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ソーシャルワーカーと社会福祉士の違いとは?種類や仕事内容を徹底解説!

  • 更新日
投稿者:後藤 美南

ネット上でソーシャルワーカーと調べると、社会福祉士という言葉をよく目にします。反対に、社会福祉士と調べるとソーシャルワーカーとヒットすることがよくあると思います。このふたつには、いったいどのような違いがあるのでしょうか。

今回の記事では、ソーシャルワーカーと社会福祉士の違いを解説しますので、これからソーシャルワーカーになりたいと考えている人や、社会福祉士の資格取得を考えている方は参考にしてみてください。

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1.ソーシャルワーカーと社会福祉士の違いって何?

ここでは、ソーシャルワーカーと社会福祉士の違いを解説していきます。

ソーシャルワーカーとは

ソーシャルワーカーとは、医療・介護・福祉・教育などの業界において、生活の中で問題や悩みを抱えている人の支援や援助を行う、対人援助専門職の総称のことで、「ソーシャルワーカー」という資格はありません。

主に、病院などの医療機関で勤務する医療ソーシャルワーカー精神保健福祉士とも呼ばれるサイキアトリック・ソーシャルワーカー介護施設などで勤務する生活相談員などがよく知られています。

社会福祉士とは

社会福祉士とは、ソーシャルワーカーと呼ばれる職種のうちの一つです。こちらはソーシャルワーカーと違い、福祉や医療に関する相談援助に必要な専門知識・スキルがあることを証明する国家資格となります。医療・介護・福祉のあらゆる分野を対象としているので、業務の幅が広いことが特徴です。

2.社会福祉士になるには?

ソーシャルワーカーの代表的な資格が「社会福祉士」です。

しかし、社会福祉士の資格を得るためにはどうすればいいのか分からない方もいるでしょう。ここでは、どうやって社会福祉士資格を取得すれば良いのかわからないという人のために解説をしていくので参考にしてください。

国家試験を受験しよう

社会福祉士は国家資格なので、国家試験に合格しなければなりません。国家試験は例年2月、全国各地で行われています。ただし、誰でも受けられるというわけではなく、定められた受験資格を得なければなりません。

受験資格を得るためには?

受験資格を得るためにはさまざまなルートがあります。今回は、社会人がこれから資格を取得する場合(福祉系大学既卒・既に指定科目を履修している方は除く)の、主なルートを紹介するので参考にしてください。

福祉系大学・短大で学ぶ

1つ目は福祉系大学で2~4年間「指定科目」を履修する方法です。4年制大学の方は卒業すれば即受験資格を得ることができ、2年または3年の短大の方はその後相談援助実務を1年ないし2年経験することで受験資格を得ることができます。

なお、「基礎科目」を履修する方法もありますが、こちらの場合は卒業ないし、相談援助実務終了後に短期養成施設でさらに修学する必要があります。

養成施設で修学する

2つ目は養成施設で修学する方法です。4年制大学(福祉系大学を除く)を卒業している方であれば、相談援助業務の経験なしで養成施設に入学可能です。2年制の短大や専門学校を卒業した方は、相談援助業務を2年、3年制の専門学校を卒業した方は相談援助業務を1年経験することが養成施設入学の条件となります。

なお、相談援助業務の実務経験が4年以上ある場合は、学歴等は関係なく、養成施設に入学することが可能です。

これらは養成施設で1年修学すると、受験資格を得ることができます。養成施設には、昼間部の他にも夜間コースを設けている施設が多く、自分のライフスタイルに合わせて通うことが可能です。

他にも受験資格を得るルートはいくつかあるので、気になる方は「社会福祉振興・試験センター」のHPをチェックしてみましょう。

国家試験の難易度は?

令和5年2月5日(日)に実施された社会福祉士国家試験の合格率は約44.2%です。 過去3年間で見ると合格率は上昇傾向ですが、いずれも半分以下と比較的難易度が高い資格となっています。

区分

第33回
(令和3年度実施)

第34回
(令和4年度実施)

第35回
(令和5年度実施)

合格率(%)

29.3

31.1

44.2

引用:一般社団法人 日本ソーシャルワーク教育学校連盟「第35回社会福祉士国家試験の合格発表について」

既卒に限ると合格率は22~35%で、新卒の合格率55~68%と比較すると合格率は約半分になっています。このような点から、既卒や社会人から社会福祉士を目指すことは難易度が高いといえるでしょう。

合格率
新卒 既卒
①福祉系大学等ルート
(福祉系大学など)
65.0% 28.2%
②福祉系短大+実技経験 - 22.2%
③短期養成施設等ルート 55.0% 32.8%
⓸一般養成施設等ルート 67.4% 34.7%

引用:厚生労働省「第35回社会福祉士国家試験合格発表」

3.ソーシャルワーカーの種類と仕事内容

ソーシャルワーカーは、多岐にわたる分野で活躍しています。ここでは、ソーシャルワーカーのそれぞれの特徴をあげていくので、ソーシャルワーカーの種類を知り、自分に合ったもの、やってみたいものを見つけられるようにしましょう。

医療ソーシャルワーカー(MSW)

医療ソーシャルワーカーは、メディカルソーシャルワーカー(Medical Social Worker)と呼ばれることもあります。基本的に病院や保健所などの保険医療機関に勤務し、病院に入院していたり、通院したりしている患者が抱える問題の解決を図るのが主な業務です。 主に患者の受診・入院手続き、退院後や社会復帰後などの精神的なケア、家族による問題の解決・医療費の調整を行います。

スクールソーシャルワーカー(SSW)

スクールソーシャルワーカーは、学校などの教育機関に従事します。生徒が生活の中で抱えるさまざまな問題の解決を図るのが主な業務です。よくある問題として、いじめや不登校、生徒と家族間の家庭内問題(過度なしつけ・虐待など)、支援学級との連携が挙げられます。

なお、スクールソーシャルワーカーとスクールカウンセラーは混同されがちですが、スクールカウンセラーは心理学をベースに、スクールソーシャルワーカーは社会福祉学をベースにした専門職です。

コミュニティ・ソーシャルワーカー(CSW)

コミュニティ・ソーシャルワーカーは、社会福祉協議会や地域包括支援センター、NPO法人事業所や福祉企業に勤務します。地域の住民が抱えている問題の解決を図るのが主な業務です。

高齢者や生活保護受給者などの生活支援が必要な方の支援、地域の繋がりを作るセーフティーネットの確立や住民が必要としているサービスを専門機関へ繋ぐ役割を果たします。

サイキアトリック・ソーシャルワーカー(PSW)

サイキアトリック・ソーシャルワーカーは、精神保健福祉士と呼ばれ、精神保健福祉分野で活動する専門職の国家資格です。主に、精神的な障害を持つ人やメンタルヘルスの課題を抱える人が持つ問題の解決を図ります。医療分野・障害者福祉分野・行政分野など、活動の場はさまざまです。

医療分野では、精神的な障害を持つ人の受診や入退院の援助・退院後に医療機関から社会生活へ移行するために十分な福祉サービスを受けられるようサポートを行います。

また、障害者福祉分野の中でも職場によって主な業務は異なりますが、日常生活を送るための訓練施設では家事などの基本動作をサポート、就労のための訓練施設では就職を目指す上で必要な知識やスキルに関するアドバイスが主な業務です。

行政分野では、地域を繋ぐネットワークの構築や就労支援事業や地域移行支援活動について、分析や将来計画の立案を行います。

生活相談員

生活相談員は、介護福祉施設にて利用者と家族との間に立ち、相談対応・関係各所への連絡・調整・各種手続き・地域との連携など、介護サービスの窓口としての役割を担います。

生活相談員になるための資格要件は、各自治体ごとに定められており、たとえば東京都の場合は、以下の要件を満たしていなければなりません。

  • 社会福祉士
  • 精神保健福祉士
  • 社会福祉主事任用資格
  • 介護支援専門員
  • 特養や老健にて計画作成に関して1年以上(勤務日数180日以上)の実務経験を有する者
  • 施設長経験者
  • 施設での介護経験が通算で1年以上(勤務日数180日以上)あり、介護福祉士の資格を有する者

児童福祉司

児童福祉司は、児童相談所に所属する公務員として相談業務に従事します。児童相談所に寄せられた相談を調査・確認し、子どもと家庭をサポートするのが主な業務です。虐待に関する相談や、家庭内のしつけについて対応し、相談内容の確認のために家庭訪問を行うこともあります。

4.ソーシャルワーカーに向いている人とは

ここでは、ソーシャルワーカーに向いている性格やタイプをあげていきます。自分に合った職業かどうかを見極める判断材料の一つになるので、参考にしてください。

コミュニケーションを取ることが好きな人・得意な人

ソーシャルワーカーは、医療機関・介護施設などの関連機関を中心に多くの人と連携する仕事です。そのため、1人で問題を解決をしていくわけではないので、チームワークやコミュニケーションが不可欠となります。相談者にも色んな方がいるので、どんな性格の方でも抵抗なく受け入れる力が求められるでしょう。

相手の気持ちに立って物事を考えることができる人

心の奥にある不安や悩みを引き出すためには、相手からの信頼を得なければなりません。抱えている課題やその人のバックグラウンドは、十人十色で解決策もさまざまです。そのため、常にその人にとってのベストな解決策を導き出す必要があります。冷静な判断をするためにも、感情移入しすぎないように注意が必要です。

マルチタスクが得意な人

ソーシャルワーカーは、医療機関や介護施設・医師・看護師など、複数との連絡調整が必要です。同時に何名もの相談業務に対応しなければならないので、平行して複数の課題に取り組むことになります。そのため、1つの作業にじっくり取り組むことを好むタイプには不向きかもしれません。

5.まとめ

ソーシャルワーカーは多岐にわたる分野で活躍しています。特に、社会福祉士資格を取得すれば、広い範囲で活躍できるのはもちろん、利用者からより信頼を得ることができるでしょう。

また、実際にどんな事業所で募集をしているかを見てみると、より働くイメージが明確になります。今後のキャリアの選択肢として社会福祉士の資格取得を検討してみるのはいかがでしょうか。

なお、ソーシャルワーカーや社会福祉士を取得すると決心した場合は、コメディカルドットコムの求人を見ることで転職イメージを明確にすることが可能です。

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URL:https://note.com/2ndlabo/n/n7bd44f9f014d

2021年9月よりセカンドラボ株式会社に入社。主にクリニックを中心に医療介護向け求人メディア「コメディカルドットコム」の採用課題のサポートを行う。

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