニケーションも重要です。

専門職という立場から、介護職などに対しても助言しやすくなります。日頃からコミュニケーションを意識して取ることで、業務が円滑に進むでしょう。

観察力・対応力

観察力や対応力は、老健でなくても理学療法士として勤務する際に重要になる能力です。高齢者の多い老健では、小さな変化に気づけることで大きな事故防止につながります。

たとえば、転倒などのトラブルが多いので、観察力は重要なスキルです。そのため、老健はある程度の知識・スキルを持った理学療法士に向いている職場といえるでしょう。

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6.まとめ

老健(介護老人保健施設)は要介護1以上の高齢者の方に、在宅復帰を目指すための施設です。リハビリの対象が高齢者となるため、高齢者に特化したリハビリを行いたい方におすすめです。

残業が少なく、給与も安定しているので働きやすいのが特徴といえます。ただし、病院のように様々な症例を経験する機会がないのはデメリットと言えるでしょう。

老健は、キャリアが成熟した理学療法士の方が向いているといえます。本記事で解説した内容を参考に、老健への転職に興味がある方は検討してみてはいかがでしょうか。

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